この素晴らしい世界にMinecraftを!   作:どうにでもなれ

40 / 69

いい忘れてたけど番外編は屋敷をゲットする前の話......だいたいベルディア討伐時点の話です。順番変えときます。
あと矛盾点があったりしたので訂正もしときました。
あまり気にならない程度ですが。


第六章 クラフターと六花の王女
#37 ケミカルな戦場


 

前回のあらすじ 「我が名はめぐみん!アークウィザードにして上級爆裂魔法を操る者!」

 

 

「ただいまー!」

「ただまー!」

 

ああ、居心地がいい。

もう当分旅に出たくない。また長期間寝なかったらアレが暴走しそうだし。

 

「やっぱり我が家が一番だな!もう当分旅はいいよ!そもそも、引きこもりの俺が旅行するってのが間違ってたんだよ!」

 

めっちゃ同感。

 

「ごめんください、どなたかいらっしゃいませんか?」

 

....................................。

 

「どなたかいらっしゃいませ......。おお、これはこれは。あなたは.........な、何をするか!止め.........っ!?」

 

「テメエ帰りやがれ!どうせ厄介事なんだろうがぁ!おい!カズマ!アクア!手伝え!」

 

「おう!帰れ帰れ!この疫病神が!」

 

「カズマ!ドレインタッチよドレインタッチ!生命力を吸って意識を刈り取るの!」

 

「お前達は何をしている!こらっ、スティーブ!その手を離せ!というか、スティーブは止める側だろう!?」

 

嫌だ!このまま頸動脈を押し続けて意識を刈り取るのだ!

 

「もう面倒ごとに巻き込まれたくないという気持ちは分かりますが、初対面の人間に襲い掛かるのはダメですよ!......抵抗しないでください!」

 

ダクネスとめぐみんに取り押さえられるがステータスの暴力で抵抗する。

 

訪ねてきたのは初老の執事だった。

 

「なんだ、ハーゲンではないか。この屋敷には、緊急の用事以外では顔を出さない様言っておいたはずだろう?お前達に来られては困るという事ではなく、この通り、ここに来るとロクな目に遭わされないかと心配していただけなのだが.........」

 

「お嬢様、私がここに参りましたのは、その緊急の用事でございます。実は.........」

 

「ちょっと私、旅の間放っておいたトイレの汚れが気になるから掃除してくる!」

 

「バインド(物理)」

 

「ヒグゥ!?」

 

「どうした、いったい何事だ?実家に何か起きたのか?」

 

「一大事ですお嬢様!このままでは、お嬢様の唯一の取り柄が失われてしまいます!」

 

そんな聞き捨てならないことをいった。

 

「おいちょっと待て、ダクネスの取り柄がなんだって!?まさか、萎むのか!?このけしからん体が萎むのか!?てかおかしいと思っていたんだよ、その体はエロ過ぎるからな!大方、金と権力に物を言わせて胸をでかくする魔道具を手に入れたんだろ!」

 

「お前は何を言っている!私の取り柄と言えば防御力で.........!ハーゲンも酷いではないか、私にはもっと取り柄があるはずで.........!なあめぐみん、アクア、私にはもっと取り柄があるだろう!」

 

「そんな事よりも胸を大きくする魔道具とやらは、あるのですか?あるのなら、その辺を詳しく.........」

 

「カズマもおじさんも酷いじゃない!ウチのダクネスにはね、たくさん取り柄があるじゃないの!泣いて頼めば大概のお願いは聞いてくれるくらいにチョロいし、適当なことを教え込めば大体はうのみにしちゃうから退屈しないし痛い痛い痛い!ダクネス止めて!頭が割れちゃう!」

 

「違うのです!このままでは当家が貴族の資格を剥奪され、お嬢様が一般人になる可能性が!そうなってしまっては世間知らずなお嬢様のこと、もはやそのいやらしい体を売って生きていくしか道はお嬢様、お嬢様っ!この老体相手にお止め下さい、死んでしまいます!」

 

.........なんだこの状況

 

カズマは驚愕して固まり、めぐみんはダクネスに詰め寄り、ダクネスはアクアとハーゲンをアイアイクロー。

 

と、なにか一通の手紙がヒラリと落ちた。拾ってみる

 

「なにこれ?」

 

「王家から送られて来た手紙です。それを見れば当家の一大事という理由がご理解いただけるかと」

 

開封!

 

「読むぞ?」

 

「あ、おい!」

 

ダクネスが手紙を取ろうとするが身長差約20㎝で取れると思うな。

手紙の内容は.........

『数多の魔王軍幹部を倒し、この国に多大な貢献を行った偉大なる冒険者、サトウカズマ殿。貴殿の華々しいご活躍を耳にし、是非お話を伺いたく。つきましては、お食事などをご一緒できればと思います』

 

「差出人は...........................」(冷や汗ダラダラダラダラ)

 

「なぁ、この話は断ろう。みんなが思っているような楽しいものじゃない。堅苦しいものだ。そんなの嫌だろ。だから……」

 

カズマはめぐみんとアクアに視線をやり、二人と共に頷き合うと

 

「とうとう俺たちの時代が来たか」

 

.........アアアアアア、アイ、アイリス?

 

 

チクチクチクチク

 

「ん?スティーブは何を作っているんだ?」

 

さっきまで妹が欲しいとかで騒いでいたカズマがこっちに来た。

 

「ああ、会食に着ていく服を創っているんだ」

 

「ふうん。あ、それなら俺の分も作ってくれないか?」

 

「いいぞ。どんなのがいい?」

 

「うーん。王女様に強烈な印象を与えるためにHAKAMAとかKIMONOでも.........」

 

「頼む、何でもする!私にできることなら何でもするから、聞いたこともない奇抜な格好をするのは止めてくれ!」

 

「今何でもするっていった?」

 

「KIMONOtoHAKAMAね。いいな。王女様が喜びそうだ」

 

「スティーブもやめてくれ!というか王女様の事をなんだと思っている!?」

 

 

 

翌日

 

「似合っているじゃないか」

 

「うう......屈辱だ......くっ殺せっ!」

 

今のダクネスはメイド服状態だ。

カズマが言うには「王女様一行が来るまでの一週間、スティーブの作ったメイド服」らしい

カズマが五月蝿いほど注文してきたのであえて露出を少な目にしたメイド服を創った。

.........血の涙は初めて見た。

 

「で、何をしようか。とりあえず、スティーブのズボンの股間部分にお茶でもこぼして、それを慌てながら拭けばいいか?」

 

「防水防塵防汚防熱防湿防失不可壊の服だけど?」

 

「.........お前は来ている服まで規格外なのか.........」

 

と、ここでようやく泣き止んだカズマ

 

「まああれだ、適当に掃除でもしてくれ」

 

「.........む。.........分かった.........」

 

そう言いながら辺りを見回すダクネス。そして気づいたようだ。

 

「.........汚れが無いのだが」

 

「えっ?」

 

カズマも辺りを見回す。

 

「ガチで無い。スティーブ。なにか知っているか?」

 

「ん?ああ。帰ってきて少し掃除したよ」

 

「お前かよ.........」

 

そのあと、ダクネスにメイドらしい事をさせようとしまくったカズマだったがお迎え以外は全てスティーブが無意識に防いでいた。

 

 

王女様との会食の日となり、ダクネスの実家、ダスティネス家の屋敷に来ていたのだが

 

「スティーブ、大丈夫か?」

 

「一日位なら大丈夫」

 

徹夜してきた。

 

昨日の事だ。カズマの来ていく服を創ったあと、めぐみんとアクアからも注文が入った。

だけど流石に一から創ると間に合わないのでダクネスの服を改造して創った。

徹夜になったけど。

 

「お前って、本当に器用だよな。冒険者家業なんてやめて衣類関係の仕事について方が良いんじゃないのか?」

 

「それを言うカズマこそ、商人になったほうが良いんじゃないの?前に作ったライターがすごく好評だったよな」

 

「最近、危険な冒険者家業よりそっちの方が良いと思い始めてる」

 

「草www」

 

バニルとの商談でお金が沢山入ることになったし、無理に危険な冒険をする必要がないと思い始めてるカズマ

 

「どうよ二人共、馬子にも衣装でしょう。褒めてもいいのよ」

 

「はいはい綺麗綺麗。そんなことよりお姫様だ。昨日からこの屋敷に泊まってるんだろ?」

 

「……本当に無礼を働くなよ?お前はたまに、素でとんでもない暴言を吐く時があるからな。荒事商売である冒険者ということで大目に見られるかもしれないが!言葉遣い一つで本当に首が飛びかねん」

 

「そこら辺は大丈夫。一通り礼儀作法教えたけど皆特に問題はないし」

 

「スティーブがそういうのなら安心だが、相手は一国の姫君だ。カズマもこの私がメイド服姿で奉仕までしたのだ。これで何かやらかしたらタダでは済まさんぞ」

 

「.........また可愛い系の服つくってあげる」

 

「!?」

 

ハハハハハ!羞恥の悪感情、美味である.........善感情もあるが。

 

「ゴホン.........アクアは過度な宴会芸はやめろ。それとめぐみん、お前だけ身体検査だ」

 

「ちょっと待ってください!何で私だけ!?カズマがいる前でやらないで下さい!?ここぞとばかりにガン見しています!」

 

しばらくしてからめぐみんの胸元から出てきたのはモンスター除けの煙玉と開けると爆発するポーションだった。派手に登場したいんだろうけど流石にこういった場所ではやめた方が良いぞめぐみん

 

 

 

そんなこんなでようやく会食の時間になり、会場へと向かう。一番後ろについていく

会場は高級すぎないほどの晩餐会用の広間で、周りには数人の使用人が控え、テーブルには色とりどりの豪華な料理が並んでいた。

そしてテーブルの奥に座る純白のドレスに身を包んだ少女。

その両隣には白いスーツの女性と黒いドレスの女性がいた。

そして白いスーツの女性がこちらを見て

 

「!?」

 

驚いた顔をする。常連さん(・ ・ ・ ・)

 

口に指を立ててシーというポーズをすると表情を戻して、アイコンタクトで『分かった』と言った。

.........いや、『後で説明しろよ』の方が正しいな。

 

「ん?どうしたスティーブ?」

 

「あ、いや?鼻が痒いだけ」

 

 

 

ダクネスが挨拶を済ませるとアクアの挨拶になったのだが

 

「アークプリーストを務めております。アクアと申します。どうかお見知り置きを。……では、挨拶代わりの一芸披露を……」

 

寸前の所でダクネスはアクアさんの手を掴んだ。

だけどその隙にめぐみんが隠し持っていた黒マントを取り出そうとしたので、『スティール』しとく。

最初からこんな調子で大丈夫か?(大丈夫だ。問題しかない)

 

「お初にお目にかかります。私はスティーブと申し上げます。職業は一年ほど前より表れた新たな職業の一つであるクラフターです。本日はお招きありがとうございます」

 

うーん。やっぱし使い慣れてない一人称は違和感がすごいな。

 

「ここ最近に現れた謎の生命体、ミュータントを討伐してきた方々ですね。と仰せだ」

 

そうですね.........生命体かアレ?

 

「貴方はなにやら特殊な武器を扱えるみたいですが、どのようなものか見せてくださいと仰せだ」

 

「パクセルのことでしょうか?そい!」

 

パクセルをインベントリから取り出す。

 

「かなり大きい武器だな。重たそうだが?」

 

「見た目ほど重くは無いですよ。けれどグレートソード二本ほどの重さです」

 

そう答えると王女様は白スーツに耳打ちをし、

 

「とても力があるんですね......と仰せだ」

 

さて、次はカズマさんの番......

 

「チェンジ」

 

いきなりとんでもない発言をして、ダクネスさんに連れて行かれた。

チェンジって何がチェンジなんだよ。

もしかして思っていた王女様と違ったからか?

普段は違うんだがな。

 

「あなた達が魔剣の勇者ミツルギの話をしていた人ね?さあ、聞かせて、あなたの話を……と仰せだ。私も聞きたいものです、あのミツルギ殿が一目置くというあなたの話を」

 

それからカズマさんはベルディアからシルビアの戦いをやや盛って話しだした。

ときどき口を挟んだりした。

間違ってないし、王女様も嬉しそうだから問題はないな。

と、ミツ......ミツビシの事を話してみると

 

「まさか、魔剣の勇者、ミツルギ殿に勝った事があるとは.........無礼だと思いますが、スティーブ殿の冒険者カードを拝見させてはもらえないでしょうか。スティーブ殿のスキル振りを、後学のため参考にさせて頂ければ.........」

 

.........とんでもないことを言いはじめやがった!

 

いまの冒険者カードはヤベエ事になっている

デュラハンやデストロイヤー、バニル、デットリーポイズンスライム、グロウキメラ、魔術師殺し。

さらにミュータントゾンビ、ミュータントスケルトン、ミュータントクリーパー、ミュータントエンダーマン、ミュータントウォーデンなど、ミュータント系にハービンジャーなど、化け物級のスキル。

さらに特典でもらったスキルなどで溢れかえっている。

この世界のスキルがほぼ無い。

 

「教えられないのならせめて、ミツルギ殿にどうやって勝ったのかを教えていただけませんか?」

 

爆薬で丸焦げにしました。

なんて言えるか馬鹿野郎!

 

「もしかして、ステータスが低くて見せられないのですか?王族である私に嘘をついてるのではないですか?魔剣使いのソードマスターの名は首都においては知れ渡っています。とにかくそんな彼が駆け出しの街の人間に負けるとはとても信じられません。彼はイケメンですし。…と仰せだ。…私もそう思います、彼はイケメンですし」

 

「イケメンイケメン五月蝿いなお前ら」

 

あ、ヤッベ

 

「無礼者!貴様、王族に向かってお前ら呼ばわりとは何事だ!」

 

「申し訳ない、私の仲間が無礼なことを…!何分、礼儀作法も知らない男なので、私に免じ、どうかご容赦を…!」

 

ダクネス!すまねえ!

 

「アイリス様はこう仰せだ。今までこの国に対して多大な功績のある、ダスティネスの名に免じて不問とする。ですが気分を害しました。冒険譚の褒美はちゃんと取らせます。そこの最弱職の嘘つき男はそれを持って立ち去るがいい、と」

 

それを聞いためぐみんがダクネスの三つ編みを思いっきり引っ張った。だけど手を出そうとせず、じっと我慢していた。

 

「申し訳ありませんアイリス様。…先ほどの嘘つき男という言葉を取り消しては頂けませんか?この男は嘘は申しておりません。それに誰よりも頼りになる男です。お願いしますアイリス様。どうか先ほどの言葉を訂正し、彼に謝罪をしては頂けませんか?」

 

「何を言われるダスティネス卿、アイリス様に、一庶民に謝罪せよなどと…!」

 

ダクネスの言葉を聞いていきり立つ白スーツさん、すると王女様は立ち上がり聞こえるようにはっきり言い出した。

 

「……謝りません。嘘ではないと言うのなら、そこの男にどうやってミツルギ様に勝ったのかを説明させなさい。それができないと言うのなら、その男は弱くて口だけの嘘ッ!?」

 

王女様が無言でダクネスに頬を引っ叩かれ、その言葉が遮られてしまっていた。

 

「何をするダスティネス卿っ!」

 

激昂した白スーツさんが抜刀し、ダクネスに切りかかった。

 

「あっ! ダッ、ダメ……!」

 

王女様も慌てて止めようとするが、ダクネスに刃が迫ってきていた.........

 

ザクッ

 

「!?」

 

「おおお?意外と威力高いな」

 

ダクネスが斬られる前に間に入って防ぐ。片腕一本斬れたわ

 

驚いた.........いや、恐怖か?そんな顔をするクレアさん。

 

「というか王女様の前で人を斬るのはどうかと思うんだが.........」

 

王女様のドレス、血で汚れてんじゃん

 

「ヨッコラセ。よし、くっついた」

 

綺麗に斬れていたのでくっついた。

これがノコギリとかだったら新しく生やさないといけないしな。

 

「嘘つき呼ばわりをしたことは今は謝らなくて結構。ですが、まずはその目と耳で真実を確かめるべきかと思います。王女様」

 

そう言っておく。

 

「.........あ、腕くっつくのって普通じゃないんだった」

 

王女様と魔法使い気絶してんじゃん。クレアは腰抜けてる。

 

 

 

 

全員が落ち着きを取り戻し、なんやかんやで会食が終わるのであった。

王女様たちを見送る中、王女様は嘘つきと言ってごめんなさいと謝るのであった。

 

「あの、貴方の冒険譚も聞かせてください」

 

「機会があればですけどね。(和菓子屋とかで)」

 

「それじゃあ、王女様。またいつの日か、俺の冒険話をお聞かせに参りますので」

 

「何を言っているの?」

 

黒いドレスの.........レインさんがテレポートの詠唱を終わらせ、転送されようとした瞬間、王女様は手を掴んでいた。えっ?

そして気がつくと目の前には大きなお城があり、クレアさんとレインさんが驚いた顔をしており、王女様.........イリス様は笑顔で……

 

「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?それに貴方の冒険譚も聞いてません」

 

まさか王都に連れてこられるなんて.........あ、カズマもいる。

 

 

普通ならみんな眠りについているはずの深夜にもかからわず、

 

「「「お帰りなさいませアイリス様!」」」

 

まるで待ち構えていた沢山の侍女たちが王女様を出迎えてくれた。

そして城の上部にある豪奢な部屋に案内された。

 

「あの……」

 

「なんですか?あぁ、私のことはレインと呼んで下さい。貴方様方は王女様の客人としてお招きしたのですから」

 

「よろしくな、レイン」

 

レインさんが言うには王族であるが故に身分が釣り合い、年の近い遊び相手もいないので、アイリスの初めてのわがままに免じて、暫くの間遊び相手になって欲しいとのことだった。まぁ、しばらくしたら迎えも来るだろうし別にいいか。

 

王女様は冒険の話の続きをとカズマにせがんでいたけど、カズマの冒険の話は殆ど話し尽くしてしまったらしい。すると王女様はこちらの方を見た。

 

「えっと、王女様……」

 

「アイリスでいいですよ。それに言葉使いもララティーナと接している時と同じようで構いません」

 

「じゃあ、よろしくな、アイリス!」

 

「お前この状況楽しんでないか?」

 

そうだよ?

 

さて、そうだな、自身の半生を一部隠して話した。

 

「ガッコウ、ですか?」

 

「それの真似事だけどな。よく生徒のいたずらで校舎が消し飛んでいたな」

 

「それはもう学校と言わない」

 

「あとは.........クラフター最強の一人を監禁した牢獄とかか?」

 

「いや、お前でもチートなのにそれより上がいるのか?」

 

「スキル無しだと手も足も出ないよ。スキル使って.........互角だな。そのくらい技術力が高いクラフター」

 

「なにその化け物」

 

「それより牢獄の話を!」

 

「ああ、それで..................で、そのクラフターなんだが、もう一人の最強のクラフターに手伝ってもらい、脱獄できたんだよな...........................」

 

いつの間にか時刻的にはもう深夜を回っていた。そろそろ寝るべきかと思っていると、突然鐘の音が鳴り響いた。

 

『魔王軍襲撃警報!魔王軍襲撃警報!騎士団はすぐさま出撃!冒険者の皆様は、街の治安維持のため、街の中へのモンスター侵入を警戒してください。高レベルの冒険者の皆様はご協力ください!』

 

魔王軍の襲撃の知らせを聞いて、クレアさんが装備を整えた始めた。さて、行ったほうが良いけど、カズマは武器を持ってきてないし……

 

「ちょっと行ってくる。カズマはアイリス様と一緒にいて」

 

「あぁ、分かった」

 

 

 

 

三十分くらいして戦いは終わり、勝利だった。

 

「......そういえば、どうしてここの騎士達はミュータントに太刀打ちできているんだ?」

 

そう簡単に倒せる相手じゃないのだが?

 

「ああ、それはこのポーションのお陰だな。ステータス上昇のポーションだ」

 

「ポーション?」

 

「ああ、隣国から送られているポーションだ。お前も飲むといい。味は......不味いがな」

 

そう言いながら瓶に入ったポーションを渡してきた。

 

側面にXの文字が刻まれたポーションを

 

「!?『鑑定眼』!?今すぐ飲むのをやめろ!!!!!」

 

「なん!?モゴッ!」

 

クレアのポーションを奪い牛乳入り瓶を突っ込む。

近くの騎士達も同じようにしていく。

ヤバイ

ヤバイヤバイヤバババ!

 

「ゲホッゴホッいきなりなにを「ああああ!?」!?」

 

間に合わなかったか。

 

「うわああ!?なんだ!?」

 

数名の騎士達から白い霧が出てくる。

 

そして霧が晴れると

 

「「「ガアアアアアア!!」」」

 

「「「ウワアアアアア!?」」」

 

ミュータントヒューマンとでも言おうか。

霧が出ていた半数の騎士がミュータント化した。

そしてもう半数の騎士は......ドロドロの肉塊となった。

 

「な、なにが起きている!?」

 

ミュータントヒューマンを倒しながら答える

 

「......あのポーションだ」

 

「......なんだと?」

 

「あのポーションは薄かったとはいえ......ケミカルXだ。クラフターにしか見えない特殊な刻印があったから間違いない.........クレア、ポーションは他の所でも使っているのか?」

 

「いや、試験的なことでここでしか使っていない。明日に全線に送る予定だったが、まさか敵の罠だったとは.........スティーブ、アレを治すのは.........」

 

「不可能だ。アレは魂そのものを変質させてしまう。神であろうと治すことは出来ない。あの溶けたやつらもだ。お前もかなり危険な状態だったからな?お守りがなかったらと思うと.........」

 

「お守り?この和菓子屋のか?」

 

「そうだ、色々と加護を......オラッ......つけているからな」

 

状態異常、聖魔物理、魂への干渉への耐性ともう一つある。

 

「そうか、礼を言う。ありがとう」

 

「んなもん和菓子屋の店員に言え。てかサービスだから......ラストォ!」

 

全てのミュータントヒューマンを討伐。疲れた。

 

「...............そのうち隣国に行ってみるか」

 

 

アイリスとカズマの部屋に戻ってきたが話ができるほどの力は残ってない。治療大変だった。牛乳じゃ治らないしな。

 

そろそろ就寝の時間になり、僕らは明日には帰してもらえるような話を聞き、アイリスは名残惜しそうにしていた。

 

「お二人はなんだか昔の頃のお兄様みたいです。私には実の兄がいるんですが、もうこんな風におしゃべりすることができなくて、本当はもう少し残って欲しいんですがこれ以上わがまま言うと………」

 

「今、なんて?」

 

突然カズマが聞き返していた。

 

「…え?あ、あの…本当はまだ残って欲しいですが、と…」

 

「その前になんて言った?俺が何みたいだって?」

 

「ええっと、昔のお兄様みたいだと………」

 

「もう一度言ってくださいお願いします」

 

「お、お兄様みたいです」

 

「できれば砕けた感じで、もう一度…」

 

「お兄ちゃんみたい」

 

突然ガッツポーズをし始めたカズマ、もしかして城に残るとか言い出さないよね?

 

「俺は城に残る」

 

「いや、明日には帰してくれるって……」

 

「お前………今のアイリスの言葉を聞いて何とも思わなかったのか?」

 

「思わんな」

 

「仕方ない。アイリス。ちょっと……」

 

カズマがアイリスに耳打ちをすると、アイリスが僕の袖をきゅっと摘み、上目遣いで…… 

 

「お兄ちゃん、お城に残ってくれないの?」

 

「残らんが?」

 

「コイツ!血も涙もない!」

 

血も涙もないけど?あ、血はあるか。

 

「アイリス、さっきのセリフをもう一回、出来たらお兄ちゃんの部分を変えるんだ。あと16通りある」

 

「16通りですか?」

 

「あぁ、お兄ちゃんの他に兄ちゃまとか……」

 

「分かった。残るからアイリスに変なことを教えるな。さもなくば溶けた肉塊にか人外にしてやる」

 

「なにその究極すぎる二択!?」

 

だれが選べると言った?





ケミカルXって最強の攻撃ポーションだよな。
適正の無いものは爆死
あっても50%で死亡
もう50%で無差別攻撃の強力なモンスターに

.........アレ?ヤバイなスティーブ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。