この素晴らしい世界にMinecraftを!   作:どうにでもなれ

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記憶喪失ではありません。


第九章 クラフターと宿命
#46 記憶喪失?


 

 

「.........ん?なんで寝てるんだ?」

 

いつの間にか自室にいた。

と、部屋の扉が開いて誰かが入ってきたようだ。

 

「む?起きたのかスティーブ」

 

「ああ、ダクネスか.........ダクネスがここまで運んでくれたのか?」

 

「ああ.........しかし、かなり重たかったぞ」

 

いや、鉱石もあるから重いで済まないはずなんだが

 

「いや、すまんな。わざわざ森から(・ ・ ・)ここまで運んでくれて......」

 

「森から?スティーブはコンテストのところで倒れたんだぞ?」

 

ありゃりゃ?そうだったっけ......

 

「コンテストってなんの事だ?」

 

「え?」

 

 

 

 

 

「スティーブ、私の事は分かりますよね?」

 

「めぐみんだろ」

 

「俺の事は?」

 

「カスマ、クズマ、ゲスマ、ロリマ、カズマだろ?」

 

「ひどくね?」

 

「ねぇ、私の事は?」

 

「不運と暴虐をつかさどる邪神アクアじゃないのか?」

 

「だいたいあってる......あ、おい!服を引っ張るな!伸びるだろ!」

 

「.........それで祭りが終わった事は.........」

 

「祭り終わったって、そんなに寝てたの?」

 

「.........どうやら祭りの間の記憶だけ無いようだな」

 

「え?それじゃあスティーブが女装してたのも」

 

「え?マジ?記憶が無い間そんなことしてたとか最悪なんだが。吐き気がする」

 

なんなんだ?森に入った直後からスッポリ抜けているような.........?

まあなにもかも忘れるよりかはマシと考えとけばいいか。

 

 

 

 

お祭りから数日が経った(と思う)ある日のこと、広間に行くとめぐみんがせっせと何かを作っていた。カズマ達もそれを興味深そうに見ていた。

 

「何してるんだ?」

 

「あぁ、スティーブ。これはお守りですよ」

 

「お守り?」

 

めぐみんが言うには紅魔族に伝わる魔術的なお守りで、お守りの中に強い魔力を持つ者の髪の毛を入れるらしい。めぐみんはカズマの誕生日プレゼントとしてそれを渡すとのこと。

 

「まぁ気休め程度のものですけどね」

 

「なら、こいつも入れといてくれないか?まあ、私の魔力は強くないからあまり効果は期待できないと思うが」

 

そう言ってダクネスが長い金髪を一本引き抜く。

 

「お、それならこれも入れといてくれ」

 

髪の毛を一本ちぎる。

 

めぐみんはそれを受けとると、なんだか嬉しそうにお守りに詰め込む。

やがて、皆の視線はアクアに向かう。

 

「.........?なーに?ひょっとして身の程知らずに恐れ多くとも」

 

「コイツの髪の毛はいいか。馬鹿がうつる」

 

「なんですってー!」

 

襲いかかってくるアクアをいなしながらアクアの髪の毛を回収する。

 

「ほいめぐみん」

 

「......なんだかんだスティーブが一番アクアの扱い方を知ってますね」

 

そういいながらカズマにお守りを渡すめぐみん。

 

「これ持ってる事で、アンデットに好かれたりしないよな」

 

「.........ねえダクネス。前からの約束通り、ゼル帝の小屋を作るのを手伝って?」

 

「おいなんとか言えよ!これ、持っているだけでアンデットにたかられるやつだろ!」

 

アクアはカズマの質問に答えることなくダクネスを連れて出ていった。

.........見に行ってみるか。

 

「なーに?手伝いに来たの?」

 

「まあそんなところだ」

 

どういう小屋にしようか?

 

「ダクネス、これ切ってくれるか?」

 

「あ、ああ」

 

ふんふふふー『バギャッ』ん.........バギャッ?

 

「.........うん、ダクネス」

 

「な、なんだ?」

 

ダクネスの手にある、折れた鉈とダクネスを交互にみたあと

 

「.........アクア、コイツとめぐみんチェンジ!」

 

「はーい!」

 

 

 

 

 

 

「ふう、疲れちゃった。一旦休憩にしましょうか。めぐみん、スティーブ、お疲れ様!」

 

「アクアはゼル帝と遊んでいただけじゃないかぶっ飛ばすぞ.........ん?」

 

.........ダクネスとカズマはどこに?

 

「カズマとダクネスがいませんね。どこに行ったのでしょうか?」

 

「私の曇りなき眼によるとどちらかの部屋でボードゲームをしてるとみたわ」

 

そういうとパタパタと探しに行った。

 

「めぐみんも二階を探しにいきな。一階は探しとくから」

 

「分かりました」

 

アクアを追うように二階に上がるめぐみん

そして二人が見えなくなったところで押し入れを開ける。

 

「「.........」」

 

ロープで縛られたダクネスと上半身裸のカズマ

なにもおきないはずはなく

 

「.........まあ、見つかるんじゃねえぞ」

 

「「.........っ!」」

 

パタンと押し入れの戸を閉める。

お茶でもいれておこう

 

 

「.........なに呑気にお茶を飲んでいるんですか」

 

「全部探したけど?」

 

「ねえスティーブ、お茶頂戴」

 

「あいよ」

 

そうしてウトウトする。押し入れの方から喧嘩しているような音がするのは気のせいだろう。多分

 

「ねえ、なにか物音がしない?」

 

「さあ?それよりそろそろ作業に戻ろうか」

 

そう言ってアクアとめぐみんを連れて外に出る。

 

 

 

 

 

 

 

ゼル帝の小屋が完成し、屋敷に戻ると騒がしい。いや、まだ喧嘩しているのかよ

 

「それじゃあ開けるぞー!」

 

ほら、真後ろにいても気づかない。というか喧嘩か?

 

「一体何を開ける気なんですかあなたは」

 

.........アホらしいのでアイスでも食うか.........あれ?ここにあったアイスどこにいった?

 

「ああ、そこにあったアイスなら食べちゃったわよ」

 

...........................

 

「オレ オマエ コロス」

 

「え、ちょ、いやあああ!たすけてえええ!」

 





たとえ記憶を無くしても根性論でなんとかするのがスティーブ。
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