この素晴らしい世界にMinecraftを!   作:どうにでもなれ

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ハイ、遅れて申し訳ありませんでした。

             ナゼオクレタンダー(スティーブ)

ええハイそれはですね......このすば爆焔を見てい(エクスプロージョン!(メグミン)




#50 宿命の爆焔

 

前回のあらすじ 終わりの始まりDA☆

 

11

 

涼しげな風が吹く森の中。上を見ると、晴天の空と木々が見える。Minecraftでは決して見られないであろう曲線の数々。そんな森の中で.........

 

「エクスプロージョン!!」

 

圧倒的に不釣り合いな爆音が響いた。あと断末魔も

 

「ギャアアアアアア!」

 

「なっ………なあああああああああ」

 

「今のは何だ!?」

 

「敵襲!敵襲だ」

 

慌てふためく魔王軍達。そこにTNTも投げつけといてやる。勿論着火済みだ。

 

砦に戻り、カズマが戦果を報告をしていると、魔王軍が現れた知らせを受けた。

 

「安心しろ…爆薬はまだまだある(安心できねえ)」

 

状態異常矢の遠距離攻撃で戦いに参加した。(いや爆薬使わんのかい)

 

 

 

 

 

 

 

 

防衛戦はこちらの勝利だった(確定された勝利)

 

それから何日もエクスプロージョンを撃っては、魔王軍迎撃を繰り返す内に魔王軍は……

 

「うわああああああ、神様神様!?ウォルバク様ぁ!?」

 

「俺、生まれ変わったら魔族じゃなくって猫になるんだ。それで、毎日に美人のご主人様に餌をもらって可愛がられて……」

 

「これは夢だ。そう目が覚めたらいつもどおり散歩に出かけて、帰ってくる頃には母さんが狩りたてのブラッドファングでステーキを……」

 

「おおおおお、俺は魔王軍準幹部と目されている男だぞ!?俺を生かしてくれれば、きっと魔王さまが身代金を……」

 

「エクスプロージョン!!」

 

泣いて逃げ回るようになっていた。

ついでににめぐみんのテンションも凄すぎて、何だかこっちが魔王軍みたいな感じになってきた。

敵も恐れて隠れてしまい出てこなくなってるし。クソッ、これなら一撃で殲滅するべきだったか?

 

 

「探したわよあなた達、やっと会えたわね」

 

と、そこでここ最近攻めてくることがなかったウォルバクが苦々しい顔をして僕らの前に出てきた。

カズマ達は突然現れたウォルバクと距離を置くために後ろへと下がっていこうとするが、ウォルバクの殺気のこもった目のせいで立ち止まった。

何をそんなにキレてるんだ?ただそっちと同じことをしただけですよ。

 

「あなた達は暴れすぎたわね。これ以上は見過ごすわけにもいかないのよ。言葉を交わした相手とはあまり戦いたくないけれど、仕方ないわね………」

 

「ちょっと待ってくれ。俺もあんたとは戦いたくないんだよ。何せ一緒に温泉に入った仲なんだし」

 

「「えっ!?」」

 

確かに一緒に温泉に入ったな。今言う必要は......時間稼ぎか。

 

「あなた達のことは調べさせてもらったわ。ベルディア、バニル、ハンス、シルビア。その四人の名前に覚えがあるわね。流石はおとぎ話の勇者の末裔と最古のクラフターね」

 

ホント、なんでこの世界に来たことを知ってんだろ。

あとおとぎ話ねぇ......ひとりぼっちの勇者しか知らないんだよなぁ。

 

「おとぎ話ってどの話?」

 

「俺は普通の最弱職の冒険者ですよ。そんなおとぎ話の勇者の末裔なんて……」

 

「知らないみたいね。そのおとぎ話に出てくる勇者の名前は『サトウ』っていうのよ。こんな珍しい名前をしていて、とぼけるなんてね」

 

ニホンで一番多い名字で草

 

「あの私の事、やっぱり思い出せませんか?」

 

杖を構えていためぐみんが頬赤くし、目を紅く輝かせながらそう告げた。

だけどウォルバクはそんなめぐみんを一瞥し、

 

「………何度も言うけど、覚えてないわ。でも大丈夫。これから貴方のことはよく覚えておくわ。数多くの部下を葬った敵対者としてね」

 

そう言うとウォルバク詠唱を始めた。モチロン爆裂魔法だ。

 

「ゆんゆん、テレポート!」

 

「は、はいっ!」

 

エンダーマンのテレポートだと一人しか運べないから多分誰かが犠牲になる。

そしてゆんゆんとウォルバクの詠唱だとウォルバクの方がギリ早い。それなら

 

「"クリーパー"『爆発物生成』からの"ブレイズ"『インフェルノ』!」

 

生成したのはモチロンTNT。それがインフェルノの炎で着火される。

 

「ッ!」

 

避けるウォルバク。避けれたが、そこで詠唱が止まる.........なんて事はない。まあ知ってたけど。やりたかったはできたので良しとしよう。

 

チャンクを跨いで避けてくれて助かるわ。

 

「え?」

 

ウォルバクが間の抜けた声をあげてまるで元から無かったような穴に落ちて行く。

十六メートル四方の四角い大穴に。

 

「チャンクデータを消去したあと地形生成がされないデータに変更して再生成......『チャンクリセット』と名付けよう......いやダッセエ魔法名だな。ゲポッ」

 

「『テレポート』ッ!」

 

 

12

 

 

「ゲポッ......まだ軽い方だがやっぱり世界に干渉するレベルの力だと代償があるんだな。モードもこの時だけハードコア固定だし。普通に危険」

 

「何変なこと言っているのよ。ほら、さっさと傷口を見せなさい」

 

「断る」

 

ゆんゆんのテレポートで帰って来たあと、アクアが吐血しまくってたからか、ヒールを掛けまくってきた。効かないって前話してた......ああ、こいつバカだったわ。

と、その時

 

「おい、あれってウォルバクじゃないのか?」

 

それは誰かの声だった。

その声を聞いた者が窓に張り付く。同じように外を見てみると

 

身体中血まみれな上、左足が曲がっちゃいけない方向に曲がっているウォルバクがいた。

 

いや、よく生きていたな。128mはあるはずなんだけどなぁ。

 

「よし、ちょっと行ってみるか」

 

ウォルバクの元へ向かってみる

 

■□■□■□■□■□

 

到着!

 

「......随分と恐ろしい事をしてくれたわね」

 

「それ以前によく生きていたな。いや本当に」

 

「途中でテレポートを使ったからね。これは落ちているときにぶつけただけよ」

 

だけで済ますな。逆膝カックンなってるから。

 

「おいスティーブ!先に行くなよ......ってウワァ」

 

後から来たカズマがウォルバクの状態を見て情けない声をあげる。

 

「そういえばゲポッ......そういえばなんでここまで来たんだ?別に回復するまで待てばいいのに」

 

そして回復してる間に21億ダメージくらい出す兵器を創るのに。

 

「それは無理な話ね」

 

「?ちょむすけ狙いか?でもちょむすけは家のペットだし......見逃してほしいのだが」

 

「その子を見逃すのも無理な話ね。だってその子の力を貰えないと、このままだと私消えちゃうもの」

 

そういってウォルバクは薄くなった右手を見せてきた。

 

「......アンデットの類いですか?」

 

「失礼ね。酷く力を失ったから、このままだとやがて自分の半身に取り込まれちゃうのよ」

 

へえそうなんだ......ん?

 

「もしかしてだけど、ちょむすけから力を貰う方法って......」

 

「自らの手でその子を消滅させるのよ」

 

あー。やっぱりそうすんだ?

 

と、そこでそれまで何一つ喋ることのなかっためぐみんが

 

「あなたとちょむすけが封印を解かれた時に、近くに女の子がいませんでしたか?5歳か6歳くらいの紅い目をした女の子が」

 

杖を握りしめ、何かを確信したかのように。

 

「覚えてないわね」

 

突き放すようなウォルバクの言葉を聞いても、めぐみんはジッとウォルバクから目を離さない。

 

「......なあ、こんなに話が出来るのに、どうして魔王軍にいるんだ?」

 

そのカズマの問いにウォルバクは辛そうに息を吸い

 

「それが聞きたいのなら、私を倒してからにする事ね」

 

そう、からかう様に言ってきた。

 

「横にいるコイツは、もう知っていると思うが爆裂魔法の使い手だ。つまり、決着が付いた時にはもう、お互い話が出来る状態じゃないんだよ」

 

「......そうね。それなら......」

 

ウォルバクはクスリと小さく微笑を浮かべ。

 

「魔王に聞けば教えてくれるわ」

 

そう告げると一方的に魔法を唱え始めた。

恐らくこの世界で最も聞いたであろう......爆裂魔法の詠唱を。

カズマが顔を真っ青にしているがそんなのは無視してめぐみんの方を見る。

 

「......本当は、私の事、覚えていてくれたんですね?」

 

めぐみんは、小さな声で呟くと、杖を両手で握りしめた

 

「私とゆんゆんに会った時、あなたはあの子の名前を聞いてこう言いました。『......一応聞くけど、あなたのそれ"も"あだ名じゃないのよね?』って」

 

それは確かに気になっていたけど......めぐみんの事だったのか

 

「あなたにずっと言いたかった事と、見せたかったものがあるんです」

 

未だ朗々と魔法を唱え続けるウォルバクに

 

「あなたに教えてもらった爆裂魔法。もはや詠唱がなくても制御が可能なほど、誰よりも極めることが出来ました」

 

そしてありがとうと小さく呟いた

 

「『エクスプロージョン』────────ッッッッ!!」

 

それは始まりの炎であり終わりの炎

 

そして......それはクラフターですら到達できない領域まで極められた

 

 

 

────過去最高の爆裂魔法であった────

 

 

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