この素晴らしい世界にMinecraftを!   作:どうにでもなれ

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新章突入!

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第十一章 クラフターと妹
#59 謎施設 メイド イン アクセル


 

 

とある日、ベルゼルグ王城内の和室にて。

 

「あははははは!あはははははは!ねえカズマ、見なさいな!ほらほら、商店街のチラシでへんてこ悪魔の仮面を作ったわよ!」

 

「ぶはははははは!なにこれすげえ、チラシ製とは思えない出来じゃねーか!お前はこういう事やらせるとほんと凄いな!」

 

「はははははははは!そうだアクア!どうせなんだし、それでモノマネしてみてくれ!」

 

カズマとアクアが酔っ払っていた。

その様子はまさに、めんどくさい酔っ払いのおじさんおばさんの様だ。

ちなみにもう一人は私です。はい。

 

「ふははははは!見通す悪魔が宣言しよう。なんじ、一人シラフで呆れた顔をしている力こぶ娘よ。アルコールは分解するのにタンパク質を必要とするもの。今すぐお酒をたくさん飲めば、悩みのカチカチ筋肉が少しはやわこくなるであろう」

 

「ぶはははは!にてるー!」

 

「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!」

 

「うるさいぞ酔っ払いども!アクア、カチカチ筋肉呼ばわりはやめろ!」

 

ダクネスが顔を赤くする。

 

「ははははは、はは、は?」

 

爆笑していると、何故か足元が覚束なくなる。

 

「スティーブ。流石に飲みすぎだ」

 

「ええー?そんなのんでないー」

 

するとダクネスがため息をつき、指を指す。その指を追うと......

 

酒樽が七、八個あった。

 

「......これは少し飲みすぎたかなー?」

 

「どこが少しだ。どこが」

 

けっこう頭が回らなくなってきた......ううん。

 

「ダクネスー。ちょっと寝るー」

 

「ここで寝るのか......ってもう寝てる......」

 

「Zzz......」

 

その日は夢を見た。

とてもとても、長い夢

夢は何百何千年も長い夢。今はもう覚えていないが、一つだけ分かることは、その夢で......カズマ達が何度も死んでいた

 

 

「帰るぞ」

 

「断る」

 

あれから二週間。騎士の訓練に参加したり、メイドにメイドをさせられたり......なんでここのメイド達はメイド服着せたがるんだよ。包囲網も出来ちゃってたし......女、こわい(震)

 

「なあカズマ、ここ2週間ほどの城の暮らしは楽しかっただろう?十分に歓待を受けただろう?」

 

ダクネスはそう言ってカズマに手紙を渡した。

その内容は、基本的にカズマへのファンレターだった。

 

だが、何故かアクアやめぐみんのファンレターが無いんだろうか

ダクネスと喧嘩するめぐみんを眺めているカズマを見ながらそう思った。

 

「決めたわ。ねえカズマ、私は決めたわよ!」

 

「なにがだ?」

 

「私達の当初の目的を思い出して?そう、私達の望みは悪しき魔王とメギドを倒す事。そして世界に平和をもたらす事なの!この子達の手紙で本来やるべき事を思い出したわ!」

 

「分かったよアクア。アクセルの街に帰って、基本に立ち返ろう。」 

 

影響されやすいなー、アクアは。

 

 

その日、私達は一足先に街に帰ることに。

カズマは、あと一日だけ残るらしい。アイリスが心配なんだと。

なので一日だけならと、一足先に帰ったのだが

 

 

「絶対に選択間違えたな」

 

街に帰ってから一週間。カズマは、ガチで意味のわからん手紙を出してきてから帰ってきてない。

 

ダクネスは今も家の中を薄着でクマのようにウロウロしてるし、

 

めぐみんは寝不足なのか目の下にクマができてるし、

 

アクアは家の所有権を宣言し、クマのようにだらけながら私に「住むのなら家主の私に毎日お酒を出しなさい」と意味のわからん事言ってくるしで、もうオシマイだな。

 

......ちなみにアクアには毎日少しだけお酒をあげた......少しだけ(1024L)のスピリタスだけど。3日で泣きついて来た。

 

そして今日の事だった。

 

そんなある日の事だった。

今日もギルドで面白そうなクエストを探していると

 

「よお、スティーブじゃねーか!」

 

「うん?おお、ダスト。久しぶり」

 

「やっほー!」

 

「リーン達も久しぶり」

 

ダスト達が声をかけてきた。

 

「ところで何か用か?」

 

「ああ、実はだな......」

 

ダストの話によると、どうやら魔王軍がアクセルの近くに謎の施設を作っていたらしい。

中にいた強化モンスター開発局副局長とやら討伐したが、何の施設だったかは分からないらしい。

 

「で、その施設の偵察クエストか?」

 

「そう!いやぁ、話が速くて助かる」

 

「ところで二人は?」

 

「「風邪」」

 

二人同時に風邪ってマジかよ。

 

「それで頼む。二人の代わりに着いていってくれないか?報酬は山分け......」

 

「いや、いらない」

 

「へ?」

 

「正確には、その情報が報酬ってことで。じゃあ、早速出発するか?」

 

「よ、よくわからんが、助かった!」

 

 

 

「ここか?」

 

「ああ、ここだ」

 

謎の施設は、アクセルの街のかなり近くにあった。キールのダンジョンより近いのでは?

中に入ると、そのには......

 

「なんだ、これは......?」

 

近代的な研究室が広がっていた。

機械らしきものが大量にあり、映画とかでよくある培養機のような物が並んでいる。培養機の中身は暗くて見えない。

 

「やっぱり変よねここ」

 

「え?前にもここに来たことがあるのか?」

 

「うん。そういえばキースとテイラーが風邪をひいたのって、ここから帰ってきてからだよね?」

 

「ああ、確かそうだった......おっとっと。おい、これ金になりそうじゃないか?」

 

そう言ってダストが何かを持ってきた

 

「......醸造台?」

 

「おっ!知ってるのか?いくらで売れそうだ?」

 

「いや、金にはならない」

 

「ちぇ、しけてやがる」

 

そう言って醸造台を投げ捨てるダスト。

醸造台は地面とぶつかり、火花をあげる。

そういえばここ暗いな。電気くらい......お、あったあった。

見つけた電気のスイッチをポチリ

 

「きゃっ!?」

 

「どうしたリーン!?......な、なんだこれは?」

 

「二人とも、これは電気っていって......」

 

はじめは、二人ともはじめて見る電気に驚いてるかと思い、振り替えって......絶句した。

視界は、先ほどの培養機。いや、その中身に釘付けとなった。なぜならそれは......

 

「......ミュータント?」

 

ミュータント。()()()()()()()()()()()()()()()が入っていた。

 

しかも一つや二つではなく、数十はある培養機全てに入っているのだ。

 

さらにだ。培養機には心電図のモニターがついているのだが、全て動いている。

つまりコイツらはこの機械の中で生きている。いや、培養されている。

 

「スゲエなこれ。剥製か?」

 

「ちなみにそれ全部生きてるぞ」

 

「うおっ!それを先に言えっ!」

 

「にしても魔王軍にこんな技術があったなんてね」

 

道中では、もう少しで培養機から出れそうなのを片っ端から壊しつつ、ダストとリーンと共に奥へと進む。

 

「ここが最奥だな」

 

「ここの少し前までは来てたんだけど、二人の体調が悪くなって一回帰ったんだよね」

 

「それじゃあ、開けるぞ」

 

そう言い、扉を押す......押すっ!

 

「......?開かない」

 

「「ええ......?」」(--;)

 

なんだ、その顔は?

 

「まあいい。押してダメなら......」

 

「あ、引き戸って事?」

 

「ぶっ壊す!」

 

「「ゴリ押し!?」」

 

三メートル四方に一括破壊した扉から入ると......

 

「うえ、なにこれくっさぁー」

 

腐臭が漂う、一際大きい部屋に出た。

正面には、これまた大きい培養機があったのだが......

 

「おい、これ壊れてるが、大丈夫か?」

 

木っ端微塵にガラス部分が割れていた。残ったガラスの先には真っ黒な物体がへばりついていた。

 

「見た感じ、数年前に割れてたようだし......うん?」

 

何か蹴った感覚がし、足元を見ると、メモ帳のような物が。

早速中身を読むことに。これがもし自作ポエムとかだったら公衆の面前で音読してやる。末代までの恥だな。

 

『*月*日

 魔王様が依頼してきた実験が始まった。

 今日からその記録をここに記そう なんで俺が......

 

ああ、うん。忠誠心の欠片もねーな。

 

パラパラと捲るが、経過報告が書かれているだけだった。歪な歯が生えたとか、紫の目ができたとか......

 

そして最後のページになったのだが

『11月13日

 魔王様が言うに、実験は成功したんだそう。

 まあなんだっていい。これでようやく魔王軍幹部に出世できるぞ!』

 

内容とかはどうでもいい。問題は日付だ。

この日付は、前の世界で、こちらに送られた日付と同じだ。

......流石に考えすぎだろう。

 

と、そこで何か、柔らかいものが落ちたような音がする

 

「なんの音だ......え?」

 

音がした方を向くと......ダストとリーンが倒れていた。

 

「おい、大丈夫......か?」

 

ダスト達の安全を確認する為に立ち上がろうとした時、体に違和感が......いや、これは

 

「衰弱!?」

 

いつのまにか状態異常にかかっていた。

どうやらこの空間全てに効果が残留しているようだ。

状態異常をすぐさま無効化するが、この二人はそうもいかない。

 

「とにかくアクアに見せるか」

 

ダストは担いでリーンは横抱きに......よし。

 

「『テレポート』ッ!」

 

 

テレポートで家の前に移動......あ、カズマがいる。

 

「あ、スティーブちょうどいいところに!アクアが......」

 

「邪魔」

 

「あばっ!?」

 

カズマを容赦なく踏みつける。

ドアは......鍵が開いてなかったので壊して入る。

 

「ちょっとスティーブ!カズマが入ってきたらどうする......ちょ、その二人どうしたのよ!?『セイクリッド・ハイネス・ヒール』ッ!」

 

衰弱効果は解除された。HPも全回復。

 

「だ、大丈夫なのか?」

 

「一応は。あとは『ドレインタッチ』しとけばいいだろ」

 

体力は回復魔法ではどうしようもないので譲渡する。

 

「「スゥ......スゥ......」」

 

「ありゃ、二人とも寝ちゃったか」

 

「どうしますか?空き部屋ならありますが」

 

「じゃあそこにしようか。ダクネス、リーンのこと持ってくれんか?コイツ以外と重たい」

 

「それリーンの前で絶対に言うなよ......?」

 

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