多分序盤は無双しますが次第にブルアカ側無双がはじまる。
広大な海。それは人々が生きていく上で不可欠な要素である。そんな海を疾走する何かが4つ。
「んぁぁ....、何も無いな...。」
そう言いながら屋上で海に向かって釣り竿を垂らしているこの男は【ヴィンセント・グライスナー】。2年前、とある大戦を集結に導き、人静かに歴史の表舞台から手を引いた男である。そしてその隣で肩を借りて眠っているのは【クロエ・クローチェ】。同じく2年前にともに大戦を乗り越えその身を隠した人物である。ついでに言えば精霊でもある。二人で呑気にしていると、通信端末から連絡が来た。ヴィンスはそれを取った。
「どうした?博士。」
『熱核ジェットエンジンに異常発生〜!』
「っ....連続で稼働させすぎたか。」
『冷却の意味合いも込めてどこか陸地があればそこに上陸してほしいな!』
通信の主は束だった。先の大戦で大破したこのビッグ・トレー級4番艦こと【ティーレ】を完全に改修し、近代化させた人物でもあり、数少ない仲間でもある。彼女が確認してくれるおかげで安全に暮らせるのだが、今回の報告はいささか不味かった。すぐさまヴィンセントはクロエを起こし、端末を起動する。
「んぃ...?どうしたの〜?」
「どこかでこいつを止めなければならなくなった。このあたりの地理からしてクロエはなにか心当たりはないか?」
「このあたりだと.....あまりおすすめはしないけど、一つあるね。学園都市【キヴォトス】。その名のとおり幾多の学園で構成されていて生徒が実権を握ってるって聞いたことある。それに、普通の銃弾が全く聞かないから、どこも手を出さないって。」
不安が残るが、現状そこしか道はない。ヴィンスは進路をそのキヴォトスとやらに向けることにした。
約半日かけて港岸までたどり着いた一行は、ティーレだけ陸上に上陸させ、あとの三隻はこのまま防衛につくことになった。しかし、上陸した時間が時間なため、本格的な修理は明日以降に行うこととなり、その日は全員警戒は自動防衛機構を設定し就寝についた。
翌朝。警報の音で飛び起きた。
「何があった!?」
「全方向から攻撃!囲まれてるよ!!」
「はぁっ!?!?」
ヴィンスは困惑の表情を隠せずにいた。ビッグ・トレーは全方向から、謎の攻撃を受けつつあった。
学園都市【キヴォトス】、幾多の学園から成り立つこの都市には少なからず海洋食料調達のための港がいくつかある。が、今日に限って海洋食料が流れてこない。
区画内の店からその知らせを受けた【ミレニアムサイエンススクール】の【セミナー】達は対策を余儀なくされた。ひとまず何が起きているのか、ミレニアム管轄の漁港へと赴くことになった。そして、そのリーダーというのが、他ならぬミレニアムの顔というべき存在である【早瀬ユウカ】だった。生徒会長もいるには居るのだが、結局余裕のある人物がユウカしかいないため担当することになったわけである。何人かの人物を引き連れてユウカは漁港へとやってきたわけだが、そこで信じられない光景を目にしたのである。
「な、何よこれぇ!!?!?」
漁港に突如聳え立った謎の船、それも明らかに戦闘目的の戦艦らしき見た目。そして漁港に停泊している二隻の駆逐艦と思しき船と明らかに工作艦が一隻。流石にこれはミレニアムどころか、キヴォトス全体の脅威になると感じたかユウカはセミナーで残ってもらっていた【生塩ノア】に連絡した。
『となると、おそらく?』
「ええ、どう見てもこれは侵攻行為よ。どこの学園かは知らないけどこんな見た目の船、ゲヘナやトリニティでもありえないはずよ。不安要素は排除したいの。」
『となると、ヒナさんやティーパーティーに連絡して応援を要請、ですか?』
「ええ、お願い。私は引き続きここで出方を見るわ。」
通信を切り再び見やると、真正面にはガコンと唸らせた砲台の砲口が。
「バレたっていうの....!?しかたない、全員、装甲が薄いところを狙って射撃開始!」
ユウカの伝令で付近にいた生徒たちは一斉に銃弾を放ちはじめた。ユウカ自身も愛銃であるMPXを両手に携え障害物辛味を踊りだした。
場面は戻り、撃たれているのを確認したヴィンスは急遽トーリスを起動しようとするが、二人に止められた。
「ここは私に任せてよお兄ちゃん。」
「御兄様はここから指示をお願いします。こんな銃弾の雨あられの中で被弾でもしたら大変です。その点、私達はエルさんによる恩恵がありますし。」
「何より、使いたくはなかったけど精霊の力があるしね!」
クロエとクーの二人の発言によりヴィンスは踏みとどまった。二人に対応を頼む旨を伝えると、二人して笑顔でブリッジから出ていくのであった。
やがて、外に出た二人に加えられたのは手厚い銃弾のお出迎え。二人に殺到する銃弾は次々と被弾し左目、心臓部、肩、眉間へとヒットする。ほんの出来事に対応できなかった二人は衝撃で倒れてしまった。しかし、その傷口からは血ではなく、金属が流れ出していた。
二人が出てきてヒットさせたのを見たユウカは射撃中止命令を出した。倒れた二人が起き上がる様子もない。慎重に近づき、二人が使ったであろう出入り口から制圧に向かおうとした。が、ふと冷たいものが背中に当てられ体の動きが止まった。
「私達の船に何の用かな?言っても言わなくても殺すけど!」
「ひゃうっ!?わ、私達はただここに居座っているこの船の状況を調べに来ただけで...。」
そこでユウカは気づいた。なぜヘイローもつけていない一般人があれだけの銃撃を受けてなお立っているのか。それを悟った瞬間、最悪の予測がたった。
「....あは!見られたら仕方ないよね....!!!」
当てられた銃から何かが染み込んでくる感覚とともに鋭い痛みが全体へと広がっていく。
「んぐっっ!?な、何をしたの!?」
「.....?ちょっと即死する毒を振りまいただけだけど?」
「んなっ.....!?」
「うわっ!」
「ァァァァァァァァァァァ!!!」
「ふぅ....状況終了、手応えがないですね?」
「っ...な、何....何なのよ...!?」
鋭い痛みを耐えながら声を振り絞って聞くユウカ、恐る恐る振り返ってみれば、そこには青いドレスに両手にサブマシンガンであろう銃器を抱えた少女に、後ろにはスマートな外装をしたパワードスーツを着込んだ少女。そして自身は絶えず襲い続ける鋭い痛み、そして消えゆく右腕の感覚.....感覚?
「っ!!!右腕が!?!?!?」
気づけば背中の痛みは右腕の激痛へと変わっていた。持っていた銃はすでに持てなくなっており、右腕からは金属のようなものがザクザクと出ていた。おそらくこれが背中の激痛の原因なのだろうと踏んだユウカはスキルを発動しようとするが、
「がふっ!!これは....血....!?」
とうとう吐血するところまで来たらしい。このまま気を失ってしまうのだろうか。せめて一矢報いようとおそらく気がそれたであろう少女に左腕で持っていたMPXの残弾すべてを叩きつけようと向けたら、何故か慌てていた。
「あ、ちょっと!?そこまでする気はなかったんだけど!?エルちゃん!?ストップ!ストォォォッップ!!!?!?」
「あう....え....?」
不意に消えた痛みとともに自身も意識を保てなくなり、その意識を閉じた。
これは、空白の三年間を綴った物語である。
多分キャラ的な性能で言うなら
ヴィンス(司令の姿)
重装甲 爆発 ☆5
クロエ(精霊の姿)
特殊装甲 神秘 ☆5
クロニクル(ブラックリッター)
重装甲 貫通 ☆3
こんな感じ?