KAMEN RIDER WISEMAN IN FAIRY TAIL   作:Gussan0

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どうも|ω・`)ノ ヤァ

続き書けたで候。

では、どうぞ(╯°□°)╯︵ ┻━┻


第十三話 鉄の滅竜魔導士

「やっと終わった……いくらなんでも50件は多すぎだろ」

 

 

奏太はマグノリアの町をトボトボと歩いていた。

 

五日程かけて評議会から送られてきた抗議文書に書かれていた半壊した建物や、完全倒壊した建造物の修繕に回っていたのだ。

 

リペアの修復魔法で直していったものの、魔力の関係で一日およそ10件こなすのが限界であった。

 

それ以上はガス欠になるため、ペース配分を考えながらやっていたのだ。

 

 

「でもまあ、そのおかげで魔力量も結構増えたし、魔力操作もよりスムーズにこなせるようになったから、俺にとっても損はなかったけどさ……」

 

 

そして最後の一件をこなしてから、こうして観光がてらゆっくり戻ってきたのだ。

 

 

「魔力も残り少ないし、今日は早く帰ってもう寝よう……」

 

 

 

ドシィン…………

 

 

 

その時、何か大きな音が聞こえた。

 

 

「なんだ?」

 

 

不思議に思いながら耳を澄ませると、近くで何かが倒れる音や、斬撃、みたいな音が聞こえてきた。

 

 

「おいおい!一体なんだってんだ!?」

 

 

奏太は音が聞こえる方に、思わず走って行く。

 

音源は街の広場のようで、そこでは予想外の光景があった。

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)のジェットとドロイが倒れており、残ったレビィが一人で長髪の男と戦っていたのだ。

 

 

「あの三人はシャドウ・ギアの!」

 

 

奏太は三人と面識がある。

 

特にレビィとは話が合うのか、偶にオススメの本を教えてもらったりしている。

 

レビィはなんとか奮闘しているものの長髪男に魔法は通じず、追い詰められていた。

 

すると、長髪男が何かの魔法を使おうとしているのか、魔力の高ぶりを感じる。

 

 

「やらせるか!」

 

 

奏太は咄嗟に右手をベルトに翳した。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

人気のない夜、幽鬼の支配者(ファントムロード)の鉄の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)鉄竜(くろがね)のガジルは獲物を狙うために潜んでいた。

 

そして運悪く、そのターゲットに選ばれてしまったのが、ジェット、ドロイ、レビィのチームシャドウ・ギアの面々であった。

 

ガジルはクエスト終わりでギルドに戻る途中の三人に、何のためらいもなく攻撃を仕掛けてきたのだ。

 

ジェットとドロイをあっという間に倒し、残ったのはレビィだけ。

 

レビィも優れた魔導士ではあるが、彼女の扱う魔法はどちらかといえば中距離から遠距離タイプであり、それに対してガジルはバリバリの近距離タイプ故に、相性も悪かった。

 

レビィは膝をつきながら、二人の安否を確認する。

 

 

「くっ……ジェット、ドロイ。大丈夫!?」

 

 

「すまねぇ……レビィ」

 

 

「だ、ダメージで動けねぇ……」

 

 

「良かった……とりあえずは無事みたいだね」

 

 

レビィは、目の前の相手の名前をぼんやりと思い出す。

 

 

「その魔法……聞いたことあるよ。ナツと同じ滅竜魔法の使い手で、鉄竜の力を持つ滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)幽鬼の支配者(ファントムロード)のガジル・レッドフォックス!」

 

 

「ギヒヒ……流石に俺の事は知ってたか?しかし弱ぇ。弱すぎるぜ、お前ら。流石は弱小ギルドだなぁ……」

 

 

ガジルの言葉が三人の胸に刺さる。

 

ただガジルの前にひれ伏すしかない。

 

魔力は切れ、傷を負い、立つ力もままならない。

 

 

「お前らの相手ももう飽きた。こいつで三人まとめて吹き飛びな。鉄竜の──」

 

 

ガジルが大きく呼吸をする。

 

滅竜魔法の一つである(ブレス)

 

ナツが火竜の力を持つ火のブレスをはくとしたら、ガジルは鉄竜の力を得ているため、ブレスをした時に金属片が混じっている。

 

それが高速で飛来する事で、異常なまでの殺傷能力を持つことになる。

 

 

「──咆哮ッ!!」

 

 

竜の咆哮が解き放たれる。

 

竜巻が飛んで来るように見えるが、その中には肌を切り裂く鋭利な鉄の破片が混ざっていた。

 

恐怖で目を瞑ったレビィの耳に、聞き覚えのある詠唱が聞こえた。

 

 

【バリア!ナウ!】

 

 

三人の目の前にオレンジの魔法陣が現れる。

 

ゴゥ!と暴風が一瞬吹き荒れ、ブレスと魔法陣が衝突する。

 

だがオレンジの魔法陣は、竜の咆哮を防ぎ切った。

 

レビィが目を開けると、目の前には約二週間前にギルドに入った新人のソウタ・フエキの後ろ姿があった。

 

 

「ソウタ君……!!」

 

 

「無事か三人共!?」

 

 

奏太はガジルから目を離さずに三人に話しかける。

 

 

「すまねぇ……ソウタ……」

 

 

「気を付けろ……そいつ……かなり強いぞ」

 

 

「うん。そいつはファントムロードのガジルって言って、ナツと同じドラゴンスレイヤーなの」

 

 

「ナツと同じ!?」

 

 

(それにファントム……ね)

 

 

奏太は警戒する。

 

 

「ギヒッ、お前強いな。匂いでわかるぜ」

 

 

「そいつはどうも」

 

 

【コネクト!ナウ!】

 

 

奏太はコネクトの魔法でハーメルケインガンを取り出して構えると、ガジルも不敵な笑みを浮かべて構えた。

 

 

(まずいな……変身出来るだけの魔力がもう残ってない。魔力を節約しながら戦っても、魔法は使えても後数回。どうする?)

 

 

奏太は全身に魔力付与を展開させる。

 

 

「いくぞぉお!鉄竜棍!!」

 

 

(腕を鉄の棒に変えた!?)

 

 

ガジルは右腕を伸ばし鉄の棒で攻撃する。

 

奏太は咄嗟にハーメルケインガンでそれを受け流す。

 

 

「くっ!?」

 

 

「どんどん行くぞオラァ!!」

 

 

続けてガジルは左腕、両足を鉄の棒に変えると連続攻撃を繰り出す。

 

 

「攻撃のリーチも自由自在かよ!?」

 

 

威力が凄まじいのか、風圧だけで吹き飛びそうになる。

 

 

「鉄竜槍!鬼薪(きしん)!!

 

 

今度は手を槍に変えて、連続で突きを繰り出してきた。

 

 

「ちっ!?」

 

 

奏太はそれらの攻撃をなんとか受け流しながら、衝撃を殺していく。

 

 

(こいつ……なんて力だ!?魔力付与で身体を強化してなきゃ、とっくに全身が吹き飛んでる!!)

 

 

「鉄竜剣!!」

 

 

「なら、早目に決めるしかないか!」

 

 

奏太はガジルの大剣攻撃を受け流した後、足に力を入れ弾丸の如く駆け出した。

 

 

「はっ!」

 

 

「中々速ぇじゃねえか!!」

 

 

奏太はそのまま突きを放ち、ガジルはそれを間一髪かわすが……

 

 

 

ザシュ……

 

 

 

彼の頬から一筋の血が流れ落ちた。

 

 

「なっ……俺の鉄竜の皮膚を……!?」

 

 

ハーメルケインガンは、笛のように吹き鳴らす事で、相手の魔法を無力化する能力がある。

 

また武器としても優秀で、()()()()()()()()()()()()も持つ。

 

そう。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「はあ!!」

 

 

「ぐおおお!?」

 

 

奏太は動揺しているガジルの隙をついて回し蹴りを放つ。

 

 

(ここだ!!)

 

 

【エクスプロージョン!ナウ!】

 

 

そして一気にエクスプロージョンの魔法で決めた。

 

 

「ぐぁああああああ!?」

 

 

ガジルが爆発に巻き込まれる。

 

レビィはその様子を見て驚いていた。

 

 

「凄い……あのガジルをやっつけちゃった」

 

 

だが、肝心の奏太はと言うと、変わらず厳しい目を向けていた。

 

 

(魔力不足で思っていた以上に威力がなかった……俺の予想が正しければ……)

 

 

「やるじゃねぇか。今のはちょっと効いたぜ」

 

 

「やっぱりか……」

 

 

頭から血を少し流しながらも、ニヤリと楽しそうに笑うガジルの姿があった。

 

 

「嘘……あの爆発を食らっても平気だなんて……」

 

 

レビィが怯えた表情でガジルを見る。

 

ジェットとドロイも震えていた。

 

 

(やばい……もう魔力がほとんど残ってない)

 

 

するとガジルは勝負を決める気なのか、大きく息を吸い込み始める。

 

(ブレス)だ。

 

 

「──鉄竜の……咆哮!!」

 

 

そして再度、竜の咆哮が放たれた。

 

鉄の破片を含んだ息を発して、切り刻まんと。

 

 

【バリア!ナウ!】

 

 

奏太は少しでも時間を稼ぐために、前方に魔法陣を展開させる。

 

この時、彼はシャドウ・ギアの面々をどう逃がすかに既に思考を切り替えていた。

 

三人共ダメージが深いからか、動けそうもない。

 

ならば己が動かすしかない。

 

 

「レビィ!よく聞いてくれ!!今から君達をテレポートで逃がす!!!」

 

 

「えっ!?」

 

 

「場所はフェアリーテイルの前にするから、すぐに手当てを受けるんだ」

 

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!?だったらソウタ君も一緒に……」

 

 

「俺はここに残ってあいつをやっつける!後から必ず追いつく!!だから安心しろ!!!」

 

 

【テレポート!ナウ!】

 

 

「待っ……」

 

 

レビィ達の返事を聞かずにテレポートの魔法を発動させる。

 

丁度そのとき、奏太の魔力が底をついた。

 

それと同時に魔力付与も解除され、ブレスを防いでいた魔法陣も消失する。

 

 

「あー……これ食らったら痛そうだな」

 

 

そして奏太はブレスに飲み込まれた。

 

 

「くっ……ぐぁああああああ!?」

 

 

少しでも威力を軽減させるために、頭などの重要箇所は姿勢を低くして身を守る。

 

しかし、全身を切り刻まれるような痛みに襲われ、そのまま大木に叩きつけられてしまった。

 

 

「ごはっ……」

 

 

意識が一瞬遠のき、鮮血が口から溢れる。

 

意識を必死に繫ぎ止めるものの、目の前が真っ暗になるのを感じながら、奏太は気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、マグノリアの街にある南口公園。

 

そこに生えている大木の前では、朝早くから多くの人だかりが出来ていた。

 

 

「すまん通してくれ。ギルドの者だ」

 

 

騒ぎを聞きつけたエルザを始めとしたギルドメンバーが集まる。

 

そしてそれを見た者達は全員絶句していた。

 

何故なら、仲間である奏太がボロボロの姿で大木に張り付けられていたのだから。

 

その横にはファントムロードのギルドマークが描かれていた。

 

 

「「ソウタ!!」」

 

 

その光景にミラやルーシィは、両手を口に当てて驚く。

 

 

「ファントム……」

 

 

ナツやエルザはもちろん、グレイやエルフマン、カナまでもが激しい怒りの表情を露にしていた。

 

そして、マカロフがゆっくりと木に歩み寄り、奏太を見上げると、片手で顔を覆う。

 

 

「ボロ酒場までならガマンできたんじゃがな……ガキの血を見て、黙ってる親はいねぇんだよ……」

 

 

そう言ってマカロフは持っていた杖を握り潰してへし折り……

 

 

「戦争じゃ」

 

 

怒りの表情を浮かべながら、そう宣言したのであった。




ちなみにレビィちゃん達、ギルド前にテレポートしたものの、ダメージの限界で気絶し、同じく早朝に保護されました。

では、また( `・∀・´)ノ
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