KAMEN RIDER WISEMAN IN FAIRY TAIL   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第二話 目が覚めるとそこは異世界だった……

「ん……あれ?」

 

 

奏太は唐突に意識を覚醒させる。

 

目を覚ますと、見慣れない天井が視界に映った。

 

それ故に、なんとなく自分は寝ていたのだということに気付く。

 

次に自身を包み込む暖かさによって、ベッドの中にいることが分かった。

 

とりあえず、まずは現状を把握しようと周りを見渡すと、側にいた銀髪の美女と目が合った。

 

 

「あ、目が覚めたのね!良かったわ〜!!」

 

 

美女は笑顔で奏太に近付く。

 

その際に彼女の良い香りが漂ってきた。

 

 

「貴方、朝からずっと気を失ってたから心配してたのよ?」

 

 

「……えっと、その、色々お世話をかけてしまったみたいですみません」

 

 

まず奏太は、この銀髪美女から話を聞くことにした。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

女性の名は『ミラジェーン・ストラウス』、通称ミラ。

 

腰まで伸びている銀色の髪に、ナイスバディなスタイル、正に美女と呼ばれるに相応しい女性である。

 

だが、彼女の魅力はそれだけではない。

 

それは常に絶やさない笑顔。

 

彼女の見せる笑顔は太陽のような明るさと輝きを放ち、見る者全てを癒し、明るくしてくれる力がある。

 

初対面の奏太でも、彼女が心の底から笑顔を浮かべており、自分のことを本当に気にかけていると分かる程に。

 

二人は互いに軽く自己紹介を済ませると、さっそく本題へ。

 

笑みを絶やさなかったミラの表情が微かに曇る。

 

 

「ソウタ君、貴方にどうしても聞きたいことがあるの」

 

 

「……はい」

 

 

「どうして、うちのギルドの前で倒れていたのかは分かる?」

 

 

「えーっと……」

 

 

彼女の疑問は最もだ。

 

自分のいつも通う場所に見知らぬ人間が気を失っていたとなれば、気にするなという方が無理というモノ。

 

しかし、奏太も現状を理解出来ていない故にその質問に答えることが出来ない。

 

よって少し曖昧に答えるのも、仕方がないと言える。

 

 

「えぇと……実は俺、ここに来たばかりで迷ってしまって……で、当てもなくフラフラと彷徨(さまよ)ってたら、気付いたらここに……」

 

 

「まぁ……そうだったの……」

 

 

(うん、嘘は言ってない……気付いたらここにいたし)

 

 

ある意味で間違ってはいない。

 

ミラが表情を曇らせていることに少し罪悪感を感じるものの、本当のことを話したところで、信じてもらえるわけではないし、何よりも無関係な彼女を自分の事情に巻き込むわけにはいかない。

 

 

「あの……ストラウスさん、ここがどこなのか教えてもらえませんか?」

 

 

「ミラで大丈夫よ。ここはね……」

 

 

ミラからすれば奏太の言葉は見知らぬ土地に来たばかりで、不安に襲われていると感じるモノであった。

 

だからこそ親切心から、彼を安心させようとこの場所を告げることにした。

 

だが、それは奏太の予想を遥かに超えるモノであった。

 

 

 

 

 

 

「フィオーレ王国のマグノリアにある魔導士ギルド、『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』よ」

 

 

 

 

 

 

「……はい?」

 

 

奏太は一瞬固まる。

 

 

(フィオーレ王国?マグノリア?魔導士ギルド『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』……?)

 

 

自分の全く知らない用語を心の中でもう一度反芻する。

 

そしてその瞬間、彼は悟った。

 

 

(あ、ここ異世界だ)

 

 

奏太は最近まで高校生であった。

 

そしてその成績はトップクラスに良かった。

 

大学進学を考えていれば、間違いなく名門校に入れる学力の持ち主であった。

 

そんな彼からすれば、世界にどんな国があるのか、ある程度の国名や場所は分かっていた。

 

しかし、フィオーレ王国なんて国名は聞いたことすらなかった。

 

勿論自分が覚えていない国名であったり、一度覚えた名前を忘れてしまった可能性はあるが、その可能性は限りなく低いだろう。

 

それに先程彼女は、地名以外にも『魔導士ギルド』という単語を口にした。

 

『魔導士』とは、文字通り『魔法を使う者』の事であろう。

 

かくいう奏太も『魔法使い』であるが、彼のいた世界では基本的に魔法は、架空の産物と思われており、その存在自体信じられてはいない。

 

それに彼の知る魔法使いは、自分を入れても僅か6人だけである。

 

しかし、ミラの言葉から察するに、この世界では魔法は身近にあるものらしい。

 

普通の者なら、この時点で取り乱しているであろうが、仮にも奏太はファントムという怪物達と、日夜命懸けの戦いを繰り広げている。

 

そんな彼からすれば、たとえ異世界にいることが判明したとしても、精神を取り乱す程ではなかった。

 

それに彼の師匠、操真晴人も何度か異世界に飛ばされたことがあるらしい。

 

まさか師弟揃って、同じ経験をする羽目になるとは欠片も予想していなかったが。

 

奏太は思い切って、もう少し踏み込んでみることにした。

 

 

「すみません、ミラさん。あの……魔導士ギルドって一体何ですか?」

 

 

「え?魔導士ギルドを知らないの……?」

 

 

「は、恥ずかしながら……俺、かなり田舎の方から出てきたので、その、結構世間知らずと言いますか……」 

 

 

「恥ずかしがることなんてないわ。知らないなら、これから知っていけばいいのよ」

 

 

ミラは快く教えてくれた。

 

ミラ曰く、魔導士ギルドとは『魔法』を使う魔導士が一つの場所に集う組織であること。

 

各メンバーには各々のギルドの紋章を入れており、ギルドに依頼される仕事で収入を得ること。

 

魔導士ギルドは世界中にたくさん存在しており、『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』もその内の一つであることを教えてくれた。

 

 

(なるほど……要は仕事を斡旋する派遣会社のようなもんか)

 

 

「ミラ、入るぞ~い」

 

 

奏太が状況を整理していると、第三者の声がした。

 

声のした方へ目を向けると、見るからに小柄な老人がいた。

 

表情は間が抜けているが、のほほんとした優しい笑みを浮かべていた。

 

しかし、奏太の今まで戦ってきた戦士としての勘は感じ取っていた。

 

 

(この人……只者じゃない)

 

 

うまく隠しているが、歴戦の猛者を思わせる覇気に、身体全体から伝わるとてつもない魔力量、そして組織を導く長としての雰囲気をこの老人が持っていることが分かる。

 

 

「マスター」

 

 

ミラが老人をマスターと呼ぶ。

 

 

(それじゃ、やっぱりこの人が妖精の尻尾(フェアリーテイル)の……)

 

 

「調子はどうかの?今朝ギルド前で気絶しておったお主をワシが見つけたんじゃが……眼が覚めたようで何よりじゃわい」

 

 

「貴方が助けて下さったんですね。本当にありがとうございます」

 

 

奏太は頭を下げる。

 

しかし、老人は歯牙にもかけていない様子だった。

 

 

「ええわい、ええわい。お主が元気ならそれで十分じゃ。それより軽く自己紹介といこうかの。ワシはこの魔導士ギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)のマスター、マカロフ・ドレアーじゃ。よろしくのう」

 

 

「えっと、自分はソウタ。ソウタ・フエキと言います。よろしくお願いします、マスターマカロフ」

 

 

マカロフは備え付けの椅子にジャンプし、座ると話し始める。

 

 

「それで、二人とも一体なんの話をしておったのじゃ?」

 

 

「あ、はい。実はソウタ君に……」

 

 

ミラは奏太に魔導士ギルドについて、説明していたことを話した。

 

 

「なるほどのぅ。時にソウタよ。お主、魔導士じゃな?」

 

 

「えっと……はい」

 

 

嘘をつく理由もないので、奏太は素直に頷いておく。

 

 

「それもかなりの魔力量じゃの……ふむ」

 

 

マカロフは顎に手をやると考え始め、何か納得したのかウンウン頷いた。

 

 

「ソウタ、お主で良ければなんじゃが……妖精の尻尾(フェアリーテイル)に来んか?」

 

 

「……はい?」

 

 

奏太はマカロフからの予想外の提案に、思わず目を点にさせる。

 

マカロフはそんな彼の様子がおかしいのか、笑みを浮かべながら話を続ける。

 

 

「聞けばお主、田舎の方から出てきて行く所がないそうじゃな?」

 

 

「は、恥ずかしがながら……」

 

 

「ミラから話は聞いたじゃろ。この国では魔導士がギルドという一つの組織に集い、ギルドから寄せられる様々な依頼をこなし、収入を得る。そして妖精の尻尾(フェアリーテイル)もその一つ。何より妖精の尻尾(フェアリーテイル)は、このフィオーレの中でも1、2を争うほどのギルドでな、やりがいはあると思うぞ」

 

 

正直、奏太にとってこの話は渡りに船であった。

 

彼はこの世界の住人ではない。

 

右も左も分からない奏太にとってマカロフの話はとてもメリットがあった。

 

それに元の世界へ帰れるきっかけも掴めるかもしれない。

 

テレポートを使うことも考えたが、恐らく無理だろう。

 

異世界を超えられるとは限らないし、それに相当な魔力を消費することは安易に予想出来る。

 

少なくとも、今の奏太では到底無理な話であった。

 

奏太は左手に握っている物を見る。

 

こちらに来る切っ掛けになった白い魔宝石があった。

 

見れば()()()()()()()()()()()()()()()が、今は魔力を帯びておらず、まるで役割を終えたかのようにただのビー玉と化していた。

 

 

(これだけが唯一の手掛かりだ……)

 

 

そして、奏太はこの話に乗ることにした。

 

すなわち、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入ることを決めた。

 

 

「よろしく……お願いします」

 

 

奏太は静かに頭を下げる。

 

その様子を見たマカロフとミラは、顔を見合わせると笑顔になった。

 

 

「よろしくね、ソウタ君。いえ、ソウタ」

 

 

「ソウタよ……今日からお主は妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員であり、大切な仲間でもあり、そして家族じゃ。その事を決して忘れぬようにな」

 

 

「はい」

 

 

「そうじゃ、これだけは言うておかなければならんのう。のう、ミラ」

 

 

「ええ、そうですねマスター」

 

 

そして、マカロフとミラは声を合わせて言った。

 

 

「「ようこそ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)へ」」

 

 

こうして奏太は妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員となった。




次回は自己紹介兼歓迎試合。

相手はもちろん、火竜のあの人です。
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