KAMEN RIDER WISEMAN IN FAIRY TAIL   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第六話 天空の巫女との邂逅

奏太は小さな街のある一軒家にお邪魔していた。

 

そこには町長が住んでおり、今回妖精の尻尾(フェアリーテイル)にモリバルカンの討伐を依頼した張本人でもある。

 

 

「初めまして。妖精の尻尾(フェアリーテイル)のソウタ・フエキです。よろしくお願いします」

 

 

奏太は左肩にある白い紋章を見せながら、自己紹介する。

 

 

「はるばるマグノリアからお越しいただき、ありがとうございますじゃ〜」

 

 

町長は人の良さそうな温和な老人であった。

 

それと同時に人の上に立つ立場にいるからか、威厳のようなモノも感じられる魅力のある人だった。

 

奏太はさっそく本題へと入る。

 

 

「それで町長さん、モリバルカン討伐依頼の件なんですが……まだ被害とかは特に出ていないんですよね?」

 

 

「……今のところは出ておりませんのぅ。じゃが、それも時間の問題と思っとります。ここ頻繁に遠目からではありますが、モリバルカンの姿を目撃した者達がおりましてな……さすがに心配になってきたのですじゃ。この街は観光地としても賑わっておるから、変な噂が流れると街の経済にも響きますからのぅ」

 

 

「確かに……良い街ですもんね、ここ。皆さん、とても良い顔をしてる」

 

 

奏太が初めてこの街に立ち寄ったときに、街はかなり賑わっており、商人や旅行者など、数多の人々が行き来していた。

 

そんな観光地でモンスターに襲われる被害が出てしまえば、その損失は計り知れないだろう。

 

下手をすれば、人が寄り付かなくなる可能性も出てくる。

 

すなわち、火急を要する案件であった。

 

 

「俺は今からさっそく、モリバルカンの討伐に行ってきます。そのモリバルカンが出た場所は分かりますか?」

 

 

「それなら大丈夫ですじゃ。モリバルカンを見た場所は、ここから南にある森ですからのぅ。一本道になっとるので迷うこともないですぞ」

 

 

「分かりました。あと、討伐と同時に森の調査も兼ねてるので、数日程時間がかかると思いますが、よろしくお願いしますね」

 

 

「了解ですじゃ」

 

 

そして奏太はマシンワイザーに(またが)ると、南の森へと向かうために、町長の家を後にした。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

所変わって、件の南の森の中……

 

 

「「きゃああああぁぁぁぁ!!!!」」

 

 

現在、化猫の宿(ケットシェルター)の魔導士であるウェンディ・マーベルと、その相棒シャルルはピンチに陥っていた。

 

 

「ウホッ!女!」

 

 

「女は捕まえろ!ウホッ!」

 

 

「ウホホッ!」

 

 

「ウッホ!ウホホホ〜」

 

 

「女!女!ウッホッホッ!!」

 

 

薬草採取のクエストで森に訪れていたウェンディとシャルルは、運悪くモリバルカンの群れと遭遇し、追われていたのだ。

 

 

「ウェンディ!もっと早く走りなさい!!」

 

 

「ダメ!追いつかれちゃう!!」

 

 

二人は必死に逃げるが、モリバルカン達の方が圧倒的に身体能力が高く、このままでは追いつかれるのも時間の問題であった。

 

 

「シャルルどうしよう!?私、攻撃魔法得意じゃないよ!?」

 

 

「考えても仕方ないわ!とにかく今は走りなさい!!」

 

 

「うん!………あっ!?」

 

 

そして二人が更にスピードを上げようとしたとき、ウェンディが石に躓き転んでしまう。

 

 

「ウェンディ!?」

 

 

シャルルはウェンディの様子に気が付くと、すぐに能力系魔法、(エーラ)を発動させて彼女の側まで近寄り、抱き抱えて飛び去ろうとする。

 

しかし……

 

 

「ダメだわ!魔力不足で遠くに飛べない!!」

 

 

高い崖の上にある薬草を取るために、(エーラ)を長時間発動させていた影響で、魔力不足で短時間しか飛べなくなっていた。

 

その間にも、モリバルカン達は徐々に距離を詰めていく。

 

そして……

 

 

「きゃっ!?」

 

 

「あう!?」

 

 

魔力が無くなり、完全に飛べなくなってしまった。

 

そして群れのリーダーと思われるモリバルカンが一匹、二人へと迫る。

 

 

「ウェンディ!!」

 

 

「シャルル!?」

 

 

そのとき、シャルルがウェンディを守るように前に出た。

 

 

「ここは私がなんとかするから、早く逃げなさい!!」

 

 

「そんな!?ダメだよ!シャルル!!」

 

 

シャルルは身体を震わせながらも、必死に前に出てウェンディを守ろうとする。

 

 

「いいから行きなさい!!お願いだから行って!!」

 

 

「で、でも!?」

 

 

(ど、どうしよう!?このままじゃシャルルが!?)

 

 

ウェンディは絶体絶命の窮地に周りを見渡すものの、ここは人気のない森の中であり、助けに入れる者などいるはずもなかった。

 

どうしようもない状況に、ウェンディの瞳にジワジワと涙が溜まる。

 

 

(……お願い……誰か……私はどうなってもいいから……私の友達を……)

 

 

 

 

 

 

「シャルルを助けてえぇ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

だが、そんな彼女達を天は見放していなかった。

 

 

 

ブゥゥウウウウウウウウンッ!!!!!!

 

 

 

二人の耳朶(じだ)を叩いたのは、聞いたことのない機械式の駆動音だった。

 

その音はこちらに勢いよく近寄ってくると……

 

 

「ウホオオォォッ!?」

 

 

ウェンディとシャルルに襲いかかろうとしていたモリバルカンに体当たりをかまし、勢いよく弾き飛ばした。

 

 

 

キキイイイイィィィィィィッ!!!!!!

 

 

 

そこに現れたのはモリバルカンの討伐に南の森を訪れた奏太であった。

 

奏太はウェンディとシャルルの前に止まると、一言叫んだ。

 

 

「乗れっ!!!!」

 

 

「ウェンディ!!」

 

 

「うんっ!!」

 

 

奏太の意図を理解した二人は、マシンワイザーへと即座に乗り込む。

 

 

「しっかり捕まっとけよ!!!!!!」

 

 

二人が乗ったのを確認した奏太はバイクを急発進させ、南の森を後にする。

 

しばらく走ると、森を抜け、広い野原のような場所に出る。

 

奏太はバイクミラーでモリバルカンの群れが後を追ってこないのを確認すると、バイクを止めた。

 

 

「ふぅ……ここまで来れば、ひとまずは安心だな」

 

 

奏太はヘルメットを取り、ウェンディとシャルルをゆっくり地面へと降ろす。

 

 

「二人共、怪我は無さそうだな。降りられるか?」

 

 

「は、はひ……あ、ありがとうございまふ」

 

 

「ふん……一応礼は言っておくわ。ありがとう」

 

 

ウェンディはというと初めて男性に抱きかかえられた影響で顔を真っ赤にさせ、シャルルはというとソッポを向きながらも顔を少し赤くさせていた。

 

奏太は二人の様子に安心しつつ、すぐに忠告する。

 

 

「二人共、すぐにここを離れた方がいい。モリバルカンは凶悪モンスター・バルカンと同じく、女性への執着心がとても凄まじい。このままここにいると、酷い目に合わされるのは目に見えてる。ここは俺がなんとかするから早く逃げるんだ」

 

 

「そんな!?あの群れを一人でどうにかする気ですか!?」

 

 

「助けてくれたのは感謝するわ。でもモリバルカンの凶悪さなら私達もよく知ってる。あんたがどれだけ強いか分からないけど、あの群れを一人で迎え撃つだなんて正気じゃない。冗談でもなんでもなく……死ぬわよ?」

 

 

ウェンディとシャルルは奏太へと必死の表情で説得する。

 

奏太はそんな二人の気持ちに感謝しつつ、安心させるように言った。

 

 

「二人共、心配してくれてありがとう。だけど安心してほしい。俺はあんな奴らには絶対負けない。……『最後の希望』だからな」

 

 

「『最後の希望』……ですか?」

 

 

奏太の言葉にウェンディが首を傾げる。

 

 

「ああ。師匠の受け売りでね。師匠曰く、『魔法使いは諦めが悪い』らしいぜ。だから俺は、たとえどんな絶望的な状況だろうと、最後まで絶対に諦めない」

 

 

すると、モリバルカンの群れが次々と勢いよくやって来た。

 

 

「「「「「ウホホホッ!女!女ァ!!」」」」」

 

 

「モリバルカン達が!?」

 

 

「もう追いついてきたの!?」

 

 

ウェンディとシャルルが驚いて声を上げるが、奏太は落ち着いていた。

 

 

「君達は後ろに下がってろ」

 

 

奏太が二人を庇うように前へ出ると、モリバルカンの群れのリーダーが一匹前へと出てきた。

 

 

「男はいらない!女!女をよこせ!ウホッ!!」

 

 

「……悪いけど、お前達にこの子達は絶対に渡さない」

 

 

「うるさい!大人しくそいつらを渡せ!邪魔をするならお前は殺す!!ウホホホッ!!!」

 

 

「生憎と、この子達を見捨てる気は無いし、こんな所で死ぬ気も無い」

 

 

奏太はそう言うと、右手にはめた指輪、コモンウィザードリングをベルトのバックルにかざす。

 

 

【ドライバーオン!ナウ!】

 

 

鳴り響いた声と共に奏太の腰に銀色のベルトが現れる。

 

 

「お前達に恨みはないけど、この子達に危害を加えるって言うなら容赦はしない。なぜなら俺は……絶望を希望に変える魔法使いだからな!」

 

 

そしてバックルの横にあるシフトレバーを操作し、ハンドオーサーを左手様に切り替える。

 

 

【シャバドゥビ・タッチ・ヘンシ〜ン!シャバドゥビ・タッチ・ヘンシ〜ン!】

 

 

低い声音で、奇妙な呪文が鳴り響く。

 

 

「……なんだか不思議なリズムだね、シャルル」

 

 

「……ふざけているのかしら?」

 

 

奏太の後方で様子を見ているウェンディとシャルルは、ベルトから発せられるリズムを聴きながら、どこか唖然としながら呟く。

 

そして奏太はというと、顔の横へとオレンジの指輪を見せつけるように構えると、叫んだ。

 

 

「変身!」

 

 

宝石に付けられたカバーを下ろし、指輪をベルトにかざすと、オレンジの魔法陣が奏太の真正面に現れる。

 

 

【チェンジ!ナウ!】

 

 

魔法陣が奏太を通過すると、そこには白いローブを纏い、オレンジ色に輝く仮面を身につけた戦士、白い魔法使い、ワイズマンが佇んでいた。

 

 

「へ、変身した……?」

 

 

「変わった魔法を使うわね……」

 

 

驚く二人を他所に、ワイズマンは左手の指輪を再び見せつけるかのように構え、モリバルカン達を見据えながら静かに告げる。

 

 

「さあ、ショータイムだ!」

 

 

ワイズマンの異世界での最初の大きな戦いが幕を開けた。




主人公は普段から、右手にコモンウィザードリングをつけています。

コモンウィザードリングには、ドライバーオンウィザードリングや様々な魔法の力が保存されており、指輪を交換せずともある程度の魔法ならば使用可能です。

しかし、魔力消費が激しい指輪や特別な指輪については保存出来ません。

では、また( `・∀・´)ノ
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