妖精剣士   作:ゴロゴロ鼠

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前回の話少し修正してリゾートホテルのリケットはその場で雷神衆からケイに渡されたことにしました。


第7話

「もういいって。そんなに気にしてないから」

 

「しかし、私はこうしてお前に謝罪するしか」

 

「あら?フリード土下座なんかしてどうしたの?ビッグスローとエバーグリーンも項垂れてるし」

 

「俺が神成殿の件で評議院に行ってたって言ったらこうなった」

 

「あらあら。確かにそれはこうなっちゃうわね。でもそろそろソーサラーの記者さんが来るから皆いつも通りにね」

 

「そういえば今日だったか」

 

週刊ソーサラー

毎週水曜日発売の魔法や魔導士ギルドの紹介、美人魔導士グラビアなどで人気を博する魔法専門誌だ

 

「ソーサラーか、最近見てないな」←ミラのグラビアがある時しか買わない人

 

「ケイ助けてー!ルーシィが壊れた」

 

「前に俺を直した時みたいにズバッて切って直してくれよ」

 

「瓢丸は体の傷しか治せないぞ。ストレスが原因だろうからしばらく優しく接してやれ」

 

「ルーシィってストレス感じるの?」

 

「何かあればコロッと忘れるイメージあるよな」

 

「そこ二人失礼ね!ああもう、こうしちゃいられない」

 

「あ、走ってどっかに行っちゃった」

 

~~~~

 

「それでミラ、さっき雷神衆からこのリゾートホテルのチケットを「クール!クール!」ってなんか騒がしいな」

 

ルーシィがギルドを飛び出して少し経った頃、ケイがミラとカウンターで話しているとギルドの入り口付近が騒がしくなってきた

 

「あら、来たみたいね。じゃあ私は記者さんの対応をしなくちゃいけないからいつ一緒にそのリゾートホテルに行くのかは後で話ましょ」

 

「あ、ああ(一緒に行ってくれることは確定なんだ、嬉しい。指名依頼なんかが入ってやっぱり行けなくなった。なんてことないようにしとこ)」

 

デートの為にも依頼を少し片づけておこうと自分への指名依頼を整理していると声を掛けられた

 

「ケイだ!ケイだよね!?クール!」

 

「ん、記者か。次は俺の番か?何をすればいい」

 

「クール!クール!じゃあまず最初にいくつか質問させてくれ。それと後で写真も」

 

「分かった」

 

「クール!それじゃあ最初に、換装できる刀って全部でいくつ位あるんですか」

 

「約50だな」

 

「一番のお気に入りは?」

 

「千本桜かな。敵が多いときなんかに重宝している」

 

「クール!噂では刀の力を更に引き出す技を持ってるって聞いたんだけど」

 

「卍解の事か?後で見せてやるよ」

 

「クール!クール!じゃあ次は好きな食べ物は?」

 

「ミラが作った物」

 

「ミラジェーンとの結婚のご予定は?」

 

「まだ無い」

 

「じゃあプロポーズの予定は!?」

 

「それもまだだ」

 

「・・・何かケイへの質問ミラちゃんとの話ばっかりになってねえか?」

 

「そりゃケイは有名だからな。有名人の恋愛なんて昔から雑誌の定番だろ。ミラちゃんも人気だし」

 

「ケイとミラジェーンはフェアリーテイルに子供の時から居たって聞いたんだけどやっぱり昔から仲が良かったの?」

 

「いや、どちらかというと悪い方だったな。」

 

「えっ二人って最初は仲が悪かったの!?」

 

ケイがジェイソンからの質問に次々に答えていく中、それを聞いていたルーシィは子供の頃のケイとミラが仲が悪かったと聞いて思わず声に出してしまった

 

「まあ確かに今の姿しか見てないルーシィは想像できないだろうな。あの二人の仲が悪い所なんて」

 

「ほんとあの二人、昔と比べると凄い変わりようだよな」

 

「マカオとワカバ、そっか二人ともミラさん達の子供時代を知ってるから」

 

「まあ仲が悪かったって言うとちょっと違うけどな」

 

「え?」

 

「あの頃は確か・・・」

 

~~~~

 

『おい、ケイ。パンと牛乳買ってこいや』

 

『良いよ』

 

~~~~

 

「こんな感じだった」

 

「まさかのパシリ!?」

 

「ケイはあの世代の中じゃおとなしくて優しい方だったからな。切れるとエグイけど」

 

「まあこんな感じで良いようにミラに使われてた」

 

「ミラさん・・・じゃあナツやグレイにもやられてたの」

 

「いや、パシリをしてたのはミラちゃんだけにだな他は普通に拒否してた。ミラちゃんのパシリやってたのもケイがミラちゃんに一目ぼれしてたからだし」

 

「あ、そうなんだ・・・ちなみにそれ当時のミラさんは」

 

「「全然気づいてなかった」」

 

「やっぱり・・・」

 

「それからしばらくそんな関係が続いてな。ある時ミラちゃんがケイから好意を向けられてるのに気づいた」

 

「そうよね、そんなの2~3カ月続いたら「一年位パシリ続いてたぞ」ミラさん!?」

 

「まあミラちゃんの天然な所は子供時代からだったんだよな。その後は流石にパシリにはしなかったけど当時は微妙な雰囲気になってたよな」

 

「まあ気が弱くてパシリになってたと思ってたやつが自分の事が好きだからパシリやってたって気づいたら距離感バグるよな」

 

「じゃあそれからだんだん仲良くなって今の状態になったってこと?」

 

「そうだな、ケイの前じゃミラちゃんエルザに喧嘩を売る事も無くなったし」

 

「自分からケイを遊びに誘う事もあったな。しかも自分でお弁当まで作って」

 

「あったあった!あの時はギルドの中でちょっとした騒ぎになったよな。あのミラが!?って」

 

「懐かしいねぇ、そういえばミラちゃんがS級魔導士になった頃ある噂が流れてたよな」

 

「噂?・・・ああ!S級になった理由が先にS級になったケイに追いついて対等になって告白するって「マカオ、それにワカバ?」・・・ッ!」

 

マカオとワカバが昔の事を懐かしみながらルーシィに話をしていた時、マカオとワカバの背後に何時から語っていたミラが顔は笑顔、目は氷の様に冷たい眼差しで二人を見つめていた

 

「何の、話をしていたのかしら?」

 

「い、いやただ俺たちは過去のフェアリーテイルの事を・・・」

 

「話を聞いていたら私とケイの事ばかりだったようだけど」

 

「そ、それは・・・ルーシィ、ルーシィがどうしても聞きたいって!」

 

「そうそう!俺たちは話すか迷ったんだがルーシィがどうしてもって言うから!」

 

「はいぃぃ!?」

 

「じゃあ俺達仕事があるから!」

 

「じゃあなルーシィ!」

 

「ちょ、逃げるなあああぁ!?」

 

ギルド古参の二人は約20歳ほど年が離れている新人のルーシィを身代わりにしてギルドから逃走。残ったルーシィはミラを相手に逃げることが出来なかった

 

「・・・ルーシィ?あの二人から何を聞いたのかしら?」

 

「は、ハイ!えっと、えっと・・・「ミラ、ちょっと来てくれ」ッ!ケイ」

 

重苦しい空気に少し涙が出てきたルーシィを救ったのはミラを呼ぶケイの声だった

 

「分かったわ。ルーシィ、さっき聞いた話は皆、特にケイにはしちゃだめよ?」

 

「はい!」

 

ガタガタ震えるルーシィを置いてミラはケイの元へと行く。ケイの元へと歩いている間に相手に圧を与える笑顔は人が嬉しい時に浮かべる普通の笑顔に。氷の様な冷たい眼も柔らかい温かいという印象を受ける眼に変わる

 

「どうしたの?」

 

「ジェイソンが俺たちの写真を撮らせてくれって」

 

「分かったわ、どういう風に取りますか?」

 

「二人のカップル写真をクールに!」

 

「そう、じゃあこんなのはどお?」

 

「・・・ミラ、さすがに恥ずかしく無いか」

 

「そう?」

 

ミラは座っているケイの膝に乗り膝上ハグのような状態になった後、両腕をケイの首に回し顔はケイを見上げてケイもそんなミラの目をしっかりと見て顔を合わせる

 

「クール!クール!クール!!」

 

ジェイソンは興奮しながらカメラであらゆる角度から写真を撮っていく。2~30枚程撮った頃、ナツがジェイソンに絡んでいき強制的にケイ達の撮影は終わった。しかし

 

「・・・ミラ」

 

「ん~?」

 

「撮影は終わったけど離れないのか」

 

「・・・離れたい?」

 

「いや」

 

「じゃあもうちょっとだけ」

 

「・・・」

 

ケイは無言でミラが膝からズリ落ちないよう腰に回していた腕に力を入れる

 

「・・・」

 

「・・・フフ」

 

何やら二人だけの雰囲気を作る二人、しかし忘れてはいけない

 

(((二人きりの時にやらんかい!)))

 

やっている場所がギルドで第三者が大勢いるという事を。ちなみに

 

(((羨ましい!!)))

 

ガンマン二人(アルザックとビスカ)水の女魔導士(ジュビア)が自分もあんなことを、と羨ましそうに見ていた

 

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