シン/機動戦士ガンダム   作:すしさむらい

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ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。

――宮沢賢治『銀河鉄道の夜』


第六七話 0084 回天の日

 

 スーツ姿の男は、ラビアン・クラブのゲストルームのキーパッドに触れる。

 ドアが開き、室内へと立ち入った彼は、はぁ、とため息をつきながらソファに身を投げる。

 ソファにだらしなく身をゆだねた彼は、宇宙艦艇としては非常に贅沢ともいえるクラゲが漂う水槽を見つめる。

 

「やれやれ。何が正しいのか、全く見当もつきませんねぇ」

 

 やれやれ系主人公のマネをしてみる。

 そんな残念な彼は、司政官などと呼ばれている。

 隠すことでもないが、その正体はガノタである。

 ただし、彼はガノタではあるのだが、いわゆるMS専門のほうであり、MSをみたら条件反射的にその型と名称、固定武装や諸元を暗唱できるタイプである──残念ながら、ガンダムの世界で生きることになったとき、なんの役にも立たぬことは本人も百も承知である。

 

「あぁぁぁああぁぁっ! 何でもかんでもハイッ! って元気よく答えてたら、とんでもねぇことになっちまったぁぁぁっ!」

 

 彼は、ソファに置いてあったクッションに顔をうずめながら絶叫する。

 後悔の叫びとともに、足をばたつかせる。

 美少女でも何でもない彼の行いは、かわいさゼロのウザさ100倍である。

 

「……時間、巻き戻りませんかねぇ?」と彼はうごご、とクッションに顔をうずめる。

 

 

 

 さて、ガノタには二種類しかいない。

 傷ついたガノタと、そうでないガノタである。

 

 彼は多くのガノタと同じように、傷ついたほうのガノタだった。

 人の世というものはままならぬものゆえ、多くのガノタは社会で傷を負わされる。

 何かで失敗して這い上がるのに苦労するガノタもいれば、何処かで傷だらけになりながら耐え忍ぶガノタもいる。

 

 彼もまた、傷ついてきた。

 とはいえ、大した傷ではない。

 受験に失敗したのを皮切りに、人生におけるイベントでことごとくやらかしてきた。

 高校受験や大学受験もダメ。

 就職活動もうまくいかず、ありついた職との巡りあわせもあまりよくなく、いつまでもフラフラしていた──という程度の、21世紀初頭のアフガニスタン人からすれば幸せ以外のなにもでもない、福祉国家日本でありがちな、相対的不幸のラインを滑走する人生。

 

 そんな彼は、バイト先である大規模商業施設の警備員をしているときに、火災に巻き込まれた。

 あの日はいつもとそう変わり変わりなかった。

 フードコートや様々なアパレル、書店などが入居するショッピングモールは、いつも通りの盛況。不景気も何のそので、人、人、人である。

 楽しそうにショッピングをする家族連れなどをみて、俺の人生にもそういう可能性はあったのかなぁ? などとため息をついていた彼は、突然の警報にビクリ、と跳ねた。

 騒然とする館内。

 人々が口々に何事かとざわつく中、警備員だった彼はダッシュで無線で指示されたところへと向かった。

 

 逃げ惑う人々の波をかき分けていくと、煙を感じ、そして熱を肌にあびた。

 視界に入った黒煙とオレンジ色の炎が、難燃素材で出来ているはずの壁紙を燃やしている。何人かの客が煙を吸ったせいで倒れ込んでいた。

 それを見捨てて、訓練通りに防火扉を閉めてしまう、という選択肢はなかった。

 

 誰かが、まさかのガソリンを使った焼身自殺+放火という禁忌をしでかしたという無線からの情報などどうでもよかった。

 

 死なば諸共という相対的不幸の怨念たる業火が迫る中、彼は決断した。

 警備員に支給される濾過式避難用防煙マスクをかぶり、壁際の消火栓の扉をこじ開ける。

 ホースを引っ張り出し、消火栓とつなぎ、放水口を迫る火炎に向けたのである。

 

「早く逃げて下しぁっ!!」

 

 消火栓を使って、混乱する客たちが逃げおおせる時間を作り出そう、と決めた。

 彼が警備会社の研修で学んだ消防訓練の通り、消火栓にて、火柱に立ち向かう。

 肌がヒリヒリするどころでは済まない熱風を浴びながら「逃げろっ!」と落ち着きの欠片もない、切羽詰まった声を上げ続けた。

 

 応援に駆け付けた同僚が、やばいぞこれ、と逃げ遅れていた客を抱え起こしている。

 人を抱えて移動していたら、延焼速度に追いつかれると判断した彼は、覚悟を決めた。

 時間を、稼ぐ、と。

 気が付けば防煙マスクは朽ちて、プラスチックフレームが溶けて顔面を焼いていた。

 彼の気管と声帯も熱風に焼かれ、苦しさのあまりホースを抱えたまま倒れてしまう。

 誰かが彼を助けようとしたが、すでに迫りくる火柱の熱に負けたらしく、その声は遠くなっていった。

 

 傷だらけのガノタ人生であったが、最後の最後に負った傷は、他人のための傷であった。

 それが幸いしたのか、酸素不足で気を失った彼は、意識があるまま焼け死ぬ、という悲惨な最後を迎えることはなかった。

 

 

 

 そして彼は、テンプレ通り神に出会う──などということはなく、ガノタとしての業ゆえに、得体のしれぬトミノ空間にて、スペリオルドラゴンと出会ってしまう。

 

『我がHPを答えよ』と神々しく輝くSDガンダムに問われ、ガノタたる彼はピンとくる。

 

 あ、これ、カードダスのやつですよね、と。

 だが、彼のガノタナレッジは当然、スペリオルドラゴンのHPが様々だということを告げている。

 ゆえに、彼は慎重にスペリオルドラゴンに問う。

 

「すみません、複数あると思うんですが、回答は1つだけですか?」

 

 彼の問いに対し、『一つの問い、一つの答え』と返すスペリオルドラゴン。

 その時、彼のガノタ脳が閃く。

 私のたった一つの望み、というガンダムユニコーンのあの場面を。

 これは、答える数値によってワンチャンあるやつだっ! と期待してしまう。

 

「SPECIAL!」

 

 駿〇屋で900円で買ったスペリオルドラゴンのカードを思い出しながら、熱い思いをぶつける。

 あの、カードダスのHPってなんだったん? という思いを込めて。

 

「その答え、イエスだね。つぎの命の力を、逃げるために使うな、生きるために使え」

 

 すみません、それブレ〇パワードですよね? とスペリオルドラゴンに突っ込もうと思ったが、時すでに遅し。

 

 気が付けば、彼はア・バオア・クーの激戦のさなかに放り出されていた。

 帰還しなかったほうのジョニーとして。

 

 

 

 帰還しなかった方のジョニーの話を、ガノタなら知っているだろう。

 彼は憑依先のそこで、いきなりフルアーマーガンダムと対峙する修羅場を迎え、ゲルググで悪戦苦闘するも、あえなく撃破されるわけである。

 ただし、原作と少しだけ違っていたのは、他のガノタの影響により、歴史が正史と異なる方向へと旋回してしまっていた点である。

 原作通りであれば、帰還しなかったほうのジョニーはこの後、高機動型ザク(フルバレット)に搭乗し、ガンダムとやりあい……戦後、地球へと落ち延びて傭兵暮らしをするはずなのだが──そうは、ならなかった。

 

 ジオンと連邦の決着はつかず、爆散しそうなゲルググから脱出したジョニーは、救難ビーコンによる通常のプロトコルで回収され、病院船へと放り込まれて終戦を迎えた。

 

 どうやらガンダムとタイマン張れるチートスキルは持っていないらしい、と病院船のベッドで悟ったジョニー。

 

「……これ、普通に死ぬやつじゃね?」と、今後飛び出してくるであろう濃すぎる原作登場人物たちのことを考える。

 

 ゆえに、彼はジオン公国で振るわれた戦後の軍縮の大ナタを歓迎して、そのまま予備役へと編入された。

 

 戦争とオサラバして、ハセガワ先生がご用意してくださったはずのロリヒロインを探しにいくべ、と6人のキッズをつくるべく、ニチャァと気色悪い笑みを浮かべて故郷のコロニーへと戻った彼は、現実の非情さに打ちのめされる。

 

 正統派メガネヒロインたる、ティキ・トゥーリアが帰郷していなかったのである。

 

 よく考えれば当たり前の話で、原作通り彼女はド田舎コロニーを飛び出して、ジオン公国軍に入隊していたのだ。彼女は真面目でいい子なので、反ザビ家キャラである帰還しなかったほうのジョニーと違い、軍縮の渦中にあってもコア人材として現役のまま継続、という極めてまっとうな人事処理が行われていたのである。

 

「うそ……だろ? 嘘だと言ってよ、バーニィ……」などと、故郷の農場で事情を知ったジョニーは、膝から崩れ落ちた。彼の浅はかなハッピーライフ計画は、歴史のマジックにより切なく散ったのである。

 

 それから彼は、特に何の考えもなく実家の生業たる農業に従事していた。

 帰還しなかったほうのジョニーの中の人は、自分で何かを考えることが苦手な男であった。どちらかというと、誰かに決めてもらって、それを「ハイッ!」と元気よくこなすほうが楽なのである。

 

 その意味で、彼はイエスマンであった。

 農場でも父や、先達の従業員たちのアドバイスに「はいっ!」と元気よく答えて、その通りに愚直に実行する。すると、なんやかんやでうまくいくのである。

 

「あ~、イエスマンとして生きるわ、俺」

 

 さらに、彼は安直な男であった。素直にハイ、と言っていればうまくいく、と思い込んだ彼はなんでもかんでもイエスと答える、周りからすれば都合のいい人間となってしまった。

 

 普通であればそのまま安請け合いする男として残念な結末を迎えるだけなのだが……彼の場合は、違った。スペリオルドラゴンの『イエスだね』が文字通り、加護、いや、呪いと言ったほうが正確かもしれないが、ともかく、とんでもない効果を発揮していたのである。

 

 

 

 実家に帰って一年ほどたったころ、ジョニーはようやく異常に気付いた。

 

「ジョニー、次の選挙だが、お前さんに出てもらいたい」

 

 ジョニーがリモートトラクターの設定作業をしているときに、故郷の農業組合のドンと役員連中一行からそんな話を持ち掛けられた。

 

「はい?」と聞き返すジョニー。

「おおっ! さすがは『真紅の稲妻』だっ!」

 

 え? と思ったが、組合の皆さまはそんなジョニーのことなど無視して大盛り上がりである。

 あっという間に決起集会が用意され、農業コロニーのあらゆる広告媒体に『操縦席から議席へ。真紅の稲妻は我々の代弁者だ!』という何ともいえないキャッチコピーが付けられた自身の選挙映像が流れる始末。

 

 なんの政策もなく、農業機械とMSの操縦がそこそこにうまいだけ、というだけのジョニーを、なぜか周りの連中がどんどんと持ち上げていくのである。

 

「ジョニー、頑張れよっ!」

「応援してるわっ!」

「よっ、真紅の稲妻!」

 

 などと、公園を散歩しているだけでも声をかけられまくるのだ。

 これはどう考えてもおかしいのでは……などと思わないでもないが、基本的に、彼は考えるよりも波に乗ることを選ぶ男である。

 波乗りジョニーとは、実にいい得て妙である。

 

 さて、帰還しなかった方のジョニーであり、波乗りジョニーでもある彼は、そんなこんなでコロニー代表選出公国議員として、とんでもない得票率で当選する。

 そもそもジオン公国に議会なんてあったっけ? と、ギレン暗殺計画を100回読み直すべき政治観ゼロのガノタであるにもかかわらず、である。

 

「ばんざーいっ、ばんざーいっ、ばんざーいっ!」

 

 と、司会にうながされるままに万歳三唱。

 メディアのフラッシュがバチバチと焚かれ、目も眩むほどである。

 選挙事務所の中はお祭り騒ぎであり、皆が祝杯をあげ、参加費実質無料の、盛大な当選記念パーティーがご立派なホテルのホールで開かれる運びとなる。

 

 

 

「えっと、はい?」

 

 彼はホテル側に用意された一室で、困惑していた。

 頬についたキスマークに動揺するばかりでなく、どきどきと高鳴る心臓に「発作か?」と疑いをもつ。

 のほほん、と部屋で安物のコーヒーを飲んで待機していると、突然、ドアが開き、女性がズカズカと歩み寄ってきて──ネクタイを引っ張られ、キスされたという現実を、まだうまく呑み込めないジョニー。

 

「ハロー、ジョニー。私はあなたの議員秘書になるアンネローゼ・ローゼンハインよ」

 

 あ、とガノタたるジョニーは彼女の素性を秒で把握する。

 元マルコシアス隊でNT素養あり。サイコミュ試験用ザクにのってア・バオア・クー戦に参加していたはずだ。

 原作通り、というべきか、彼女の情熱的な赤髪を際立たせるブラックのタイトスーツ姿に息をのむジョニー。

 

「ジョニー、あなたが立候補してくれてうれしかったわ。反ザビ派の野党候補者のほとんどは、ギレン・ザビによって用意された歴史的役割を求める俗物ばかりだけど……」

 

 繰り返すが、この波乗りジョニーの中の人は、ガノタの中でもMS専なので、政治史だの技術史やらを押さえていない。ハセガワガンダムにおけるジョニーがどういう理由で反ザビ派だったのかすらも、忘れてしまっているほどなのだ(※自分のことなのに)。

 

 ゆえに、ローゼ(※アンネローゼ・ローゼンハインの愛称。彼はMS専ゆえに、MSに乗っていた登場人物をすべて覚えているのである)が熱く語る内容に、全くついていけていない。

 ただし、ローゼの情熱だけはなんとなくわかった。

 どういう動機でここまで燃え盛っているのかはわからないが、それはおいおい聞いてみればいいだろう、という相変わらず考えが浅い男である。

 

「──つまり、あなたなら本当にザビ家を倒せるかもしれないってこと。私は、それを応援するために、あなたの選挙活動を全面的にバックアップしてきたわっ! これからも昼夜を問わず、私があなたに尽くすから、どーんと任せて頂戴っ」

 

 ぐっと、拳を握って力説するローゼ。

 ジョニーが把握できたことは、どうやら彼女が選挙対策員としてジョニーを当選させた立役者であり、今後は秘書として昼夜問わず一緒に活動していくことになる、ということだけであった。

 なお、ハセガワ作品出身者効果により、ジョニーは17歳のローゼを性的にみることはない。ハセガワ作品の業を背負ったものの対象年齢は、より低く、より罪深いのだ。No,タッチである。

 

「ジョニー、一緒にジオンの未来を輝かしいものにしましょう?」

「あ、はい」

 

 分かっていないが、彼女が何かをわかっているのなら、それに乗っかることにする。

 イエスマンになりたいのが、ジョニーの中の人なのである。

 

 

 

『──皆様の思いを、赤い軌跡を伴って議事堂にぶつけてくる所存でございます』

「皆様の思いを、赤い軌跡を伴って議事堂にぶつけてくる所存でございます!!」

 

 耳穴に装着したインカムから流れてくるローゼの声に従い、演壇で演説をこなす。

 会場が、湧いた。

 当確を祝いに集まった人々が、男泣きにないたり、黄色い声を上げたりしている様をみて、ジョニーはどうしたものかとおもうが──『白い歯を見せて、笑顔です』とローゼにうながされたので、引きつった笑みを浮かべながら手を振って演壇から降りる。

 

「ご苦労様」

 

 演壇から降りたジョニーは、ローゼからねぎらいの言葉とともに熱いおしぼりを渡される。額の汗をぬぐえと指示され、ごしごしと拭いたら、おしぼりはさっと回収され、彼女によって再メイクが手早く施される。

 

「よしっ。つぎは関係者各位との挨拶ね」

 

 ローゼの献身的な秘書活動により、あれもこれもすべてお膳立てされる。

 ジョニーは耳の穴に取り付けたインカム経由で、いかなる時もローゼのアドヴァイスを受けることができるのだ。

 関係者──ジョニーはあったことも記憶もないようなおじさん、おばさんと挨拶を交わす場面にて、ローゼにうながされるままに「いや~、お孫さんがあの有名な中高一貫校に進学されたとか。誇らしいことですね」などと、さも相手のことを知っているかのように指示されっ通りのセリフを吐きながら、いなしていく。

 

 波乗りジョニーでもあるので、波をいなしていくこともまた一流なのである。

 

 あれよあれよという間に宴もたけなわですが~、と相成り、ローゼの仕切りの元、再度の万歳三唱で解散、である。

 

 がらんとしたホテルのホールを、疲れた顔でぼーっとみているジョニー。

 ホテルの関係者らがてきぱきと後片付けをしていく様をみて、俺には無理だなー、などと感心したりしていると、ローゼが視界を阻んで、こちらをのぞき込んできた。

 

 顔が近い。

 しかも、ブラウスのボタンがいくつか外れていて、胸の谷間が大胆に露出している。

 とはいえ、だからなんだというのがハセガワワールド出身者の業であり、呪いである。

 

「──いかがですか? 私の胸。結構自信あるんです」

「イエスだね、と答えたらハラスメントなんだろうとはわかります」

「うん、合格。女性関係もスキャンダルになるんですから、本当に気を付けてくださいね。えっと、本当にどうしようもなくなったら……私が、なんとかしますから」

 

 なにやら覚悟を決めたように宣言するローゼ。

 しかしながら、ハセガワ以下略。

 

「あ、はい」

 

 そっけなく返事をするジョニーに、うんうんと頷くローゼであった。

 

 

 

 あれよあれよというまに、ジョニーはローゼの起こす波乗りを楽しむことを覚えた。

 初めての議会演説もローゼの用意した原稿を暗記して挑む有様である。

 とりあえずローゼに任せておけばなんとかなるんだよなぁ、という彼の低きに流れがちな性格と相まって、ジョニーとローゼは切っても切れぬ相棒、否、人形遣いと人形の関係へと深まっていった。

 

 さて、議員として活動していくうちに、なんだか自分にトンデモな肩書がどんどん追加され、なんだか知らないうちに、野党第一党の院内総務とかいうポジションについていた。党の政策を調整する大事なお仕事で、党重役の一つです、とローゼに教わったが、どうしたら調整できるのかなんぞ、ジョニーには分からない。

 

 議員会館とは別に、ジオン共和党が借りている小さなビルがある。そこには党の重役とスタッフたちの執務室が用意されている。彼はローゼとともに政調会長室に入り、ドアを閉める。

 なお、ドアはスクリーンドアであり、室内が透けて見える仕組みだ。

 はたから見れば美人秘書を執務室に連れ込んでいるようにみえるので、ローゼが醜聞を回避するべく、オープン化を図って下準備したのである。ジョニーはぎらついた政治家の顔ではない。相変わらず朴訥でMS乗りらしい質素なイケメンのままであり、醜聞をねらう週刊誌記者たちの格好の的なのだ。

 ゆえに、ローゼがあの手この手でスキャンダル沙汰になりそうな芽を摘んでいるのである。

 

「あの、僕は実のところ、院内総務とか政調会長が何なのかまったくわかってないんですよ」

 

 臆面もなく、自身の無知をさらけ出す。

 ソクラテスもびっくりの、無知の知である。

 

「……大丈夫、ジョニー。私がちゃんと用意しますから」

「あ、はい。いつもありがとうございます」

 

 どうしてローゼはいやがらないのだろうか? と一瞬疑問が浮かぶが、考えても答えを出せるような頭でもないので、すぐに思考を放棄する。

 

 なにもかも分からない以上、乗っかるしかないのである。

 悲しいかな、学のない頭の持ち主が唯一とりうる戦略的手段は、自分より賢そうな人に頼ることである。

 ジョニーは、バカの考え休むに似たり、と本気で信じているのである。ゆえに、賢いローゼに全部委ねるのである。

 

「責任は僕がとりますから(※それしかできないから)」と。

「あぁ、ジョニー……。あなたに託されたんだから、頑張らなくちゃっ!」

 

 なぜか、闘志をみなぎらせるローゼである。

 その後、ジョニーはローゼに言われるがまま、あれよあれよとなんだか面構えが普通の人と違う履歴書に、採用、というハンコを押しまくった。

 

 気が付くと、ローゼのほかに様々な政策スタッフが増えてしまっていた。

 さすがにそろそろ僕のバカさ加減もばれるのでは? と思ったジョニーはおずおずと全政策スタッフの名前を覚えた。

 不安交じりにとつとつと不器用にスタッフ一人一人に話しかけてみると、彼ら、彼女らは例外なく賢そうで、なんだか熱いハートをたぎらせていて、相変わらず言っていることの2割もジョニーには理解できなかった。

 

「これは、僕じゃ太刀打ちできませんねぇ。君たちは凄いよ。まさにジオン公国を導くお兄さん、お姉さんですね」などと、皆に率直に感想をこぼすと、なぜか皆、ありがとうございますっ! と頭を下げてきてちょっと怖かったジョニーである。

 

 こわいよぉ、とジョニーではとても太刀打ちできないようなスマートエリートたちについて、ローゼに相談する。

 

「ローゼさんローゼさん、なんか皆めちゃくちゃ賢いんですけども」

 

 自分の下で政策スタッフなんぞをやっているのはもったいない、とジョニーが気づいてしまうほどに優秀なスタッフたちの将来があまりにも心配で、その旨を忙しそうにしているローゼに相談する。

 

「ジョニー、そんなあなただから、皆があなたの下に集まるの」

 

 そのローゼの言葉を、彼は変換する。

 イエスマンがいいいってことですね、と。

 

 

 

 それから年月がたち、0083年の年末。

 戦後の復興需要でとても景気がいい、という年の瀬ニュースを人工皮革の椅子に体を預けてぼーっと観ていたジョニーは、ジオンは今後も安泰だなぁ、野党の存在意義ってなんだろう? と考えて、すぐに止めた。

 そんなことより、ソバでも食べるか、と切り替えるのが彼の良いところ(?)である。

 

 年の瀬にも拘わらず、相変わらずスタッフたちは執務室で何やらキーボードを叩いたり、難しい立法書類とにらめっこしたりしているので、ジョニーは心配になる。

 このままでは過労死するんでは、と。

 

「えーあー、君たち君たち、そろそろ帰っていいですよ」

 

 スタッフルームにおずおずと顔をだし、そう声をかけるジョニー。

 しかし、スタッフたちは覇気に富んだ顔で、いえ、国家のためですからっ、と答える。

 そんなけなげな姿に胸をうたれたジョニーは、国家のために心身を粉にして働くという強烈なプライドは野党スタッフである限り、報われないよなぁ、などという素人発想を抱き、なおのこと心配になる。こんな有為な人材たちを過労死させたら、さすがにアカンやろ、と。

 

「──皆、今日はここまでにしましょう」

 

 ローゼが意を組んでくれたらしく、スタッフたちに声をかけてくれた。

 スタッフ一同は、なるほど、となにやら勝手に誤解したのか、あるいは気を使ったのかは定かではないが、案外あっさりと荷物をまとめ始めた。

 

「では、よいお年を」とスタッフたちが帰路につくべく、一人、また一人と去っていく。

「来年もよろしくお願いします」と頭を下げることしかできないジョニーは、一人一人に対して丁寧に頭を下げる。

 

 こうしてスタッフ一同を無事に帰したジョニーは、久しぶりにローゼと二人きりであることに気付いた。

 

「じゃ、そろそろ行きましょうか、ローゼさん」

「はい、ジョニー」

 

 去年もそうだったが、部下の管理やジョニーへのアドバイス業務に追われているローゼをねぎらうべく、ジョニーは年末になると、必ずローゼにソバを振舞う。

 この時だけは、イエスマンジョニーを卒業し、リードする男に変わるのである。

 年末にはソバヌードルを食べるという、ニッポンの文化的伝統儀式を体験しよう、という適当な理由をつけているが、本当のところは、単に働きまくるローゼが心配なジョニーなのである。

 なにせ、彼一人では何もできない。

 彼女がいないと、明日どこへ行って何をするべきなのかもわからぬのが、哀れなジョニーという存在なのである。

 

 

 無人タクシーから降りた二人は、ダシの香りが外まで漂っているソバ屋の暖簾をくぐり、引き戸をがらがら、と開ける。

 

「らっしゃい」と店主の威勢のいい声。

 

 貸し切りの掘りコタツ部屋に通されて、二人はそこに腰を下ろす。

 

「ローゼさん、今年もありがとうございました。来年も、何卒よろしくお願いいたします」

 

 ジョニーは、深々と頭を下げる。

 それはもうテーブルに頭をこすりつけるほどに、深々とである。

 

「あら、ジョニー。それはこちらセリフです」

 

 ローゼもまた、頭を下げる。

 お互い様ですねぇ、などと談笑していると、しずしずと女将さんが盆にのせた二つのどんぶりを運んでくる。

 あたたかな湯気とともに香るは、カツオだしの甘美。

 そういえば夕飯を食べていなかったな、とジョニーが思いだす。

 ジョニーとローゼの腹が、ぐぅ、と同時になった。

 

「あらあら、年末までお仕事たいへんね。御蕎麦を召し上がっているあいだくらい、ゆっくりなさってくださいな」と女将さんが笑う。

 

 ジョニーは調教されしイエスマンである。

 こういうときはどう答えるべきか、を何百回もこなしてきたので、彼は爽やかなスマイルでおかみさんに向き直り、礼をする。

 

「おかみさんのやさしさと、旦那さんのソバで、来年も頑張れますよ」と。

 

 おおきに、と頭を下げる女将を見送り、また二人きりになる。

 二人きりになってしまい、何を言うべきかわからなくなったジョニーは、おずおずと割り箸を手に取る。

 

「──年越しそばには、細く長く生きるという願掛けがあるそうです。僕はねぇ、この世界をそういう風に生きることができるってのは、かなり幸せなことなんだと思うんですよ」

 

 パチン、と割り箸を切り離す音。

 林業コロニーにおける間伐材を利用している、とはいえ、そもそも木というものの加工品がぜいたく品であることに変わりはない。

 蕎麦に使われているバイオカツオや、ジーンハックソバも、すべては高級品だ。

 工業的にマスプロダクトされる培養肉や成型デンプンこそが真に庶民の口に入るものであり、みずみずしいトマトあたりからちょっと高級なものになってくるのが、コロニーの食生活というもの。

 ソバなどという超高級品を前にしながら細く長く、などとのたまうのは、バカげているかな? などとジョニーは苦笑する。この世界に来て、宇宙世紀における経済的価値がかつての地球の記憶とは全く違うのだということを散々学んできたのだ。

 

「まぁ、そんなわけで、僕はローゼさんに細く、長く生きてほしいなぁ、なんて思うんですよ。僕ひとりじゃ何もできないから──こんな風に蕎麦をおごるくらいしか、してあげられない僕を、許してくださいね」

 

 ジョニーの偽らざる心情である。

 彼女の手を借り続けて、いまのノホホンとした暮らしがある。

 議員としての立法活動や他の議員との調整業務についても、ローゼと他のスタッフたちが地ならししてくれた環境で波に乗るだけ。

 こんな暮らしをさせてもらっている以上、他に何かを望むなんてバチがあたると本気でジョニーの中の人は信じていた。

 

「そんな……勿体ない言葉です」

 

 ローゼが何やら言葉に詰まったので、話題に困ったジョニーは、食べようか、と促す。

 

 ずず、ずずず、と二人でソバをすする。

 音を立ててすするという行為が、ここでは重要なのだ、というジョニーの言葉を去年はなかなか信じなかったローゼだが、今年は違うようだ。

 すこしばかり恥ずかしそうに顔を赤らめているのは、おそらく温かいダシのパワーとマナーの違いが半々、といったところだろうか、などとジョニーは微笑んだ。

 

 蕎麦を平らげ、ダシを蕎麦湯ですすりながら、ひとごこちつく二人。

 穏やかな時間だなぁ、とジョニーはローゼと過ごすこのような時間が好きだった。

 互いに、ただ飯を食うだけの──まるで親友になれたような気がするからだ。

 二人で飯を食っているときだけは、ジョニーは人形ではなく、ローゼも人形遣いではない、ような気がする。

 ハセガワ因子によってグラマラスな女性に恋愛感情を抱けないジョニーは、その意味でもやはり心地よかった(※なおハセガワ因子には変異が確認されているため、必ずしもそうとは言えない)。

 

 色恋のない、男女の友情。

 幻想であると言われていたそれが、ここにはあるのだ。

 

「……あの」

 

 おずおずと何かを言いたげなローゼに、ジョニーは蕎麦湯をすするのをやめる。

 

「なんです?」

「もし、無理やりにでも回天を成すとしたら──ジョニーは、私たちを見捨てますか?」

 

 切実そうな問いだが、ジョニーは何やら大事な話らしいということしか分かっていなかった。

 カイテン? 回転か開店のどちらかだろうか? となると、ローゼはスタッフたちと一緒に、何か店舗を開くというのだろうか。

 真紅の稲妻グッズを売る店舗とかだったら、気恥ずかしいナァ、と思いつつも、ガノタとしてそこで発売されるであろうジョニー・ライデン仕様のMSのプラモデルに興味津々になってしまう。せっかくなら、キマイラ隊としてキシリア機関の実力部門にいる帰還したほうのジョニーの機体もワンチャンないですかね? などとワクワクが止まらなくなる。

 

「うーん、ローゼさんが何を考えているかは僕には全く分からないですけれど、一つだけ言えることがあります。僕は、どんな時でもローゼさんたちと一緒にいます」

 

 というか、捨てないでくださいというのはこっちの方なんですが、と思うジョニーである。

 ローゼもスタッフたちも、みな賢くて出来る子たちである。

 ここで放り出されたら、議員なんぞという分不相応な立場から真紅の稲妻の軌跡を描いて退場間違いなし。

 

「──よかった。ジョニー、私の一生をあなたに捧げます」

 

 おやおや、これは御大層な申し出、とジョニーは頭を下げるしかない。

 マブダチの発言を断ることなんぞできようもない。

 

「なかなか重い玉を投げてきますねぇ。ローゼさん、来年もよろしくお願いします」

「はい、来年こそ、回天を」

 

 ローゼと固く握手を交わす。

 開店した時は、ぜひ高機動型ザクⅡフルバレットを用意してください、とローゼに耳打ちする。

 必ずや、と頼もしく答えてくれたローゼに、ジョニーはうきうきが止まらなかったのを今でも覚えている──。

 

 

 

 0084年2月某日、ローゼが運転するエレカの後部座席にゆられて軍港へと連れていかれたジョニーは、本日は軍関係の式典か何かかな? などと呑気なことを考えていた。

 公国軍で少佐の地位まで上り詰めたエースパイロット伝説を持つ彼は、反ザビ派というポジションであるにもかかわらず、何かと軍関係のイベントに呼ばれることが多かった。反ザビ派の人でも受け入れますよ、という軍の広報活動の一環でもあるのだろうか? などと足りない頭で考えたジョニーだが、それを確認する機会を持とうとはしなかった。

 

「──ん?」

 

 ジョニーは、軍港についたにも拘わらず、ゲートでセキュリティチェックを受けなかったことを怪訝に思った。

 ジオン公国は割と名家だの名門だのが幅を利かせている旧プロイセン公国チックな文化だと思われがちだが、実際は高度に管理されたザビ家を中心とする法治国家である。

 議員特権としての不逮捕うんぬんなどはあるが、さすがに軍の施設に立ち入るときにセキュリティチェックなし、などということはありえない。ましてや、反ザビ派の野党において院内総務とかいう重役を引き受けている若き政治指導者を警戒しないはずがないのだ。

 

「ローゼさん、セキュリティチェックがなかったみたいですが、まずくないですか?」

 

 漠然と、嫌な予感。

 なにかとんでもないことに巻き込まれそうになっているのではないか? という勘の良さを、ジョニーの中の人は持ち合わせていた。

 波に乗ることを習熟している彼は、当然、悪い波も見えるのである。

 

「記念すべき回天の日ですから。同志たちが歓迎してくれているのです」

 

 あ、しまった、とジョニーは自らの発言を恥じた。

 おそらく、ローゼはサプライズイベントを企画していたのだろう。

 開店の日、ということで軍港に向かっているということは、間違いなく軍の購買施設にジョニーショップを開いたということ。

 本来の段取りであれば、おそらく、何も知らぬジョニーが店でサプライズを仕掛けられ──軍楽隊の演奏とともに、フルバレットザクのガンプラとともに記念写真、といったところだったはずだ。

 

「そうですかぁ……ついに、ですね。いよいよ来るべき時が来てしまいましたか」

 

 唇を固く結ぶジョニー。余計なことを言わぬように、という自身への戒めの態度である。

 

 だが──実際、彼が目にすることになるのは、ガンプラでもなければショップでもなかった。

 後部座席のスモークされた車窓が開く。

 雪崩れ込んでくる、歓呼の声。

 

「ジオン共和国、万歳っ!」の大歓声。

 

 大騒ぎする軍人たちと、こちらを見下ろすように屹立するペズン計画のMSたち。

 どの兵も希望に満ちた眼差しで、こちらを見ている。

 

「真紅の稲妻に、敬礼っ!」と号令が飛び、ペズンドワッジの部隊が敬礼をしている姿にジョニーは驚きを隠せなかった。

 

 現役時代にみることができなかったMS達をちらりと見渡すジョニー。

 

「ペズンドワッジにアクトザク、ガルバルディまで……まさか、あれはガッシャですか」

 

 なるほど、MS好きの僕にとっては最高のイベントですぞ、などと思いつつ、胸に突き刺さる違和感を覚える。

 なんだろう、何か、重大なことが起きているような、と波を感じてしまう。

 

 車が止まり、後部座席のドアをローゼが空けた。

 

『降りて、真剣な表情で手を振ってください』

 

 耳穴のインカムにローゼの声。

 言われた通りにするのがジョニーなので、颯爽と後部座席から降り立つと、姿勢を正して厳しい表情を用意する。

 準備していたらしいマスコミたちからのフラッシュの嵐。

 

『レッドカーペットをそのまま進んでください。私は後ろを随行しますので』との声に従い、ジョニーは瀟洒な深紅のカーペットを、背筋を伸ばしてかつかつと歩く。

 

 兵たちが整列し、捧げ銃の姿勢をとる中を、堂々と歩く様は我ながら絵になりすぎているように思えた。開店セレモニーにしてはやりすぎで、演出過多である。

 たかだかショップ一つにこれだけ動員してしまうというのは、さすがに民意獲得の上でも問題があるだろう、ということくらいは、ジョニーの足りない頭でもわかる。

 

 だが、レッドカーペットの先で待ち受けていた人物の姿を見て、ジョニーは固まる。

 その姿、その身なり、ガノタであるジョニーの中の人が知らぬわけがないレディの姿がそこにあった。

 金色の後光でも指しているのではないかと思うほどに、きらめくその姿。

 古きガノタたちを悩ませしめたという、レジェンド美少女の登場に、ジョニーの内に宿る呪いたるハセガワ因子も一瞬、停止しかけるほどであった。

 

「──ジオン・ダイクンの娘、アルテイシア・ソム・ダイクンです。真紅の稲妻が戦列に加わってくれることを、心より感謝いたします」

 

 金髪碧眼のカリスマ美女たる、かのセイラさんの御姿で、目が焼けるかと思ったジョニーであったが、同時に、目が覚めたのである。

 僕は、とんでもないことに巻き込まれているぞ、と。

 

 彼女の碧眼に宿る、切れ味鋭い眼光に見据えられ、思わずジョニーはその場で片膝をついて頭をたれた。高貴なる人に対して膝をついてしまうというのは、このような原始的な感情ゆえなのか、とジョニーの中の人は新しい発見をしてしまう。

 

「お立ちなさい、真紅の稲妻ジョニー・ライデン」

 

 セイラがかがみ、ジョニーの手を取って立ち上がらせる。

 ザビ家の公王制に対する露骨なまでの演出用の絵面ではないか、とさすがのジョニーも分かってしまう。

 それ以上にゾクリ、と震えさせられたのは、こっそりと告げられた「もう引き返せなくてよ」という言葉だ。

 

「お嫌でしょう? こういう政治的パフォーマンス」とジョニーの手を引いているアルテイシアが、小さな声で語る。

 

 けれど、ショーの一つ二つこなして見せなければ、と説かれ、ジョニーもまた歓声を上げる兵たちに手を振る。

 

『回天の日……やっと、ようやく……』

 

 耳元に聞こえるローゼの震える声。

 彼女のほうをみると、涙をこらえて震える姿が目に入った。

 失礼、とアルテイシアに頭を下げて、ローゼの傍へと駆け寄るジョニー。

 

「ローゼさん、この波はちょっとデカすぎますよ」と困惑をつたえる。

 

 しかし、なぜかローゼはジョニーの言葉にうなずくばかりだ。

 

「はい、私……がんばりました。あなたにふさわしい大きな波にしたくて……」

 

 嬉し泣き、なんだろうか。

 笑みを浮かべ、涙をこぼす彼女が、ジョニーの胸に飛び込んできた。

 観衆たちの熱狂と、鳴り響く『ジーク・ジオン!』の大合唱のなか、ジョニーはローゼを抱きしめてやるほかなかった。

 

 




参考
安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN(22)』角川書店

長谷川裕一『機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン』角川書店

ホビージャパン編集部『SDガンダムガシャポン戦士クロニクル1989-1996~SDガンダム外伝編~』ホビージャパン

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