・元クオーラ王国の敷地内に入った
・謎のスライムに服を溶かされてしまった
明らかに調査要因としてポンコツすぎるリアラだったが、そもそもリアラが得意なのは一般的なモンスターの狩りでの斥候なのである。
知らない土地で未発見の魔物や植物に対処して記録をつけるということまで頭が回らなかった。
つまり、ギルドの人選が間違って居たということなのだ。
もっともリアラの所属しているギルドで斥候をやろうとする人間がリアラしか居なかったということが悲劇の始まりなのである。
大体が脳筋アタッカーを目指しているのが帝国冒険者の習性なので……
そんなリアラだったが、国境入りして数週間も経つとかなり理性が危うくなっていた。
十中八九原因は道中の実のなる植物だろう。
スライムに服を溶かされてからそれしか食べてないのだから。
道中に何故か時々出くわす地面から生えてる謎の突起に誘惑されては致して寝てしまうという明らかに調査要因どころか冒険者としても落第レベルの痴態を晒しているが何故かリアラは見逃されていた。
正確には寝ている間に一般通過触手やスライムにいたずらされていたのだが。
そんなこんなで王都を目指すための中継地点となる町に着いたときにはすっかり自分の格好を忘れてそのまま入ってしまったのだ。
町の入り口には普通に門番が居た。
リアラの格好を見てもよくある光景だとばかりにそのまま流していた。
リアラが完全に発情して入場料を取り出せる様子じゃないのを見て、ふさわしいくらいの料金分のいたずらをしたところでようやくリアラが正気に戻った。
【リアラ】
「ちょっとナニすんのよ!」
【門番】
「いや、お前が誘ってきたから乗っただけだが?」
「あとさっきのプレイで入場料は足りてるから町に用があるなら入ったらどうだ?」
【リアラ】
「なんで平気で流してんのよ!」
「もうちょっとこうリアクションとかないの?」
【門番】
「王都が変わってからはよくあることだぞ」
「路上で盛ったり、軽い支払いでヤったりとかな」
「その感じだと服屋にも用がありそうだが、ここの服屋は下着しか置いてないな」
「理由?町の連中の格好をみるんだな」
よくみたら門番も下着姿だった。
申し訳程度に肩に装甲が張り付いているが、防具として役目を果たすようには思えない。
【門番】
「誤解すんなよ。俺は露出したくて露出してるわけじゃないぞ」
「王都が変わってからここの支給装備がこれに変わったから仕方なく着てるんだ」
「いや、性能的には不満はないぞ」
「ちょっと丸出しで恥ずかしいってくらいしかな」
一応恥ずかしいらしい。
それにしては堂々と立っているが。