バ美肉系決闘者お嬢様筋肉おじさんの往く遊戯王VRAINS   作:mazy

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決着です


3話 不動②

Field

 

AriA

LP4000

Hand3

①白銀の城のラビュリンス ☆8 攻2900

②白銀の城の召使い アリアンナ ☆4 攻1600

③白銀の城の火吹き炉 ☆2 守2100

 

□□□□□

①□②□③場:白銀の迷宮城

 □ □

□□□□④墓地に仁王立ち

□□□□□

 

④ジャンク・コネクター L2 攻 1700 

UNMOVE PLANET

LP4000

Hand0

 

「よくってよ! UNMOVE PLANET! 勇猛果敢たるその敢闘精神にお応えして、真っ向から貴方を打ち破ってあげますわ~!! バトルフェイズ!白銀の城のラビュリンスでジャンク・コネクターを攻撃!天魔神斧斬撃(ラビュリュス・ケラウノス)!!」

 

高らかに宣言すると、姫様は最高に推せるドヤ顔を浮かべて走り出し、ジャンク・コネクターへと両刃斧(ラビュリュス)を振りかぶる。

 

「! 墓地の仁王立ちの効果を発動!! 頼んだぞジャンク・コネクター!」

 

主人の願いを受けた絆の機械戦士はそれを果敢に迎え撃ち、斧撃を一度受け切った後で、どこか満足げに爆散した。

 

「ありがとうジャンク・コネクター……お前の繋いだ希望、必ず活かして見せる!!」LP2800(-1200)

 

──そしてその残骸から光が溢れた……!!

 

「墓地のジャンク・コネクターの効果発動! このモンスターは相手によって破壊された場合、エクストラデッキからジャンクS(シンクロ)モンスター一体をシンクロ召喚扱いで特殊召喚出来る!!」

 

光は輪となり、それが描くは五連星

 

「集いし絆が、繋がる力を呼び起こす。光の回路を示せ! シンクロ召喚! 来てくれ! ジャンク・ウォリアー!!!」

 

そこに現れたのは青の鎧を纏った、鉄の拳を持つ機械戦士。赤い瞳が光を放ち、首にたなびく白いマフラーが実にヒロイックである。

いや、ていうか──

 

『おー!!これがシンクロ召喚か!』『いや…厳密には違うが…』『カッコいいな!!』『レベル5で2300か…微妙じゃね?』『おや…??』

 

「こ……」

 

『お嬢が震えている…』『ガクブルプリンセス』『なにそれよわそう』『どうしたどうした』

 

「ここで!! ジャンク・ウォリアーですって~!!?」

 

このセリフ、一度でいいから言ってみたかった~!!!

 

『耳おかしくなった』『スピーカー壊れた』『鼻おかしくなった』『鼻にイヤホン入れるな』『相変わらず変なツボしてんなコイツ…』『知っているのか嬢電!』

 

「当然ですわ! ワタクシの知らないモンスターなんて異世界の神が生み出したカードか、聞いたことないようなマイナーテーマの意味不明☆な完全下位互換カードくらいなものですわよ~!!」

 

だってジャンク・ウォリアーだよ!? 以前に調べたから歴代主人公カードも一部の世界に一枚しか無いカード(例:シグナー竜)以外はこの世界にも存在しているの自体は知ってたけどリンク召喚が主流のこの世界じゃそもそもシンクロ召喚がマイナー過ぎて使ってる人自体が貴重だし、案の定一般決闘者に広まってる弱小モンスター見下し思想からジャンク・ウォリアーなんてあまりに逆境過ぎる!!と思ってたから生でジャンク・ウォリアーを見られるなんて思ってなかったんだよ~!!! あぁ~バーチャル決闘者しててよかった~!!

あぁテンションヤバい……キャラを保つので精一杯だ……

 

「どうなさいましたUNMOVE PLANET!?シンクロ召喚に成功したジャンク・ウォリアーの効果を発動は強制!高らかに宣言しなさいな!!さあ!さあ!!」

「……ジャンク・ウォリアーの効果発動!パ「パワーオブフェローズ!! 自分フィールドレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計力分攻撃力を増加させますわ~!! ですが残念…今のフィールドに存在するのはジャンク・ウォリアーだけ! ボッチウォリアー、ですわ~!!」

 

『草』『草原生えた』『草原越えて蠱惑の園』『カニのひとかわいそう』『煽りよる』『ホントにどこから得てるんだこのカード知識…』『お嬢666不思議の一つだな』『多過ぎでガイアパワー』

 

「くっ……」

「あ…あらあら~?」                   

しまった…UNMOVE PLANET君がドン引きしてる!エンタメ決闘者たる霊迷院アリアとしてこれはマズい……。

 

「……オホン!──ごめんあそばせ?少々テンション☆MAXになってしまいましたわ」

「アッハイ」

「ええい!さっきまでの威勢はどうしましたの!

ともかく! 仁王立ちの効果でもうワタクシのモンスターは戦闘不可能。メインフェイズ2に移行して手札を一枚セット──ターンエンドですわ!! さぁ、全力でかかってきなさいな!! チャレンジャー!!」

 

AriA

LP4000

Hand1

①白銀の城のラビュリンス ☆8 攻2900

②白銀の城の召使い アリアンナ ☆4 攻1600

③白銀の城の火吹き炉 ☆2 守2100

 

□□□■□

①□②□③場:白銀の迷宮城

 □ ④

□□□□□

□□□□□

 

④ジャンク・ウォリアー ☆5 攻 2300 

UNMOVE PLANET

LP2800

Hand0

 

「──あぁ、そうだな。ここからは俺も賭けに出る……」

UNMOVE PLANETは静かにデッキに手を翳すと、滔々と語り始めた。

「霊迷院アリア、お前のデッキは長期戦に長け、豊富なカードの知識と的確なセットカードの発動で相手の全力を全て受け止め、いなし、これまで多くの勝利を納めてきた……それを越えるためには俺がまず立てたプランは、チャレンジャー権限で先攻を取り、盤面を整えられる前にそのフィールドを荒らすことだった」

 

そこには先程までの困惑はなく、ただ一人の決闘者としての静かなる闘志だけがあった。

 

「しかしそれが失敗した場合どうするか?その時点でもう俺には長期戦を戦う余力は残っていないだろう…となればあとは短期決戦を挑むしかない。一瞬で相手のライフを刈り取る逆転の一手を撃つより他には……」

 

「──その、策は?」

 

思わず、問う。

挑戦者たる彼は──ふ、と笑った。

 

「策…と言えるかは分からない。だが、これしかなかった。そのための準備は揃えた。後はデッキを信じるだけだ」

 

「その意気や佳し、ですわ。──見せて御覧なさい、貴方の全力を。そしてそれを真正面から全て、打ち破って見せましょう!!デモンズ・プリンセス・アリアの名に賭けて!」

 

「ああ!俺のターン!!ドロー!!!」

 

果たして彼のデッキは──

 

「……ありがとう」カンコーン!

 

『何だ今の音』『黙っていろ』

 

──応えた。

 

「俺は手札からこのモンスターを召喚!来い、ジャンク・シンクロン!!効果発動!!蘇れ!超重武者ホラガーE!!」

 

現れたるはどこか愛嬌を感じさせるオレンジ色の戦士。その効果により蘇るは、戦場に鳴り響く勇壮なる調べを奏でる小さな武者。

 

「お待たせしたな霊迷院アリア! そして観客の皆!! 俺のシンクロ召喚を見てもらおう! レベル5ジャンク・ウォリアーにレベル3ジャンク・シンクロンをチューニング!集いし絆が、憤激の機神を呼び醒ます!光の回路を示せ! シンクロ召喚! レベル8! ジャンク・デストロイヤー!!」

 

『シンクロ召喚キター(゚∀゚ 三 ゚∀゚)ー!!』『攻撃力の合計は下がったようだが』『お嬢の動画見てないのか?攻撃力とか飾り』『飾りとまでは言ってねぇだろ』『おー、ホントにレベルの足し算だ』「ロボかっこえぇ…」

 

「コメントありがとう! ジャンク・デストロイヤーの効果!シンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの数までカードを破壊する!対象は白銀の城の火吹き炉だ!」

 

「よろしくてよ」

 

「よし! ならばこのまま押しきらせてもらう! 俺はレベル8ジャンク・デストロイヤーにレベル2超重武者ホラガーEをチューニング! 集いし絆が、輝く希望が! 全てを照らす星となる!! 光の回廊を越えて行け!! シンクロ召喚! 招来せよ、サテライト・ウォリアー!!」

 

『連続シンクロ召喚!?』『レベル10とかはじめてみた』『みろよあのボディ…コイツはやるかもしれねぇ』『でもなぁ…』『カッコええ…(語彙死)』

 

いやマジでカッコええ…(語彙死)とか思ってる場合じゃない。コイツの効果はなかなかの殺意の塊だ。チェーン確認を忘れないようにしないといけない。

 

「サテライト・ウォリアーの効果発動!墓地のS(シンクロ)モンスターの数まで相手フィールドのカードを対象に取り破壊し、その数×1000の攻撃力を得る!!その数は二体!対象は残りの白銀の城の召使いアリアンナと白銀の城のラビュリンスだ!これが通れば攻撃力は4500!俺の勝ちだ!!」

 

「なるほど…怒涛の連続シンクロからの1Turn Kill…素晴らしいですわ…で・す・が!!それはワタクシのセットカードが無ければの!話ですわ!!」

 

「!!」

 

「セットカード発動!激流葬!!このカードはモンスターが召喚・特殊召喚成功時に発動!すべてのモンスターを、破壊しますわ~!!」

 

「サテライト・ウォリアー!」

 

白銀の城にどこからともなく大量の水が流れ込む!それは忽ちに全てを飲み込むと、後には静寂のみが残った。(アリアンナはまたも冷静に一礼。姫様はスン…とした無表情でどこかへ流されて行った)

 

「だが、サテライト・ウォリアーもまた、破壊されたとしても後続を残す!!蘇れ!ジャンク・ウォリアー!!これでせめて一矢を……」

 

「研究不足ですわねぇ~!! ここでフィールド魔法白銀の迷宮城のもう一つの効果発動でしてよ!! この城はウェルカム・ラビュリンス罠カードに破壊効果を付与し、更にウェルカム・ラビュリンス罠以外の罠カードが発動した場合、手札または墓地から悪魔族モンスター一体を特殊召喚しますわ~!!更に更にィ通常罠が発動したことにより手札の白銀の城の魔神像(ラビュリンス・デーモン)の効果発動!!特殊召喚し、デッキから罠をセットしますわ~!!!」

 

「!!?」

 

城の床がパカリと開いたと思えば、そこからドヤ顔の姫様がせり上がって来た。そしてそのまま飛び上がると、城の回廊を降りてきた巨大な魔神像とハイタッチを決めて、こちらに向かってウィンクをする!! キメっ!! って感じだ!!!

 

「キャー!! 姫様ー!! 今日もクッソかわいいですわ~!!!」

 

『かわいいのお前定期』『ふつくしい…』『相変わらずシュールだな…』『姫様劇場入りまーす』『あーこりゃもう…』

 

「まさ…か…全て計算通り……か……?」

 

「言いましてよ? 全力を真正面から受け止めて、その上で叩き潰すのがワタクシの流儀! さぁカニ汁の時間でしてよ!! もう貴方に出来ることはナッスィング!! 踊りなさい、UNMOVE PLANET! 死のダンスを!!」

 

「…ダンスは…苦手だな……ターン、エンド……」

 

「ワタクシのターン!バトル!!白銀の城の魔神像は墓地の罠を力に変える!その攻撃力は2000から上昇し2800!ジャンク・ウォリアーを攻撃、ですわ!」

 

「クッ…迎え撃て!ジャンク・ウォリアー!スクラップ・フィストォ!!」LP2300(-500)

 

「では、トドメと参りましょう──美しき白銀の城の姫の舞、その目に焼き付けてログアウトなさい!!ダイレクトアタック、ですわぁ~!!」

 

「……クッ、グワァアアアァアアア!!!」LP0(-2900)ピー

 

『迫真の悲鳴草』『カニのひと!大丈夫ですかカニのひと!(ドンドンドン)』『今宵もまた素晴らしきエンタメ決闘を見させてもらったぞ! ¥3000〈MOTOR∞KING〉』『お前は自重しろや!』『乙!』『珍しいもの見られてよかったよ~』『カニのひとこれからもがんばぇ~』『でも結局無傷の勝利かぁ』『姫様は流されたけどな』『お嬢はそれ自体も楽しんでいるような…』『次回も楽しみだ~』

 

イベント専用の決闘フィールドが解散され、コメントビューも消えていく。それを眺めながら自分は思う。

あ~…楽しかった……やっぱ決闘は最高……!!

理想の姿で大好きなデッキをリアルなソリッドビジョンで楽しむ──これ以上の幸せがあるだろうか、いやない(反語)。

この最高の一時を守るためにも、LINKVRAINSは絶対に守護らないといけない。

 

「それでは愚民の皆様ァ!今宵も勝者はこのワタクシ、霊迷院アリア、でしたわ~!!今回の決闘動画もDEN-TUBEのワタクシのチャンネルで配信いたしますから、ちゃんと登録、評価、そして拡散をお願いいたしますわよ~!! ではまた御会いしましょう!! さよアリア~!!(挨拶)」

 

その想いを再確認出来た自分は、明日に備えてログアウトするのだった──

 

 

 

 

 




Q:姫様の効果も使わないし激流葬使うタイミングといい、舐めプでは?

A:はい。舐めプです。これまでの経験から一般のちょっと強い決闘者くらいには負けないとわかって以降は、プロレススタイルで相手の全力を出させて潰すのが信条の一種のヒソカ化してます。

でも罠で全部初動潰してハイ終わりの塩試合だと動画の伸びも人気も上がらないという切実な事情もあったり…。

本編スタート前に主人公以外の視点からの番外編を入れようと思うのでアンケートにお答えいただくと嬉しいです

  • 血に染まらぬ猟犬
  • 悩み多き番犬
  • 風を追う少年
  • 未だ英雄ではない二人
  • 悪魔に闘志を燃やす天使
  • 燃える闘魂と筋肉
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