もしテルモピュライしなかったらダンの二輪アタックは間に合わず原作通り明智は死んでいました。
実の息子すら無惨に殺す悪意に対して、血の繋がりがなくとも存在した親子の絆が命を救ったわけですが、みなさんはどう思いますか?
今回はLife will changeをガンガン流して……しまった、予告状シーンでも流すからどうしようかな?
仮面ライダーギーツのハイライトみたいに逆転のタイミングで流れる燃える曲を流して読みましょう。
「奥村邦和……僕が廃人化したはず……!?」
「残念だったな、トリックだよ」
明智の言葉に映画の名台詞を言うことになるとは。
竜司が目を白黒しながら問いかける。
「お前、あの時多々良はスミス同盟じゃないって言ってたじゃないかよ!?」
「否定してないぞ?
あの時、お前がお前はスミス同盟なのかと言われて、
『いいかね、我ら「スミス同盟」その道ではちょっとしたものでね。
君たちの玩具と違って引き金を引けば人が死ぬ『業務用』を使っている。
世界を股にかける武装集団がこんな日本のハイスクールにいるとでも?』
とは言ったが……スミス軍団じゃないとは一言も言っていないんだ。
こんな感じに」
俺が指差すと、もう一人の俺を出し、エージェントスミスへ変化させた。
「こうやって影の分身を使って本物に見せかけた俺を出し、
こちら側で変身すれば竜司の頭では俺は無関係と思わせたわけだ。
影の分身を自在に作れることは今日まで隠していたからな。
コレができなければたった一人で暗躍できないからな。
嘘ってのは全てを嘘で構築するより、誤解しやすい事実を提供して真実から逸れるように誘導するほうが騙しやすいんだ」
「本当に恐れ入ったわ……。
それで、スミス同盟は架空の存在だったの?」
真が奥村の親父さんをお化けと思って気絶したが漸く立ち直った。
俺に対して質問をぶつける。
「ふむ……答えは半分正解だ。
スミス同盟は実在はするが……この世界にはいない。
平行世界に存在している。
エージェントスミスは関係ないとある人間の姿を拝借したがな。
(※救世主様の似姿だぞ、尊び敬え)
俺はスミス同盟を知っていたからペルソナに認知存在を被せて
ドッペルゲンガーの属性やスキルを変化させるのに成功した……。
獅童もシャドウに存在を被せるという似た技法を使っていたがな」
春は、親父さんを抱きしめて泣いている。
親父さんはひたすら謝っていたが。
蓮が俺に語りかける。
「順を追って説明してくれないか?
その方が早いだろう」
「まぁそうだな」
と、俺は説明を開始した。
「春の親父さんは、捨て駒であり、怪盗団を嵌める罠と認識していたし、実際にそうだった。
仮に廃人化を避けて改心して自供しても秀尽の元校長みたいに獄中で殺される危険があった。
故に廃人化されて死んだと思わせる必要があった。
パレス内での親父さんのシャドウは部下任せでこちらが奇襲すれば宇宙船に逃げ込んだのは幸いだった。
俺一人が宇宙船内を簡単に制圧してたから偽装工作が容易だった」
影分身の俺を親父さんのシャドウに変身させる。
親父さんは奇抜なファッションに困惑するが、ハルがパレスの事を親父さんへ説明している。
「親父さんが殺されないように、影で社畜ロボのテクスチャーを被せて宇宙船内に転がした。
で、宇宙船のパイロットの社畜ロボに親父さんのテクスチャーを被せて、連れて行ったわけだ。
そして、オタカラを回収して俺たちは脱出し、その後は、明智は偽物を撃ち殺して帰ったわけだ」
「スミスのペルソナはまさに変幻自在だったわけだ」
「推理モノで超能力は反則じゃない?」
「自作自演はマナー違反だな」
祐介は俺のペルソナに感心する。
パケチは俺にツッコミを入れるが、マジレスで返す俺。
地道に(後ろ暗い)努力を重ねたのをクソゲーを押し付けられたパケチは、俺を忌々しげに見ている。
徹底した隠密ムーブが成功していて脳汁が出るわ!!
「で、改心後に親父さんが倒れたわけだが……。
叔父や両親をはじめとした反社長派と親父さんを集めて現状をぶちまけた。
認知世界やペルソナ、そして獅童の行ったことをな。
対策として、記者会見を行った際に廃人化して死んだ……と見せかける作戦を立案・実行した。
……春には知らせないようにな」
「成程な、敵を騙すにはまず味方からというわけだな」
モルガナは、ウンウンと頷く。
春は不満げに頬が膨らんだが、謀は知る人間が少ないほどリスクは少ないのだ、納得してくれ。
「日本でもその気になれば、街中のホームレスの行き倒れや樹海の自殺者の遺体は手に入る。
遺体に親父さんの影を被せて俺が遠隔操作した……。
敵も都合の良いようにしたいから獅童も息のかかった解剖医が結果をでっち上げるからな。
本気で調べればワンチャンバレたかもしれんが、読み通りの結果に終わったぜ。
あと、蓮が脱出した時も偽物を置いておいた……予告状を出す時には解除するがな」
「じゃあ、死んだふりした時は何処にいたんだ?」
「そりゃ、俺のセーフハウスよ。
食料も完備して外出の必要がないようにしてある」
「うわー、チートだチーターだ」
「否定できんな、現世でペルソナ能力をここまで悪用できるのが俺だけなのは幸いか」
竜司の問いに答える俺に対して、「コイツやべー」というリアクションをする双葉。
春が親父さんに『痩せましたね』と言うくらいだ……負担は大きかったがな。
「予告状を出すタイミングに俺もスミス同盟として予告状と獅童への宣戦布告をするつもりだ。
ターゲットは獅童一派の議員ども、認知学者ども、警察関係者にシドウパレスにいた大物たちだ。
幸いメメントスで狩れる連中だからな、怪盗団が獅童退治をする裏で俺がメメントスで処刑ショーを行う」
……全く、こんな楽な作業をする俺を怪訝そうに見ないでくれ。
コレくらい普通だよ普通。
(※草)
「今、認知の力で獅童一派が追い風を受けている。
仮に改心しても厳罰に処されない可能性がある」
「それって可笑しくない!?」
「メメントスやパレスなんてシロモノがある時点で今更だがな、高巻杏。
多少の事は受け流される……だから大声で可笑しいと叩きつける!
俺達を振り回しながらぬくぬくと他人事で眠っている大衆へ目覚めの時だと教えてやる。
目標は未来連合の歴史的大敗かな?」
方針を決めて今日は解散となった。
怪盗団は、この後フタバ砲の準備を行い、明日は俺の準備をして、明後日に祭りをする。
俺と親父さんは再びハーマンとサマンサの皮をかぶる。
「春が無事で良かった」
「アイツは強いですよ、貴方の想像以上に」
「……春の事を頼む。
君の事を誰よりも好いている」
「……知っていますよ。
(※なん…だと…)
婚約者がいるのに間男するわけにいかんでしょ?」
「今は婚約は破棄してある」
「俺の裏家業や本性を知ってなお、ついていくなら観念しますよ。
いずれにせよ、春に降りかかる災いは守りますので」
「(何を隠しているのか知らないが、さらりと言い切れる時点で何の心配もないんだがなぁ)」
次回、予告状回!
……大丈夫、見えざる帝国最後の日よりマシだから。
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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エンマニンジャ
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野良勇者
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史上最強の大工
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Zさん