サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

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ペルソナ5 オルタナティブ killer9 TARGET32「告白」

<メメントス>

入り口で小型の自動車に乗って奥に入ろうとする少年がいる。

少年はジョゼ。

メメントスの中で花を探し、人間を学ぶ人外である。

スミスは、彼に挨拶をした。

 

「あ、お疲れー。

 今日は一人なんだ。

 え?今日は騒がしくなるけど、ごめん?

 お兄さんもがんばるんだね!」

 

スミスはジョゼへの挨拶をそこそこに奥へ進む。

バイクを疾走させて奥へ進む。

たった一人だったはずが背後に無数のバイクが追随する。

皆、ガスマスクに黒い外套をきた人影である。

外道・マッドガッサーではない。

ペルソナ・カゲホウシが生み出した分身である。

スミスはターゲットを発見するが、自分がいかずに分身を三体派遣した。

残りは奥に進む。

 

 

「一色若葉の研究はうぎゃあああ!?」

 

 

バイクの乗ったままシャドウのテリトリーに突撃して一体は特攻し、そのまま自爆する。

残り二体は遠距離でマシンガンで攻撃する。

シャドウは反撃する間もなく無力化された。

 

 

「こ、殺さないでくれ!」

「改心カ、死……選べ」

「改心します!自首します!」

 

 

シャドウが改心したのを確認すると、本体へ合流すべくバイクを発進させる。

格下のシャドウは自爆要因が瀕死に追い込み、残りで止めをさす。

同格ではアイテムで弱点をつくか、弱体化して仕留める。

それ以上は本体が戦う。

徹底した集団戦で対獅童シンパのシャドウの掃討戦が行われた。

行手の野良シャドウも黒き群れに飲みこれて消えていった。

その光景はさながら……

ヴァルハラからやってくるベルセルクなのか、

黄泉比良坂からやってくるヨモツイクサなのか、

黙示録にやってくるイナゴの群れか?

徹底した蹂躙であった。

 

 

 

<シドウパレス>

金色の人柱が集まってできた獣に乗ったシャドウ獅童。

怪盗団と明智の連携で人柱の王獣は羽を生やした王翼になった。

苛烈な攻撃であったが、既に刈り取るものという格上を相手にした経験で怪盗団は受け流し、反撃した。

反撃し、撃ち落とされた怪物はピラミッド型の王墓となった。

ジョーカーのラウールが撹乱し、スカルのセイテンタイセイとフォックスのカムスサノヲのコンビネーションで粉砕した。

 

「使えん愚民どもが!」

 

シャドウ獅童が騎乗した怪物は粉砕され、シャドウ獅童は罵った。

ジョーカーが仮面を外し、冤罪を被せた因縁を明かした。

だが、自分は有能だから許されると悪びれもしない態度で返した。

鎧兜を脱ぎ、裸一貫でシャドウ獅童は最後の抵抗を始めた。

裸一貫のシャドウ獅童は怪物よりも強力かつ素早い。

クイーンが撹乱し、ノワールとパンサーが魔法で足止めする。

その攻撃をかき消すシャドウ獅童だが、全速力で突っ込むモルガナカーに追突された。

 

 

「まさかここまでやるとは……小僧、明智ぃ貴様らだけはあああ!」

 

 

拳を地面に叩きつけて地割れを起こし、ジョーカーと明智以外は分断された。

ジョーカーと明智の絶え間ない連携攻撃でシャドウ獅童は反撃の隙を与えずにダメージを蓄積させた。

そして大きな隙を曝け出した!

 

 

「決めるぞ、ジョーカー!」

「SHOWTIMEだ!」

 

 

明智のペルソナのロキで自身の力を限界まで引き出してシャドウ獅童へ肉薄する。

ジョーカーは天井へワイヤーを飛ばし、次々とワイヤー移動を繰り返し、明智より先にシャドウ獅童へ奇襲をかける。

 

 

「行け!因縁にケリをつけろ!」

「俺にぃいい指図をぉするなあああ!!」

 

 

悪態をつきながら明智は無数の斬撃を繰り返す。

止めにペルソナを発動する。

 

 

「奪え、ラウール!!」

「降臨せよ、ロキ!!」

 

 

黒と白の魔弾はシャドウ獅童を貫き、決着がついた。

 

 

 

 

 

 

<未来連合本部>

「ぬぐわぁああああああ!」

「先生!」

「まさか、やられたのか!?」

「おい!それを飲めば、怪盗団を殺せ……何をしている!!」

 

 

子飼いの学者が薬を床に叩きつける。

 

 

「私は、なんという罪深いことをしたんだあああああ!」

「コイツも改心したのか!ええい、薬をなにをするうううう!?」

 

 

薬を飲もうとした獅童を若手議員達が押さえつける、

 

 

「我々は負けました!自首して裁きを受けましょう!」

「議員バッチ返上しないと!」

「はなせ、はなせえええええ!!」

 

 

若手議員も研究員も警察官も改心化して、獅童は、仮死状態になって改心を行った怪盗団を殺す計画を無理矢理妨害されてしまった。

(※オッサンどもの組んず解れつなんて見たくないぞ!

 これで原作のパレス崩壊&沈没はなくなり、竜司の見せ場は消えた……心配させて皆から殴られるよりマシかね?)

 

 

「「「「「「「「「裁いて、欲しいいい!!!!」」」」」」」」

 

 

 

<国会議事堂>

「終わったー!」

「オタカラは議員バッチね……あの男らしい」

 

 

竜司が両手をあげて喜び、明智は掌のオタカラを見てつぶやく。

 

 

「お疲れ」

「スミス君!」

 

 

メメントス攻略を終えたスミスがやってきて、春はスミスに抱きつく。

(※まだ付き合っていないです)

スミスは、春を離して蓮に近づく。

 

 

「やったな」

「ああ」

「懸念事項はあるが、一先ず獅童一派はこれで終わりだ。

 選挙結果が楽しみだ…。

 打ち上げの店は貸し切り予約したが……高層ホテルのメインダイニングで寿司やら鉄板焼きとかできる。

 未成年だから酒禁止な」

「寿司!!」

「肉!!」

「ああ、料理名を聞くだけで腹が空いてきた」

 

 

寿司好きのモルガナ、食べ盛りの竜司、欠食児童の祐介が食いつく。

 

 

「なんか悪いわ」

「自前で稼いだ金だ、自由に使って何が悪いってね」

 

 

常識人の真は、引き気味だったがスミスは気にしていなかった。

 

 

「あそこって高層ビル35階のお店よね」

「おお、セレブっぽい!」

 

 

杏と双葉も場所を聞いてワクワクしている。

怪盗団と明智とスミスは高級料理店で打ち上げの食事会に行き、大いに盛り上がった。

解散して、スミスは春を自宅に送る。

父親の邦和は警察に出頭していない。

そのまま帰ろうとするスミスの手を掴む春。

 

 

「ちょっと……いいかな?」

「ああ」

 

 

春の部屋に案内された。

コーヒーを出して一息ついてから春が切り出す。

 

 

「……あの人との婚約は解消されました」

「知ってる」

「スミス君、わ」

「知っての通り、俺は裏の稼業をしている……真っ当じゃない」

「進んで殺人はしないでしょ?」

「こちらからはしないな。任務失敗して消されたとか治療を怠って死んだやつはいるが。

 もっと普通で、もっとマシな男がいるだろ?」

 

 

スミスは、春が好意をもっている事を知っていた。

その想いに応えられないのは二つ。

一つは婚約者がいた事……は大した事ではない。

もう一つ、自分自身の納得であった。

 

 

「俺はお前に思われるほど立派じゃねえ。

 鴨志田や獅童の同類だ」

「そんなことない!」

「……聞いてくれ、俺が墓まで持って行こうとした事だ。

 

 

スミスは語った。

自分は前世を覚えている事……

それはこの世界に似た世界であった事。

挫折し、ブラック企業に入り、逃げ出した事。

そして…。

 

 

「ある日、俺は帰り道を歩きスマホをして帰宅した。

 まぁ褒められるマナーじゃない。

 翌日通勤していた時、警察が集まり、鑑識が働いていた。

 行き倒れて死んだ青年がいた。

 ……ブラック企業で苦しめたアイツの息子だった。

 アイツはともかく、その息子はまともだった……医学部を合格し、未来も明るかった…。

 だが、持病があったらしい。

 発作が起こり、アイツが持っていた薬を飲めば死なずに死んだらしい。

 自力で飲めない状態で手を伸ばした格好で死んでいた。

 死亡推定時間は俺の帰っていた時間と一致していた。

 アイツは、俺が殺したと怒り狂ったが、その時は雨が視界が悪いのもあって見殺しにしたわけでなく見逃したと警察も判断した」

「それなら仕方ないよ」

「だがな、息子には何の恨みもなかったしその死は悼む気持ちがあったと同時に、

 アイツが絶望と怒りに狂う姿に愉悦を感じた。

 アイツも数ヶ月後に絶望の中に死んだと聞いて笑い転げた。

 ……そんな淺ましい正体が俺だ……

 だから」

 

 

スミスはその続きは言えなかった。

春がスミスを強く抱きしめた。

 

 

「スミス君」

「なんだ」

「前世では悪事は行わなかったでしょ?」

「やれる才覚も度胸も無かった」

「……貴方は優しい人。

 私を守ってくれた。

 スミス君がいなかったらあの人に壊されてた」

「この身体には才能があった。

 両親や氷堂さんがいた。

 降ってわいたペルソナ能力があったからできた。

 ……俺でなくてもできた」

(※できるかぁー!お前は前世では封印された存在だったんだ!)

「嘘。蓮君達を必死に助けたじゃない」

「……」

「目的に利用するだけならあそこまで動けないはず。

 裏の仕事、学生生活、社会人の仕事……更に怪盗団の支援を積極的にしている。

 どうして?答えて」

「腹が立つからだ」

「え?」

「大人に裏切られ、大人はアイツらを嘲笑う。

 ロクな大人はいないと絶望し、自分も大人になれば憎んだ大人になるかもしれない不安。

 どれも許せない……歳をとると我慢が効かなくてな。

 だからそんな奴らの遊戯盤を叩き壊す。

 アイツにもマシな大人がいるって見せてやりてぇ。

 アイツらに言ってやるのさ『大人になっても良いことはあるぜ、ちっとはな』ってな

 これは俺の見栄と意地を張るだけの事だ」

 

 

春は、その言葉を聞いて微笑んだ。

更に力を入れて抱きしめる。

 

 

「やっぱりスミス君は私の思っている通りだった。

 だから、自分を卑下するのをやめて」

「………」

「そんなスミス君だから大好きです、

 苦しみも罪を一緒に背負います。

 私をそんな風に育てたんだから責に」

 

 

春の言葉をスミスは唇で塞いだ。

春は赤面し、思考が蕩ける。

 

 

「こんな俺をそこまで信じるとは…。

 そこまで思わせといて先に言わせるなんて野暮はしねえよ。

 春……俺と一緒になってくれねえか?」

「はい、喜んで……」

 

 

誓いの口付けが行われる。

この時は、互いのことだけを思う一時だった。

唇を離した春は、もう一度目を瞑る。

 

 

「スミス君……どうぞ……」

 

 

暫く時が流れて何も起こらない。

目を開けた春が見たのは、帰り支度をするスミスだった。

 

 

「スミス君!」

「大学前のお子様にはここまでだ。

 ……両親と御義父(オヤジ)さんには婚約の報告をしておく、じゃあな」

「もう!……大好き」

 

 

スミスが閉めたドアに向かってクッションを投げるが、口元が弛む春であった。




……パケチ戦より大変だったぞ?

昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……

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