4月の出来事。
大学入学後、真と春とスミスは合気道の道場に。
真は当然黒帯、二人は白帯。
「ここに来るのは久しぶりね」
「姉の方も中々の風格だったから当然強いんだろうが……今は弁護士に転向中だったもんなぁ。
あ、お世話になってます」
「ご指導お願いね、マコちゃん」
と、ここで長身の門下生が三人が真達に近づく。
真が知らない人間なので最近入門したのだろう。
スミスを無視して粉掛けてきた。
「ねえ、君、今夜暇?
俺が初心者にわかりやすく教えるからさ」
「あいにく忙しいので」
「良い飲み屋近くにあるからどう?」
「未成年です」
「え、めっちゃ大人びているし、大学入りたて?
大丈夫、バレなきゃ問題ないって」
春は、笑顔で断っているが目が笑っていない。
旧型の婚約者同じタイプと看破しているが故に。
真に対してのアプローチも生真面目な彼女に対して最悪の選択肢をやっている時点でお察しである。
スミスがスルリと間に入る。
「こんにちはいやあ初心者の我々に教えてくれるなんて嬉しいなあ僕は合気道の名人が『合気道は殺しに来た相手と仲良くなること』という言葉に興味を持って勉強したいなと思いまして…」
矢継ぎ早に話しかけて三人の注意を引く。
春を口説こうとした奴がヘラヘラ笑いながらスミスの鳩尾を小突こうとしたが…。
スミスは向かい側の腕で掴み、前足を軸に相手に横並びし、手をあげる。
刀を振り上げる鋭い動きだ……真をしてもここまで実戦で綺麗に投げれるかは自身は無いほどに。
足は動かさずに腰を切って、180度向きを変え、刀で切り下ろすように手を下げる。
受け身を取りにくいように抑え、力を出せないように姿勢を低くして倒す。
合気道で言う四方投げである。
「がひゅ!」
「嬉しいなあ、仲良くなれましたね(地球と)」
パケチ……もとい明智ばりに爽やかなキャラで語るので余計にサイコパス味が出て相手に恐怖心を与えている。
被害者の視点はドロドロになっている。
仲間が投げ倒されて思わず殴りかかる二人だが、突然止まる。
足の甲の親指と人差し指の間をスミスに踏まれている。
「太衝」という肝を通る経絡をついているのだ。
「どうしました?
いけませんね、肝臓に負担かけてません?」
「がああああ!!」
「この野郎!」
背後から殴りかける三人目だったが、まるで背後に目をつけているかの如く攻撃を避けながら背中ひと押し、残る二人が正面衝突するように促した。
互いの顔面がぶつかり、倒れ込む。
「……殺しにきた人と仲良くなるんじゃ無いの?」
「仲良くなったじゃ無いですか、地球と。
僕と仲良くなれなかったのは悲しいですね」
「……その胡散臭い喋りはやめなさい」
「スミス君、凄いね!
初心者なのに」
「いやな、達人に学んでいるんだよ、マンツーマンで」
「ちなみに私が知っている人?」
「塩田剛三先生」
説明しよう!(ジョージボイス)
合気道の流派養神館合気道設立者。
グラップラー刃牙に登場する渋川剛毅のモデルである。
「認知存在の先生の皮を被って投げたり、逆に認知存在の先生に扱かれたりできるのが俺の能力の特権だからな。
和合の術だけでなく葬ったはずの殺し技含めての指導はなかなか…」
「道理であそこまでできたわけね。
それでいて白帯なんて…初心者詐欺よ」
「段持ちは凶器扱いだし……ちなみに武芸は一通り修めている」
「どこまで強くなる気なの?」
「そりゃ、世界を敵に回しても大切なものを守り抜くまでよ」
「スミス君……」
「はいはい、ご馳走様」
真は知らない。
この男の言っている事はガチである。
生まれ変わった世界は、メガテン世界に近いペルソナ世界である。
ヒロインだって呆気なく死ぬ。
故にICBMに負けないようにする。(※影の実力者になりたいの?)
偽救世主の攻撃をヒロインに庇って死ぬようなシチュにならないように圧倒的に強くなるか、あらゆる手段で敵を排除するのだ!
傷が癒せないロンギヌスで殺しにかかるメンヘラは殲滅だ!
数が足りない?分身してやる!
初期ペルソナで弱い?重火器で殺す!
ロンギヌス?草薙で対抗だ!
時間が足りない?寝ないで人海戦術だ!なぁにイルカが脳を半分寝て半分起きるのを繰り返してる。
KIAIだ!KIAIだ!KIAIだ!
世界をたった一人で混乱に叩き落とした男だ、面構えが違うのだ。
スミスの見た夢……最後にスミスが選ぶ道は?
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マガタマを飲み、人修羅の道へ。
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悪魔と合一し、ナホビノとなる。
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宇宙の卵を確保し、孤独な観測者となる。
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うるさい!(拳銃で返答)