交通事故は起こらない。
かすみはスミスにおちょくられ、ケンカをよくする……ケンカップルである。
すみれには春スミス時より優しく接する。
真が幼馴染だったら?
幻のジョーカー真同棲ルートみたいな感じに。
栃木を超えて更に進む。
呑気な会話をキャンピングカーではやっていそうだ。
「付き合わせて悪いね」
「いいや、こう言っちゃなんだけどこういう旅はワクワクするね。
留美へのお土産も買わなきゃ」
「お……電話だ、先生応対よろしく」
「はい、丸喜です。
近くの川辺で食事休憩?
了解したよ」
今回のメインディッシュは蓮がルブランマスター直伝のルブランカレーにコーヒー!
俺は事前に取り寄せておいたカンパチの刺身にデザートにスイカだ。
杏はモリモリ食べて歓声を上げる。
「美味しい!いくらでも食べられる!」
「大自然が旨さを更に引き立てる!
おかわりはまだあるか?」
「残念だったな、オイナリ。
最後の一皿はこの怪盗双葉が頂いた」
「な…なんだと!?無念」
「もう…そんなに落ちこまないの。
この世の終わりじゃないんだから」
真が呆れているな。
まぁ、物資の充実度は今回は穴はない!
「冷凍食品だがチーズナンだ、祐介
川で鮎を釣って塩焼きも捨てがたいが……ボウズの危険もあったのでな」
「おお、スミス……この恩、生涯忘れん!」
「ははは……」
「ふおおおおお……!
なんという計算された刺激……!
コーヒーとここまで調和するとは……!
マスターの技術並だ」
ソフィアも楽しく味わっているようだ。
食後に紅茶とお菓子食べる事に……。
ならば、俺がやろう!
秀尽には執事王子なる存在がいるが、俺の執事顔負けの紅茶のテクを見せてやる!
(※お前じゃい!)
で、夜まで走って仙台まであと少しだが……電話が鳴った。
やはり仙台にもジェイルがあったか……改心の疑いがあったしな。
真がソフィアに確認すると返答が来た。
「間違いない。
この街にジェイルがある」
「本当にあったんだね。
渋谷以外の街にもジェイルが」
「ジェイルがあるならこの街でも何か事件が起きているはずだ」
「まぁ容疑者が誰かは確定しているけどね」
「丸喜先生知っているの?」
「元々社長が調べていたからね。
局所的にとある作家の作品が売れているんだ。
そして熱狂的なファンが迷惑な布教活動をしていてね」
「無許可でポスターとか貼っていくらしいから探せばわかるな」
で、祐介が伊達政宗の石像を見たいと言ったので見に行ったら、無数のポスターが貼ってあった。
(※車中泊の許可や、スミス組の民宿の予約は済んでいる)
「ああ、あった」
「『プリンスオブナイトメア』第1巻、20刷目重版記念?」
春がポスターの内容を読んだ。
俺がそれに補足説明をする。
「本の宣伝なんだが実際俺は買ったんだが……つまらなかった。
技術はそこそこだが……薄味なパクリだったな。
三島の怪盗団のルポの方が面白かったな、当時の資料やグッズ、依頼とかわかりやすく纏めていたな」
「三島の?写しがあるならみたいが」
「いいぞ、蓮。
ついでにこれがプリンスオブナイトメアね、神保町で初版は二束三文で売っていた」
「とりあえず、迷惑だから剥がそうか?」
真面目ちゃんの真が率先してポスターを剥がす。
祐介は政宗公に挨拶できて満足したようだ。
しかし……伊達家のマー君のどこがいいのやら?
個人的には超時空農民の制御装置の豊臣秀長が推しなんだが。
ナベシマンも捨てがたいが……。
「お次は牛タンディナーにれっつらごーだ」
「ニャフフ…本場の味、グルメなワガハイを唸らせてくれるかな?」
「あ、すまん。
猫の入店は厳しいかもしれない」
「なんと!」
ソフィアのセメントな発言にショックを受けるモルガナ。
だが、安心して欲しい。
「なんだそんなことか。
それならどうにかできる」
俺の発言で一同も視線が集まる。
忘れたのか?俺のペルソナ能力を。
<仙台市内 牛タン屋『セキガン』>
「恩にきるぞ、スミス!」
「気にしなくていい、困った時はお互い様だ」
「良かったなあ、モルガナ!」
「成程、流石社長」
美味しそうに牛タンを食べる黒髪のイケメン……モルガナである。
竜司は、モルガナの事を喜び、丸喜先生は感心した。
モルガナに影をかぶせて、丸喜先生の世界で変身した人間形態のモルガナに変化させた。
「夏休み中は食事関係はこれでなんとかなる。
頑張って訓練すればモルガナは自力でできるぞ」
「ホントウか!?」
「モルガナの今の身体は猫がベースで猫関連の認知で変身を可能にした」
猫バスからモルガナカーが出来た。
モナコプターは……あれはホシの奇跡だからな。
「年を重ねた猫は猫又になり、人間に変身できるとされる。
変身した感覚を思い出しながらイメトレを繰り返せばいずれできるだろう。
丸喜先生のおかげだな」
(※あえて断言させてモルガナにできると思わせて成功確率を上げている)
「良かったなモルガナ」
「ああ、いつか人間に変身できたら一緒に遊びにいこうな、蓮」
「ふおおおおお!」
また新しい味に歓喜するソフィア。
まぁスマホにデバイス繋いで牛タン当てたら声をだすのは目立つな。
なんか白衣の女性が声をかけてきた。
ソフィアが見えないようにスマホの表面を隠す。
「何しているの?」
「食育」
「食育?」
「遠くの子に牛タンの味を堪能させているのさ」
「このデバイス、まさかdocomoと明治大学で共同開発された…」
「おや、ご存知で?
俺はコレに出資して将来MMOで擬似的に食事を味わえるようにしたくてね、浪漫だろ?」
「へえ……」
世間話に話を咲かせる。
最後に彼女は自己紹介をする。
「って、自己紹介がまだだった、私は一ノ瀬久遠。
この近くの東鳳大学で研究者として雇われてる。
ね、よかったらうちの大学に遊びに来ない?
山奥だけど、楽しいよー。この時期は熊も出るし」
「く、クマ?」(※ジュネスで働いているアイツではない)
「熊か……、カードゲームの特訓でよく熊一頭を伏せてターンエンドしたものだ」
「おいおい、なんだよそれ?
腕力関係ないだろ!?」
「何を言っている竜司、デュエルマッスルは必須だろう?
ま、暇が出来たら遊びにいきますよ、何かの縁ですし」
「そうかそうか、若い時はなんでもやんなさい。
では再会を祈って飴ちゃんをやろう、少年」
「どうもでーす」
「では、牛タンを堪能しおえた事だし、私はこの辺りで」
「飴ちゃんのお礼に……泣いたり笑ったり怒ったり、全力で生きる事をお勧めするよ」
「ははは、面白いこと言うね。
さらばだ、若人たち」
……ん、春が腕をギュッと抱きついている。
可愛い嫉妬だな、抓ったりしないのが可愛い。
「綺麗な人だったね、スミス君?」
「春には負けるさ。
素直に愛情を向ける女性のほうがいいに決まっている」
「もう……」
春の機嫌が戻ってきたな。
杏が俺達の様子を見て咳をして言った。
「コホン、ちょっと変わったテンションの人だったね」
「そういう処世術だな」
「君もそう思うかい?」
「丸喜先生の薫陶受けている……からかな?」
「変わった人だったな」
丸喜先生も同じ印象を持ったか、蓮はそこまで感じなかったようだが。
外界で生きるための仮面を被った感じ……いや、誰にでもそういうのがあるが、より顕著な印象だ。
生き難い感じではないかな?
その後、祐介は五杯も麦飯をおかわりしていた。
丸喜先生は若い時ほど食べられないと言ったけど……まだ若いだろうに。
双葉が幼馴染なら?
一色若葉死亡フラグ折れて、双葉をかわいがる。
ヒフミンの場合?
脳味噌の演算能力使って将棋の師匠に(藤井八冠のデータを流用)
まぁイフの世界の話ですがね、あくまで。
スミスの見た夢……最後にスミスが選ぶ道は?
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マガタマを飲み、人修羅の道へ。
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悪魔と合一し、ナホビノとなる。
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宇宙の卵を確保し、孤独な観測者となる。
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うるさい!(拳銃で返答)