EMMAの研究所を神域と認識して襲いかかるとは……。
「とりあえず、奥に進むぞ」
研究所の前の張り紙はまた1日後に取り替えられている。
それで出待ちした奴を始末する仕組みか。
だが所詮村人。
俺どころか影の敵ではない。
「そう言えるのはお前だけどよ」
「いや、活躍しているじゃないですか長谷川刑事が」
「あれはおまえが出した偽物だろう……本物の俺より強いけど」
「悪貨が良貨を駆逐する……って事なのかな?」
「うーん……」
春の疑問に頭を抱える真。
「あ、そういえば……」
俺は影からスマホを取り出す。
「これは?」
「襲撃者のスマホをダンに回収させていた。
改心を受けたならその痕跡もあるだろうしな。
ジェイル反応がないのが気になるが……」
「まおー、もしかして遠くで分身が影で回収したら本体から取り出せる?」
「そうだが」
「チートだ!アイテムボックスに物品だけワープ機能なんて反則だぞ」
「クソ双子はもっと無体だからセーフ。
海外から兵器を購入するのに便利だしね」
「窃盗……」
「マフィアや危険国家から武器を取り上げるのでセーフ!」
丸喜先生、それ以上はいけない(※何を今更……)。
スマホのEMMAのフレンドは生方収蔵。
キーワードはメールでEMMAシステムのモニタリングのお知らせというのが残っていて、キーワードは『オペレーション・オラクル』というらしい。
「神なんかクソ喰らえだ……クソ双子め……。
とりえあえず入れてみよう。
ジェイルがあるならイセカイにいけるだろうしな、ピポッパ、私はゴムだ!」
(※コーラルQ?)
「まて、ジェイルの匂いだ!
急に周囲からジェイルの匂いが!」
ジェイルに転送されたが、中の雰囲気は廃棄された研究所のようだ。
だいぶホラーだな……ナビはビビっている。
「クイーン、どうしたの?」
「え!?何!?べ、別に平気よ!?」
「いや、声引きつってっし……うお?!」
大丈夫じゃなかった!
ノワールは後発加入だからクイーンのホラー耐性Zeroなのあんまりわかっていなかった!
あと空気が流れて空き缶が転がったようだ。
「うわあああ……」
「ビビらせんなよ!なあ?」
「ごめんなさいごめんなさい!助けておねえちゃんごめんなさい……」
あーあ、クイーンが腰抜けてジョーカーの足に捕まっている、可愛いね。
ノワールは怖がらないから、蛮族だから。
「スミス君?」
「ノワールはかわいいなぁ」
「え…なに……お前らってそういう……」
長谷川刑事の言葉に我に変えるクイーン。
慌てて立ち上がった。
「と、とと、友達です!」
「(此処で接近できないのが恋愛弱者……)」
ソフィア曰く、このジェイルは休眠状態だったようだ。
うん……ベルベットルームが見える。
ジョーカーにラヴェンツァが何やら話していたが……何か意味深なこと言ったけど本題はペルソナ三身合体解禁らしい。
テオドアとエリザベスと話しておくか……身代わり木像は完成したか。
後は、認知存在を作ってもらって俺がチューニングすればハム子キタローをレスキューできるってわけだが…この案件片付いたら取り組むんで……。
悪魔絵師さんがエリザベスの注文でイケメンを描かせているようだが……何故か『アオガミとナホビノくん』の絵を描いている。
ナホビノくんがベンチに座り、アオガミが診断している悪魔の裏庭での光景だな……最近魔女と戦うナホビノ君の夢をみるしな……ああ、俺の証言から悪魔絵師がインスピレーションを得たか。
ジョーカーも要件が終わったから俺も帰ろう。
まぁ今回は非ペルソナ使いの長谷川刑事を守るために俺も留守番するがな。
ダン達を派遣しているから派遣しているやつは変身できないので万全じゃないしね。
ソフィアは誰かの呼ぶ声を聞いて一人、奥へ先行してしまう。
「大丈夫なのか、アイツら?」
「札幌でだいぶ錆落としができたからな」
「錆落とし?」
「ペルソナ使いは使えば使うほど習熟してパワーが増すが…。
日常で平和になって使わないとパワーダウンする……最初の東京ジェイルではジョーカー達は不覚を取りかけたのがそうだな」
「そうか……ってお前さんは普段から使っているよな、スミス同盟を動かすために」
「格上のペルソナ使いと模擬戦もしているからむしろ強くなりましたよ、俺は」
「(コイツだけは日常に戻らず……いや『戻れず』にいたのか)」
「獅童の置き土産と今回の後始末を終えて、頼まれごとが終われば……ゆっくり……ゆっくり……できればいいなぁ…」
(※番長は10年働かされて、ジョーカー君も同じくらい働かされていくだろうな、ソシャゲコラボもあるでよ)
長谷川刑事が俺を心配するような視線が……おのれマディス社!おのれ一ノ瀬!!
スミスの見た夢……最後にスミスが選ぶ道は?
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マガタマを飲み、人修羅の道へ。
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悪魔と合一し、ナホビノとなる。
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宇宙の卵を確保し、孤独な観測者となる。
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うるさい!(拳銃で返答)