---京都 長谷川善吉のセーフハウス---
「ふむ……大体わかった。
双葉が運痴ッチーで助かったな」
「一網打尽にされるとはね……」
俺と丸喜先生は口を揃えて言った。
まぁ捕まえたのは改心させる狙いだから直ぐに危害は加えられないだろうな。
だが、無理とわかれば殺害も考えられる……。
「作戦は決まった。
俺と丸喜先生で陽動するから、双葉と長谷川刑事が蓮達の奪還を担当してもらう」
「了解したよ、社長」
「えええええええ!?」
「俺が……ペルソナを使えないのに……」
「茜君の認知世界だから父親である長谷川刑事が彼女を救う鍵です。
春も義親父さんのパレスで未覚醒の春が突破の鍵になった例もあります」
「俺は……茜の」
「そこまでです、長谷川刑事」
自嘲気味な長谷川刑事の言葉を止めた。
俺は……この人が茜君のことを深く愛しているのを知っている。
俺の前世の両親と違って……今の両親のようにいい人だ。
そんな人がこれ以上、曇るのは……俺は嫌だ。
「茜君を悪漢から取り戻しました。
でも心はまだです。
『今度こそ』貴方は家族を護れます。
俺たちがついてます」
「……弱音言って悪かった。
スミス、丸喜さん、佐倉……力を貸してくれ」
「ええ」
「任せてください。
久古島の英雄がいるんだ、成功は間違いない」
「やめろよ……なんだよその呼び名」
「……東京で政治家、警察、自衛隊の会議で長谷川刑事の活躍で付けられたあだ名」
「ヤメロー!俺はあんな変態的な動きはしない!?」
「同僚の刑事も悪ノリして広めて、鏑木管理官も黙認していたな……」
長谷川刑事が膝をついてしまった。
……なんとかなるだろう、多分。
それよりも稲荷大社へ行こう……。
---京都ジェイル---
「ヒャッハー!!
怪盗ヴァイオレット!怪盗ヴァイオレットをよろしくお願いします!」
「社長、あのシフトの意味は?」
自慢のミニガンが火を吹くぜー!!
火炎瓶をポーイ!
拡声器でヴァイオレットの宣伝もバッチリだ!(※何をそこまで駆り立てるのか……)
ラビの質問は、当然の事だな(※もうノルマの奇行はツッコミを放棄している……)。
「長谷川刑事の敵である大和田は俺が仕留めてしまった。
本来なら、長谷川刑事が逮捕してケジメをつけるはずだった。
だが、逮捕はしたが、実質俺が全部やったもんだ、改心付きで。
故に此処で生命を張る必要がある」
「……」
「母親が殺され、その証言は封殺されて父親も脅迫に屈してしまった。
鬱屈としたものがある。
このまま俺が全部助けたら……長谷川刑事と茜君の絆は途切れてしまう可能性がある。
抑圧された本音……茜君のシャドウとぶつかって蟠りを解くチャンスは此処しかない」
「危険ですよ?」
「俺も長谷川刑事も承知の上だ。
影を潜ませているから事故は避けられる。
それに……」
「それに?」
「俺の見立てでは、長谷川刑事は『持ってる』側だ」
叛逆の心を……極限の状況なら呼び覚ませるはずだ。
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「いいぞ、善吉!
怪盗ばりの隠れっぷりだ!」
「ったく…なんだその褒め方は?
全然嬉しかないよ…」
長谷川善吉は走る。
シャドウに見つかれば即座に殺されるほどの無力さ故に、ナビの誘導に従い必死に隠れ、必死に走る。
娘の茜を救うために。
「いた! みんなだ!
牢に捕まっている!」
(原作で隙間大きくない?って思うかもしれないが認知の力で隙間は抜けられないからね!)
「よし、待ってろ……!
今助けてやる!」
スミスの見た夢……最後にスミスが選ぶ道は?
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マガタマを飲み、人修羅の道へ。
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悪魔と合一し、ナホビノとなる。
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宇宙の卵を確保し、孤独な観測者となる。
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うるさい!(拳銃で返答)