サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

355 / 707
ペルソナ5 オルタナティブ killer9 TARGET101「判決」

某月某日 東京地方裁判所にて……。

「それでは開廷します。

 被告人は前に出てください」

 

 

裁判長の指示に従い、明智は前に進む。

裁判官が粛々と判決を言い渡す。

 

 

「被告人、明智吾郎に対する殺人事件、

 障害事件等の事件について次の通りの判決を言い渡します。

 被告人を懲役8年に処する。

 この判決に不服があるときは、14日以内に控訴することができます」

「いいえ、控訴はしません」

 

 

僕は自分の多くの罪を犯した。

だが、想像より軽い処罰のように感じた。

裁判官が補足説明を行った。

 

 

「貴方は、獅童正義に強制され(※明智は否定したが、獅童が主張)、

 獅童正義の指示により犯罪行為を多く行いました。

 改心・廃人化による殺人・傷害は多く行われましたが、

 現行の捜査では証明することができず、根拠は被告人や獅童正義らの証言のみ。

 現在の司法では裁くことができません。

 自作自演の探偵活動等の部分のみの立件可能な部分で焦点を当てました。

 自我が確立してるとは言い難い未成年とは言え、許されざる行いであると判断し重罰に処しました。

 これは裁判官としてではなく個人の私見ですが……

 司法で裁かれなかったですが、貴方は多くの人を傷つけ、人命を奪いました。

 貴方は遺族や被害者、そして自身の犯した罪と生涯向かい合う義務があります」

「……はい」

「貴方はまだ若い。

 貴方の更生を願う人間の尽力があった事を肝に銘じてください。

 これで閉廷します」

 

 

僕は、埼玉県・川越少年刑務所に服役した。

裁判長は現行の司法で廃人化の殺人を裁けない代わりに他の罪を厳重に罰する事でバランスをとったようだ。

(※メメントスが消えた為に改心のメカニズムが消えた以上、証明ができない。

 仮にマディス社の改心のメカニズムを科学的に証明して法整備しても法令不遡及の原則で裁けない為)

僕の弁護をしたのは冴さんだった。

雨宮やスミスから真相を聞いても尚、僕を弁護するなんて…なんてお人よしなんだ……

 

 

「貴方とも付き合いは長いし、情状酌量の余地があるから引き受けたの。

 それに……雨宮君や多々良君からの頼みでもあったし」

 

 

判決が決まるまでは、怪盗団やスミスの近況を冴さん経由で聞いた。

……スミスの奴は、あの戦いの直後に丸喜の就職採用面接を行ったらしいが……なんでそうなる!?

それに受ける丸喜もそうだが……。

僕は模範的に服役していたが……牢の鍵が開いた。

看守が僕に声をかけてきた。

 

 

「パケチ吾郎、出なさい。

 刑務所内で異臭が発生し、化学物質による疑いがある為、避難するように」

 

 

僕は、違和感を感じたが言われるまま牢を出た。

しかし……異臭か……刑務所にケミカルテロを起こす理由がないと思うが……。

……ってパケチだと!?

背後から気配がした!!

ヌッと現れ、顔を至近距離から近づけたコイツは……

 

 

「スミスだとぉ!?」

「ヒヒ、どや?おどろいたやろ?」

 

 

俺は、無言で全力で殴り飛ばした。

くそ、手応えがない!!(※メガテンにも消力はあるんやでー……TRPGでは)

 

 

「テメぇ何しにきやがった?」

「獅童の置き土産があってな」

 

 

スミスの説明によるとだ……。

獅童正義の後ろ盾だった大和田と改心の研究をしたマディス社が問題を起こしたらしい。

怪盗団に全てを被せようとしたから怪盗団が全国の世直し旅をして大和田とマディス社社長の近衛明を改心したと。

だが、改心のシステムの根幹AIが止められず異変が起こり、このままでは世界規模の災害になると。

 

 

「ツメが甘いんじゃねえか?」

「返す言葉もないな。

 大和田に拉致された少女の救出に時間をかけられずに切札切ってな。

 力を貸してもらいたいな……ってね。

 ああ、警視総監や内閣総理大臣とか上の方には話をつけたからな。

 ここには分身をおいて誤魔化す。

 公的にはパケチは服役したままっちゅうことやな」

「エセ関西弁はやめやがれ」

「しょうがねえな!」

「(イラッ)」

「報酬は仮釈放ができるだけ早く降りるように働きかけるのと、

 事件解決後に一日中シャバの飯を食ってリフレッシュするくらいかな。

 まぁ我が社の社員に内定しているとは言え、ボーナスを支給するわけにはいかんしな」

「何勝手に言ってやがる!」

「仮釈放後に社会復帰は困難だろうに。

 前科ついて顔が盛大に割れた状態で探偵は普通は無理だろ?

 俺はその辺融通がきくからな」

「………クソが」

 

 

.

 

 

 

「ってな感じで引っ張ってきた」

「まさか悪名高いスミス同盟の正体が多々良君とは……」

「自由に動ける為には真っ白な状態が望ましいからな」

 

 

皆にパケチの事情を説明したわけだ。

統志郎さんは分身に怪盗団と世界のピンチだから勢いで連行したからな。

ウルフは胃を抑えているし、統志郎さんは頭抱えているけどね!

あと今の俺はソフィーにポカポカ叩かれている。

操られている時も意識があったみたいで、止めてくれたのは感謝するが、

それはそれとして、特級呪物を食わせたことへ怒りの反抗期へと突入してしまった。

おのれ、一ノ瀬!おのれマディス!

 

 

「スミスは酷いぞ。

 あんなおぞましいものを食べさせた……!」

「すまん、コマンドを無効化で解決しきれなかった」

「青い海の底に沈んで仮面の不審者にあった夢を見たぞ。

 あれが三途の川……?」

(※おい、フィレモン)

「名前聞かれた……?」

「ああ、本名を名乗っちゃいけないからコードネームで名乗ったぞ」

 

 

胸を張って答えるソフィー。

 

 

「AIでも夢見るんだな」

「臨死体験という奴か」

「……ソフィー、今度また一ノ瀬が仕掛けて来るだろう。

 お前だけ退いても責めないぜ」

「私は……一ノ瀬を止めたい。

 また操られるかもしれない……でもついて行きたい。

 最悪、操られそうなら……あの劇物を飲む覚悟がある」(※ムドオンカレーは飲み物)

「……ジョーカー、連れて行くが構わんな」

「ああ、ソフィーが決着をつけたいのならそれを尊重したい」

「スミス、また敵になる奴を連れて行くのか?」

「パケチ……大丈夫だ。

 今のソフィーならな。

 心を……強い心を持ったソフィーなら抗える」

 

 

ソフィアは臨死体験をして心の海の中を潜り、フィレモンに会って名前を名乗った。

その証拠に……ソフィーの内からペルソナの波動を感じる。

極限状態に追い込まれれば必ず完全覚醒できる。

 

 

「さぁ、嗤いにいくぜ。

 心を知りたいといいながらあんな聖櫃なんて作った一ノ瀬に。

 心を知ったお前を見せびらかしてやる」

 




司法の判例とか判決文とか調べて作りました。
……パケチのケースは現実にあるわけないから万人が納得できる判決なんかできるかあああああ!!

併合罪……複数の行為による複数の罪で、確定裁判を経ていないものを指します(刑法第45条)。
併合罪のうちの2個以上の罪について、有期の懲役または禁錮に処するときは、その最も重い罪について定めた刑の長期にその2分の1を加えたものが長期とされます(刑法第47条本文)。

殺人は有罪にはし難いですので余罪を重く執行猶予なしで裁くとこんな感じじゃないかと思って判決を出しました。
判決の言い渡しや罪状の重さを考えるのが大変で短くなってしまった……。


あ、スミスの奇行はライク・ザ・ドラゴンな真島の兄ィを参考にしました。(※どこでも真島ぁ!)

スミスの見た夢……最後にスミスが選ぶ道は?

  • マガタマを飲み、人修羅の道へ。
  • 悪魔と合一し、ナホビノとなる。
  • 宇宙の卵を確保し、孤独な観測者となる。
  • うるさい!(拳銃で返答)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。