時期的には二学期。
EMMAの一件を終えて平穏を取り戻して一カ月が過ぎようとしていた……。
9/30(土)
<奥村邸>
「こんにちわ、新島です」
呼び鈴を鳴らすのは新島真。
学部は違えど、同じ最高学府に通っているのもあって仲が良い春の家を訪問している。
インターホンに応対するのはメイドであった。
「新島様、お待ちしておりました。
『若奥様』は只今ガーデニングを終えてシャワーを浴びておりますので少々お待ちください」
「いえ、お構いなく。
……そういえばスミスは?」
「『若旦那様』は食事中です」
すっかり新婚だなと真は思いながらも奥に進む。
春がシャワーから上がるまでスミスと雑談をしようとスミスの部屋に行きノックをする。
「はいどうぞ」
「スミス…何しているの?」
真が部屋に入ると、ヒヨコが大きなパンケーキ(※バターと蜂蜜たっぷりアイスつき!)を貪る光景があった。
……スミスがヒヨコに変身しているのだ。
「ぴーよぴよ(愚問だな。子供の時にフライドポテトやパンケーキを贅沢に食べたいと思うだろ?)
ぴよぴよ(予算や手間なりで挫折するが……だが、ヒヨコサイズになれば特大サイズを食べられる)
ぴよ!(しかも人間にもどれば普通サイズになって身体を痛めないで済む!趣味と実益を兼ねているのだ!)」
「そ、そうなの……」
「ぴよ?(いっしょにどーだい?)」
「遠慮しとくわ…」
「ぴよぴよ(ネズミになった時はチーズに惹かれていたらしいが……残念だ)」
「あ、マコちゃんいらっしゃい」
春がシャワーから上がった。
予定より早くきてしまった真であったが、今回は同じ授業のレポートを纏めるためにやってきたのだ。
真はレポートを書きながらスミスに聞く。
スミスもパソコンを開いて何かをしている。
「今まで聞きそびれたけど……スミスは社長なのよね?」
「まぁね。
オクムラフーズと提携して子会社的な感じだけど。
実際は手広い。
商品発明(前世の商品をパクったり)、楽曲やゲームだしたり(前世のやつ参考に)、
VR(ヴァーチャルリアリティ)チューナー、通称Vチューナーとして商品案件を宣伝したり色々だな」
「Vチューナー?」
Vチューナー……ぶっちゃけVチューバー。
前世では2016年にキズナアイ氏が名乗ったのが始まりだった。
この世界ではスミスが始まりだった。
スミスの会社『グラスホッパー・カンパニー』での案件をこなすために始めたのきっかけであった。
社長の分身『スミスしゃちょー』というVの者をでっちあげた。
世間ではスミスとは別の人が中の人と思いきや、スタッフ全部スミスである、
『グラスホッパー・カンパニー』はスミスと丸喜(ついでに将来内定の明智)以外は戸籍買ったり、富士の樹海で自殺した人間の戸籍を乗っ取っている幽霊社員の集まりである!!
スミスが分身して仕事をしているのだ!(※うーんブラック!)
「マコちゃんの声で歌ったり、
なんか特撮やったりしているし」
「ペルソナ能力の有効活用!」
「そ、そう…」
特撮一発目は、スミスの趣味で電光超人グリッドマンをやっている。
超人的な身体能力や演技力の悪用をしまくっているのでクオリティは高いぞ!
現在ssss.gridmanを製作中。
「ビックバンバーガーの新チャレンジメニューレビューもしているぞ、宣伝部長的な感じで。
蓮に手伝ってもらったが」
編集中の動画を見せる。
ジョーカーをデフォルメしたVの者と共演している。
『新メニュー、今宵頂戴する!』
「というわけで仲間のレッドフード君にチャレンジしてもらっている。
味の感想やオマケのオモチャのレビューもしまーす!」
怪盗団グッズでジョーカーコスプレをする蓮が実写モードで食べている。
設定は怪盗団に憧れているファンボーイという攻めた設定だ。
先代社長が改心されたのにそういうキャラを採用するのが受けているらしい。
(※『フン!』と誇張して言ったりしている)
「あの……いいの、子会社みたいなものでしょ」
「叔父さんや両親もゴーサイン出しているし大丈夫。
長谷川刑事や鏑木管理官殿は胃を抑えていたけど」
一般人は怪盗団リーダーがオクムラフーズのメニューの宣伝動画に出るとは思わんだろうが、知っている人間には内角ギリギリを攻めている所業である。
「ほかにも人気が出る様に『ヒヨコ艦長』や『キャプテンキャット』がマスコットキャラクターだ」
スミスがヒヨコや子猫に変身してあざとかわいいパフォーマンス動画を出しているのだ。
某ハラペコ新体操ガールは可愛さにノックアウトしたが、その正体を知って『裏切られた!よくも裏切ったなあああああ!』と愕然としたそうだ。
「ぴよぴよ(これで人気を独り占めするのだ)」
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都内の某食堂にて
店主A「オラ、ご飯だぞー。
コロちゃん、熱いからゆっくり食べるんだぞー」
某犬に熱々の焼き肉を出した……言う事を聞いた犬はゆっくりと食べる。
動画でビックバンバーガー公式ページでビックバン体操(最近始まった)を見ながら明日の仕込みをする店主。
Vの者が体操する左右でリアル子猫とリアルヒヨコがかわいい踊りをしている。
店主「『ヒヨコ艦長』と『キャプテンキャット』は最高だぜ……ん?」
ロボ子「……」
某ロボ子が音もなく入り口のドアを開けて半分顔面を出して覗いていた、無言で。
その瞳に宿る真意は不明だ……。
(※ベイベベイベベイベベイベベイベ〜♪)
店主「アア……」
ロボ子「……」
店主「アアアアアア……!!」(汗ダラダラ)
ロボ子2号「おーいアイギス……どないしたん?」
ロボ子「いいえ、何も異常はありませんでした」
同盟のバッタモンは一番のストライクは玉藻さん。
でも太公望のバッタモンやっている故にタマモにメッチャ警戒されているので近づけない。
なおタマモキャットとは何故か仲が良い。
スミスの見た夢……最後にスミスが選ぶ道は?
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マガタマを飲み、人修羅の道へ。
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悪魔と合一し、ナホビノとなる。
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宇宙の卵を確保し、孤独な観測者となる。
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うるさい!(拳銃で返答)