9/1(土)
「抗え、滅びから」
「選択せよ」
何度も夢に見る。
世界の滅びに抗う神話を。
俺に選択を強いている。
だが……俺は……
「スミス君」
意識が覚醒する。
目の前には春がいる。
俺の手を握る……この暖かな感触が精神に平静に導いている。
「……最近多くなったね」
「ああ、俺を煽るかのように不吉な夢を……。
世界の滅びを警鐘する、ね」
「……」
「大丈夫さ。
仲間もいる、君がいる。
恐れるものはあんまりない」
「何もないじゃないんだ?」
「現在は問題なく、未来は把握している限りはない。
恐ろしいのは……「 」だ」
「『 』?」
「ああ……」
「スミス君……辛いことがあったら一人で抱え込まないで。
私を頼って欲しいし、甘えて欲しい」
「ああ、そうだな」
「だから……ねえ?」
「ダメです」
気持ちは嬉しい、でもその気を乗じて『本番』しようとしないで。
舌打ちが聞こえている!
「高校卒業まで待っている約束だろ?」
「わかっている、わかっているけど」
「どうしてもと言うなら……」
俺は猫の姿に変える。
「さぁ、思い切り愛でるがいい」(お腹を見せて無防備なポーズ)
「……」(もふもふ……)
全く、春を不安にさせるとは婚約者失格だぜ……。
更なる鍛錬、更なる火力と核を充実させねば……!!
11月25日(日)
< 東京 ホテル・Bell star 最上階 ペントハウス>
ホテルの警備員の詰所。
警備員がカメラを監視している。
「最上階……一晩100万円だっけ?
泊まるやつよく居るな」
「なんか外国人だったな……たしかガルシアン・スミス?」
「丁度エレベーターに乗っている」
「何の仕事してんのかな……厳ついからマフィアとか?」
「貿易商じゃねえか……ん?」
警備員は、一瞬カメラの画像がアタッシュケースを持った男からノイズが走り車椅子の老人に変化したのを見た。
目を擦って凝視すると、老人ではなくアタッシュケースを持った男だった。
「……疲れているのかな?」
「どうした?」
「一瞬、車椅子のじーさんに見えた」
「少し仮眠しとけ、体調が悪くなったんじゃないか?」
「…そうする」
.
.
.
はい、都内の高級ホテルの最上階、ペントハウスを借りたスミスでーす。
ガルシアン名義でーす。
未来に不安がない(キリッ)だったのが暗雲が立ち込めてきました。
その件の話し合いで長谷川刑事と鏑木管理官殿を招くためにわざわざ借りました。
100万の部屋……来年春の誕生日のデートの締めでいいな。
ああ、来た来た……。
「しばらくぶりだったな」
「ミスターガルシアン」
「我が主人(マイグランドマスター)に代わる……」
エージェントスミスの姿に変化した。
まぁ鏑木管理官にも俺の正体をこっそり教えたがね!
胃を押さえていたのは秘密だ!(※残等)
長谷川刑事が俺に声をかけてくる。
「久しぶりだな……わざわざ部屋借りさせてすまない」
「いいですよ、長谷川刑事。
春は真と一緒に一泊二日の旅行に行っている。
で、『多々良・カフカ・スミス』は生配信をしている。
アリバイ工作は完璧だ」
「……配信?」
鏑木管理官殿が聞いてきた。
「ええ、レッドフード(蓮)君と一緒に怪盗団グッズのレビューをしてます。
去年と最近出た分を合わせて」
「……」
「ああ、茜も怪盗団のレアグッズを手に入れて大喜びしていたのを配信していたなぁ……。
っておい!」
「公式(オクムラフーズ)が許可したのでへーきへーき」
ああ、無言で米神を抑える鏑木管理官。
北方領土エリカちゃんよりは甘いコースで投げているから!
どうにか再起動した鏑木管理官殿が話題を投げてくる。
「シャドウワーカーを再編成しているが……完了していない。
場合によっては公安から長谷川を出向させるつもりではある。
協力して欲しいのは2点。
まず一点目は『笑う顔(ヘブンズスマイル)』」
「……ああ、知っているさ。
専門みたいなもんさ」
EMMAの一件を終えてから情報収集していると出るわ出るわ……。
クン・ランやカーティス・ブラックバーンのような特級呪物みたいなクソは事前にリサーチしていなかったから安心していたが…。
俺達がEMMAに関わっている間に現れ、増殖していた。
ウルメイダやトレヴァーもいたとはな……。
世界中で爆破テロが起こり、被害が出ている。
それだけじゃない。
ペルソナ覚醒者が増加している。
コメリカではニューヨーク市警の刑事が『ワイアット・アープ』のペルソナに目覚めたり、ネイティブ・アメリカンのハーフの医者が『ジェロニモ』のペルソナに目覚めてコンビでニューヨークの事件を解決したらしい。
ブリカスでは、イギリス人レスラー『パーシマ』が『パーシヴァル』のペルソナに目覚めて巨大笑う顔をクソデカい絶叫と共にツープラトンパワーボムで粉砕したり、ターペイではアクション俳優が『黄飛鴻』のペルソナを覚醒して撮影中に走ってきた笑う顔を返り討ちにしたり……。
「日本国内では被害は?」
「警視庁に笑う顔になった警官が入り込んだ。
幸い、偶々居合わせたシャドウワーカーの人型戦車が鎮圧したが」
「一応、奴らの生態と対策レポートを送ります。
こちらでも動きますし場合によっては依頼していただければ……。
ただ、今年中は大きな活動はできないので」
「何故だ?」
「……鏑木管理官、一応受験生です」
「……あ、ああ、そうだったな」
長谷川刑事の言葉で、やっと思い出したようだ。
まぁ、最初に会った時はガルシアンだからおっさんのイメージが強いか。
だが、要件はそれだけではないな?
「他にも何かあるんですか?」
「お前はjoker様って知っているか?
ああ、雨宮のことじゃないぞ」
長谷川刑事の言葉に自身に電流を受けたかのような衝撃を受けた。
笑う男だけじゃなくjokerまでも…。
どんな願いを叶える方か?それともフリーザボイスの殺人電波か?
「……俺のを想像している最悪の事態と一致していない事を祈りたいな。
それは自分自身の携帯の番号にかけて呼ぶヤツですか?」
(※アキネイターみたいな質問だね!)
「ああ……joker様に繋がると死んだ人間に会えるらしい」
「……!!(どちらでもない……か)
ただ会っただけなら不思議なだけで済むが何かあったんですね?」
「ああ、会いたい人物を言うと背後に突然現れるらしい。
会いたい人物が『一緒に行こう』と言って応じたら……昔あった無気力症になる。
断ったら消えるらしい」
「いつからそれは起こったんですか?」
「9月に入ってからだ……。
実の所、茜もjoker様をやったんだ。
葵に会いたかったってな」
葵さん……クソの轢き逃げで亡くなった……。
茜君がその噂を聞いたら間違いなく実践する。
無気力症……ペルソナ3のアレか!?
「茜君が!?
大丈夫だったんですか?」
「ああ……『お父さんを放っておけない』ってな。
そうしたら葵は『そう、善吉さんによろしくね。質問した私が言うのはなんだけど死人の誘いは応じちゃダメだからね』って……」
「そうでしたか……仕組んだ奴は心当たりは有りますが、どこで締め上げればいいのやら」
ニャルラトホテプ。
笑う顔とかペルソナ世界に出てこないだろう異物感。
joker様をやったことを合わせてヤツが本星だろう。
ニュクスの影響を受けた人類に対して干渉し難いアイツが何を企んでいるのか…?
最終目標は人類滅亡だろうけどさ。
「まぁ今年の年末に桐条グループに接触するんでその際に共闘を持ちかけますよ。
マンパワーはあったほうがいい」
「桐条グループにか……シャドウワーカー設立の際には資料や戦力提供を受けた。
……獅童正義のせいで恩を仇で返したようなものだが。
で、何が目的だ?」
「恩を押し売りしに。
眠り姫を起こしに行くんですよ」
11/26(月)
奥村邸にて。
一番被害に遭いそうなやつに警告の為に集めた。
蓮は昨日配信終了時に俺(分身)から口頭で伝えたし、アホアホコンビは安牌だからチャットで伝えた。
……ヤツら補修で忙しいからな……進学できるか心配だ、特に竜司!
陸上に強い大学でスポーツ推薦なしで実力で入試を合格しないといけないからな。
鴨志田のせいで陸上やめて高校三年はリハビリに専念したし……お陰で復帰できたのは幸いだが。
「……と言うわけだからjoker様はするなよ、双葉、真、祐介、ついでに芳澤」
「ついでってなんですか!」
「確かに、母さんの声を聞いてみたいとおもってやるかもしれない……。
警告に感謝する……これ食べていいか?」
「いいよ。
皆も遠慮しないで食べてね」
神妙な顔で頷きながら茶菓子を物欲しげに言う祐介。
春は微笑みながら許可する、可愛い。
……お小遣いはちゃんと出しているのに……!!
(わかっちゃいるけどやめられない♩)
真も真剣な様子で返答する。
「わかったわ……姉さんはそう言うのに興味はないけど念のために言っておくわ。
茜ちゃんも一歩間違えれば無気力症になっていたのね」
「まおー、無気力症って昔あった奴だろ?」
「ああ……今は原因は封印されているはずだが……」
「私もお父様が亡くなっていたらしていたかもしれない」
「私もかすみに会えると聞いたらやってしまうかもしれないです。
でもかすみの想いは私と共にあります。
だから、大丈夫です」
「私もお母さんに会えたいって思ってやる。
でも皆やそうじろうがいるから無気力症のバッドエンドにはならないと思うけど」
「マスターあたりは『そんな女々しい事やったらアイツに引っ叩かれる』とか言ってやらないだろうな。
あと、年末は集まる予定だろ?
受験組もいるから派手にはできんが。
ちょっと野暮用があるがそれが終われば冬休みを楽しもう。
長谷川刑事も年末は東京だし、茜君も呼んで家族サービスするらしいけど」
「浮かれるにはいいけど、勉強は忘れずにね」
「蓮も俺も問題ない……竜司達は不安しかないから家庭教師よろしく!」
真はため息をつく。
「しょうがないわね……スパルタでいくわ」
「そういえばまおーならカンニングし放題じゃない?」
「できるっちゃできるな……だが、この頭脳は優秀でね。
カンニングしようと資料を用意していつでもカンニングの準備ができるが、いざやろうとするとインプットされているから実力でなんとかなる」
「うわーチートだー」(※おまいう)
「何事も……無いといいな……ムリカナ……」
おまけ!
真5Vのコスプレをしてみた。
蓮「変身ヒーロー?」(ナホビノマン)
スミス「少年……」(アオガミさん……草薙剣繋がり)
ソフィア「はーべすと!」(デメテル)
モルガナ@人間体「猫じゃねえ!」(ネコショウグン)
竜司「どうよ、イケメンだろ!」(フィンマックール)
祐介「善吉よ、それは反則じゃないか?」(※ 八雲 ショウヘイ ……中の人繋がりだね)
善吉「うるせえ」(越水ハヤオ……つまり黒スーツという手抜き)
春「スミス君……ちょっと恥ずかしい」(ナアマ……エロい!!)
スミス「可愛いよ、誘惑されそう」
春「えへへ…誘惑しちゃいます」
双葉「どうだ、まおー、魔女っ子だぞ!」(アマノザコにしようとしたが、迷ってアグラト)
杏「ちょっと、露出多すぎない!?」(リリス)
スミス「うーん統一感が欲しいから」
真「この姿は……」(切り裂きババアことエイシュト)
竜司「世紀末パイセン、その鉤爪にあって……痛った!?」
真「抉るわよ?」(ペラペラのプラスチックの爪で引っ叩く)
すみれ「どうですか、先輩?」(至聖女タオ)
蓮「似合っている」
スミス「かああああ、ヒロインは私とか卑しか女ばい!
クソダサファッションリーダーなのに…!
まぁルートによって負けヒロインですが。
まぁ相棒役は俺!つまりメインヒロイン」
すみれ「スミス先輩が最後の敵……!!」
鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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Zさん