更に運悪く巻き込まれた人間がいる。
荒垣真次郎とコロマルだ。
店の水道管が老朽化に伴い水漏れが起こった。
美鶴は業者を手配して修理とついでに改装を行わせた(伝手で格安で)。
真次郎はコロマルを散歩でポロニアンモールに来ていたのだ。
(※だからここで花火を打ち上げたのさ、ハッハー!)
「チィ……なんだコイツは?」
「ワン……」
笑う顔を近くにあったバス停でぶん殴って粉砕した真次郎(召喚器は家に置いているのでフィジカルで押し切った)。
ペルソナ能力の影響か年齢を重ねた割に若々しいコロマルであった。
女性のシャドウが笑う顔に襲われそうになっていたが真次郎達の距離では間に合わない。
「威を示せ!ディエゴ!」
二足歩行で歩く猫……モナがペルソナを呼び、風で笑う顔を吹き飛ばす。
更にモナはモナカーに変身してそのまま追突して笑う顔は消滅した。
「この先の通りはあの化け物はいないから避難するんだ」
「ありがとう、猫ちゃん!」
「猫じゃねーし!」
「(猫だろ)」
「わふ(※特別翻訳「猫だな」)」
女性のシャドウはモナにお礼を言うが、猫であることを否定するモナ。
真次郎は最初は面食らったが、以前『クマ』を見たことがあったので似たようなものだろうと推測した。
「おい」
「お前達も避難するんだ」
「さっきのアレは知っているのか?
さっきの放送ではペルソナ使いでしか倒せないらしいが」
「ああ、ワガハイ達の共闘相手がよく知っているらしい。
人間を『加工』してああなったらしい(※クン・ランの神の手で笑う男に変えられていたが笑う男生成工場がある事から人工的に作ることも可能ではある)」
「そうかよ……俺たちも連れて行け。
俺とコロマルはペルソナ使いだ……もっとも俺は召喚器は自宅に置いているからペルソナを出せないでコイツで殴り倒すしかできないがな」
「いいのか、巻き込まれただけだろうに……」
「……面倒くせえが、元凶どうにかしないと出れなさそうだ。
それに……アイツなら首を突っ込むだろうしな」
「わん(真次郎……)」
「助かるぞ……ワガハイはモナ、怪盗だ」
「まぁ怪盗っぽい格好だな……心の怪盗団って奴か」
「そうだぜ、しかし犬のペルソナ使いとは驚きだぜ」
「わふ(お前さんもネコだろうに)。
わん(我が名はコロマルでこちらは荒垣真次郎だ、よろしく怪盗殿)
「ネコじゃねーし!
よろしくな、コロマルにシンジロー!」
「あ、コロマルの言葉がわかるのか」
「今はシャドウ達を避難させてながら笑う男……さっきヤツを退治していく。
それが終わったら元凶を叩きに行っている共闘者の援護に向かう予定だ!」
ポロニアンモールの屋上……ダン・スミスはデュプリケータースマイル魔弾で撃ち砕きながら進んで行った。
一番奥に天使の羽を生やした女性がいた。
ダンは英語で捲し立てるように問いただす。
「最悪カーティスが現れるかと思ったが……ハズレだったか。
お前が元締めか?」
「そう 私がココの主《アルジ》よ。
あのコたちは役目を果した……でも残りのコたちはアナタに殺《ト》られたようね」
天使は立ち上がり、腕を天に掲げ語りかける。
「どうして私たちを狙うの?
使命を持つことが許されないことなの?
闇の王子とその主神の命に従っているだけなの。
人間を殺《ト》ることは天命よ、根は もう腐っているの。
腐りきった老人《ロートル》のようにね」
「宗教に狂うイカれ野郎が」
天使は手を伸ばしながら言う。
ダンは銃を持っていない方の人差し指をクルクル顳顬のところで円を描くように回しながら煽る。
そして銃の照準を天使に向ける。
「バカに効く薬をくれてやる、ガキはとっと寝な」
天使は羽根を手裏剣のようにダンへ飛ばす。
ダンは天使の眉間に銃弾を叩き込みながら横っ飛びで回避する。
だが、怯まずに攻撃を続ける。
更に上空にはロケットを背負った笑う顔が飛行しており、ダンの元にロケットをパージしながらダイビングしてくる。
このままダンに抱きつきながら自爆するようだが……逆にダンが笑う顔を左手で相手の首を掴みながら急所目掛けてゼロ距離射撃を行う。
「You bustard(雑魚が)」
「強いわね…でも私殺(ト)ることはできないわ。
私は神から与えられた翼があるわ」
「(あのクソガキなら『さてはメシアンだな』と発狂するな)」
自分の言葉に酔っ払う天使を尻目に増援を射殺していくダン。
ダンは天使の弱点の目星はついていた。
天使の側面に周り『弱点』を魔弾で貫く。
「そ、そんな……私は選ばれし……」
「テメエは天使になったと思い込み、力を得たと思い込んでいたようだが……それがなけりゃタダの人だろ」
天使の羽こそが腫瘍(弱点)であるとダンは察知して側面から魔弾で羽の生え際を抉り取ったのだ。
天使は羽根を撒き散らしながら消滅した。
天に羽が舞い散り、異界の空が青空に変わり,太陽が差し込む。
ダンが屋上降りて皆の所に合流した。
フォックスがダンに確認する。
「やったのか、ダン・スミス」
「ああ」
ダンが見渡した所、仲間に怪我人はいない。
スミスの記憶にあったペルソナ使い達もちょうど巻き込まれていたようで共闘したのだとダンは察した。
その直後に……
「荒垣、コロマル!」
「シンジも巻き込まれていたのか」
「先輩が居たなら俺っちの出る幕はなかったすね……ああやっぱ怪盗っぽい格好っすね、エージェント・スミスから聞いたけどさ」
「荒垣先輩もコロちゃんも怪我がなくてよかったです」
「お前達も来ていたのか」
「ワン!」
美鶴達も天使の祭壇に入り込んだが既に攻略された後だったようだ。
互いの無事を喜ぶ一方で…。
「遅かったな、クソガキ」
「まぁ出番が無いのはいい事だ……って言いたいが、メインディッシュが残っていたな」
ダンが遅くなったスミスを詰るように言い放つが、エージェントスミスは何も無い所に銃弾を打ち込む。
すると景色が歪み、中年が現れる。
館帝永だ……黒いジャージをだらしない状態で立っている。
「流石だな」
「わざわざ顔見せに来ただけじゃ無いだろう?」
「まぁーねー。
タルタロスを新装開店したから屋上まで来てね……期限は今年中ね。
新年と同時に封印解除して人類滅亡ハッピーニューイヤー!なんで。
あ、タルタロス内は時間の経過は遅いから……
ゆっくりしていってね!」
「生首にして虐待してやろうか?」
「あと、総大将の紹介をするね!」
「総大将?」
地面が割れて地底から一人の男が競り上がっていく。
長髪で後を縛っているメガネの男が黒い貴族趣味の服装をしている。
美鶴は思わずその男の名前を呼ぶ。
「幾月修司……!」
「久しぶりだね」
「ここに座すは『死を滑る闇の皇子』、幾月修司であられるぞ。
皆のもの首を垂れるがいい」
幾月修司が尊大な態度で美鶴に語りかけ、館が宰相のように幾月の横に控えながら恭しい仕草でスミス達に紹介した。
こそこそ話。
最初は真次郎は交渉のために偶々持っていた煮干しをモナに渡そうと思っていたり。
初対面なの敵意のない証で。
ダンの師匠のカーティスは、少女を攫って才能があれば娘にするがそうでないなら剥製にして全裸で吊るす変態だったりします。ダンやスミスは最悪コイツがやってくる事を想定してましたが幸いそこまではなかった。
弟子であるダンはコイツに殺されたがゲーム本編で一対一の決闘でダンが勝利してカーティスを剥製マッシーンに叩き込んで剥製にしました。
あと、『死を統べる闇の王子』でなく、『死を滑る闇の王子』と言っている時点で彼の立場はお察しください。
本人は気がついていませんが。
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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Zさん