サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

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バッタモンとじんるいあく おけあのす2

第七特異点 バビロニア

 

賢王ギルガメッシュ治めるウルクは、魔術王(偽)の攻撃を受けている。

千里眼を持ってしてもウルクの滅びは避けられない。

それでもこちらにやってくるであろうカルデアに……後の人類へ歴史を渡すべく一大作戦を行った。

聖杯(正確にはその原典)を用いてサーヴァント召喚を行った。

 

牛若丸(鎌倉蛮族)

武蔵坊弁慶(を名乗る常陸坊海尊)

レオニダス(脳筋理系スパルタ)

マーリン(死んでないけど人理焼却で人理滅んだから!の理論でやってきた千里眼仲間)

天草四郎(復讐を捨て救済に狂うガイキチ

巴御前(ゲーム脳)

風魔小太郎(いい子!!)

茨木童子(育ちがいい闇深い鬼……既に脱走済み)

 

 

だったのだ、本来は。

だがギルガメッシュの予想外のことが起こった。ギルガメッシュと天草四郎のか細い縁から召喚された限りなく幻霊に近い復讐者が。

身体に所々火傷があり、布で覆っている……申し訳程度の刀とボロボロの衣服と旗……死に損ないというべき出立だ。

 

 

「ここはどこだ……地獄か?」

「貴方は地右衛門!」

「四郎様…!?

 俺はる盈月の儀で死んで……!!

 サーヴァントになっているだと!?」

「貴様……ほほう」

 

 

ギルガメッシュは、どの様な縁でこの復讐者が来たのか、そしてどの様な人生を送ったのかを観測した。

愉快そうに笑うギルガメッシュを地右衛門は怪訝そうに見る。

 

 

「宮本伊織の住いの近くに店を構えたサーヴァント……お前は何者だ?」

「ふはははは、我を知らぬ無知を許そう。

 我はウルクの王『ギルガメッシュ』!」

「彼は最古の王……その存在は遥か未来……君の生きていた時代より後で漸く認知されるんだ。

 だから知らないのは無理もない」

「テメエは?」

「私は花の魔術師マーリン。

 最初に召喚されたキャスターで宮廷魔術師をしている」

 

 

マーリンから説明を受けた。

遥か未来で人理焼却をされ、このバビロニアをはじめ複数の特異点が生じている事を。

そして人理焼却を覆す為にカルデアという組織が抵抗し既に特異点を一つ攻略したと。

地右衛門の歴史は宮本伊織が武蔵から教えを受け継ぎきれず浪人になった選定事象の世界だ。

だがそれでも…… 地右衛門は人理焼却によって亡くなったこの世界の家族の天国すら消す相手ならば自分の敵と認識した。

 

 

「そうか、引き受けるか迷い子。

 今日の所は他の連中と共にウルクを回るがいい。

 明日追って指示を出す」

 

 

 

 

助けてください!人理君が息していないんです!!第二特異点

 

 

 

3222:バッタモン

順調だ。

どうしメカクレスキーがいると海上が楽だ。

船員は武吉とともにモブ兵召喚するし最悪メディアの竜牙兵がいる。

 

 

3223:名無しの転生者

人海戦術できるのは強みだわ。

おまけに火薬ならいくらでも出せるハーバーボッシュに弓兵に徹すればコスパ最強なエミヤといい理不尽だ。

 

 

3223:名無しの転生者

なおアルゴノーツというかヘラクレスが無体すぎる。

おかげで慢心したイアソン……いやぁ一部ではクズが!お前はいらんから終局で意外にいいのか?

から2部では逆境に輝くカイジみたいな奴だったしな。

 

 

3224:バッタモン

(個人的にはヘクトールに膝の借りをかえせるちゃんすではあるな)

ヘクトールまでなら殴り合いはどうにかなるが、

ヘラクレスは無理だな……原作通りのアークにぶち込むしかないわ。

魔神柱は原始人アタックでいいが。

 

 

3225:名無しの転生者

とりあえずバーサーカーで!!

(初期のFGOはまさしくそれだった)

 

 

3226:バッタモン

そういう意味ではそこまで大きく動く必要がないのが救いだ。

ドレイクにしてやられたポセイドンが襲いかかるとかスペースオデュッセウスVSギルケーとかならない限り。

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ バッタモンとおんみょうじ

 

 

「これはこれは博雅殿」

「そもそもここは俺の家だ」

 

 

邪険にしつつも博雅は木皿をそっと出す。

道満は、酒を出しながら皿を見つめる。

橘(柑橘類)であるが何かにつけてある。

それに固形の物が横に添えられている。

 

 

「おや、これは……?」

「橘の蜂蜜漬けだ。

 隣のは飴だ」

「なんと!!」

 

 

道満が驚くのは無理もない……貴重かつ珍しいものだからだ。

橘は古事記の時代から登場し、田道間守が垂仁天皇の勅命により常世国へ旅立って手にれたとされる(手に入った頃には天皇は亡くなったが)。天皇の古墳の周りに植えられ、それ以来紀州蜜柑が始まったとされる。

 

養蜂も「日本書紀」の推古35年(627)のくだりに「夏五月、蝿有り、聚集れり、その凝り累なること十丈ばかり、虚に浮かびて以て信濃坂を越ゆ。鳴く音雷の如し。すなわち東のかた上野国に至て散りぬ」との記載されている事から大昔から始まってはいたが百済人がならで栽培しようとして失敗した。

奈良時代では外国からの貴重な貢物であり、平安時代で漸く国内で栽培される様になった。

「延喜式」(905~927年)には、「蜜、甲斐国1升、相模国1升、信濃国1升、能登国1升5合、越後国1升5合、備中国1升、備後国2升」とあり、別の箇所には「摂津国蜂房(蜜の貯まった巣)7両、伊勢国蜂房1斤12両」を献上したと記載されている。

源氏物語の「鈴虫」の巻の冒頭には、「荷葉の方をあわせたる名香、蜜をかくしほろろげて、たき匂はしたる」とお香に用いる描写もあったりする。

 

飴に関しては日本書紀に『あめ』の表記はあるがあくまで水飴だった。

平安時代の文献には「あめ」の記録が残っており、原料は米もやしだと伝えられています。既に京の都では「あめ」を売っているお店があったようですが、この頃はやはり「水あめ」でした。お菓子ではなく、あくまでも調味料としての甘味だった。

室町時代でも貴重な調味料で江戸時代になって庶民にも手が届く高級菓子レベルになった……この時代になって漸く固形も飴が出てくるのだ。

道満は生まれて初めて固形の飴を見たのだ。

 

 

「まずは蜂蜜漬けを食べてみろ。

 飴は硬いが人肌で蕩けるので舌で味わうといい」

「博雅殿はどういう魂胆で?」

「毒じゃないぞ(狂言や一休さんで毒と偽って飴を隠していた話があったが)。

 養蜂の技術を確立させて帝に献上する前の毒味だよ。

 俺も毒味するというか毒味の大義名分で甘味を得るのが目的だな」

「おやおや、醍醐天皇の第一皇子である兵部卿・克明親王の長男にしては不敬ですぞ」

「晴明は帝を『あの男』呼ばわりするがそれよりマシだろ。

 道満、俺はな、飯が食えてあったかい寝床で不安なく眠れる……そんな楽しい生活がしたいのだ」

 

 

現代社会でドラえもんののび太が『あったかいふとんでぐっすりねる!こんな楽しいことがほかにあるか』と言ったが生きるのが大変になればなるほどこの言葉が重く感じる。

平安の様に藁の様に生命の価値が軽いならば尚更。

 

 

「おやおや、鬼も泣かせる笛の使い手ならば笛に生き音楽に死ぬのが本望とばかり……」

「うまく演奏するも楽しいがな……文化の伝承という仕事だからなそれのおかげで禄を貰っている。

 飯が食えるから、雨露に悩まされない、病や怪我の憂いがないからやれるのだ。

 無論、笛や琵琶に生命捧げられるやつもいるがそれは少数だ。

 だから皆が憂いなく生きられる世界が欲しいのだ」

「己のみで享楽を楽しめばいいのでは?」

「馬鹿。そうやって自分だけ楽しんでれば他の余裕のないやつは腹が立つし、足りないから奪おうとする。

 か弱い貴族の俺は盗賊になすがままにされる。

 皆が笛を吹いたら感動して盗んだ物を返すわけではないのだ。

 皆が楽になれば足りないから奪おうなどど戯けた考えをしなくなる……無論取り締まる力を、人々を統制する仕組みは必要だがな。」

 

 

道満は、いい加減なようで色々と考えている博雅に感心した。

同時に、腕利の検非違使でも呆気なく狩られるような悪霊を鬼から貰った葉二で殴り倒したり、盗賊を撲殺した博雅がか弱いなら野にいる蛇は八岐大蛇で盗賊は素戔嗚尊の化身になるだろうと呆れたが。

資料では博雅宅に盗人が入った際に、博雅が床下に隠れた。

盗人は次々と家中の物を盗み出してゆく。博雅が落ち着き払って床下で笛を吹き出すと、盗人は感じ入って盗んだ物をみな返し、家から出て行ったというが……実際は違う。

床下に隠れて盗賊が床下に来た瞬間に床から腕が飛び出して、必殺シリーズの念仏の鉄よろしく喉を握りつぶしたり、屋根裏に上がって琵琶の弦で盗人の首を吊るした(三味線屋の勇次かよ)。

盗人の始末をした際に下男には酒や食料を渡して武力で撃退したのではなく、演奏で感動して盗人が返したと噂する様にしたのが真相だったりする。

何か言いたげな道満に気がついた博雅は言った。

 

 

「今日は晴明は用事があってな……晴明の分も取っておこうか考えているのだが…。」

「盗賊をも改心させる素晴らしい博雅殿の優しさは三千世界に響き渡りましょうぞ!!」

「晴明の分は減らしておこうか。

 道満には他の味の感想を聞こうか、酒を飲みながらな……そのうち西の果てで蜂蜜を使った酒があったそうだからそれも開発しようかな」

「それは素晴らしい……完成の際に御相伴に預かりたいものです」

「まぁそのうちな。

 道満知ってるか?かの太公望呂尚は軍学書『六韜』と『三略』を書かれたが……その先には続きがある」

「おや」

「政治の仕組みや商い犯罪のこれから生まれるであろうものを予測して書かれたものや、

 今の世以上の本草学が書かれていると……(まぁ俺が書いたんだから間違いない)。

 斉の国では失われたが、この国に流れ着いて天狗が独り占めしているともっぱらの噂だ(※事実です)。

 今回の蜂蜜や飴の作り方は天狗の仕舞った本を盗み見たと言った酔っぱらいの言った事を試したらできたものだ(※架空の人物です)。

 病にかからない要決や痘瘡(天然痘)の予防法も聞いたから実験しようかと思うが……」

 

 

酒飲み達の夜は続く……。

 




晴明が帝を『あの男』と呼ぶのは夢枕先生の陰陽師準拠です。
FGOでグラフィックなしでセリフ少ないのでそっち寄りになってしまいました。
おまけが本体になったぜ!

昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……

  • ピーコックニキ
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