イベント<アルトリアちゃんのはじめてのせいはいせんそう>
ゆえつぶ。
言峰綺礼。
万人が「美しい」と感じるものを美しいと思えない破綻者。生まれながらにして善よりも悪を愛し、醜いものを好み、他者の苦痛と不幸にしか幸福を得られない欠陥者。悪党ではないが悪人。非道ではないが外道。
教えられた道徳を理解し、信仰し、人として善であることが正しいとする良識を持っていたため、常識から外れた自分を正し、人並みの幸福を得ようとひたすら苦行や試みを繰り返していた。
22歳でマンレーサの聖イグナチオ神学校に進み、代行者として2度目の洗礼を受ける。
ある異端審問で綺礼はクラウディアを娶り、神学校を退職、神父への道を断つ。家庭を持てば「人並みの幸福の実感」を手に入れられるのではないかと考えてのことだった。彼女とは2年連れ添い、やがて子をもうけた。しかし、それでも自らの歪みを正す事は出来ず、彼が愛そうとすればするほど愛する者の苦しみだけが救いであり、女が癒そうとすればするほど、その女の嘆きが見たいと思うだけであった。
そんな愛し方しか出来ない自身に絶望した彼は、「私は間違って生まれた」「間違いは正さなければならない」と自殺を決意し、自身の試みに付き合わせた者の責務としてその事をクラウディアに告げる。すると彼女はそんな夫の悲痛な心中を知ると、あろうことかその身を以って「綺礼が人を愛せる、生きる価値のある人」だと証明する為に自ら命を絶ってしまう。愛する人の死に彼は絶望と悲しみを抱くも、その感情は「どうせ死ぬならば私の手で殺したかった」という死を愉しめなかった事に対するものであった。この時、彼は主の教えと決別し、自殺を思い留まる。
聖杯戦争で英雄王ギルガメッシュの焚き付けで振り切ったが……この時空では違かった。
クラウディアは初手で父親の璃正の元に行くこと提案した。
迷った綺礼だったが冬木に戻った。
父、璃正と八極拳の同門の先輩であった遠坂時臣がその悩みを聞いた。
人生経験のある父親からは『そのような心根を持つ人間は稀にいるが、決しておかしくはない。それでも神の教えに従って真っ当な人生を送れたものもいる。辛いなら父である私に何もかもぶつければ良い』と寄り添う姿勢が救いになった。
時臣の見解は「酒や博打や麻薬がやめられない人種もいるように、他者を痛めつけたり苦しめる事を好む人種もいるだろう。無辜の民に暴力を向けるのは万死に値するが邪悪な犯罪者や外道ならば問題がない。法で裁かれない魔術師やマフィアや死徒なら全力で殴っていい!」
敬虔なキリスト教徒の綺礼は困惑しただが……父も同門の先輩は本業を投げ捨てた武侠だった。
「巨悪に対して拳で立ち向かうは男子の本懐である」
綺礼は、弾けた。
自分が絶対の強者だと思った悪党にしこたま八極拳をぶちこみ、ごめんなさい等に謝罪や命乞い、絶望の断末魔を聞いた時……愉悦を感じた。
無論、普段の生活でその凶暴性を一般人に見せないように理想の聖職者として振る舞う。
迷いが減り、夜もぐっすり熟睡できるようになった。
たまにやり過ぎたと思ったら父親に懺悔するが。
迷いを晴らした父に感謝し、時臣を人生の師と定めた。
聖職者と一般人との関わり方は、時臣からの助言が助けになった。
娘が悪魔憑きの体質の為、娘の健康のために時臣や父から悪魔除けの礼装を融通された。
そして八極拳一門で雑霊や死徒、野良魔術師を片っ端からぶち転がしていく。
趣味と実益を兼ねた日々を送っていたが、。第四次聖杯戦争を3年後に控え、令呪の兆しが現れる。
これを受けて魔術協会に派遣され、遠坂時臣に正式に魔術師として弟子入りする。
「そして、召喚されたのがアサシン、君なのだ」
「その奥さんの為に戦うなんて素敵ですね」
「アサシン……いやシャルロット・コルデー。
他者を苦しめる事でしか愉悦を感じない異常者だよ、私は」
フランス系の美少女へ返答する綺礼。
シャルロット・コルデー……三大古典詩人の1人、ピエール・コルネイユの子孫であり、先祖やルソーの著書を嗜む慎ましい女性だった(だがその身体は慎ましいどころか豊満であった)。
13歳の頃に母を亡くし、実家が困窮していた事もあって花嫁修業の名目で修道院に入れられるが、フランス革命で閉鎖されて俗世に戻る。
ヴァレンヌ事件において国王夫妻が海外逃亡を企てた事を知って王家に絶望し、革命思想に傾倒していく。
自由と平和を愛していたシャルロットは、革命推進派ではあったもののジロンド派(穏健派)に属しており、ジャコバン派(過激派)とは対立関係にあった。
やがて王政崩壊後のパリでジャコバン派による恐怖政治がはじまると、敵対者への無慈悲なギロチン刑(ギロチン自体は安楽死をもたらす死刑方法であった)、貴族に対する絞首刑(本来は身分の低い者に対してのみ行われる処刑法である)を見世物にさえするその惨状にたまらなくなり、シャルロットはパリへ上京する。
シャルロットはホテルで遺書をしたため、パリの店で上等な帽子と包丁を購入すると、ジャコバン派の指導者の1人である「ジャン=ポール・マラー」を訪ねて「ジロンド派の横暴を訴える」という名目で面会した途端、彼を刺殺し、彼女はギロチンにかけられる。
彼女のやった事は、マラーは当時すでに政治的権威を失っており、むしろその死がロベスピエールによって神格化され、更に恐怖政治の加速に繋がるという皮肉な結果に終わってしまった。
そんな彼女がアサシンとして召喚された。
彼女の望みはとある人物に再開する事だった……綺礼はその詳細を聞いたが曖昧に彼女が答えたので深くは聞かなかった。
シャルロットは、サーヴァントの記録ではなく記憶を持っていた。
剪定された世界……神が統治する世界を再び剪定する為の戦いを。
『藤丸立花』『藤丸理世』という二人のマスターと共に命懸けの旅をした。
イアソン、オリオン、マンドリカルド、アキレウス、バーソロミュー、パリス……普通の聖杯戦争であり得ないサーヴァントの集団で突破した。
シャルロットは立花の平凡だが善性の、人を惹き寄せる何かがあった……彼女は彼を甲斐甲斐しく世話をした。
彼女は、彼らを先に進ませる為に命をかけ、命を落とした。
彼の心の傷として自分を覚えてほしいと。
「(その記憶を持ったまま召喚されてしまいました……。
もし許されるならあの人の元へ……カルデアに召喚されたい!)」
「君はマスターを想っているのだね」
「はい!」
「神父としてその愛を祝福しよう。
そしてマスターとしてその想いを成就できるよう共に戦おう」
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言峰綺礼は悩んでいる。
長年の悩みが解消された。
だが新たな悩みが生まれた……。
そのきっかけは妻クラウディアだった。
彼女は遠坂時臣の妻を見てため息をついた。
「自分の身体は貧相で、服装も地味で綺礼にガッカリされないだろうか……。
近所の奥さんや綺礼目当てにミサに参加する女子大生に比べて私なんて……」
綺礼は今までにないエロスと愉悦を感じた。
そんなクラウディアを全力で愛したいと思うと同時に、そんな恥じらいをする彼女の素晴らしい状態を留めたい思いが混在してしまった。
これは父親にも師匠にも打ち明けられなかった。
敬虔で真面目な父へエロトーク全開にする勇気はなかった……(あったらやべえよ)。
時臣はやる事はやっているのに淡白な部分があるのでこの話題で共感してくれない為だ。
偶に敵対する敵に性癖を聞いて同志が見つかるが未熟である上に抹殺対象だった為、せめてもの慈悲で痛みなくあの世に送って行った。
そして聖杯戦争が始まり、衛宮切嗣の情報を得た。
写真と情報を得て綺礼は直感的に感じた。
その生き方に興味をもち、その性癖を知りたいと。
「あのマスター……前のマスターのことに未練を持つことはいけないことでしょうか?」
「神に与えたもうた使命より、胸に秘めした想いを優先する時、少女は淑女に<強く>なるのだ。
(胸に秘めた夢よりもおっぱいに秘められた夢を優先する時、少年は大人になるのだ)」
「神父様……いえマスター、ありがとうございます」
「迷える子羊を導くのが私の役目です」
ジョージボイスでカッコよく言っているが頭の中は台無しになる思考でいっぱいおっぱいである。
完璧な神父ムーヴしているのせバレていないが妻子にバレたらゴミのような目で見られることだろう。
果たして、シャルロット・コルデーは藤丸立花と再開できるのか……?
アホトリア「第三次聖杯戦争でアインツベルンは邪神召喚しようとするも召喚失敗してあっという間に倒される……?
仕様外のことしたのにメンテナンスしないのやばくない?
マーリンだったら面倒くさくてもやったよ、最悪ワイを派遣しそうだけど」
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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Zさん