イベント<アルトリアちゃんのはじめてのせいはいせんそう>
エンカウント
「ねえねえアイリ、サーヴァントの制限ってあるの?」
「原則的に西洋系の人間のサーヴァント(半神はセーフ)だけなんだけど……」
「日本の地元の大英雄とかでガイジンコロス!キリシタンシスベシ!なら皆殺しだもんね。
でも……ならなんで第三次聖杯戦争で悪魔というか邪神というか……『バフォメット』呼んだの?」
原作ではアンリマユを召喚されていたがこの時空では異なっていた。
ドンファンリリィがクーフーリン知らないのに
『……ちょっと待った。
アンリマユっていうのは、たしか古代ペルシャの悪魔の名だ。
拝火教における最大の悪魔であり、人間の善性を守護する光明神と九千年間戦い続けるという、悪性の容認者。
拝火教はこの善悪二神による確執が主軸になる物語で、天使と悪魔の二元論を形にした最初の宗教だ』
と流れるように知識を披露してちょっと待つのはテメエだ!とツッコミ入れるやつが多数いたが(まぁ倫理の授業で善悪二元論でチョロって教科書にあるけどさ……)。
因みにサンタアイランド仮面様こと天草四郎が呼ばれたら聖杯を取られた挙句、聖杯戦争のノウハウが世界中に流出するFate/Apocryphaルートもあるが……。
閑話休題。
『バフォメット』とは?
元々はテンプル騎士団がこれを崇拝しているとして告発された神で、オカルトや西洋神秘主義の伝承が混ぜられる。
バフォメットの外見は、男の顔という言葉もあれば女や猫の顔だったというもの、両性具有だったする言葉もあり、顔の数も双頭や三頭だった、偶像の材質も木製、銅製と種類もばらばらで、その供述はまるで統一されていなかった。
決定版が生まれたのは、1856年にエリファス・レヴィの描いた「メンデスのバフォメット」の絵で二本角の間にあるのは「知性の松明」で、股ぐらの「ヘルメスの杖」が生殖器のかわりとなっている。周辺の腹部は鱗で覆われている。そこから円輪を挟んで乳房から下までを鳥の羽毛が覆っている。乳房は「魔術のスフィンクス」のそれであり、人間性をあらわしているのはそれぞれ男性の腕と女性の腕で構成されている。
「バフォメット」の名前は、1307年におけるテンプル騎士団に対する異端審問の裁判記録に登場しているが……イスラム教の聖人マホメッド(ムハンマド)を貶めて悪魔にしたものとも言われる。
女神転生でバアル神をベルゼブブという蠅の悪魔にしたり、『あかいあくま』で中和するとマシになるイシュタルは『アスタルト』という悪魔にしたりするのと同じ手口である(メガテンでも邪神バフォメット出てるし)。
アイリスフィールは、口を開く。
「強い邪神なら簡単に勝てると考えたのよ。
バフォメットにサーヴァント召喚をさせるつもりだったらしいわ」
「聖杯戦争の枠を奪えるならマスターの数減らせますし、減らせなくて戦力確保は大きいね。
でもうまくいったの?」
「マホメッドを呼べそうな触媒用意して彼を貶めるような儀式をして呼び出したんだけど……。
失敗してもマホメッドを呼べると考えたみたいだけど」
「そんな仕打ちしたら切れてジハドをおこしそうですが」
「悪魔が召喚されたけど、マホメッドじゃない悪魔化した魔術師が召喚されたけど……
召喚された直後から自壊し始めて結局戦いで脱落したわ」
「アホですか?」
まぁ創作物で全人類が賢明な選択すれば事件なぞ起こらんからそうならんわけだが。
切嗣は愛人兼助手と共に冬木市内を偵察している。
使い魔は最低限で電子機器で捜索している。
中途半端な使い魔は逆に辿られる危険がある為だ。
アルトリアはポテチをぽりぽり食べる。
「おいひい〜ガウェインのマッシュは不味かったのになんでこれは美味しいのかなー」
可愛いが抜けた声をする。
威厳が大幅ダウンしそうだ。
原作では百貌のハサンの一人サイード君が踊りながらトッキーハウスをピンポンダッシュをしてギルガメッシュが射殺するのだが……シャルロット・コルデーにそんな技量はないし、たわわなおっぱいを犠牲にするのは綺礼の主義に反するのでそんな事はしない。
ディルムッドとアルトリアが戦いゲイ・ボーに刺さって治らない傷をついて、ライダー(イスカンダル)、アーチャー(ギルガメッシュ)、バーサーカー(ランスロット)の乱入により戦いは中断……だがメンツがそもそも違う。
バーサーカー陣営は教会に既に聖杯戦争の参加放棄を連絡し、参加者はバーサーカー陣営の攻撃を禁じた。
バーサーカー以外の陣営が残り一組になったらロウヒは退去する契約になった。
「悪い子がいたらロウヒがガンドをぶつけるんだぁよ」
原作ジルのような痴れ者が出たら始末するとロウヒが告げた。
そうなると、盤面は動かないとケイネス、時臣、切嗣は予想した。
原作で状況が動いたのはアサシンが脱落(まぁ嘘だが)したからだ。
マスター殺しの危険が減ったからこそ動いた(なお切嗣)。
だが例外が存在する!!
「我が名は征服王イスカンダル!!
此度の聖杯戦争においてはライダーの位で限界した!!
余を殺さんとする勇者はおるかぁああ!?」
「バカか、お前ぇええええ!!」
三国志の魏延の『俺を殺せる者はおるか!』を聖杯戦争でやるバカがいた。
マスターのウェイバーは恐怖で真っ青になりながら同時に真っ赤に激怒した。
ケイネスは遠め観察して呆れるし、これは戦争だと脅したアーラシュは苦笑いする。
切嗣はヘッドショット決めようかと思ったが撒き餌になると様子見する。
三国志なら『ここにいるぞ!』と馬岱が名乗り出るが……
「ここに居るぞ!」
馬鹿がいた。
八極拳士チームが名乗りを上げる。
時臣はスーツで堂々と歩む……特注品で拳法の動きに耐えられるシロモノだ。
綺礼は代行者時代の神父服で黒鍵は収納して、銅鑼を鳴らしながらそれに続く。
シャルロット・コルデーはこれが聖杯戦争なのかーと思いながら二人の後ろに続く。
李書文は時臣の横ついて歩く。
李書文のスキルに圏境というのがある。
気を使い、周囲の状況を感知し、また、自らの存在を消失させる技法。
極めたものは天地と合一し、その姿を自然に透けこませる事すら可能となる……老境に達した彼の場合さらに極まり、交戦状態であろうとも、瞬き一つで姿を消す。(アサシンではないので完全じゃないが)
その気になれば、背後からイスカンダルを絶招を打ち込んで絶命させるのは容易い。
だが堂々と名乗るイスカンダルのバカさに呆れつつも武侠としては好ましく思うので付きやってやろうと思い正面から突っ込んだ。
「ランサー……八極拳士、李書文。
こんな老耄で良ければ相手になろう」
「歴戦の戦士なのは余にも解る。
戦う前に余は問いたい、貴様等の聖杯に託す願いはそれ程までに大きいのかと!!
そこでだ、此処は余の軍門に加わらぬか?
さすれば世界に覇を唱える栄誉を共に浴びる事を約束しようではないか!!」
ヘッドハンティングを開始したよ……この人。
非常識な行動でウェイバーの胃が軋んで膝をつく。
書文は眉一つ動かさず返答する。
「生憎、此度は強者との戦いが目的で聖杯には興味がなくてな」
「武侠として戦い、武を極めて根源に行く。
故に聖杯は不要」
「師と同じく……神父としては街を乱したり魂喰いをするならば武侠として全力で拳を振るうが」
「あの……聖杯を使って会いたい人がいるので……そのごめんなさい。
あ、シャルロット・コルデーです、アサシンしてます」
おーと、イスカンダル君フラれたぁあああ!!
あと堂々とアサシンが名乗っているよ……トッキーのうっかりが感染ったのか!?
「こいつは残念だ。勿体ないことをしたなぁ」
「何やってんだよライダー!!なんで真名をばらしたのさぁ!!」
「物は試しと言うではないか。それにな坊主、余は王だ。名を隠してどうする」
「お前、これは聖杯戦争なんだぞ!?」
「分かっておるわい、だが此奴らは名乗ったぞ?」
「ああああああああ!!!
なんでこのバカに付き合うんだよ!!
それに聖杯入らないなら出なくて良いじゃないか!!
なんなんだよ、武術を極めて根源にいくって!?」
やっぱ、西洋人には武術や武道なんて理解の外なんだな、悲しいねパナージ。
あとコイツらは魔術師じゃなくて武侠だから。
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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エンマニンジャ
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野良勇者
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史上最強の大工
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Zさん