アースマリーは誰をアタッカーにするべきか……?
……我は敗れた。
だが、聖杯戦争なるものに我は呼ばれた。
不完全な状態で召喚されて呆気なく敗北した。
だが、『不完全な状態が故に』聖杯の中を我で染めた。
この聖杯戦争は我の掌中にある。
『魔術師による凄惨な聖杯戦争』を完遂させるのだ。
魔術師は『魔術師にあらずは人にあらず』とばかりに一般人を容赦なく殺害、魂喰らいをする……神秘がバレないならば些事なのだと。
魔術師同士の決闘で生命を捧げよ!
サーヴァントを聖杯に捧げよ!!
今度こそ……今度こそ完全な顕現を行う!!
イベント< アルトリアちゃんのはじめてのせいはいせんそう>
きんきゅうれんらく
「どうした、なっとらんぞ!」
「流石だ!余の部下にできんのは残念だ!」
李書文とイスカンダルは互角の戦いになっている。
一対一の技量は李書文の方が圧倒的に上だ。
だが、サーヴァントとしての格(スペック)はイスカンダルの方が上だ。
さらにイスカンダルは戦車の上で高所確保して戦っている。
百戦錬磨の八極拳士とはいえ、空中の戦車に乗った超人との戦いなどしたことはない。
軽身功をもう少し積んでおけばよかったか……跳び回る戦いを好まない書文は自嘲気味に笑う。
少し距離が空いた時に異変が起こる。
銃弾が跳弾した音が聞こえた。
書文は呟く。
「漁夫の利を狙う輩か……それとそれに肘鉄をするものか」
ウェイバーとコルデー以外は何が起こったか理解できた。
ウェイバーに向かってライフルによる狙撃がされた。
サーヴァントではなくマスターによる攻撃だろう。
だが、ライフル弾を矢で撃墜したのだ。
「ウェイバー・ベルベット、私の触媒を盗んでおきながらその体たらく……聖杯戦争に出るべきではなかったな」
「危なかったな坊主」
ウェイバーの師、ケイネスとそのサーヴァントであるアーラシュが乱入してきた。
魔術師同士の決闘に血が湧いた状態で、ウェイバーへの嫌味は少なめだ。
「時計塔のロード、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトと見受ける」
「いかにも……名を聞こうか極東の魔術師よ」
「魔術の祖は、キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ。
武術の流派は八極拳の流れを汲み、魔術と武術を合わせた新しい八極拳『万華鏡八極拳(カレイド八極拳)』、遠坂時臣!」
もし最古の英雄王が生で見たら笑い死にするような名乗りである。
ゲキレンジャーみたいな流派である。
「冬木の御三家か……その決闘、受けた!!」
ケイネス自身の魔力を込めた水銀、『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)が時臣襲いかかる。
時臣は魔術『無し』で化勁で水銀の槍を逸らしていく。
強化魔術で脚力を増やして一気に間合いを詰める。
「ハイィ!」
「無駄だ!私の礼装そんな野蛮な技では貫けない」
時臣は両手を大きく開くようにして前後に掌底を放つ。
八極拳の打開であった。
過去に死徒の頭を柘榴にした事がある一撃だったが、ケイネスの魔術礼装はその衝撃を通さない……いや……
「ぐ……衝撃が通るか」
「八極拳の一撃をいなすとは流石時計塔もロード」
原作でビルの倒壊ですら凌いだ魔術礼装のはずがダメージを通した。
ケイネスはただの脳筋からおかしい脳筋へと評価を変えた。
一方……
「魔術師殺しの衛宮切嗣だな?」
麻婆神父が魔術師殺しを補足した。
途中で殺し屋の愛人が妨害したが黒鍵の投擲で牽制して鉄山靠でぶっ飛ばされた。
大型トラックに轢かれたかのような衝撃を受け、戦闘不能になっている……。
切嗣は無言で銃を向ける。
「お前に聞きたい事がある」
「……」
「どんな女性が好みだ?」
呪術廻戦の東堂葵と同じ発言をしてやがる。
ジョージボイスで厳かかつ真剣に言っているだけに違和感が爆発する。
それでも無言の切嗣。
「僕は……おっぱいが好きだ。
僕はあまねくおっぱいを愛し、聖杯戦争に勝利して全ての人類におっぱいをもたらし世界を満たし、世界平和をもたらす。
個人的にはおっぱいは大は小を兼ねるが慎ましやかなおっぱいには詫びを感じる」
よかったな、コルデーが変態神父についていっていないから赤面しないで済んだ。
アルトリアがいれば諸共にエクスカリバーを叩き込んでいただろう。
言峰は確信した……彼は同じレベルの同志だと。
「衛宮切嗣……君の根底には人々への深い愛がある」
幸か不幸かツッコミ役は不在だった。
神父は返しのアンサーを出す。
「私は淑女の恥じらいが美しさを際立たせると思う。
他者へのスタイルやファッションを比べて愛する者へ喜ばせられるか不安げな様子は私に愉悦を与える。
それは主が我々に洗礼を与えるのと同じものであり、福音である」
切嗣はその言葉を聞聞き、衝撃を受ける。
互いに感じた事は一致した。
「「(できる……!!敵として出会わなければ、友になれたであろう)」」
原作では言峰は切嗣の本質を知って失望したが……この時空の二人は間違いなくわかりあった。
だからどうしたという話ではあるが。
因みにアイリとアルトリアは切嗣と別行動であった。乱戦を観察しておりを見てエクスカリバーで横殴りする作戦である。
「(カリバーすればアサシンはだけなら確実にやれそうだな。
でもアーチャーは私達を『視て』いそう。
ランサーのおじいちゃんは殺気に気がつきそうだし、ライダーは確実に殺すなら令呪切らないと不味いし……)」
アルトリアが考えていると……視界が変わる。
見慣れた花畑……アヴァロンです本当にありがとうございました。
『アルトリア、今は動かないほうがいいよ』
「なんですかマーリン?」
『この聖杯戦争は異常があるからね。
いわゆる人理の危機案件だ』
「ああピクト人やヴォーティガーンとかアルビオンみたいな」
『そういうことだ。
既にキャスターが脱落しているけどこれ以上は避けた方がいい。
これ以上は接続できないけど助言しておこう。
徹底的に普通の聖杯戦争をしない……それが対策になる』
視界が元に戻った。
「どうしたの、セイバー?」
「アイリスフィール……残念な知らせです。
聖杯戦争を普通通りに行うのは諦めてください……あのあんちくしょうがガチで知らせにきたから間違いありません」
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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史上最強の大工
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Zさん