サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

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アメリカン・カンフー・ナチス……いや凄いB級めいてベネ……いや続編出るんかい!!
もっと早く知っておれば相当な総統は相当されずに東条英機とともにカンフーしたり、ヴリル発勁を炸裂させたり、巨大ヒトラーロボで決戦をしていたんだがなー(いやしないって)


パンケーキが如く 第3話 七人ミサキ(3)

シャッターの閉まったテナントの中……

 

 

「ぐへ!」

 

 

一番達が情報で得た不良の溜まり場にいくと二人組の男がが不良共を鎮圧して尋問しているようだ。

一人は男子高校生でリーゼントを決めたバンカラで昭和な感じ(※鳴上「バンカラだな」ハイカラじゃないんだ……)」で不良共を薙ぎ倒し、オールバックに白髪が混じり始めた作務衣の男性が後方で指導者のように腕を組んでいた。

一番は師匠格っぽい壮年の佇まいに風格を感じていた。

 

 

「(あの佇まいは只者じゃねえな……そして弟子っぽい奴の動きが桐生さんに似ている」

 

 

背後から鉄パイプで殴られそうになった時の対応が殴られる前に背負い投げで投げ落とす動きが桐生一馬の動きのものであり、その後で奪った鉄パイプで追撃する容赦のない動きは古武術のソレでであった。

 

 

「お主ら……只者じゃないようだが何の用だ?

 数々の戦場を潜り抜けてきたと見える」

「「「(桐生さんの師匠の……」」」

 

 

師匠格の顔を見て一番達は思い出した。

古牧宗太郎。

神室町(ネギま世界では歌舞伎町だが)に住む謎の老人男性で吊り上がった目に総髪。

その身なりは非常に質素でホームレス然としている年齢不明の男だ。

その正体は江戸時代より継承された由緒ある古武術「古牧流古武術/古牧流格闘術」の正当後継者で体術・剣術に精通した伝説の格闘家。

龍が如く登場作品では一貫して『格闘界の人間国宝』と言った通り名を冠しており、格闘界においては「知る人ぞ知る」存在とされている。

実は真島吾郎にも手ほどきをしているので桐生とは兄弟弟子といっていいかのしれない。

原作では自分子供夫婦が詐欺にあって宗太郎が自身の財産を投げ売りホームレスへ凋落する事と引き換えに一家を救ったが……この世界では詐欺被害にあっていないようだ。(※前世の記憶が明確に残ってはいないようだ、夢でぼんやりと前世の記憶を見たから詐欺被害に警戒して回避した模様)。

春日達は、終活をしていた桐生が古牧と再開した時に居合わせており、桐生達の会話から事情はなんとなくは把握していた。

 

 

「ワシは古牧宗太郎。

 こっちはワシの弟子の豪徳寺薫だ。

 コヤツのくらすめいとが行方不明らしくての……」

 

 

一番達は、魔法使い云々は差し引いて事情を説明した。

その時にマスターの名前に反応していたようなので豪徳寺は兎も角、古牧はこちら側にも精通しているようだと推測できた。

 

 

「俺は悪くねえ!悪いのはゴムやクスリを用意できなかったカズのせいで」

「おう、ニイちゃん詳しく聴かせて貰おうか?」(※厨房なのにガタイの良さと大塚明夫ボイスのせいで貫禄がありすぎて豪徳寺より迫力がある……)

 

 

不良グループのカズという男が援交グループの女子の一人が妊娠したが、カズが女子の腹を蹴ってトイレで堕胎(物理)させたのはいいが(※いやよくないだろ)、意識を失った女子を放置したがしばらくしたら女子はいなくなっており、数日後に警察へ両親が捜索願を出していても見つからなかった。

それから女子の援交グループが一人、また一人と姿を消し最後にカズが姿を消し、不良グループの人間も数人姿を消している。

不良グループは怖くなって鉄パイプなどで武装して、聞き込みにきた豪徳寺達に暴力を振るったのはそういう背景があったからだ。

 

 

「恨みとかこういう事をしていきそうな心当たりは?」

「不良のやっているならボコったりボコられたりは当たり前だろ、カツアゲはしたくらいで…」

「……人によっては、一生物の心の傷だよ。

 気軽に報復の手段を取れるなら人が死んで構わないと引き金をひくよ、被害者は」

 

 

明智は、スミスとの会話で『倫理的な問題、コスパタイパの兼ね合い、リスクの有無、犯行後の利益…これらをクリアーするほど殺人を行いやすくなる』とスミスが言っていたのを思い出す。

そして引き金が軽くなっても踏みとどまったのがスミスで、引き金引いたのは自分だと。

 

 

「俺は死にたくねえ!どうすりゃいいんだ!?」

「おこなったことは無かった事にはできない。

 なら償うしかない、例え取り返しのつかない事をしたとしても。

 生涯をかけて、被害者に納得を与えないといけない」

 

 

獅童パレスで認知存在の自分に殺されそうになった時……明智の心には獅童への怒りと同時に死への安堵であった。

佐倉双葉の母親『一色若葉』、奥村春の父親『奥村邦和』を殺めた自分へ手を差し伸べた怪盗……明智は取り返しのつかない事をしている自覚があった。

復讐の為に廃人化を行い、世界の歪みを作り上げた一因であった。

その重さから解放される逃避であったかもしれない…だから怪盗団を逃して死ぬつもりだった。

そんな弱さを一括したのはスミスだった……だからこそ雨宮蓮以外で初めて認めた男になった。

 

 

「まぁ僕が偉そうに言える立場じゃないけどね」

「明智……」

 

 

その時、まわりの空気が一変した。

周りの風景が歪んでいく……。

 

 

「(この感じは……メメントスに入る時に似ている……!?」

「皆、気をつけろ!!」

 

 

風景は先程の場所と同じだった。

いや……周りに赤黒い何かが漂っている。

そして腐った肉の匂いや、焼きこげた肉の匂いがする……匂いのある方向へ視線を向けると少年が何度も刃物で滅多刺しにされた死体と、全身が燃やされて火傷を負った焼死体を発見した。

不良は悲鳴をあげ、腰を抜かした。

 

 

「ひいいい!セイジぃ!?アツシまで…!!」

「なんじゃなんじゃ人間か?」

「ば、バケモノおおおおお!」

 

 

金棒を持った牛頭をした巨人が不良の悲鳴を聴いて駆けつけてきた。

スミスが見たらその巨人……いや『悪魔』をデビルサマナーシリーズで登場する牛頭鬼と断言するだろう。

不良は、跳ね起きて全速力で逃走した。

 

 

「逃げ足が早いな」

「神室町ではよくある光景だな、足立さん」

「呑気に言っている場合じゃないぞ一番」

 

 

無職三銃士が呑気な会話をしていると牛頭鬼が近づいてくる。

 

 

「おお、召喚主の言いつけで侵入者がいないか見回っておったが美味そうな人間が来るとは、一人は出涸らしのようだが。

 皆の衆、宴じゃあ!人間の踊り食いをするぞ!!」

 

 

牛頭鬼の叫びで無数の赤い体の角を生やした異形の巨人……女神転生でお馴染みのオニがやってきた。

豪徳寺が面食らった様子であった。

 

 

「なんだ妹に読み聞かせている絵本の鬼かよ!?」

「薫、まさにソレよ。

 だがうまく当てれば死ぬのはかわらん、つまりはいつも通りにやればよい。

 いい修行の機会だ、鬼の一匹や二匹……退治してみせろ」

「……師匠は平常運転だった」

 

 

古牧と豪徳寺は構える…どうやら迎え撃つようだ。

一番はバットを取り出す…何度も強化して怪異を殴っても壊れない業物の一品である。

足立は警棒を取り出し、ナンバも杖を構える。

 

 

「俺達もやりますか」

「というかやらないと死ぬしな」

「ヤクザやマフィアとかどっちの方がヤバいのやら……こういうのに慣れた自分に怖いな」

 

 

明智はどうしたものかと溜息をつくが……直感的にここでは怪盗服を纏えると感じた。

 

 

「やれやれ……強そうなのは僕が引き受けるよ」

「へ、変身した!?」

「ほう」

 

 

豪徳寺が面白いくらい大きいリアクションをし、小牧は明智に宿る力を感じ取って感嘆の声を上げる。

カラスを模した赤いマスク、白い王子様のような派手な服装に姿をかえる。

異界に立ち向かう叛逆の意思を体現した怪盗服を明智は纏う。

こうして戦闘が開始された!

 

 

「古牧流の真髄……見せてやろう」

「死ねジジイ!」(※推定50代後半から60代前半くらいだけど)

「フン!」

 

 

金棒を大ぶりで振り上げた鬼に隙を見逃さずに正拳突きを叩き込む小牧。

ただの突きではない……古牧流三大奥義の一つ『虎落とし』。

敵の攻撃に合わせて発動するカウンター技で体を屈め、敵の懐に強烈な突きを放つ古牧流古武術の代名詞である。

そこに攻撃を加えようとする鬼達だが……

 

 

「は!」

「ぐえ!」

「せい!」

「ぎゃああ!」

 

 

敵の攻撃に合わせて『古牧流・受け流し』を行う。

敵の攻撃から身を躱し、強烈な膝蹴りを打ち込む。

さらに次の敵を巴投げで投げ飛ばす。

最後の敵は掌底で突き飛ばし、空中に浮いた所に渾身の手刀を落とした、

これぞ、古牧流奥義-獄門昇天-!!

気で強化された小牧の攻撃を受けた鬼はマグネタイトを噴き出しながら消滅する。

 

 

「必殺!漢玉!!」

「ぐえ!」

「うぉおおおおりやあああああ!」

 

 

豪徳寺は気弾を飛ばして怯んだ所に鬼の腕の掴んで周囲を巻き込む振り回し、最後にフィニッシュに強烈な背負い投げを繰り出す。

これぞ真・古牧流崩しの極み!!

春日は一気に鬼の間合いを詰めて跳躍する。

 

 

「テ゛ィ゛センダァ゛ッ!!!」

 

 

落下呪文と示現流を組み合わせた一撃で鬼は消滅する。

ナンバは鬼の鳩尾に杖を突き、呪文を唱える。

 

 

「イ゛ンセ゛ンディ゛ェア゛ア゛ア゛ーーッ!!!」

 

 

体内で発生した炎に鬼がもがき苦しむ。

ナンバは無常にもさらにアルコールに口に含んで霧状にして吐き出す。

鬼は体内から噴出した炎で引火して更なる火炎地獄にあい、消滅した。

 

 

「エ゛クズベリア゛ア゛ア゛ーーーーッ!!!!」

「グヒャアアア!?

 なんじゃ…最近の魔法使いはこんなに物騒なのかあああ!?」(※コイツらだけです、薩摩ホグワーツ生は)

 

 

足立が薩摩次元流の蜻蛉の構えから魔法と唱えながら案山子に渾身の力で振り下ろす。

ただの武装解除の魔法であれば鬼は金棒を手を離さなかったが、物理的パワーも加わった一撃で腕ごと武装解除をされる。

無常にも足立が止めに警棒を眉間に叩き込んで消滅する。

鬼が次々に召喚されるが一番達は問題なく対処していく。

さて、明智はというと…。

 

 

「すばしっこい!」

「君が遅いだけよ、ウスノロ」

 

 

一瞬毒を飛ばす黒明智になりながら銃と剣の連続攻撃を繰り返す。

そして、力を解き放つ。

 

 

「顕現せよ!ロビンフッド!!」

 

 

白い身体に巨大な弓をもった巨人が現れる。

明智のペルソナであるロビンフッドが召喚される。

ロビンフッドの光の矢が牛頭鬼を貫き、そのまま後方にいる鬼達もまとめて串刺しにした。

明智はここで勝負時と判断した。

 

 

「一斉攻撃だ!」

「おうよ!」

「いいセンスだ」

「ここで決める!」

「根性ぉおおお!」

「よかろう」

 

 

全員で総攻撃を行う。

最後に明智が着地し、両手を広げポージングをする。

 

 

「思い知ったかい?」<Begin the Pilgrimage of Atonement>*1

 

 

 

 

 

 

*1
和訳すると『贖罪の巡礼を開始する』である。

原作白いクロウの総攻撃の一枚絵ではMY SOLE INTEREST IS UNCOVERING THE TRUTH.(僕の興味をそそるのはただ1つ、真実を明らかにすることだけだ)

黒いクロウだとI DECIDE THE TRUTH(真実は俺が決める)。

真にワイルドとして目覚め新たな旅路を始めた故に心境が変わった証である……まだ本人は自覚はないけどね。




豪徳寺「師匠の特訓はすげえぜ。
    ショットガンを使ったり、ひたすら殴られるのを耐えろと言ったり、猛者を大量にけしかけてきたり……」
一番「(桐生さんもやらされていそうだ)」
明智「僕もやらされるのか!?」
足立「エヴァンジェリンの特訓を考えれば普通になってきたな……チャチャゼロにチャッキーよろしく追い回されたり」
ナンバ「魔法せ何度も氷漬けになったしな」
一番「ドラクエの勇者に近づける特訓ではあると思うけど」(※一番君、アバン先生に弟子入りしよう!同盟で募集すればアバン先生門下の転生者がいるかも)
明智「……まぁスミスを殴る為にも弟子入りして強くなるのも手だね」
足立「何がそこまで駆り立てるのか……」
(※なお、スミスのは双子を殴る為に1日120時間の特訓『ナルトの影分身式特訓』したり、24時間ペルソナを使用し続ける日常やら、パレスの特訓やらエリザベスとテオドアとの訓練やら……なんでペルソナ世界なのに特訓がファンタジーしていたんですかね……?)

昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……

  • ピーコックニキ
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