サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

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スミス「おまじない?御呪いねー……晴明や道満の飯のタネで色々聞いてはいるんだよ。それに祐天だった時の水子供養だっておまじないだしな。
    平安のポピュラーな奴だと「薬玉」だな、貴族の間で流行ってな、現代でも再燃している。
    折り紙で作れ、薬の玉と呼ばれて魔除けや健康を願う意味があった。
    最近流行なのは『塩まじない』って奴だ。
    紙に願い事を書く。その紙に塩を一つまみふりかけて清めて、清めた紙をライターなどで火をつけて燃やす。
    最後に燃やした灰をトイレに流す。
    こういうのはゲン担ぎや自分の決断の後押しにする程度が丁度いい塩梅で、何でも叶うおまじないなんぞ手を出さない方がいい。
    なんでも叶うという触れ込みは碌でもないからな。
    『猿の手』、『聖杯戦争』、『聖杯(統制者)』、『ライダーバトル』……探せばキリがない。
    そのことに踏まえて今回の話は…」


パンケーキが如く 第6話 おまじない(1)

<survivor>

 

 

「ほう、いい店じゃないか」

「失礼します」

「中学生に出す酒はないぞ」

「ぶっちぎりの成人だぞ」

 

 

店の中に入ってきたのは金髪の美女……魔法使いの世界で『闇の福音』と恐れられるエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルが幻術で大人の姿に変えていた。

その背後に従者の絡繰茶々丸が控えていた。

裏の事情を知るマスターの柏木は、表情一つ変えずに話しかける……前世を覚えているのも相まって凄まじい胆力と実力で裏打ちされている。

 

 

「梅昆布茶でも出そうかい?」」

「ババア扱いをするな明智」

「放課後でこの店にくるなんて珍しいね」

「……やかましいクラスから早く抜け出したかったからな」

「ああ、噂の子供先生とかいう奴が君のクラスに来ていたんだってね」

「ふん……」

 

 

なお、日本では未成年を就業させるのは犯罪だし法律で教師になることはできない。

ましてやもうすぐ高校受験を控える中学生の副担任とはいえ授業を担当させるのは、人生経験が足りない子供にやらせるのは学級崩壊待ったなしである。控えめにいって正気の沙汰じゃない。

尚、担任は魔法先生で紛争地帯に戦いに行くことがしばしばあるので……まぁアンチものを書くならマジレスを入れやすい部分ではある。(※徹頭徹尾ギャグ漫画なら誤魔化しは効くんだけど…)

エヴァンジェリンをこの地に縛ったのが子供先生の父親で、その呪縛から解放される手段として子供先生の血液が有効だったりする。(※原作だとちょっかいをかけるのがもう少し未来の新学期になってからの話だが)

 

 

「お前も気をつけろよ。

 春日達と違ってお前のような奴がアイツらでなくてもの騒ぎのネタになりやすい」

 

 

エヴァンジェリンはニヤニヤしながら明智に言い放つ。

春日一番の愉快な仲間達の平均顔面偏差値より明智のひうが高いし、

猫被った王子様ムーブをすれば麻帆良女子にとって話題になりやすいだろう。

(※ファンをあしらうのになれていても、そういうのが好きになれるかは違うしね)

明智は、苦々しく言った。

 

 

「確かにそれは怖いね。

 ここに来る前にマダムに詰め寄られてボディタッチもしてきて…身の危険を感じたよ」

「クックック、災難だったな」

 

 

尚、それをやったのは獅童正義との親子関係を確かめる為にスミスが変身してやった事を明智は知らない。

エヴァンジェリンの余裕ぶった態度であったがこの後呆気なく崩れる。

 

 

「パケチー俺だー茶を持てい!」

「帰れ」

 

 

明智吾郎の天敵にして悪友であるスミスが入店してきたのだ。

明智の顔が干し柿のように渋くなり、萎んでいった。

なお、今回は一人ではないようで……

 

 

「ほほう、いい雰囲気じゃのう、ハイカラじゃのう」

 

 

一緒に来たのは鳴上悠……ではない杖をついた髭を生やした腰を曲げている老人であった。

ただ、その顔面は……人間ではなかった。

白い肌、凸のような形に緑色の目?カメラ的なものが付いている……いわゆるMSジムヘッドである。

 

 

「な、な、なんじゃこりゃあ!?」

「うちにはオイルは置いていないぞ」

「普通の飲み物の方がいいのう」

「もしやアンドロイドでしょうか?」

「ワシはMS族という種族でゴーレムやメカではないのう」

 

 

MS族…… SDガンダム外伝に登場するMSをモチーフにした種族である。

老人のMS族はSD三国伝の水鏡ガンタンクや陶謙ジムなどいるが、このジムは洋服で別人であろう。

 

 

「おい……」

「すまんな、麻帆良ならコスプレとか個性で済むかなーって」

「済まないと言い切れないな、法律が機能しきっていないのを見ると」

 

 

スミスが所属している転生者の組織の一員らしい。

隠居してセカンドライフを送っているらしいのだが、この老人がワーカーホリック気質で働きまわっているのを周りに嗜められたので旅行をする事にしたそうだ。(※タクシー役にエンマニンジャか仮面風来坊かパープルボンガロがやるようだ)

老人が柏木(ここでも表情を崩さないし、大きなリアクションをしない)から出された梅昆布茶を啜る。

 

 

「落ち着くのう」

「あの……何とお呼びすれば良いのでしょうか?」

 

 

茶々丸の質問に、穏やかな声で老人は答える。

 

 

「ただの爺さんなんじゃがな……。

 そうじゃのう……皆から『おっちゃん』と呼ばれておるから『おっちゃん』と読んでほしいのう」

「承知致しました、おっちゃんさん」

「その返しも予想外じゃなぁ」

 

昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……

  • ピーコックニキ
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