<空掌流 麻帆良支部>
「不死テレビの古市と言います」
「私が空掌流開祖・風見拳虎だ」
「今日は格闘技番組『スマッシュファイト』で話題の格闘技の取材を行っています!
最近は、拳1から始まった格闘技ブームが起こりましたが、立技だけじゃない寝技もありな『一番強い奴』を探す格闘技イベントを企画中です。
その名は……『BBB(Burning Bloody Battle)』!!(※ぶっちゃけ巌流島である)
ムエタイや中国拳法、合気道、カポエラ・柔術等様々格闘スタイルを召集します!
この番組、拳1、BBBのスポンサーの中の一社である一番ホールディングス社長『春日一番』君です!!」
「こんにちは!」
「様々な格闘技に体験入門してもらう企画の第一発目です!
春日社長は格闘技の経験は?」
「いや、てんで素人で」
空掌流を制裁する為、そして中を探索する為にわざわざテレビ局を巻き込んでの作戦である。
アナウンサーの古市がプロ意識バリバリに盛り上げていこうと努めている。
一番は前世の歴史の流れを踏まえてブームを先取りして投資をしている……生前ですら大成功しているのにそこまでの攻略情報があれば更に経済の拡大が必然だったりする……それでも雪代財閥には負けるが。
本来の秘書は前世では弟分、今世では年齢が年上になったマサだったのだが、スミスに交代している。
「(テレビ局かぁ……テレビ局といえば芳澤だが、最近煽りに釣られないから煽りの修行をしたけど試していないなぁ……)」
芳澤をおちょくる事をライフワークにしているスミス(※なんでそんな情熱を燃やすのかねえ)は、ぼんやりしながらも影を飛ばしてネズミへ変化させ、探索を開始している。
見取り図や噂版などから大体隠し場所の検討はついている。
金庫を見つけたスミスは、周りに人がいない事を確認するとコヨーテ・スミスへネズミから変化させる。
電子ロックでない金庫であった為、さほど時間をかけずに金庫を開ける。
信者のリストや。現金など詰まっているがコヨーテは無視する。
「ぶち凄いんモン入っとるじゃ」
象の顔をした人型が互いに抱き合う歓喜天の像を発見した。
コヨーテは、影の中に像を入れる。
影の中に入れた事を確認したコヨーテは、実体化を解除し影は心の海の中に還元されていった。
同時に歓喜天の寺社に待機していたガルシアン・スミスが影から像取り出し、奉納する。
歓喜天の像は陽炎のように消えていった。
「これで呪いで治療やら洗脳やらしなくなるだろう。
万一、自力でできるなら自称『立派な魔法使い』に通報すればいいしな」
さて、一番達の様子は……
「(なんか、ステゴロでも殴り倒せそう……)」
風見は弟子相手に演武をする。
ワンチャン『気』を使える裏の者かと警戒したが……弟子が自分から後方に飛んで吹き飛ばされたり、前方に前周り受け身したりしているようにしか見えない。
「(お弟子さんは良い気の使い方をしていますね)」
「(それって唯の忖度って言いませんか、スミス先輩?)」
一番(ついでにスミスも)が空掌流の基本技について教わってその通りに動くも……お遊戯会みたいだなと思ってしまうレベルであった。
「(刃牙世界の空道とか元部流柔術とかの方が興味深いんだけどなぁ)」
「(古牧さん所の稽古の方がいいな)」
風見は、気のエネルギーについてやら霊的なレベルを高める云々の寝言を一通り語っていた。
テレビでもカットされる程度の内容だ。
古市が切り出す。
「「風見先生に勝ったら300万でしたっけ?」
「いかにも、我が流派は最強。
負けるなどありえん」
「そうですか、では戦ってもらいましょう!」
「うん?」
古市が勢いよく話を振って、了承したと解釈して話を続けていく。
「BBBを先駆けて異種格闘技戦を考えていましたが……いやー助かりました!」
「待て!風見先生に立ち会うなら挑戦料150万払わないといけないんだぞ!」
「そうだそうだ!それに風見先生は強いんだぞ、やめておけ!」
「大丈夫です、春日社長が払います!l
一同が春日へ視線を向ける。
「ええ、私が払います。
当社に契約しているファイターがいますのでご紹介します。
先生、お願いします!」
春日の大声で呼ぶ声を聞いたのか、ドアを開けて一人の男が入ってくる。
筋肉隆々の短くバリカンで丸刈りにしている黒人。
タンクトップにミリタリー迷彩のパンツを履き、ボクシンググローブをつけている。
鋭くシャドーボクシングをしながら華麗なフットワークを見せて登場した。
最後は、ダブルバイセップスをキメる。
「即死か腹上死…お好みは?」
「ボクシングヘビー級世界チャンピオン、拳1に転向し、BBBにも参戦予定の!!
ゲイリー・バスター・ホームズだぁあああ!
でも、テレビのコンプライアンス的に腹上死はちょっと……」
「……即死か安楽死、お好みは?」
桐生一馬や春日一番にも縁のあったゲイリー・バスター・ホームズを今回の一件で召喚したのだ!
彼は前世の記憶はないが、娘のチトセは記憶が蘇っていたりする。
前世ではベガスの闇チャンピオンで、神室町やハワイへと転々としていたが、今生ではボクシング世界チャンピオンだったりする。
奥さんが日本人で娘を育てる事を考えて日本へ移住していたのだった。
日本語は相変わらずのようではあった。
・スミスは煽りの呼吸の使い手
春休みに北海道へ行く事になった春日達と明智とスミス。
歓喜天の霊具でアイヌの神霊を抑えていたわけで、霊具がないと暴れ出す危険があるからだ。
実際、その予兆があったようで連続した事件の後始末の為やってきた。
春日が、神霊が活発化しているが、知能があるようなので話し合いで解決を試みる……が乱入者がいた。
モグリの退魔師を雇った奴がいたようで……ゴスロリの衣装にネガネをかけた少女が来た。
その名は祝月詠。
京都神鳴流剣士で、「弐の太刀」が使えるので宗家青山家ゆかりの人物だと思われる。
パラレルワールドにおける未来を描いた「UQ_HOLDER!」では、サイボーグ剣士になり、近衛帆乃香と近衛勇魚を弟子にして育てていた。
「こんばんはー神鳴流ですー」
「すいません、今交渉中なんで……」
「悪い妖怪は斬らなあきまへんよー」
建前を言っているが、強い奴と斬り合いたいという我欲がありありと見える月詠。
すると突然、スミスが顔面崩壊するレベルで大泣きしていく。
春日達だけでなく月詠やアイヌの神霊すら困惑した様子で見つめている。
なお、明智だけは能面みたいな無表情だが。
「か……」
「か?」
「かわいそうな人だなぁ…」
「ウチがどんな風に可哀想?」
月詠は道場で、二刀流は邪道やらその性根は剣士として正しくないとか山のように言われ続けた。
性根を叩き直すと襲撃されて、目障りだったので返り討ちにしたことはしばしばだった。
今回もその類と思っていたが…。
「こんな怖い表情になってまでこの程度で強さしかないなんて……才能ないんだね」
花の慶次という作品で主人公の前田慶次が武芸者へ、
『虎は………なにゆえ強いと思う?もともと強いからよ。お主はもともと弱いからそのような凶相になるほど剣の修行をせねばならぬのだ』
と言ったシーンがあったが、ここまでコケにはしていなかった。
「こんな田舎に遊びに来ていないで道場でしっかり稽古せな!」
「道場でのお遊戯会じゃ強うなりまへん。
真剣の斬り合いでないと」
「練習も下手なんて……勉強もできない子なんやな!
それに強い奴・強くなる奴は格があって嫌でも強い敵がひっついてくる。
それがない……モテへんなんて……!!
いつまでたっても強くならへんな!!
君はこの乱世の時代に何を思って生まれてきたんか?
永久の輪廻から解脱しようと思わへんかったのか?
ほんまにオマエ、マンモス哀れなやっちゃのう……」
酷い煽りである。
煽り運転なら一発で実刑喰らって免停レベルである。
月詠の米神の血管が浮き出ている。
「(なるほど、スミス先輩は神霊が襲われないように挑発していたんですね)」
「(おちょくりたかっただけだよ)」
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
-
ピーコックニキ
-
エンマニンジャ
-
野良勇者
-
史上最強の大工
-
Zさん