じんるいあく「どんな?」
バッタモン「人の見方についてな……同盟の『先生』からいい話をロハで聞けるのはいい」
じんるいあく「先生は……まさか赤先生!?」
バッタモン「あの人は……その、うん。
そっちの先生でなくて、『ブルアカ世界の先生に転生した』あの人さ。
弟子1号にも2号にも教えたもんだ……どうにかヒマを捻出して3号にも教えないと……」
(※3号はアルトリアリリィだがモノを教えるのはその間にいっぱいいたけどカルデア内に存在する弟子を言及しているだけ)
師匠のサー・ワイがこんな話をしていた。
騎士としての武芸や礼法を教えてくれますが、知恵も授けてくれます。
「偉い政治家の人が言っていたんだが、人間の顔ってのは時に口より雄弁だ。
心の習慣が刻み込んだそれは見る人が見れば隠しようもない。
人の顔見て話せというが誠意だけでなく相手の観察をする意味でも重要だと」
私は、『アグラヴェインお兄様とか難しくないですか?』と聞いてしまった。
いつも難しげな表情でわかりづらいのでは?余人にはそう見えると。
「アイツはわかりやすいよ……
そうさな、王にも指南した人の顔の見方を教えよう。
一つ目は『威圧的な目』だ。
文官たちと話し合った時の話だが…。
『俺は親の顔すら知らない、猿に育てられた(自称)男だ。だが、民の生活を良くする点では対等だ』って最初の挨拶で言ったんだ。
すると戦闘の文官のトップが山猿が偉そうにと軽蔑の色が出ていた。
まるで兎を捕まえようとするタカのような眼だった」
むむむ、師匠にたいしてなんと無礼な!
マーリンの方がはるかに怪しいのに宮廷魔術師にいるじゃないですか!
「予算案や政案を出すが、ソイツは無言で睨みつけ議論などしなかった。
態度は一見従順だが反抗する気が満々だった。
威圧的な目の特徴は、相手を格下を格下に見ている……高明な学者の弟子だったやら、どこどこの地位にあった、金持ちだ……
なんらかの尺度で比較して自分が上だと思い込む……いやぁキャスバリーグが荒ぶる訳だ。
次に議論を裏切る……議論したら自分の無能さがバレるからね。
だから威圧して相手を黙らせる」
お兄様も威圧的かも……
「顔が老け顔でコワモテなだけだな。
威圧的なやつの見分け方は、目が合った瞬間に圧迫感、試されているような……戦いに挑まれているような感覚になる。
(なお我様やオジマンは裁定者だったり、戦いをすることが多いからなー)
本当の実力者は厳しくも温かで、威圧的な奴は冷たさしかない」
なるほどー、師匠はなんでも知っているんですね!!
「いや、知らんことはいっぱいあるぞ?
で、後日に文官頭に『俺の事を敵の様な目で見ているが……俺たちの敵は貧困だぜ?お前さん達の経験と俺の手腕が合わせればマシなものになると確信している』って言ってやった。
それで威圧的な眼が消えた……ガレスよ、威圧的な眼は恐れの裏返しだ。
自信がないから先手を取って上下関係を作ろうとするだけだから恐れなくていい、まともな関係の構築は困難だと思え。
次に次は『ひねくれた口元」だ……本性は口に滲み出る。
危険なのは片方の口角だけ上がる奴だ……笑っている様で皮肉や軽蔑の現れさね」
アグラヴェインお兄様もガウェインお兄様もそういうことはしないかな…?
「とある国の王様へ俺が使者としてご挨拶しに行ったんだが……
表面上は歓待していたが口元がね、クイっと上がったんだ。
『アーサー王王は素晴らしいですな、勢いがある……だが若い』ってね。
案の定、そいつの部下へ『アーサー王とか言ったな、大きな事を言っているが所詮は若造』と陰口たたいていたな。
ひねくれ者は素直にものが言えずに皮肉や悪口が入る……長年の不満や妬みが積み重なったんだ。
自分も称賛されたいんだ……(呼延灼プーサばりに直球に褒めて!と言えれば可愛げが……いや、アレはダメだろう大統領出し抜いてラスボス簒奪していたし)。プライドが邪魔しているからああなったわけで。
こんな手合いは人の心の痛みを理解してやることだ、誰よりも認められたがっているからね。適度な距離感で良いところを見つけて褒めれば対処できる」
お兄様達は正面から切って捨てているけど……
「三番目は…そうだなぁ、虚な目はマズいね。眼に光がない奴ほど危険だな。
心が死んでいる……だから何するかわからん。
とある村の村長なんだが、不作で作物が実らないから対策を聞いても『なんとかします』の一点張りで徴税の延期の陳情しかしなかった。
いや、取れないのはしょうがないから、救荒作物なり水路の整理なり、借金するなら返済計画なりこっちに話し合えば良かったんだが……。
1ヶ月後、その村は隣村を略奪しようとした……王が仕方なく皆殺しという形で処断したが。(トリ公、そこで王は人の心がわからないはないわー)
斬られる間際まで村長は虚な眼だった。
こうなるのは二つかあるが……失敗や挫折が重なって希望を持てず、努力しても報われなくなって感情を堰き止める。
もう一つは責任に押しつぶされてしまう……お前の兄や王はそうなりつつあるがな……いや、こっちも色々手を回しているんだが……。
感情を失ったトップほど危険だ、人の痛みがわからなくなる(獅子王とか獅子王とか獅子王とか)。
辛いことがあっても人の心を失わないように努めた(特に姜子牙の人生では)。
怒ったり、泣いたり、喜んだり……それが人間だ。
お前さんはその点は安心だな」
えへへー(※この薫陶のお陰で獅子王派でなくケイ派についた)。
「虚な奴は眼に力がない……そういうのには関わらない様にしな、ただしかつて情熱的だったことだけは忘れるな。
今は心が死んでいても何かにきっかけで蘇るかもしれんしな……極めて、極めて稀だが。
目の光がなくなる人生だけは歩むなよ」
はい!
「眉間に険しい皺を出す奴がいるだろ?」
アグラヴェインお兄様です!
「その皺に意味がある。
良い国を作ろうとする苦悩がある。
で、だ、
皺にも二種類ある『頑張る皺』と『文句皺』だ」
???
「何かを成し遂げようと頑張るのが前者だ、困った時でも力がある……こういう人間は信頼できる。
後者は、不平不満しか言わないで眼が死んで諦めしかない。
見分け方は『良い天気ですね』と降ってみろ。
頑張る奴は一瞬でも表情が和らぐ……ケイの場合は和らぐけどその10倍苦い皮肉を飛ばすが。
天気の話ですら皺をだしたら……何かあるたびにできない理由を探して諦めていく」
お兄様も一瞬和らぐけどすぐに仕事の話をするなぁ……
「頑張る奴には一緒になって頑張れば良い結果が生まれる。
文句言う奴はトラブルが頻発するし、お前も暗くなるから遠ざかれ。
アグラヴェインは嫌われてはいるが、恥じる必要はないし寧ろ誇りに思え。真剣に生きている証拠だ。
次は……冷ややかな表情に関してだなアグラヴェインみたいな。
アイツは無感情じゃない、激しく燃える感情を外に出さないだけなんだ。
感情を出すと弱みを見せると思っているんだろうな……モルガンに育てられればそうなろうが。
だが冷ややか表情は恐れられたり誤解を受ける……表情を気をつけろというがおっさんの言葉だから反抗されるのかねえ…。
機会を逃すからな」
機会?
「人間関係はタイミングが重要。それ逃すと失敗する。
政治に携わるならそれは欠点になる。
王レベルだと国の顔だからな……民の怒りや悲しみにも寄り添わないといけない。
あ、顔色を伺えと言う訳じゃないからな、国民の言いなりも国民がしくじっていたら致命的なんで。
冷ややかな表情のやつにあったら、感情を引き出してやれ。
率直にどう思っていますか?本音を教えて?そうやって積極的に働きかけろ、心の中に熱いモノを持っているはずさ。
ただし何度やってもダメなら引いておけ。
感情の通わない関係に時間を割けるほど人生は長くないしな」
わかりました!お兄様にも当たって砕けてきます!
「砕けちゃいかんだろう……。
次に笑顔って大事だ。
王が笑顔でいるってのは民への安心感を与えるからな!
人前で笑顔でいてほちがいなくなった瞬間に無表情になったらやばい、ロット王とかそんな感じだったな。
作り笑顔にはいくつかある。
『営業スマイル』……相手から何かが欲しい時の笑顔。目的達成まで持続するが終わったら消える。
『ビクビクスマイル』……怖い相手に媚びる時だな、叱責されたくない、不安だから愛想を振る舞う。
『騙しスマイル』……相手を油断させる最も悪質で危険だな」
マーリンですね!
「それはそう(いや、胡散臭いだけで一番はあのオベロンだが会うことはないだろうが)。
作り笑いの見分け方は目を見ることだ。
本物は目尻にシワができる。作り笑いは口元だけで眼が笑っていない。
次はタイミングだ」
タイミング?
「本物は自然に生まれる。偽物は意識的だから一拍遅れる。
最後は持続性だ……本物は余韻がでるが偽物はパッと消える。
民の前では作り笑いはせずに感情を出しておくべきだな、それが民に対する誠意だ。
表面的な愛想笑いに騙されず、本性を見るべきだ。
重要な約束はしないほうがいい。本物の笑顔は人を幸福にするが偽物は不幸にする」
わかりました、マーリンに気をつけます!!
「商人の取引で騙そうとする奴がいたが、俺でなく壁や彫像、窓の外などキョロキョロしていた。
泥棒でも探してんの?ってくらいに。
俺は確信したよ嘘ついているって。
案の定、小麦の混ぜ物の割合が酷かった。袋丸ごと小石だったモノもあった。
眼が泳ぐ奴は何かを隠している。嘘をつく奴は相手の目を見続けられない……酷い女は自分を騙してそれを真実と思い込んで話す奴もいたが……(具体的にいうと馬氏とかな!)。
目は心の窓だ、本当の事なら堂々と見るが負い目があれば眼が泳ぐ。
逃げたい視線は責任回避をするためあちこちに視線を飛ばす。
騙したい視線は、周りを警戒する。
自信がない時は不安で視線が安定しない。
こう言う輩の話は鵜呑みするな、裏を取れ。
重要なのは約束や契約は避けろ。
ただし、視線が泳ぐ人間が全て悪人というわけではないからな、緊張や人見知りかのしれないしな。
だからどんな話で視線が泳ぐかを見極めることだ。
重要な話でやる奴は騙そうとしている可能性が高いから注意だ」
はい!
「元気のある返事でよろしい。
相手に目を見て話すには敬意を払う事であり誠意だ。
相手の視線をみて事の真偽を見分ける様に。
最後に……『無関心な表情』についてだ。
怒りも悲しみもない一切相手への関心がないのはある意味一番危険かもしれない、感情が死んでいるのだから。
ある領主の話だ、災害やら戦で食料すらおぼつかない、そんあ状況だと民や部下の騎士も陳情をするわけだが。
『よきにはからえ』と言って絵などの芸術に没頭した(足利義政みたいな)。
その顔には民に関する同情も、事態の収拾への意欲が感じられなかった。
まるで、自分には関係のない別の国の出来事のような態度で」
ひ、酷すぎます!!
「無関心な輩の問題点は三つ。
一つめは無責任……自身の地位や役割の大切さをりかいできない、知っててもやる気がないって奴だ。
次に人気持ちが分からない。他人の喜びも痛みも自分の事として感じられない。
最後は想像力の欠如だ。行動の結果、他者への影響が想像できない。
この三つが揃った奴が政治のトップになると国が荒廃する。悪意なく害をばら撒く……速やかに排除するしかない。
悪意がある方がまだ話がわかるからな、無関心な奴は話が通じない……未来でもこの手の馬鹿が定期的に湧くからな。
こういう馬鹿は中枢に触れさせたくないし、関わらないのが一番の対処法だ、本質的にかわらないから改善の余地はない」
でも……もし、そういう人が身内だった場合は……?
「上司や、身内だった場合……簡単に切れない相手の場合は別の戦略が必要だ。
それを前提として戦略を組むか……自身が傷つくリスクも覚悟をして切り捨てる、かだ。
ガレス、無関心な人間になるなよ、どんなに才覚があってもその心根があるだけで台無しにする(ガンダムでいうシロッコみたいなもんだ)。
何かを持って関心を持って生きるんだ」
わかりました、師匠!!
前回教えてもらったことなんですけど……ちょっと分からないことがあって……
田中角栄氏は小学校卒の首相で失脚しましたが間違いなく傑物で話も為になる部分は多かったです。
為にならない首相に関しては……うん。
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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エンマニンジャ
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史上最強の大工
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Zさん