6、覗覚星アモン
「ハッハー!騎兵隊だー!俺はアーチャーだけどな!
サノ@より弱いだろうからなんとかなる」
「全くこれだけデカいと外すのが難しいくらいだ」
「はっはっは、大昔退治した百足より厄介だな」
テンションマックスで銃を乱射してはスピードローダーでリロードして発砲を繰り返すボブ・マンデンとヤレヤレという態度で矢を放ち続けるアーラシュ、そして日本の妖怪退治の専門家ウルトラマン……じゃなくて俵藤太。
魔神柱の攻撃で即死の可能性があるにも関わらずシカ撃ちかイノシシ撃ちのような呑気さを発揮する世界の射撃の名手達。
それに嫉妬する者がいる。
「貴様らぁ……余と共に戦うだけの勇者を独り占めしおって……!
貴様も何か言わんか、我が宿敵!」
「人違いです(しれっと)
「(おろおろ)」
トップクラスのサーヴァントであるオジマンディアスがアーラシュを取られたことで嫉妬し、生前戦ったことのあるムワタリ二世でもあると直感的に気がついたのでバッタモンにも八つ当たりを行う。
なお、それをいけしゃあしゃあと否定するバッタモン。
そして荒ぶるオジマンディアスに狼狽するニトクリス……。
「くそ……俺の剣だとなかなか傷がつき難いな。
静謐、お前の毒を傷口に塗り込め!」
「(こくこく)」
「こういう相手には我らの技が通じ難いな」
「弱音を吐くな煙酔!初代様に聞かれたら叱責だけで済まないぞ!』
耀星のハサンは限界を超えて自身を酷使して魔神柱に切り掛かり、静謐が追撃する形で戦っている。
なお火力不足の煙酔の弱音を叱責する百貌、無言でダークを投げつける呪腕。
剛を煮やしたアモンは魔神柱を増設して一斉攻撃しようとするが……
「働け、ウドの大木」
「空の彼方、大地の向こう。其は世界の果てに立つ───光の楔!
世界を縫い止める楔を突撃槍として用いて魔神柱に突撃するは『獅子王・ロンゴミニアド』。
特異点で消滅したはずの存在である。
その横で毒を吐くのは円卓の騎士サー・ケイである。
ケイは獅子王の宝具の爆風が終わってから追撃の突撃を敢行する予定であったが……爆風に乗じて突撃する狂人がいた。
「行くぞ、ベイラン!人理と世界、そしてブリテンに死の刃を向けた者を許すな!」
「承知!!」
「馬鹿な……この爆風の中に突っ込んでくるだとぉおおお!?」
あの時代において最強の騎士であるベイリン、そしてその弟であるベイランが駆け抜けていた。
無数の魔神柱はロンゴミニアドに消し飛ばされたが死にかけてで残っている者もおり、同時に新たな魔神柱が生成されるが死の刃が叩き込まれる。
ケイはその様子に溜息をつきながら剣を抜く。
「先駆けていった狂人どもはさておく、
ウドの大木が定期的に間引いて俺たちが止めを刺すという簡単な仕事だ。
お前らが得意な仕事だ、サボるなよ」
「では私から先陣を切りましょう。
もう一つの聖槍よ、来たれ。カウントダウン──『
「パーシヴァル卿に続けぇ!」
「特異点では早々に討死したが今度はそうはいかない!」
パーシヴァルがベイリン兄弟に続けとばかりに宝具を使用しての突撃を行う。
獅子王に召喚された円卓の騎士(モードレッドはロンドン組の方)が集結して魔神柱に戦いを挑む。
早々に脱落した反獅子王派の円卓の騎士も張り切っているようだ。
「この身にギフトはなく…」
「口より手を動かせ、芋騎士の口と料理のセンスは一切期待していない」
「私は羨ましい……ガウェイン卿は何処までも実直で、サー・ケイは迷いがない」
「自陣の士気が下がる発言は控えてください、トリスタン卿!」
「ははは、遠慮がちなガレスが立派になって……」
ガウェインに塩対応なケイに、トリスタンは嘆きながらもフェイルノートで魔神柱をバラバラにしていく。
ガレス(キャスター)は、仕事ぶりは問題ないが態度が問題なトリスタンを叱責する。
そんなガレスの成長ぶりにホロリとするランスロット……なおコイツは無窮の武練[A+]持ちなので感情で乱されることなく仕事をしている、
バッタモン……いやサー・ワイは早々『小細工』を終えた。
そしてケイに向かって無言で恭しく一礼する……まるで長年支えた従者が暇乞いをする様に。
そんなワイを様子を見て軽く頷いてから、手で払う動作をする……既に別れの言葉はキャメロットで行ったのだと言わんばかりに。
ガレスは、その様子を見て全てを察した……ガレスの視界が滲む……だが、努めて笑顔で長年連れ添った師を見送る。
ワイは走り続ける……長き旅路の最後を締め括る為に。
7、生命院サブナック
「悪鬼滅すべし」
「いざ、参ります!!」
「よぉし! 殺すとするか!」
「六文銭を持っていけ……。貴様には必要だ」
平安時代の荒くれ武者が有無を言わさず突撃を開始する。
それに同時に追随するには風魔小太郎であった。
イシュタルが魔力弾を乱射するが、彼らはフレンドリーファイアなど恐れずに突っ込んでいく。
それに続いていくのはレオニダス二世、武蔵坊弁慶(偽)が槍を振るう。
天草四郎はその援護をするべく黒鍵を投擲する。
三女神にアナ(メドゥーサリリィ)とジャガーマンもそれに続いている。
脱落して冥界にいった地右衛門はこの騒ぎに参加せずに去ろうとしていたが、エレキシュガルが立花達に力を貸してほしいと懇願され、しかたなく参加してたりする。
「英霊未満の俺ができることなど……」
「宝物庫のやつを貸してやろう」
地右衛門は愚痴をこぼすと英雄王が魔神柱相手にもダメージを与えられる業物を貸し出してきた。
もはや逃げることもできない!
エルキドゥの絨毯爆撃のような攻撃のどさくさに魔神柱へ追撃していく仕事をこなす地右衛門であった。
8、廃棄孔アンドロマリウス
「小一郎ぉおおお!!弾丸(タマ)もってこぉい!」
「残念、時間が足りない!
マスターも先に行っているんで、沖田君に頑張ってもらいませう」
巌窟王やジャンヌオルタ、源頼光、イスカンダルに両儀式(剣)、クレオパトラにぐだぐだコンビ、タマモキャットにブリュンヒルデ、酒呑茨木の鬼コンビ、マタハリに佐々木小次郎、メディアとエミヤ、衛宮切嗣、アイリスフィール、イリヤとクロエといった七つの特異点には関わらなかったサーヴァント達が助力してきた。
なんか顔やリアクション芸がうるさいせいかノッブに集中砲火されているが優先順位が低いせいで元上司なのにスルーされている。
まぁ殺しても死なないだろう的な信頼があるからだが。
バッタモンは『小細工』をしてマスターの元に向かおうとするが……
「ちょっとそこのお兄さん」
「……なんの御用で?」
声の方向に首だけ向けるバッタモン。
そこで見たのは黒い人影で、目だけはこっちを見ているのがわかる。
無視して走り去れないことはないのだが……
「つれないこと言うなよ。
俺の『場所』貸したし?それで生成できたパチモンの聖杯をあげたし?
俺の話に付き合ってもバチは当たらないんじゃないの?」
「……3分間待つ、アンリマユ」
話しかけてきたのはアンリマユ。
ゾロアスター教の悪神……ではなく、とある集落で世界中の人間の善意を証明するためにその名を押し付けられ、「この世全ての悪の原因である悪魔」として周囲から扱われた誰かである。
因みに、バッタモンがクズ資材を使って召喚儀式をした時にアンリマユを召喚しているのだが、カルデアに感知されないようにニートを決め込んでいるのは秘密だったりする。
「メッチャ足取り軽いじゃない。
やっぱ辞表を叩きつけにいくから?」
「そんなところだ。
アンタだって貧乏クジを引き続けているじゃないか」
「おっとブーメランになっちまったな。
で、楽しかったかい、オ・シ・ゴ・ト?」
「最悪に決まっている」
楽しげなアンリマユに対して渋い顔をするバッタモンである。
多くの歴史の流れの飲まれてきた。
多くの人を救い、多くの人々を死に追いやった。
やりたくない仕事*1もあった。
「だが……マシな事があった」
周の文王、武王をはじめとした良き上司。
ケイのような兄貴分*2や妹分のアルトリアとの日々。
武吉やガレス、ベディヴィエールのような弟子達が健やかに育っていく喜び。
安倍晴明や蘆屋道満との騒がしくも愉快な日々。
そして同じ転生者の藤丸理代とその兄の立花とカルデアの人々との日々……。
「それをゴミ箱に捨てて燃やすと言うのだから殺しにいくのは当然だろう?
人類は憎い死んでしまえ!はまだ良い、良くないけど。
だが人類はカスだ!だから新しい人類作りますってのはな……いやAIのような新人類作って代替わりするならめでたいぜ?
だが人類史否定するって方法がな……ラフムとか見れば失敗しているし死のない世界なら良い人類ができると思い込んでいるが…。
謎のヒロインXのホームのサーヴァントユニバース見てみろよ?サナダムシの目論見がうまく行ってもアレに行き着くだけだ」
キレ気味に叫ぶバッタモンに腹を抱えて爆笑するアンリマユ。
「誰かさんが言った『人類に価値はなく、人類が生み出したものに価値がある』って考えは大賛成だね。
人類の総括は人類が終わってから完成するのだから……それを邪魔するサナダムシには死んでもらう。
……まぁアレがキレる気持ちは分からんでもないがな。
じゃあな、アンリマユ。
お前は恩讐の炎で燃える者を見送ったり*3、押し入れに押し込まれればいい*4」
バッタモンはそう言い捨てて最後の決戦へ挑みにいく……。
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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エンマニンジャ
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野良勇者
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史上最強の大工
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Zさん