「もう少し俺と遊んでいけよ『カーラ』さんよ」
「(何故私の名を……!)」
「『解放!』
こんにちわ死ねえ!」
「(何故だ……!何故私の正体を知った!?
そして荒野の賢者でもないこの男……何者……!?
見た目からはたんなる下男にしか見えないが……)」
「古代魔法王国の生き残りと聞いている。
いろいろ聞きたいが私の野望を阻むなら歴史から退場してもらう」
メージを受けて大の字に倒れるナロモブ。
視線の先には壊れたサークレットと気絶した老人があった。
「やっちまったなぁ……」
完全に原作と乖離していき未知の未来へ挑む事になるナロモブ。
覚悟はしていたものの、大きな安堵と大きな不安が混在していく…。
ウォートの塔の隣に、簡単な小屋が建てられた。
ナロモブがドンブラスター召喚からにマジレンジャーの力で錬成し、台所や窯を設けた。
炎をサラマンダーに命じて操作しながら叫ぶナロモブ。
「おーし、おし!
燃えろ燃えろ!炎の男爵、ナロモブ参る!」
「……何をやっている?そもそもお前は山村の猟師と言っていなかったか」
怪訝そうにナロモブを見つめるベルド。
彼がやっているのは、2つのことをしている。
牛の骨灰を土と石を混ぜて整形し、それを焼いて釉薬かけて焼いて、模様をつけて仕上げに焼いている……そう、ボーンチャイナを作成しているのだ。クラフトマンでない素人だがそこは賢者レベル12とまた一つ精霊使いのレベルが上がり、*1火の焼き入れなどのタイミングが常人より理解できる。
更に前世での趣味の一つである陶芸教室での経験を活かして制作している。
それと同時に、鍋に鶏ガラ、鶏肉ひたすら煮て灰汁を取り除き続けてる……コチラはコンソメを作っている。
アクをある程度取ったら山野から調達した香辛植物をぶち込む予定である。
中世ヨーロッパに近い剣と魔法の世界……ブイヨンらしきものは洗練された宮廷料理にはあるかもしれない。
だが、コンソメスープが広まったのは19世紀である!*2
「ウォートに未知の衝撃を与えてやるのさ!」
「衝撃?」
「上手くいけば貴族どもは、喜んで骨と土塊の塊に金貨を吐き出す。
で、この飯は王様ですら口にしたことのない奴だ……あとで飲んでみろ、飛ぶぞ?」
「毒物を飲ます気か?」
「そうじゃない。
まぁこれに慣れれば普通のスープを食べたくなくなるという意味では毒だな。
古代魔法王国の食文化にはあったかもしれんが……生憎生き証人はマーファの身元に送ったがな。
いや、帰らずの森で遭難したままの真の生き証人とかノーライフキングに転生した死に証人はいるな。
あともう一つのとっておきがあるが……それは後にしよう」
ナロモブは、精霊魔法のトレーニングと、暇つぶしと、ウォートのツテであるライデンの大商人へ紹介してもらう為のプレゼンをしているのだ。
ナロモブは、もはや原作通りにいかない未知の未来へ挑む。
ナシェルを魔神戦争でロードスの王へ押し上げ、大陸へも商業路を伸ばそうと考えたからだ。
世界が平和で完全な平穏になっても終末をもたらすので、大陸の将来的にアトン退治の障害になる国家に盛大にババを引かせる計画を進めるのだ。リウイなら穏便に済ませる方向へいかせたいだろうが盛大に敵対国家へ死体蹴りしてもらい次の戦乱の温床になってもらう、ロードスが平和になった分を受け持ってくれと。
生まれが狩人である以上王や騎士のルートで出世は困難であり、異界の女神を布教する気もない以上、『金』という力を早く手に入れる必要があるのだ。
「土塊に金を払わせるとは……ウォートが小石を黄金に見せかけようとしたがお前も負けず劣らずの悪辣な魔法を使うようだ」
「いやいやベルドの旦那、俺は魔法を使わない職人の技術で土塊に価値を与えてやるのさ。
貴族も喜び、俺は銭子(お金の方言)を貰えてウッハウハよ」
.
.
.
777:名無しの転生者
しかし、ウォートへ政治論叩きつけるとは。
778:バッタモン
ルキエルが無理矢理王政否定して民主主義をやろうとするしな。
フランス革命を例にとって民主主義で凄惨な犠牲がでたケースを説明したり、共産主義とか言い出した場合にどれくらい酷くなるかレクチャーし始めてしまいには構造主義とかポスト構造主義とか理解し出すウォートが怖いのだが。
779:名無しの転生者
野良勇者ニキに政治のレクチャーした>>778も大概だと思うぞ。
780:バッタモン
なぁに昔取った杵柄だ。*4
金本位制の限界からの管理通貨制についてやらケインズ理論も理解できるのがな……資本主義という剣の世の次の恐ろしい未来を理解していくのが怖い。
一歩間違えれば古代魔法王国みたいになるからな……『魔力がない者は人じゃあらず』から『金がない者は人じゃあらず』になる。
781:魔神博士
それってバブリーズが台頭しそうですね!(バブリーズのTRPGリプレイを渡されたので読破)
あと速攻で将棋を理解して打ち負かしていましたね。
(野良勇者「(マジかよ、前世はアマチュア将棋三段なんだが……)参りました」
ウォート「獲った駒を再利用出来るというのは戦略の幅が広がるから定石の理解が厄介だった。
お陰で最初の勝負は負けてしまったよ」)
782:名無しの転生者
うーん、そりゃ排除されるわウォート。
783:エンマニンジャ
缶詰、瓶詰めの保存食についても興味津々だったな。
軍師や宰相としての観点なら当然か。
(ウォート「しかし肉が腐らぬように密閉させるというが……」
野良勇者「菌……目に見えない虫より小さい生き物が活動して増えないようにするんだ。
奴らが増えていくのを防ぐのが腐敗を防ぐコツよ。
菌が増える過程で栄養を奪い、毒を撒くわけだ……まぁ酒のように益をもたらすシロモノもあるが……信じるかい?俺の言うこと」
ウォート「始原の巨人の骸から神やら精霊やら竜が生まれたわけだ。
それに似せられた我々も骸から腐敗し病が蔓延するのも菌なるものが生まれ増え続けた結果と始原の巨人と比べれば小規模だが同様のことが起きていると」)
目に見えない菌とか中世の人間に教えてこう言うふうに爆速で理解できるのは本当に少ないぞ。
784:名無しの転生者
IQが差が広いと会話が成立しなくなるのが理解できるわ。
ボンクラ王様は理解できないから排除にいくわ。
.
.
.
ウォートが白い食器(ボーンチャイナ)を観察する。
王侯貴族と芸術品についても語れるレベルであるウォートはこの食器の価値を理解してしまった。
「大したものだ。
本業の職人でなくてもここまで作れるとは……更に伸びしろがある」
「その辺の知恵は出すから職人を集めて更に研鑽を積んでくれ。
ああ、マーモには珍しい植物やら
「この時点で一生飼い殺しにされてもおかしくない知識と技術なんだが。
更に金のなる木があるのだろう?」
「女神の描いている『漫画』と言う奴も文化的娯楽でこれも金になる」
「漫画?初めて聞くが……」
「現時性と線上性とが複合した一連の絵で、簡略化と事象の抽象化が特徴とされるが……
初歩的な奴だと……」
俺が羊皮紙に一コマ漫画、四コマ漫画をささっと描く。
一コマは『金髪の王子(ナシェル)は悔しそうな顔をしながらパイ(スカードと書かれてる)をヴェノンの王様に献上している図』……風刺画に近い.
四コマは起承転結で纏めた『のらくろ』で。
「ほほう、一目で多くの情報が入る……こっちは短いながら物語になっている」
「その気になれば、吟遊詩人のサーガだって漫画にできるぜ臨場感、躍動感をだしてね」
「しかし羊皮紙がいくらあっても足りないぞ。量産がむずかしい。
板木でやるにも……」
「ああ、木から紙を量産できるので、安価で。
羊皮紙はこだわりのある人向けだったり高級志向になるな。
活版印刷という凸状に盛り上がった文字や図版(活字)にインクをつけ、紙に圧力をかけて転写する伝統的な印刷技術があってな……これを合わせれば本は賢者や王侯貴族だけのものでなくなるな。
知識の保存も普及も格段に楽になる」
「……王侯貴族や大商人が私を排除する気持ちがわかってきたよ。
よくもまぁこんな危険なモノを頭に溜め込んだものだ」
「いやぁそれほどでもぉ」
「褒めていない……というよりわかってやっているだろう」
「おい」
話が盛り上がる二人にベルドが口を挟む。
心なしか少し苛立っている。
「そろそろ食わないか?」
「珍しいな、ベルド。
戦いと女以外に興味はないとばかり」
「強敵とは命懸けで戦い、極上の女がいれば抱くものだ。
……少し味見をしたが『飛ぶぞ』というのが冗談じゃなかったな。
腹が減っている時にこいつが目に前にあれば食いにいくのは当然だろう」
ベルドが女や強敵と同列にコイツを並べるとはな。
俺たちの前に熱々のコンソメスープがある。
透き通るスープに野菜と肉が入っており、さらにコンソメを使った料理。
今のロードスでは俺達しか食べていないだろうなぁ!
『四人』で食事を始めたがウォートも手放しで褒めた。
「美味いな。
スカードや他の場所でもこれ程美味い食事は初めてだな。
貴族もこれに金貨を出してでも君を専属の料理人にするだろうね」
「酒に合うヤツをだしてくれれば言うことなしだな」
「………生きてて良かった……!」
これが
なろう主人公めいた活動ができるってもんよ。
ああ、ちなみに最後のセリフを言いながら涙流してメシ食っているヤツはカーラの被害者の爺さん戦士だ。
身寄りのない傭兵業をしていたらしいが戦場でカーラに目をつけられて10年憑依されたようで年齢は50そこそこだそうだ。
身の振り方を聞いたらコネや仲間もいない状態で傭兵業を再開するか迷っているから俺がスカウトした。
年取って息切れ気味とはいえベルド相手に善戦できる戦士でカーラの知識もある程度覚えているなら即戦力よ。
本人も恩義もあるし、退屈しなさそうなので了承したので仲間になってもらった。
幸いカーラの残した魔法のチェインメイルと魔剣もあるし……ああ、名前はアッシュという。
意外と気さくな性格だった。
腕利きの冒険者集団のリーダーをやっていたが、カーラに襲撃されて仲間を失いながら討ち取った結果、憑依されたようだ。いやライデンでベテランさんが『多少腕が上がっても死ぬ時は死ぬからな、アッシュ達みたいにな……』と言っていたからベテランさんの名前を言ったら『あのゴブリンと泥試合したあいつが成長したなぁ」と知り合いだったし!
まぁナシェルが来るまでベルドのオモチャにされたり、ウォートと与太話しながら売り込む商品のサンプル作ったりしながら訓練しているってわけよ!
「ウォート師!私です、ナシェルです!
門をあけていただけませんか!?」
休暇は終わりのようだ。
ウォートは門を開けて俺たちと一緒に出迎える。
戦士として俺を上回りながら優雅な外見ナシェルくんと、全身鎧とハルバードで武装したドワーフの王フレーべがいる。
「ベルド師も一緒だったのですね。
この度は我が父が無礼を働き、大変申し訳ございません」
貴人であるナシェルは跪く。
ベルドはぶっきらぼうに言い放つ。
「お前が謝る必要はない、ブルーク王のやらかしを息子に背負わせるほど馬鹿じゃねえ。
それに依頼人からの裏切りはよくあることだからな」
「俺もあったなぁ、『騙して悪いが』と背後から矢を射られたり』
「俺はガキの頃の腐れ縁が裏切っていたがな……俺の手で引導を渡せなくて残念だった」
俺たちの茶々を聞いてウォートへ視線を向けるナシェル。
「ウォート師、此方の方々は?」
「ああ、このご老人はアッシュというライデンでかつて腕利きの冒険者をしていたが10年以上亡霊に取り憑かれていたところを我々が救い出した。
そして彼はナロモブ、私の最も新しい友人で面白い賢者だよ。
分野によっては私に匹敵したり上回る部分もある。
1ヶ月くらい前に、命の危機の際に神の啓示を受けた瞬間にロードス最高の神官魔法の使い手になった苦労人だよ。
あとモグリの盗賊技術持ちで、なかなかの精霊使いでもあってやることが忙しくて本業の狩人の腕が伸ばす暇がないのが悩みだそうだ。
ナシェル、君の聞きたいことは私より彼の方が詳しい」
笑うな、ウォート!
くそ……事実だが。
この恨み、ニースにあった時に推し活して結婚フラグを立てて貴様を人生の墓場に突き落として祝ってやる!!
「初めましてナシェル王子。
ベルドの旦那やウォート先生から聞いています。
類稀なる魔術師の才覚とロードス最強の戦士をも唸らせる戦士の才覚を持つ未来の王者の雛鳥と」
「……スカードはヴェノンと併合し、私は唯のナシェルです。
畏まる必要はありません。
それと、ご存知なのですかスカード、いやモスで何が起こっているのか?」
ウォートとベルドに視線を送る。
真実はあまりに重い話なのだが……。
二人が促す以上、手加減はしないでおこう。
「始まりは……ヴェノンが本気でスカードを併合しようとしたことから始まる。
ロードス最高の魔術師と戦士がいてもいかんせん兵力がすくない。
二人を抑えている間に城を落とせばいいからね。
それで……末期の腫瘍のブルーク王は、ウォート先生の持っていた古代王国の魔神の文献に着目した。
古代魔法王国の召喚魔法師アズナディールに魔神は召喚されて、召使いや反乱分子の粛清とかとにかく顎で使ったわけよ。で、大陸で世界を滅ぼす混沌精霊が生まれてそれを倒すというか活動休止に追い込んだ代わりに魔術師の塔がぶっ壊れて魔法が使えなくなって王国が滅亡したんだが今はその話は置いておく、少し未来で復活するから対策はおいおいするがね」
「ナロモブよ、初っ端から飛ばしすぎだぞ。俺はカーラの知識があるから理解できるが、ウォート以外置いてけぼりだぞ」
アッシュが思わずツッコミを入れてきた。
うーん、常識人!
「で、封印されて、放置されていた魔神を復活させてそれでヴェノンを押し返して返す刀でロードス征服を狙ったわけだ。
まぁ魔神をつかったらヴァリスが攻めてくるだろうしヴェノンを滅ぼしたらモスの国々も滅ぼしにかかるだろうしその判断は仕方ない。
自分の血が繋がった者を生贄にして解放すれば魔神王が命令できるようになって解放され、その部下の推定数千の魔神も操れる……ロードス征服も容易だろうよ。
ナシェル王子の妹リィーナ嬢も生贄になる覚悟をしてブルークと共に魔神解放へ向かった。
実際、ブルーク王は魔神の封印がある『最も深き迷宮』の最深部まで罠やモンスターを退けた。
儀式も完璧だった…それ故に魔神王は解放された」
「それはどういう事ですか?」
「……リィーナ嬢の母親は浪費家かつ淫蕩ともっぱらの評判だった。
『他所の男』の子をブルーク王の子と偽っていた。
解放された魔神王はリィーナ嬢の身体に宿り、ブルーク王を殺害した。
仮にブルーク王の姿がみてもそれは『ドッペルゲンガー』という相手の姿や能力を盗む魔神がブルーク王の死体を食べて成り代わっているので情け容赦なく切ってください。
喉が渇きましたので、少し休憩しましょうかね」
と言って果実の絞り汁をナシェルと自分とウォートに振る舞う。
残りの三人にはエールを渡す。
ここまでの情報を飲み込むのも大変だろうからな。
羊皮紙に魔神の階級図を書く。
「下級魔神ですら騎士数人でかからないと危うい。
上級魔神は魔術師や精霊使い、神官と組んで連携していかないといけない。
魔神将は……ベルドの旦那なら一騎打ちの死闘の果てに倒せるでしょうが普通の人間は死にます。
魔神王は魂の強度が強い。魔法の剣で斬っても傷が塞がるしウォート先生の魔法でも殺せない。
神官魔法のコールゴッドすれば倒せるが、魔神王は全力で逃走するので確実殺せる保証はない。
仮にこの場に現れたら俺がコールゴッドするんで、
メッチャ痛いけど、長男だから我慢するんで」
「なぁ、ワシは賢くないが人間が神を宿して痛いだけですむか?」
魔神解放の真相と魔神の脅威を聞いて憎しみに燃えていたフレーべだが、俺の発言に少し毒気を抜かれながらアッシュに問いかける。
「肉体も魂も砕け散るとカーラの知識でも言っているんだがなぁ」
「マーファならその辺気を遣ってくれるから100年位に一人の天才神官なら運が良ければ死なないで済むよ。
自分の神はその辺忖度してくれるので助かるけど」
「一ヶ月で2回使っていたな」
「気軽に神と雑談できるのは君くらいだよ。
フォーセリアの外に存在する肉体も健在な女神らしいが、君に負けず劣らず愉快な存在のようだ。
いや、君が愉快だから愉快な神の声を聞けたのかな?」
解せぬ。
「で、古代の魔術師達はなんかの弾みで解放された対策に魔神殺しの武器を作った。
『魂砕き』……これ自体が一流の魔剣だがその効果は斬られたもの精神を砕く。
魔術師なら精神を消耗して魔法が使える余裕がなくなるな。
問題は、魔神殺しの武器は魔神王が持っているんだがな。
まぁどうにかするから一緒に頑張ろう。
オジサンもベルドの旦那もウォート先生も手伝うから」
「……ワシは賢くないが簡単にいうが困難の極みではないのか?」
「俺もそう思うが……この恩人ならやらかしてくれるだろう」
「アッシュ、やらかすって何だよ…。
で、魔神は魔術使えるくらいに賢いので戦略的行動を取る。
その辺も説明しよう。
石の王国の地下通路はロードス各地に侵略する通路としてうってつけであり、一致団結して魔神に戦いを仕掛けられたら厄介だから奇襲からの各個撃破を行った。
ドワーフ達の命をかけた抵抗は無駄ではなかった……人間に比べてロードスにいる魔神の数は人間に比べて少ない。
その数を減らしたし次の作戦へ移るのに時間がかかった。
今やつら行っているのは二つ。『モス以外の地域での破壊・殺戮』、戦力調達にエルフの鏡に森の黄金樹の調達』だ。ヴァリスやライデンでも魔神が出没しているようだが」
「木の人形に武器を持たせて戦わせるつもりか?。
それと、随分遠くまで『見える』ものだな」
「フレーべ王の言う通りだな。
黄金樹は様々な活用法があるが魔神なら並の騎士並みに強い雑兵を作れる。
それも万単位で。
まぁエルフ共々疎開しているからその策は空振りになっている頃だが。
あと、俺にはいい目を持った友人がいてね」
「……つっこまんぞ、つっこまんぞ」
アッシュ、口に出している。
ナシェルは質問してくる。
「何故モス以外へ戦力を出すのですか……まさか!?」
「自力で答えを見つけたようだ、いい教え子を持って師として鼻が高い」
「俺たちにわかるように言え」
「魔神の軍勢を引き連れてヴェノンへ進行して竜の盟約でモスの各国の軍勢をやってくるでしょう。
私が遠縁のハイランドに身を寄せて戦いに赴くというのも父上の頭脳なら読み切れる。
初戦で負けても次の戦いで父上とリィーナが魔神を引き連れた姿を見せれば竜の盟約は崩壊する。
魔神はハイランドに裏切って背後から討とうという誘いの書状を出すでしょう。
ヴェノンはハイランドへ嬉々として侵攻するでしょう、魔神とヴェノンの2面で攻めれば容易に落とせると」
「そこまでやるのか?」
「ヴェノンならやりかねんな」
「魔神の脅威を理解していないなら絶好の機会とヴェノンが判断するだろう」
アッシュの声が震えているが、隣国だから理解が深いフレーべはやると言い切るし、大賢者様も保証する。
ナシェルは、打ちひしがれて膝をつく。
「……これでは……ウォート師、魔神の正体を見破る方法はありますか?」
「少なくとも魔神の書に書かれてはいなかった。
至高神のセンス・イービルなら邪悪かどうかは判別はつくが本物が邪悪であれば両方反応するからな」
「面倒だな、両方斬るか?」
「旦那、そういうわけにいかんでしょ?
見分ける手段は三つある。
一つは変身できる魔神同士は見分けがつく……魔神の目をぶっこぬいて研究すればいつかは区別できる手段ができるかもしれんが除外だ。裏切った魔人が出れば別だがまずあり得ないし、間違いなく上級魔神が粛清しにくる。
二つ目は神なら判別できる……でもその度にコールゴッドはね。
コールゴッドして神様に魔神判別の神器でも製造してもらうしかないな。
うちの女神さんはそういうの苦手っぽいから無理だが。
三つ目はウチの女神さんの檀家さん(鑑定屋)なら判別可能だが、常に動員できるとはかぎらんしな。
そして基本殺すか正体表して喰いに来ない限りは姿がそのままだからな。
愚民どもは『アイツは魔神だ!』と不安と恐怖と無知から互いに殺し合うに避けられん。
猛獣の類なら戸締りして単独行動取らなければいいが魔神相手にはそうはいかんからな。
これについてはひとまず置いておく」
鑑定屋と俺のデスマーチしか解決方法がないからな!ドッペルゲンガー系統の魔神は数が少ないのが救いか。
魔神王も生贄に憑依しているからこの系統かもしれんな。
(※「Don't Boo!ドンブラザーズ」BGM)
「ナシェル王子、全てを一気に解決しようと思うから途方に暮れるのです。
整理してやれる事から手配すればいいのです。
まず各地の襲撃は、魔神へ高額賞金をかけて逆に追い立てていく『百の勇者は魔神を討つ』という触れ込みで。
ライデンへ伝手もあるウォート先生の頑張ってもらう。
無論、ただ相手に金を出させるだけじゃやる気が出ないだろうからな、俺には金はないが『金儲けの話』ならある
倍にして返してやる」
「恩人よ、そういう事を言う輩に限って金は返してこなかったぞ、賭場でよくスった奴らが言っていた」
「やかましいわ、アッシュ。
で、盟約クラッシュ対策はあるからハイランドに向かうぞ、ただし
ナシェル王子に足りないものがあります!」
「私には何もかも足りません」
「ブッブー❕ちーがーいーまーすー!
才能は間違いなくある!経験は周りの年長どもがいる。
一番足りないのは実績!」
「実績……ですか?」
「そう!ハイランドにいっても最初は食客で発言権も仕事もないだろう。
だからハイランドへ行くまでに実績と味方を作る!!
これで未来の為の布石を置くのだー!
ゲハハハハハハ!!」
「……火酒でも一気飲みでもしたのか?」
「いやヤケクソになっているだけだよ、フレーべ王」
ガチトーンで言うなフレーべ、そしてウォート。
今日はゆっくり休んで、明日からはヴェノン領を避けて北周りハイランドへの冒険だ!
マーニー、ローランといった都市国家を抜けて、風と炎の砂漠の風の部族の集落も通って、ライデンにも立ち寄ってからハイランドへ行く!!
世紀末救世主の伝説は今ここから始まるのだぁあああああああ!!
ナロモブ 挿絵
人間 猟師の家系 聖者のなり損ない→ケツモチの女神の最高司祭
<器用度>:18 <敏捷度>:18
<知力> :20 <筋力> :6
<生命力>:15 <精神力>:24
レンジャー3、シーフ5
シャーマン5→6 セージ12、
プリースト(ケツモチの女神)10、
マーシャント6、アーティスト(漫画、音楽,芸術)3
バード1<new>
人物に関する資料がほとんど残っていない「謎の料理人」といわれるムノンは、すでにコンソメについて言及していた。
錬金術的な料理法の頂点を極めたと目される彼は、料理とは、食べ物の粗野な部分を削り、純粋な精髄を取り出すことと考えていたらしい。
味わいを凝縮して澄んだ状態に仕上げた液体を、コンソメと呼んでいる。
じかーい、じかい。
民族紛争が続く風と炎の砂漠!
「あ、なろうで見た!」
「なろうってなんだよ」
NAISEI、SEKYYO、俺tueeee!ごめんカシュー!
「グエエエエエエエ!」
原作よりはるかに時計の針を進めるナロモブに消滅の危機が!
大丈夫だ、お前より低レベルのディードリットもやれたんだ!
ドン7話 『もしもしセーレイ』
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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エンマニンジャ
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野良勇者
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史上最強の大工
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Zさん