藤丸家は都内の一軒家(流石にイドモンさんの想定した家よりは小さい)という事にしますた。
俺の名前は藤丸立花。
ごく普通の家庭に生まれて*1、ごく普通の双子の妹を持つ*2ごく普通の高校生だ。
……贔屓目なしで妹は可愛い部類だと思う。*3
活発で明るく人の輪に入っていける。
最近ペンフレンドが出来ていまではチャットでやり取りしている。
……なんで海外の人とは縁ができているんだ?えーと、カドック・ゼムルプスに、デイビット・ゼム・ヴォイド、スカンジナビア・ペペロンチーノ?*4
最後はあからさまな偽名だろうが…うーん怪しいような、でもなぜか大丈夫という安心感があるような……。
だが、妹は言い返す。
「お兄はすごくモテるんだよ、顔もあり方も普通だけど、普通だけど。
美人さんに縁があるよね」
普通を2回言うんじゃ無い、妹よ。
確かに美人かもしれないけど……変というかめんどくさいのに絡まれるのだが。
「立花君、私はもうダメかもしれない」
「はいはいソワカソワカ。
お茶を沸かすよ、キアラ姉」
今、目の前で死体のように突っ伏しているには殺生院キアラ。
近所の姉的存在なのだ……近所でカウンセラーをしている。
幼い頃は難病だったらしいのだが、とある医師から治療をうけて完治したらしい。
キアラ姉に以前聞いたが特殊な事情なあるっぽいが話したく無いようだが……。*5
後見人に引き取られて都内に引っ越してきて、カウンセラーを志して無事にその願いを叶えたわけだ。
キアラ姉の出会いは自分が幼稚園の時だ。
キアラ姉が中学の行事でジャージで歩いていたキアラ姉に俺と妹が挨拶したんだ。
「「せんせー、こんにちわ!!」」
キアラ姉がショックで崩れ落ちた。
キアラ姉は美人でたおやかで大人っぽい……当時の俺たちは大人の人と思ったんだ。
俺達はよせば良いのに
「おとうさん、おかあさん!せんせいのひとがげんきないの!」
両親も中学生と思わず、先生だと思ってしまったようで救急車を呼んだ時にも成人女性が貧血で体調が悪く、声も出せないと通報し、救急車のスタッフも勘違いして……病院に行ってようやく中学生と判明する始末。
一種の公開処刑だった……ゴメンねキアラ姉。
それから俺達一家とキアラ姉は付き合いだしたわけだ。
でも受験勉強の時にパーカー着ているキアラ姉とか私服が……その若者の感性より大人びているというか……*6
カウンセラーの資格をとって周りは新人の若造と見ないでベテランと思ってせっする事が多かったり……舐められない上に安心して心を開いてくれるらしいのでメリットらしいが、年増扱いは嫌なようだ。
……キアラ姉に性的な目で接近するいかがわしい男がいたようだが熟女扱いしたので掌底でKOしたそうだが……。
俺達兄妹の姉のように振る舞うキアラ姉とはなんだかんだ長い付き合いだけど……そのそういう目では見れないなーと。
沈んだキアラ姉のメンタルを立ち直らせるのが俺の役割になっている……キアラ姉のカウンセラーにイロハを聞いているので学校で皆の話を聞いていく相談役みたいなポジションだから同年代の女子と接する機会が多いだけでモテるわけじゃない。
クラスの男子は、
「立花はよく女子の話に付き合えるな」
と言ってくる。
他の男子は女子と仲良くしたいというが男子と女子では感性ちか趣味が違うことが多い。
だから長々と話すのが不快なのだろう、
だが、俺は不思議と話が悪い方向にいかないのだ。
皆感心するが、別に前世から結ばれる運命*7とか、母と呼んできたり*8、父親の事を褒めても貶してもキレる反抗期のキレたナイフ*9だったり、怪しい話を持ちかけたり*10テロい飯を作るなど命に関わるようなわけじゃなければ……なんということもない。
「立花君、かまって」
「かまっています」
「ほめて」
「キアラ姉はがんばっているねー」
なんか脳裏に女性の着ぐるみの集団が浮かんでくる*11
うん、俺は疲れているのだろう、うん。
「明日は出かけるからこっちには来れないよ」
理代がペンフレンドと会う約束をしていて、東京駅に待ち合わせをしている。
相手は男だから一応、心配なんだよ」
「理代ちゃんにも浮いた話があるのに私は……」
うーん、めんどくさくなってきたぞー。
落ち込みのブラックホールと化したキアラ姉から離脱していく。
翌日、東京駅に行くと……
「ディヴィット、こっっちこっちー!」
「ああ、ようやく会えた」
「こ、こんにちは(魔術師じゃない一般人にわざわざ会いにくる羽目になるとは……」
「あら可愛いじゃない!」
無愛想だけ何処となく幼い印象がある青年と、何処となく神経質で苦労人っぽいオーラが出ている人と、パッション溢れてエネルギッシュなオネエな人だったー!?
苦労人っぽい人がこっちを見ている……。
「コイツの兄の藤丸立花です。
一応年頃なので念のために」
「未成年の女子に対して成人男性が三人押しかけてくれば心配するのは当然だよな、すまない。
僕はカドック・ゼムルプス。
しがない伝統技術を継承する羽目になった修行中の身だ」*12
「デイビット・ゼム・ヴォイドだ。
藤丸理代にについて意識を割いたのは、時間にして一日にも満たないが───得難い人間関係だと認識している」
「ダメよ、デイヴィッドそういう言い回しは。
変わった言い回しをしているけどあの子に対して友好関係を持ちたいのはホントよ。
ワタシはスカンジ……」
「妙漣寺鴉郎だ」
「もう本名をバラすなんてイケズね!」
うーん濃いな。
デイヴィットさんについては妹から聞いている……『1日24時間につき5分間分の記録しか覚えておけない』と。
仮に全部、理代の事に意識のリソースを割いたとして一日中分の記憶は288日と9ヶ月半だ。
そう考えれば一日分意識を割くには長い時間が必要そうだ。
ペペロンチーノさんは理代は主に化粧やお洒落関係の会話をしているそうだ……ファッションデザイナーかなんかだろう。*13
カドックさんは、なんか整理整頓が得意そうな感じがする……そして何故か仲良くやれそうな予感がする。
「ディヴィットさんは理代に会いに来た理由は……」
「デイヴィットでいい。
一番の目的は果たした。
あとは妙漣寺の久々の帰国に付き合うのと休暇だ」
「もう嬉しい事言うわね!」
「僕には、お前が休暇を取るのは意外だよ」
「一応俺は人類と認識している。
人間には休息が必要な時もある」
そうしていると、帽子が俺の元に飛んできた。
今日は意外と風が強く、突風も吹いているが……
誰の持ち主かと思っていたら、キャリーバッグを引いた桃色の髪の女の子が小走りしながら近づいてきた。
観光らしく、オレンジの長髪をポニーテールのように纏めた優しげな男性と、浅黒い中東っぽいエキゾチックな女性が女の子を背後からついてきている……親子ではないとは思うが保護者っぽいな。
「もしかして、この帽子は君の?」
「はい!ありがとうございます。
地元の人ですか?」
「そうだね、三代続いていないから江戸っ子じゃないけどね。
今日は妹の用事に付き合っていてこっちに来たんだよ。
君は観光で?」
「いえ、最近まで病院から出られなかったのですけど……今日からこちらに引っ越してきて」
場所を聞いたら、俺の近所の新築マンションだった。
逸れた妹達を合流した。
「お兄……あ!」
「立花……(出会ったか、マシュ・キリエライトと。それとロマニ・アーキマン)」
何故だろう、この出会いがとても嬉しく、胸に何かが込み上げている……。
でもこれからは楽しいことが起きる予感がしてきた。
???「ハッハー!マスターいい儲け話があるんだが」
「対獣魔術」という本家筋のものだったものを発展が見込めないが保存はしなければならないということで、引き受けさせられたという経緯があったので事実である。
一方、バッタモンは……
<サザエトピア>
「カトライアさんカシワモチおかわり」(テーブルに頬杖しながらムシャムシャ)
「はーい。
店長、一日中いますけど……」
「長い仕事を退職して死ぬ程疲れているんだ、休ませてあげてくれ」
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
-
ピーコックニキ
-
エンマニンジャ
-
野良勇者
-
史上最強の大工
-
Zさん