オクトパストラベラーシリーズのSSは難しいのかな?あんまり見ない気がする。
「貴様らは栄誉ある第百八小隊の——」
小太りの頭を丸めた男(100人長)が意味のない訓示を行なっている。
クジンシーは聞いているフリをして聞き流した。
「(お偉いさんのボンボンか…有能じゃなさそうだ。
せめて無能な怠け者であって欲しい)」*1
なお、カリキュラムは10日訓練したら初陣とのことだ。
参考として米軍が「一人前(実戦配備可能・戦闘準備完了)」になるまでの訓練期間は、職種(MOS:軍事占有職種)や軍種(陸・海・空・海兵隊)によって大きく異なりますが、基礎訓練と専門技術訓練を合わせて、短くて約3〜4ヶ月、長いと1年以上の専門教育が必要とされ、自衛隊で「一人前」と見なされるまで、約3ヶ月間の基礎教育訓練を経て2等陸・海・空士に任官後、部隊勤務や術科学校での専門教育を含めると約1〜2年程度が目安とされる。
10人で一つの小隊で編成されてクジンシー、アイル、ジウンノテは同じ隊に配属された。
「(劣勢になったからノエルのターム討伐部隊『赤竜隊』の肉壁になって死ねというわけだな)」
「なあ、クジンシー……俺たち戦えるのか?」
「一回二回ならアッシだけでいいですがね、いかんせん数が多すぎやす」
タームの対応する1000人の軍団なのだが、1000人長は中央に行ったままで来ていない上に100人長もお世辞にも有能そうでない。ちなみに直近の上司の10人長は腕っぷしを自慢にした古株だが100人長の訓示が終わると即座に女遊びに出かけた。他の新兵が『あの、訓練は……?」と言ったら殴り飛ばされた。肉壁になって死ぬから不要とでも思っていそうだ。
「(アッシには関わりのないことでござんす……なんて言っている場合でもないか)。
お兄さん、災難だったな、打ち身に効く薬草だ使ってくだせえ」
「あ、ありがとう…」
「お兄さん、お姉さん方、まずは何ができるか聞いていいですかい?戦闘経験を含めて」
クジンシーが新兵たちに聞いたところ…。
アイルとジウンノテは街の外で食料調達しに行く際に小型の魔物を仕留めるにがせいぜいでそれ以外はほぼ無い。
術方は皆最低一属性は使えるがあくまで使えるだけでレベルが4位、武器は不得意な奴は一つでレベルが1、得意なやつが武器が二つほど使えてレベルは3。
一番強かったのはアイルとジウンノテだった。
ステータスを示すと…
アイル
腕力12 器用さ15
魔力19 理力12
体力17 素早さ20
杖7 水10 風7 天8
ジウンノテ
腕力20 器用さ19
魔力10 理力14
体力20 素早さ15
剣8 槍12 斧4 火1 土3 天1
この双子は素質があると感じた……少なくとも実戦経験が少しあるだけなのに慢心あいる10人長よりは。
だが、マンタームの一匹なら集団でかかれば装備次第でなんとかなるが数でかかれば小隊はクジンシーを残して全滅するだろう。
なお今のクジンシーは……
クジンシー
腕力16 器用さ22
魔力14 理力24
体力20 素早さ22
剣11 大剣16 小剣20 槍50 棍棒46 斧18 弓73 素手67
火22 水60 風26 土50 天20 冥64
バレンヌ帝国なら最上級の兵隊(ゲームでいうならノーマル難易度クリアー位実力か?)だろうか。
術具の開発やら他サガシリーズの術法ができないか開発研究を並行しながらで本人的にはまだまだ進行が遅いと焦っているが。
「(どうにか全体回復術法のレストレーションと完全回復術法エリクサーは使用可能になったが……)
ジウンノテはいい戦士になりそうだし、アイルのお嬢ちゃんもいい術師になりそうだ。
だが、初陣は『タームが開通したと思われる巣穴の調査』だ。
最下級の働きアリのマンタームと想定しても数が多いだろうから今のままなら小隊は全滅だ(軍隊的意味で)」
最悪でタームソルジャー(流石にいきなり親衛隊のタームバトラー以上は出ない)引いたら100人隊全滅もありうる。
まだ古代人達は深刻に物事を捉えていない(七英雄が結集していないので。ノエル・ワグナスは兵を率いている。野生のダンターグは徘徊中)
「クジンシーはいい考えがあるのかよ?」
「損傷を少なくして、相手に極力何もさせない、一点火力で倒す……これを持続可能にする。
これを新兵でも可能にする手段はある」
「「ホントウ!?」」
「ああ……だがアッシを信じて命を預ける覚悟がありやすか?」
双子達は無条件に信じた。
だが他の新兵達は半信半疑であったので1対9でクジンシーは戦うことに。
一番苦手な剣をクジンシーは使う。
左手を使ってマントで口元を覆うように半身を構えて右手の剣の間合いを隠した。
「お好きなように抜きなせえ」
「う、うおおおお!」
新兵達がばらばらで武器を振るうが剣でパリィ……いやディフレクトしながら反撃していく。
切る、はらう、袈裟斬りと基本技で3人倒す。
「剣をかなり使えるんだな、クジンシー」
「生憎、一番苦手なのが剣でして一番長くやっているのに一番成果が出ないんでござんす」*2
徐々にペースを上げていく。
後方でファイヤーボールを撃ってくるのをマントで防御し、足絡みで転ばせようとしたのを察知して跳躍して回避するクジンシー。
「何も考えない横並びは悪手ですぜ」
クジンシーは真横に剣を振るうと真空の刃を発生して後方に術攻撃していたアイル達をまとめて5人なぎ倒す。
『かまいたち」である。
本来なら術法で風神剣を生成して風神剣固有の技として放つのだが……ロマサガ1(旧版)では片手剣2番目の技で使用可能で横一列に攻撃する。
片手剣が苦手なクジンシーであるが、風の術具で風を纏わせて剣を振るうことで術技(サガフロンティア2の概念)として再現したのだ。
残るはジウンノテのみだ。
「(剣が得意なら自力で『かまいたち』を撃ったり烈風剣や疾風剣を術技で出せるんですがね……)
まだやりやすか?」
「ああ、最後までやるさ」
「では少しばかり、一番得意なヤツをみせやしょう」
クジンシーは剣を放り投げ、拳を構えて一気にジウンノテに接近してワンツーパンチをお見舞いする。
顔面に寸止めで2回……それでもジウンノテには『死』を感じた。
「と、いうわけアッシに戦いの心得があると理解し他と思いやす」
「クジンシー凄いね!一番強いかも」
「さぁ……一番強いとか一番偉いとか金があるとかアッシには関わりのない事でござんす。
アンタ達が悪かったのは数を活かせなかった。
戦いに慣れるまではまずは集団で生き残る方法を教えやす」
まずジウンノテと体格のいい三人を盾役にした。
モブ
(ジウンノテ). モブ
モブ
一番強く、守りに長けたジウンノテが最前列の囮役になった。
クジンシーはジウンノテが得意とするのが槍と知って、槍での防御方法「風車」を伝授した。
サガシリーズではカウンター技で存在しているが、サガフロンティア2では物理攻撃・ガス攻撃をいなす回避(パッシブ技)でもある。
クジンシーは可能ならカウンターを狙う程度でいいのでいなす事を最優先に方針を出す。
後方の2名は目の前の敵が単騎なら槍の足払いで転ばせ、転がしたら槍で払いで殴りつけるようにいい含める。
数が多い場合は槍よりも剣が得意との事なので剣に持ち替えてパリィで凌ぐように作戦を出す.
「でもよー、そんなチキンな戦法だと数が多いと俺たちがトマトチキンになっちまうぜ?」
モブ新兵の言葉にジウンノテは同意した。
「そこで後方の大砲役でやんす」
「大砲?」
「おっと田舎の言葉でやんす(大砲なんてないからな)」
モブ術師
(アイル) モブ モブ
モブ術師
「盾役の後方で陣形『トライアンカー』を組んでもらいやす」
「陣形?」
「術法初心者の皆さんがたでもお手軽に火力が出せる方法でやんす」
ロマサガ3の怪傑ロビンが知っている陣形で普通に戦うならあまり恩恵はない。
縦攻撃や横攻撃などのいい的であるが……コマンダーバトル(指揮官が後方で指示を飛ばす。一人一人のコマンド入力ができないが陣形技を使える)で真価を発揮する。
先頭の三人で合成術法「光の壁」を術法レベルが足りなくても行使可能なるし、陣形技『ゾディアックフォール』を使用できるのだ。
モンスターの頭上に12の星座を呼び出し無数のいん石を降らせて攻撃する3人合成術で物理・術法属性の複合属性で攻撃できる……初陣の新兵でもマンタームの小隊くらいなら纏めて倒せるレベルだ。後半になれば火力不足で2ターンに一回しか使えないが術ポイント(マジックポイント的なアレ)を消費しないというメリットが陣形技にはある。
「なんでそんなこと知っているの?」
「アッシには昔凄いセンセイに学んでいやしてね……今はもう会えないでござんすが(本当は異世界で一度も顔を合わせたことはないが)」
アイルの質問にうまく誤魔化すクジンシー。
「アッシが支持役(コマンダー)になっていきやす。
もし側面や後方からの敵はアッシが『なんとかしやす』」
「クジンシーの強さなら安心だが……だが十人長を差し置いて支持役になっていいのか?」
「陣形を理解していないボンボンがやっても意味がないでござんす。
手柄を譲る代わりに好き勝手できるように説得していきやすんで。
(昼行灯の旦那やセンセイは『十中八九拗れるからルドン高原送りになる』と言ってやしたが……どういう意味でござんすか……?)」
クジンシーの陣形指導、基礎体力づくり、クジンシーを仮想敵とした模擬戦を初陣まで訓練を繰り返して行ったが、結局十人長は一度も訓練に顔を出さなかった……。
『軍人には四つのタイプがある
有能な怠け者は指揮官にせよ
有能な働き者は参謀に向いている
無能な怠け者は連絡将校か下級兵士が務まる
無能な働き者は銃殺するしかない』
この「無能な働き者」という定義は印象的かつ使いやすいためか、ネットスラングとして定着しており、シンプルに「やらなくてもいいことをやってやらかす人物」と言う風に認知されている。
なお、ゼークトが発言したという説自体、根拠や出典がまったく確認されていない。
アイルはピンク髪のふわふわ系。ジウンノテは女顔の目つきが鋭い感じの赤髪。二人合わせて天王寺アイル。
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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Zさん