ヴァンパイアレディ「私が本物だって!」
鑑定屋「真相なのですが、彼女が本物です。
たまたま昼寝していた場所がワグナスの処刑場の近くで次元転移に巻き込まれてラストダンジョンで七英雄のリンチ受けて負けてクジンシーに吸収されたのが真相です」
ヴァンパイアレディ「……」
新宿「……なぜ寝ていた!?」
ヴァンパイアレディ「日光浴とか好きだからー!(なお普通に死ぬから術法でカットしている)」
新宿「馬鹿か!?馬鹿なのか!!?」
史上最強の大工「……3月25日、史上最強の弟子ケンイチ2が連載開始だぜ!
あとクジンシーのイラストな
【挿絵表示】
」
<アバロン>
「ヴィクトール様!ボクオーン軍が攻めて来ました!」
南バレンヌの運河は、ボクオーンの手下が要塞化して交易を封じている。
更に北進して北バレンヌ地方の都市ソーモンも占拠していた。
いよいよ、アバロンに侵攻して来たようだ。
「出陣だ!」
様々な種類のモンスターはアバロン内に侵入して来た。
歴戦の傭兵で派手な出立ちのヘクター、美しい戦士アンドロマケーは裏門からの敵を迎え撃つ。
帝国猟兵ヘンリーは城壁から弓を放ち、宮廷魔術師エメラルドも城壁から術を放つ。
帝国軽装歩兵のライーザは外法に堕ちた忍である『影』や同じく外法堕ちた魔術師『アデプト!』をレイピアで突き殺す。
なお逃げ遅れた子供を見つけて抱えて逃げているシティーシーフのスパローは悪態つきながらバッファローから逃げていた。
「畜生、こういうのは帝国兵の役目だろうが!」
子供が死んだら目覚めが悪いと、気まぐれをおこしたスパローだったが早くも後悔してきていた。
だが……バッファローの眉間に矢が貫かれた。
矢を放ったのはヤウダの着物をきた三度笠の男であった。
「兄さん、無事かい?」
「お、おお……ありがとよ」
「おじちゃん!」
「坊やも泣かなかったな、えらいでござんす」
スパローは、オアイーブとはべつに街中を彷徨いていたこの不審人物に警戒していた。
シマを荒らす同業者じゃないかと。
だが、そういう気配はなかったが……尾行がいつの間にか撒かれていたのだ。*1
男は激しくなっている戦場へ足を向ける。
「アンタ、何しにいくんだ?」
「筋を通しに、ですかねぇ」
無数の『影』とスケルトンに囲まれながらも散歩に行くように男は歩いていった……。
・
・
・
赤い鎧を着たスキンヘッドの大将格っぽい男が赤い火トカゲ(パイロレクス)と緑のトカゲ(リザード)、弓を持ったゴブリン(ドビー)、紫色の翼をもった悪魔(ガーゴイル)を引き連れている。
帝国兵も奮戦しているが物量が多すぎる。
ヴィクトールも奮戦するが孤立して大将格の者達に囲まれている。
「帝国に攻め入るとは許しがたい!!」
「かつての大国バレンヌ帝国も斜陽に向かい、ここまでだな。
俺の名はヴァイカー。
クジンシーが死にぞこなって偽善を行なっているようだが……我が主ボクオーン様が真の英雄よ!
登った日は必ず沈む、ボクオーン様の片腕として私が沈めてくれる!」
「く……!」
その時、漆黒の雨がバレンヌに降りそそぐ。
モンスター達がその雨のかかると苦しみながら絶命していく。
さらに……
「ざーこざーこ!」
耐性があったお陰で死ななかった敵を切り裂く金髪の派手な衣装の女性が嘲る。
ヴィクトールとヴァイカーの間に着物と三度笠をした男が降り立つ。
男は、口元に木を削った楊枝を口に咥えている。
「いい歳してはしゃぎ過ぎでござんすよ」
「先程のは……貴公が?」
「ええ……たまたま滞在していやしたが義によって助太刀いたしやす」
ヴィクトールは、三度笠の男が一目で無数の魔物を殺した術師であり、自分が足元に及ばない位の『戦士』だと確信した。
男はヴァイカーに向けて声をかける。
「麻薬をで人を廃人にして金儲けする輩が英雄なんざ……ちゃんちゃらおかしいでござんす」
「貴様……我が主人を愚弄するか!!何者だ!?」
「昔『嫌われ者』、今は『死に損ない』の……クジンシーでござんす」
「く、クジンシーだとおおお!?」
「七英雄の……だが、何故……?」
ヴァイカーは驚愕し、ヴィクトールは同じ七英雄ならばボクオーン側の味方ではないのかと疑問を抱くヴィクトール。
クジンシーと名乗る男は三度笠で表情を見せないまま返答する。
「かつての盟友としての約定を果たしに来やした」
「約定だと!?」
「魔物を喰らい力とする外法『吸収の法』を使ったアッシ以外の七英雄……。
人の心を失ったならばアッシが介錯するってね」
ヴァイカーは、狼狽した。
「こうなれば……『アレ』を出せ!」
ヴァイカーの指示で配下の魔術師が厳重に封印された箱を地面に叩きつける。
すると箱から黒い煙が出て来て顔のない黒い布にかぶったような禍々しい爪を持った魔物が宙に浮いている。
その気配は寒気がする程の死の気配がする。
ヴァンパイアレディがクジンシーの元に駆け寄ると騒ぎ出す。
「なんでソウルドレインがここにいるのよ!?
冥府の奥で寝ている奴をわざわざ呼び出す馬鹿がいたの!?」
「冥府の女王は何してやがるでござんすか……」
「ゴメンね!!」
「???」
「私が女王って言っているでしょうが!!」
二人がソウルドレインが暴れ出さないように釘付けにしている間にヴァイカー達は退却していった。
ヴィクトールが二人を仲裁する。
「失礼!喧嘩をしている場合ではないのでは?」
「……そうでござんした。
おい、ソウルドレインは『封印』できるのか?」
「ソウルドレインの周囲を5回左回りすれば冥府へ送り返せるわ。
倒せなくもないけど、暴れ回るあいつを倒したときには城下街の人間が死に絶えそうよ」
「では封印一択でござんす。
皇子サン、一斉攻撃で足止めしてから封印しやしょう」
「承知……流し斬り!」
「アンタに怨みはねえが……ミリオンダラー!」*2
「ブラッドスパルタン!もう、なんででてくるのよー!?」
ヴィクトールが流れるように接近し、ソウルドレインを切り付ける。
反撃しようと魂を喰らう爪をヴィクトールに振るおうとするがクジンシーが輝く数条の閃光の矢を放った。
ソウルドレインに全て命中して攻撃を妨害したところで、瞳を真っ赤に染めて背中から禍々しい羽を生やしたヴァンパイアレディが接近してソウルドレインへ闇の剣で何度もメッタ斬りする。
連続攻撃でソウルドレインが止まった所でクジンシーは一気にソウルドレインの周囲を左回りで5周する。
ソウルドレインはガラスを引っ掻いたような音に似た悲鳴を上げながら消滅した……冥府に送還されたのだ。
「皇子さん…」
「……!?
皆の者!ボクオーンの軍勢は撃退した!
勝鬨を上げよ!」
アバロン侵攻はこうしてヴィクトールの手で死守された。
「……ク、クジンシー……!?」
その戦いの光景を見ていた女魔道士もいたが……。
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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史上最強の大工
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Zさん