サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

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なお、ヴィクトールは術法は水、風、天。
なぜか亡霊になった召雷を使い出す……合成術なんて使える環境じゃないのに。
なおテレーズを妻にして子供はいる模様。


ジェラールは野良猫を……その、子沢山。


木枯らし新宿伝 第21話(ロマサガ2) ※新皇帝即位?

<アバロン 城内>

 

「これより選帝会議を開始する」

「と、いっても私とクジンシー先生、アリエスだけだどね」

「父上もいい加減いい歳だしな」

 

 

ヴィクトールは、自身の愛剣が老いにより重く感じた。

それ故に新たな皇帝を選ぶのだが……

ジェラールは最初に辞退した。

 

 

「老いを理由に兄上が退いて私が皇帝になるのも……(フリーメイジが推薦できないな)」

「ホーリーオーダーを結成したゲオルグ殿は?」

「悪くはないが……新皇帝を支える側になってほしいと思う」

 

 

アリエスの意見に対して理由を持って却下するヴィクトール。

そこで小さく手を挙げて意見を言うのはクジンシーであった。

 

 

「若さと資質でいけばオライオンの坊主はいかがでござんしょう?」

「ふむ……ヘクターに扱かれているのは見ているが……」

「軽く遊びの振りで机上演習をしたらいい筋はしていましたし地頭は悪くないと思いますよ兄上」

 

 

ジェラールも賛成のようだ。

アリエスがヴィクトールに問いかける。

 

 

「如何なさいます、陛下?」

「…そうだな、私と父上の戦いの記憶をオライオンに託そう。

 そういえばオライオンは?」

「実は、宝石鉱山で謎の昏倒事件が発生したので他の帝国兵と共に調査に向かわせています」

 

 

 

 

 

 

「いいか、オライオン。

 宝石鉱山を掘り進めていたら鉱夫がバタバタ倒れやがった。

 さらにアンデッドが出やがった、気をつけろよ」

「わかってるよ」

 

 

老年になって剣の師範になったヘクターがオライオンに対して口酸っぱく話す。

すこし五月蝿そうな仕草をするが武器の準備は入念に行っている。

対アンデッド兵装『妖刀龍光改』を装備していく。

更に、陰陽師のマキビが注意を促す。

 

 

「不吉な波動を感じます……ああ、陰陽師のモードは『冥』なのでアンデッドと相性が悪いのでリリィ殿を連れてきました」

「炎で焼き払って見せましょう」

「クジンシー殿直伝の気弾が火を吹くぜ……」

「防御は任せろ」

「ホーリーオーダーとしての初陣ですが、しっかり果たしていきます」

 

 

重装歩兵ヘッジホッグ、格闘家フリッツ、フリーメイジのリリィ、ホーリーオーダーのソフィアで小隊を作り突入していく。

 

 

「セイントファイア!」

「太陽光線!」

「気弾!」

「十文字斬り!」

「地走り!」

 

 

コープス、ゾンビ、レムナント、スケルトン、レインイーター、ストームイーター等道中のアンデッドを問題なく排除していく一行。

そして最深部にいるのは……竜の死体である腐竜と赤いローブを着た蝙蝠傘のような悪魔に掴まって浮遊するアンデッド『ノスフェラン』、自分の首を盾のように扱う『デュラハン』。

 

 

「今までの奴とは違うな……まずはこれだ、『退魔神剣』!!」

「セイントファイア!」

 

 

オライオンは邪悪な魂を祓う固有武器の技を使用し、リリィは合成術で攻撃する。

痛手を与えるが、怯まず向かってくる。

腐竜の体当たりをパリィで弾くヘッジホッグ。

フリッツの気弾は回避され反撃で斬りつけるデュラハン。

それを避けながらカウンターのパンチをお見舞いするが顔面でガードされる。

ノスフェランの攻撃を盾で凌ぐソフィアであったが……

 

 

『ソフィアああああ!』

「危ねえ!!」

 

 

亡霊がソフィアに纏わりつこうとしていた!

オライオンはソフィアを突き飛ばし、代わりに纏わりつく。

ソフィアは亡霊の正体に気がつく。

 

 

「サイフリート!!」

『皇帝……クジンシー……奴らさえいなければ私がカンバーランドの王になれた……!

 この怨み……ソフィア、お前の身体を貰いゲオルグやトーマを殺してやったものを……』

「なんだよ、逆恨みの負け犬根性じゃねえか、オッサン」

『黙れぇえええええ!』

「ぐうう!!」

『こうなれば貴様の身体を貰い、ソフィアを惨たらしく犯し殺す!

 そうすればカンバーランドは皇帝に反旗を翻すだろう!!』

 

 

オライオンを拘束し、生気を奪い肉体を乗っ取ろうとする。

意識が遠のいていくオライオン……だが……

20年も生きていないオライオンに『存在しない記憶』が流れ込む……

 

 

「な、なんだ……溢れ出る歴戦の記憶……俺は……俺はぁあああ!」

『があああああ!』

 

 

オライオンの周囲に稲妻が迸る…!!

サイフリートは堪らず拘束を解く。

 

 

『貴様ぁああ!下郎の分際でぇえええ!』

「(……見える……!!)」

 

 

サイフリートの亡霊の攻撃を察知して大剣を構える。

攻撃が当たったかに見えたがオライオンの姿が捉えられない……まるで霞を手で掴むかのように。

 

 

「馬鹿な………馬鹿なぁああああ!」

「今度こそ、地獄に行きな、オッサン」

「(あの技……皇帝陛下の……!!)」

 

 

ソフィアだけは気がついた。

オライオンがサイフリートに行った技『かすみ青眼崩し』はまだ何も若く未熟なオライオンではできない境地のカウンター技。

だが、それを実行できた……それも皇帝ヴィクトールが行った動きと同じように。

サイフリートは退魔の刀によって両断された。

オライオンは、何が起こったか分からぬまま夢中で叫ぶ。

 

 

「連携で薙ぎ払え!」

「はい!」<フラッシュファイア>

「わかったわ!」<太陽風>

「承知!」<残像剣>

<フラッシュ太陽剣>

 

 

リリィ、ソフィア、ヘッジホッグが連携して腐竜、ノスフェラン、デュラハンを纏めて攻撃する。

ノスフェランは撃破され、デュラハンと腐竜は大きな痛手を負った。

 

 

「閃いたぜ!逝ってこい大霊界!!活殺破邪法!」

「うぉおおおおおお!!」

 

 

フリッツの気弾をヒントにアンデッド特攻の活殺破邪法を閃いてデュラハンを今度こそ倒す。

オライオンは無我夢中で剣を大きく振りかぶって腐竜に大剣を叩き込むと大きな爆発音と共に腐った肉が焼ける匂いがたちこめる。

大剣技『ベアクラッシュ』で腐竜の頭部は粉砕されたのだ。

強敵を打倒したオライオン達は、今回の事件の元凶と思われる魔石を発見し、それを破壊・回収していった。

疲労困憊の小隊が地上に戻ると街の人々は歓声をあげた。

事件解決したとホッとしていると……ソフィアがやってくる一団に気がつく。

 

 

「ゲオルグ兄さん!?」

「皇帝陛下、お迎えに参りました」

 

 

ソフィアの兄でありホーリーオーダーであるゲオルグがオライオンに跪く。

 

 

「え……?」

 

 

オライオンは、力を託された事をまだ知らない…。

 

昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……

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