ツキジマの村長に直談判した。
帝国の統治下じゃないからなかなか言うこと聞かなかったが……アッシが殺気込みで脅して無理矢理避難させた。
アザミのお嬢ちゃんに無理言って走り回せて避難するように促し、エンリケには船の準備をさせる。
「……いやぁお恥ずかしい。
こうやって脅すしか出来やせんでした」
「……」
「……」
ゲオルグは統治下でなくとも皇帝として威厳を持って命じればスムーズに避難を促せたと言わんばかりの視線をオライオンにした。
オライオンも思うところがあるようだった。
サラマンダーのいる街『ゼミオ』に向かった。
原作ではサラマットで石船を回収しないと奥に進めないが……アッシは持っているんで石船。
で、サラマンダーのリーダーに面会したでござんす。
「コムルーン火山の大爆発がせまっておる。
ツキジマの人々に、逃げるように伝えなさい」
「クジンシーさんが異常を察知して脅しつけて避難させたぜ……アンタ達はどうする?」
オライオンの問いにリーダーは淡々と答える。
「我々は逃げない。
この火山と共に生きて行くのが我々の定めだ。
急ぐのだ、時間がないぞ」
「爆発を防ぐ方法はないのかよ?」
「火口を塞いでいる溶岩の固まりを砕けば、まだ、間に合うかもしれん。
我々も何度か挑戦したが、モンスターに、はばまれたのだ」
「さぁて、皆さん逃げやしょう」
アッシはあえて、こう言う意見をあげる。
「帝国のミッションは『航路開拓』であって島を守れではござんせん。
命あっての物種でしょうや。
それを無断で変えるのは筋が通りやせん」
「……」
オライオンは、アッシの言葉を聞いて目を瞑り、決意をして言い放つ。
「皇帝として命じるぜ。
航路開拓したのに早々に逃げてたまるかよ。
溶岩を叩き割って島民を助ける」
「いいんでござんすか?
皇帝になりたくないから船にのったでしょうに」
「腹括るしかねえ……だが傭兵の俺にお上品さは期待するなよ」
「アッシも野良犬でござんすからご安心くだせぇ」
「と,言うわけだ。
俺たちが溶岩を叩き割る」
「皇帝よ、危険だぞ。
モンスターの攻撃をかわして固まった溶岩を砕いたとしても、
熱い溶岩があふれ出してくるぞ、死ぬかもしれん…
その顔は言っても退かないようだ……重いものを背負ったのだな。
これを持っていくように、固まった溶岩を砕くハンマーだ。
……頼んだぞ皇帝よ」
サラマンダーからコムルーンハンマを託された。
コムルーン火山へアッシ達は向かった。
道中のモンスターは鏖殺しながら火口へむかう。
案の定、無数のモンスターが集まっていた。
「俺とフリッツ、ゲオルグ、アザミは邪魔するモンスターの間引きだ!
クジンシーさんはハンマーで固まっている溶岩をぶっ壊してくれ!
ソフィアは負傷していく俺たちの回復と、溶岩がぶっ壊れる直前に『炎の壁』を使ってくれ!」
「承知しました陛下」
「おう!」
「責任重大でござんすねぇ」
「はい、陛下。
クジンシー様からお借りした『太陽の小手』(火と天の術具)で火の術法の力引き出しましょう」
オライオンやゲオルグは、水鳥剣や残像剣で複数のモンスターを攻撃する、
撃ち漏らした敵をアザミがカポエラキックで撲殺する。
だが増援現れる。
「キリがねえな!」
「フリッツさん、落ち着いて気を練るでござんす。
先日教えた『アレ』をやってみましょうや」
「お、おう!くらえ、『錬気拳』!」*1
アッシの助言を受けてフリッツは気を練り、モンスターを引き寄せる。
驚くモンスターを順番に殴り飛ばしていく!
だが更に増援がやってくる……この暑さで肺腑を痛めるからソフィアのお嬢様はレストレーションで全員を回復させる。
さて……アッシも遊んでいるわけにはいけやせん。
「クイックタイム!シャドウサーヴァント!」
時の流れをアッシ達だけ加速させる。
オライオン達は再び、モンスターを駆逐する。
アッシが影で分身を作り出す冥術の奥義を使用する。
「「グランドバスター/グランドスラム!!」」
「炎の壁!」
アッシ一人同時攻撃で岩盤を叩き割る。
ソフィアのお嬢ちゃんが同時に溶岩の噴出を防ぐ壁を作った。
アッシ達は元の火山の状態に戻す事に成功した。
アッシ達はゼミオに戻りサラマンダーに報告した。
「大噴火は防げたようだな。
これで元の落ち着いた生活に戻れる」
「ああ、ハンマーは助かったぜ」
そう言ってオライオン出ていこうとするがサラマンダーが呼び止める。
「一つ聞いていいか?
なぜ、あんな危険を犯した?
ツキジマの住民は避難していたはずだ。
それに、皇帝の座を望まない口ぶりだったようだが…」
「アンタ達は避難していなかっただろう?
俺の我儘で死なせるのは間違っているしな。
それに、だれにだってあるだろう。
やるしかないっていう気持になる時が」
オライオンの言葉を聞いたサラマンダーは静かに言った。
「そうか、仲間が必要なときはいつでも来い。
今、そんな気持になった」
「ああ、その時は頼むぜ!」
オライオンはその言葉を聞いて破顔した。
・
・
・
<魔術師の砦>
「ZZZ……」
「この野郎,寝てやがる」
今回の件の絵を描いた魔術師をオライオンが起こそうとするがそれより早くアッシが動く。
奴の腹目掛けて肘鉄を叩き込む。
「グェァアア!
貴様、なにをブフゥ!」
何か鳴いてやすがアッシは無言で殴り続ける。
顔が腫れるまで殴りつけてからアッシは言い放つ。
「火山の爆発は防ぎやした、アンタの描いた絵はお見通しでござんす」
「何というおろかなことを!
コムルーン火山の爆発で、沈んだ島を浮上させようとしたのに。
その島には、古代の魔術書が眠っておるのだ!
ああ、これで魔術書は永久に手に入らん」
魔術師のクズな発言にオライオンが激昂する。
「魔術書一冊のために、火山を爆発させ、人々の暮らしをメチャクチャにしようとしたのか!
テメエ、ぶちのめす!」
「何をゴチャゴチャと。
術こそすべて、と言ってもキサマのようなおろか者には理解できまいがな。
術の素晴らしさ、おのが肉体で味わうがよゴフッ!」
「鍛えようのない喉元へ貫手か、えげつねえ」
アッシが奴の喉元に地獄突きを叩き込む。
フリッツが思わず口に出すほどの痛烈な攻撃で術を唱える事ができない。
アッシは奴のローブの片側の襟と袖を同時に持ち、背負うような動作に払腰の足を加えた投げで受け身が取れないように床に叩きつける。
「す、凄え……」
「こんなえげつない投げ技は初めて見たぜ」
「体術の心得なしでアレは動けないわ(怖ァ…)」
「山嵐っていいやす」*2
オライオンは感心し、フリッツとアザミは体術のプロ観点からえげつなさを理解して驚愕していやす。
ソフィアのお嬢ちゃんが聞いてきやす。
「それでどうしますか?」
「とりあえず起こして外に連れ出しやす『アニメート』」*3
アッシは、魔術師を無理矢理起こして操作して先頭にして外に連れ出しやす。
魔術師は身体を動かされる恐怖を感じていやす。
念願の『冥』術の奥義でござんすよ、感涙してほしい。
「一つ聞きやす。
冥術を学びたいなら陰陽寮(陰陽師が属する機関)の門を叩けばようござんせんか?」
「あの愚物どもは私欲で冥術を使用する事を禁じると言い出すのだぞ!?
私たちのような高尚な術師は術の使えぬ猿を使役して当然なのだ!」
「それでカタギさんを巻き込むような真似を?」
「そうだ!私こそ冥術の太祖を継ぐもの!」
「「「「「(太祖は目の前にいるんだよなぁ)」」」」」
「だからはなせ!この野良犬!」
「いいでござんすよ」
アッシは注文通り『放して』やる。
背中を押してアニメートを解除しやす。
押された魔術師は急な下り坂を押されるままに駆けていく。
ボロボロになっている魔術師を治療したわけじゃござんせん、足を止める事はできやせん。
「生きるも地獄、死ぬも地獄。
どこかで神に会ったら、俺は神を殺すかも知れやせん」
「止めてやめて止めてやめて止めてやめて止めてやめて
止めてやめて止めてやめて止めてやめて止めてやめて
止めてやめて止めてやめて止めてやめて止めてやめて
あ゛あ゛ぁああああああああ!!」
勢いのまま崖から転落し頭から地面に叩きつけられた時点で首の骨を折って絶命する魔術師。
だが、更に転落の勢いに乗って固まった溶岩が叩き割られて新たにできた溶岩の川に魔術師の身体が落下していく。
「(……私、あの時一歩間違えばああなっていたり)」
「アザミのお嬢ちゃん」
「は、はぃいいい!」
「そう怖がんないでくだせえ。
別に取って喰うわけじゃござんせん。
できなくもないでござんすが」
「取って喰う!?」
「いやいや今回の働きは良かったなぁーと」
お調子者ものだからやらかさないように釘を刺しただけでござんすが……少々薬が効きすぎやしたねぇ。
皆さんも少々引いていやすし。
(後日、ヴァンパイアレディに言ったら『残当』の一言で返されれる)
同社スクエニのFF5・6の「ゾンビ状態」も類似効果を持っているが、発売時期的にはこちらの方がやや先に登場しており、戦闘不能者をゾンビ化する部分は6の聖霊という特殊能力がこの効果に近いが…FFのゾンビと比較して、能動的な解除方法が無い分こちらの方がより質が悪い。
ミンサガリマスターでは闇術購入は可能になったものもこの術だけはプレイヤーサイドが使えないことがアナウンスされた。
アニメート状態の味方でもダメージ自体は入るため、【技術強化の劇薬】で戦闘不能にするという対策も限定的ながら存在する。
戦闘不能キャラでも耐性は有効なので、【ムーンストーン】装備者が対称だった場合は通用しない。
昼行灯の次に鑑定屋の世界に行くコテハンは……
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ピーコックニキ
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エンマニンジャ
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野良勇者
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史上最強の大工
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Zさん