サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

705 / 719
宇宙刑事ギャバン・アーマイゼVS飛翔騎士『刃狼』 その4

長身の美女が豪奢な服装で夜道を歩いている。

それを見る小柄な男……ズヴェズダ・デェイダラヴィッチ。

 

 

「お前は…私を見下している。

 故にprivyet (プリヴェット)する」『スゲーナ!』

 

 

ズヴェズダはネガエモルギアを起動すると巨大化し、女性を踏み潰す。

神経質に何度も踏み潰す。

ズヴェズダは元の身長に戻る……だが、道路が砕けているが血痕すらなく、殺した手応えがなかった。

 

 

「おかしい……privyet (プリヴェット)したはず」

「残念でした〜」

 

 

あっけらかんとした女性の声がする。

長身の女性が帽子をあげると……アギが笑顔で手を振る。

高身長と見せかけて厚底ブーツで身長を足していたのだ。

アギは、通常時は人間のように実体を有しているが、「レーザーコンバージョン」を左耳のアクセサリーデバイスで起動することで、粒子状に身体を変換し、事実上の侵入や瞬間移動が可能だ。

それで自在に粒子構成を変換することで自由に衣装や外見を変えることが可能でズヴェズダの踏み潰しを粒子化して回避したのだ。

有本と羽村がやってくる。

 

 

「宇宙警察です、武装を捨ててください!」

「暗黒の宇宙の真理を知らぬ愚か者か……」

「嘘つけ」

 

 

ズヴェズダの言葉を嘘と断じる蜻蛉の騎士が飛来してくる。

周囲を逃げられないように緑の炎の壁が生まれる。

周囲に調合した油にドローン型魔導輪ウルバが口を開けて魔導火で着火したためだ。

ズヴェズダの目が金色に光り、反応する……人間ではなくホラーである証だ。

 

 

「暗黒の宇宙とやらに敬意や畏怖が無く、新しい狩場に舌舐めずりなのは明白だなホラー」

「魔戒騎士か!虫ケラ風情が!l

「一寸の虫も五分の魂って知っている?それに……虫は虫でも世界一強い虫だよ、俺は」

「ほざけ!」『スゲーナ!』

 

 

 

嫉妬心を刺激させるネガエモルギアを起動するズヴェズダ。

従来より巨大な5メートル大のエモンズを生み出す。

さらに奇怪な昆虫めいた動きをする配下のマフィア達……

 

 

 

『鍋之助、アイツらはホラーじゃない。エガエモルギアとホラーの邪気をあびて動く傀儡だな。

 奴め、食い扶持を取られたくないからホラーを呼ばなかったな」

「奴らの卑しい食欲がこちらにとって好都合な方に賽の目が出たようだな,ウルバ」

「羽虫!」

「了解です』『マーイッカ!チャージ!』

 

 

羽村は有本にギャバリオントリガーを引く。

 

 

「蒸着!『マーイッカ!アクティベイト!』

 宇宙刑事ギャバン・アーマイゼ!

 自分は名前ほど甘くないぜ!」

 

 

(ナレーション)

「蒸着!それはギャバンシステム発動のコマンド。では、蒸着プロセスをもう一度拡大してよーく見てみよう!」

 

「蒸着コマンドを受けて臨界点を越えたエモルギーがトリガー内に凝縮されたギャバリオン粒子と融合。僅か1ミリ秒でコンバットスーツへと投射形成され、蒸着を完了するのだ!

 

 

 

「おっと俺もいるぜ、蒸着!

 宇宙刑事ギャバンインフィニティ!異次元に出張中だ!」

 

 

 

弩城怜慈もギャバンインフィニティへと蒸着する。

鍋之助は生身でマフィアに攻撃すると昏倒させる。

 

 

 

「え、マジ?」

「素人に表道具は不要ってわけだ」

 

 

ギャバンインフィニティは驚愕しながらマフィアを昏倒していく。

ギャバンアーマイゼはまだわかる……蒸着しているので。

だが、生身のオニヤンマ(9〜11センチ)が成人男性をKOさせるとは如何なる魔技か……!!*1

ギャバンアーマイゼがズヴェズダに接近する。

 

 

「確保する!」

「お前はprivyet (プリヴェット)だ。

 privyet (プリヴェット)する理由がない、退け」

「意味の分からぬ事を!」

 

 

ズヴェズダが腕を振るうが高速で移動する蟻サイズの宇宙刑事には掠りもしない。

アーマイゼの攻撃で何度もズヴェズダのスーツが切り刻まれる。

 

 

「小癪な…… privyet (プリヴェット)だな。

 ならば……」

 

 

ズヴェズダの股間が明滅するとアーマイゼの攻撃が当たらなくなる。

逆にズヴェズダが腕を振るうとアーマイゼは回避したはずなのに攻撃が命中し吹き飛ばされる。

ズヴェズダの頭上に人間の頭くらいの大きさの花が空中に咲く。

中から妖精のような羽を生やした小人がズヴェズダの頭上を飛び回り、ズヴェズダやアーマイゼを嘲るように笑う。

 

 

「有本さん!」

「お前の望みは……叶わない。

 何故なら私がprivyet (プリヴェット)だからだ」

『使徒ホラー『エフェメロス』。*2

 奴は望みの反対方向に実現させる』

「ギリシャ神話のアレか(妖精がFGOのエフェメロスに姿が類似しているな)

 なら簡単だな」

 

 

鍋之助は、魔界剣を抜き(羽につけるタイプ)、無造作の飛んでいく。

ズヴェズダは掌を魔戒騎士に向け、『無常の力』を発するが……当代最強の魔戒騎士は呆気なく通過しズヴェズダの手首を切り落とす。

痛みで苦しみながらもズヴェズダは鍋之助へ腕を振るうが一向に当たらず逆に切り裂く始末。

 

 

「ぎゃああああ!」

「やったぜ!だがなんで有本さんとどう違うんだ?」

「…… 覚*3のマサカリか」

「どういう事ですか、有本さん?」

 

 

羽村の問いにアーマイゼは答える。

 

 

「覚(さとり)は、日本の妖怪の一つで、鳥山石燕による江戸時代の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に記述があるほか、日本全国で人の心を読む妖怪として民話が伝えられている。

 山中に遭遇した人間の恐るモノを言い当て隙を見て取って食おうとする」

「心を読む……」

「だが、ある時、覚が木こりを襲おうと近づいていたら、木こりがマサカリを奮っていた時に柄が折れてマサカリの刃が飛んでいって覚に刺さったのさ。

 考えは読めるが思考していない偶然の事故は読めないようで、驚いて逃げて行ったのさ」

「でもズヴェズダは心は読みませんよ?」

「『相手の望み』を否定するだろう?

 鍋之助は、斬ろうとか攻撃を避けようと望んでいない。

 雨が天から降るように、風が気ままに吹くように無心となって天地と一体になっている。

 だから攻撃が当たるし、ズヴェズダの攻撃は当たらないのさ」

 

 

相手の攻撃しようという『意』、『起こり』というのが武術で言及されている。

ある程度の攻撃ならば筋肉や身体の部位から兆候を掴んで回避できる。

だが、洗練された武術ではそれを見せない、もしくはやろうと見せかけるフェイントなどで回避させないようにしていく……そうした時に相手の意を読んで回避する。

別に超能力ではない。

農家が明日は晴れそう、雨が降りそうと予測するように武術家は相手がどのタイミングで攻撃するであろうと経験等で逆算して『意』を読むのだ、ちょうど鍋之助がやったように。

 

 

「おのれ……魔戒騎士!!」

『ただの魔戒騎士じゃないぞ、アイツは『飛翔騎士』だ」

「ば、バロウ!?

 ならば……全て壊す!『スゲーナ』!」

 

 

上空に待機させていたズヴェズダのアジトがエモルギアのエネルギーによって変形しドラゴンになった。

そして無差別に地上を攻撃し始める。

 

 

「インフィニティ!そちらは任せる!

 俺はエモンズを、ズヴェズダは鍋之助がやる!」

 

 

アーマイゼはレーザーブレードを展開し、エモンズへ切り掛かる。

インフィニティは多元地球 Α0073に要請し上層部からコスモギャバリオンの強襲フォームの承認を得てからコスモギャバリオンに搭乗する。

更にコスモギャバリオンドルネードとドッキングし、コスモギャバリオン K.I.となる。

 

 

「ドラゴンにはドラゴンだ!」

 

 

そして……ズヴェズダは頭上のエフェメロスを残った左手で掴む。

エフェメロスはマイクサイズの無機物になった。

ズヴェズダが強く握るとマイク状のシロモノがウィングを展開する*4

それを高々と上げて叫ぶ。

 

 

「ジュワ!」*5

 

 

黒いボディの巨人へと姿を変える。*6

 

 

「なんと恐ろしい姿……」

『当代最強にしては臆病だな』

「別の意味で怖いんでな……まぁ円谷プロ()に見られる前に始末すればいいか」

 

 

鍋之助は回転しながら飛行して鎧を召喚する。

飛翔騎士と名高い『刃狼』となったのだ。

ティガダーク……ゲフン、エフェメロスの光線を難なく回避していく。

ウルバが魔導火を刃狼に吹きかける。

刃狼は緑の炎を纏い一条の流星となってホラー()を切り裂く。

ソウルメタルは意思によって羽のように軽くも、巨大な岩石のように重くもなる。

刃狼の強靭な意志は虫のサイズでも巨大な山と同じ重量に匹敵する!!

ホラーは呆気なく切り捨てられる。

同時にアーマイゼがエモンズを打倒し、ギャバンインフィニティも巨大ドラゴンを破壊した。

エモルギアは上空から地面に落ちてくる。それをアギが回収する。

 

 

「エモルギア、回収しましたー!」

 

 

 

 

「多元宇宙の危機は一先ず阻止できた。

 協力に感謝する、ギャバンインフィニティ」

「アンタも、すごく強い剣士だった。

 アンタは魔戒騎士にとってのお天道さん……ギャバンなのかもな」

「それは少し違うな」

 

 

怜慈の言葉をやんわり否定する鍋之助。

 

 

「俺は当代で最強だが……強いことが誰か救えるとは限らない。

 人々の希望足り得ないかもしれない。

 魔戒騎士にとってもお天道さん、ギャバンは……黄金騎士『牙狼』だ」

『旧魔界語で『希望』を意味する』

「先代が歳で引退して今受け継ぐ修行の最中だがな……直に受け継いで俺の負担も減るだろうさ。

 さて、時間はあるかい?」

「あ、ああ」

「いい店を知っているんだ。

 落ち着いて酒の飲めるいい店をな。

 素敵な夜の蝶(ガチ)のいる、な」

 

 

 

 

*1
財団真拳でも履修しておるのか?

*2
冴島鋼牙の世界で存在した『牙狼-GARO-』に登場する、強大な力を持った7体のホラーたちの総称。

長く封印されていたが、牙狼1期本編終了前後に7体すべてが復活……するも短期間で討伐された。

なお炎の刻印世界に使徒ホラー『マンドゥーラ』という汚い初音ミクがいたが……世界によって使徒ホラーの定義が違うようだ。

この世界ではギリシャ神話のテュポーンは実在し荒ぶる神獣であったが使徒ホラーであるエフェメロスを取り込ませ弱体化させ、諸共に魔戒騎士が滅ぼしたのが真相。

*3
飛騨美濃の深山に玃(かく)あり 山人呼んで覚と名づく

色黒く毛長くして よく人の言(こと)をなし よく人の意(こころ)を察す あへて人の害をなさず

人これを殺さんとすれば、先その意(こころ)をさとりてにげ去と云

*4
黒いガッ@スパークレンスとか言ってはいけない。

*5
かなり際どい発言……ティ@!でなくて良かった。

*6
ぶっちゃけティガダー@の雨宮監督アレンジである……円谷プロに土下座しなければならない。




駆け足だけどあっさり終わってしまう戦闘……まぁ鎧召喚は必殺技なので。

恋姫・熱血硬派が連載化したとして……誰がサポートに入る?

  • 休暇中のバッタモン(酷い事になりそう)
  • スミスが分身だけ派遣(酷い事になります)
  • いや!俺は男だ!!助けなんかいらねえ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。