第二試験が『アクシデント』が起こったものの無事に終了した。
合格者を次の会場へ向かうために飛行船に乗った。
食堂で夕食中の試験官ハンターの三人……第一試験官のサトツ(ダンディな髭の背広の男)、第二試験官のブハラ(大食漢の巨漢)とメンチ(際どい服装の美女)が試験の感想を語る。
「ねェ、今年は何人くらい残るかな? なかなかのツブぞろいだと思うのよ」
「それはこれからの試験官次第じゃない?(メンチみたいな試験官じゃ一人も残れないだろうし)」
割と試験内容に粗があった上にメンチが短気を起こしてしまった故にブハラはセメントな意見を持ったがそれを口に出さない大人な部分があった、
それを知らないメンチは揚々と意見を述べる。
「そりゃまそうだけどさー。けっこういいオーラを出している子もいるじゃない。サトツさんどぉ?」
「ふむ、そうですね。新人がいいですね、今年は」
「あ、やっぱりー!? あたし403番と406番の兄弟がいいと思うわ!
スシは美味しかったし、『(念を)使える』し」
「(兄貴の方を美食ハンターに勧誘するくらいだしな」
「(まったくです)」
なお兄(聖騎士の兄)は、
『自分の道ですか……強いて言うなら弟への推し活はライフワークだからハンター業務じゃないし…。
強いて言うなら<安心ハンター>でしょうかね?
快適で安全な生活を送りたいので「結果的に』賞金首ハンターというかそのハイエナ行為的な?感じで稼ぐけど、美味い食事を追い求めるのは生活の質を上げることに繋がるのでそういう仕事も受けていきたいですね。
厚かましいですがホームコードの聞いていいですか?』
と返答したが。
「私は405番のゴンくん、99番のキルア君がいいですね。
それとは別に406番の彼は面白いですね……ピピプラ地方のカジュ遺跡で発見された『神字』を使っています」
「え、どういうこと?」
サトツが素質のある少年を注目するだろうと予想していたメンチだが、自分が評価した男にも注目したのは予想外だったので思わず聞いてしまった。
「その遺跡で『災厄の神獣』を封印するために賢者が封印の紐を作成して首にかけて力を封印して調伏したという神話が描かれた壁画がありまして」
「一般人なら眉唾物というか神話扱いでも、真相は念を覚えた魔獣を念能力者が封印したってオチだよな」
「ええ、私もそう思います。
実際、私や他のハンターの協力で壁画の通りに封印の鎖を作成したら実際に発動しましたし。
ただ……」
「ただ?」
「発動するには膨大なオーラが必要で維持するのも相応のオーラコントロールが必要。
更にキーワード一つで簡単に解除されるので念能力者の犯罪者の拘束には非常に限定的で使えないと判断しました」
「言葉を喋らないタイプなら有効そう……大きな『食材』に使えそうだから私に教えてもらっていい?」
「構いませんが……作成段階で我々三人がかりでも足りないレベルのオーラが必要ですが」
「ええ、マジ!?」
メンチは良い捕獲ロープができると思っていたら無理そうなので落胆した。
「じゃあ厨二病の人*1のはそういうファッション?」
「普通ならそうです……(ただ、本当にあの神字を『あの規模』で発動できるのならば……怪物と言っていいでしょうね)」
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時計の針を第二試験まで遡る。
ブハラが豚の丸焼き(なおこの辺にいる豚はグレイトスタンプという獰猛な豚のみ)を指定し、提供されたすべて(72頭)を完食した。*2
その次はメンチの出した課題は『スシ』であった。
某ニンジャのソウルフードなので当然某ハゲニンジャは、料理の詳細は理解できている。
そして……
「兄貴や俺は知っているが……答えは聞きたいか?」
「待って!自分で考えてみる!」
「ネタバレはつまんねぇだろ」
「詰まった時に聞こうと思う」
野生児(ゴン)、クソガキ(キルア)、常識人(クラピカ)はまず自力で行うようだ。
三人は森の川へ向かっていった。
「……聞きにくるだろうからゆっくり作るか、兄貴」
「だな。あとプロフェッショナルに喰わせるからある程度の味は求められるだろうな。
ではまずこの試験の狙いを考えるか」
「狙い?」
「第一試験で最低限の体力がないか、さっきの試験で獰猛な野生動物に負けないだけの腕っぷしが求められた。
豚の丸焼きならとりあえず合格になったが次で同じノリで行ったら怒られるだろうな」
「まず食品衛生だな、街中の食品店レベルはサバイバルでやるのは困難だな。
寄生虫とかこの辺の魚は大丈夫か?」
原作ではぶっ通しで走りまくってからのミルキ・ゾルディック……ゲフン、豚の戦いだったので疲労が溜まってその辺の配慮がなかったのが原作。
現実でも川の野生の鮭を刺身や寿司で出さない……養殖の鮭だから安心して出せた(昔は鮭の寿司はない)。
当時の江戸前寿司のネタは、コハダを酢で締めたり、マグロを醤油に漬けたり、アナゴを煮るなど「ひと手間加えたもの」が中心だったので原作でシャリの上に生魚を乗せるようなバカな真似をする回答者へキレるメンチは理不尽でもなく残当であった。そもそも自分で試食していないシロモノを出す時点でグーパンものである。
「お酢や醤油、酒にシャリと最低限あるな。
魚は、すでに確保している(豚取るついでに)。
あとこの辺で採れたワサビの代替品になりそうな野草は確保しているからレオリオは魚と『コイツ』を切ってくれ。
俺は漬け汁の準備と、お茶の代替野草を煎っておく」
「豚も切るのかよ」
「魚が不味い場合の保険だな。
邪道というかもしれんが、古来(江戸時代)では馬肉の寿司はあったから文句を言ったら歴史的事実を投げる(肉寿司元祖は2010年5月1日に東京・恵比寿横丁にオープンした専門店「元祖・肉寿司」からだが)」
「オッケー、任せな兄貴」
レオリオはオーラのメスで魚や豚の筋繊維を無駄に傷つけないで切断する。
兄は慣れた手つきで工程を進めていく。
「駄目!やり直し!
論外!舐めてるの!!?」
容赦無くダメ出しをするメンチ。
シャリの上に生魚乗せたり、オニギリに生魚貫通したりする回答には星一徹ばりに皿を放り投げる。
そんな中…ついに答えを知っている回答者のハゲが現れた。
「ふっふっふ。
多少出遅れちまったがとうとう俺の出番だな。
どうだ! これがスシだろ!!」
「ダメね。おいしくない!やりなおし!」
スシをしっている回答者出て嬉しいメンチであったが判定はシビアであった。
答えだけ知っていればいいわけではないから当然ではあるが、ハンゾウはキレた。
「はあ?なんでだよ!?
スシなんて一口サイズの飯の上にワサビと魚の切り身を乗せるだけのお手軽料理!
こんなもん誰が作ったって味に大差ねーべ!!」
「ハンゾーくん」
「なんだよムガガg」
ハンゾーの叫びで試験生はスシを作り出していく。
聖騎士の兄がハンゾーのほっぺを掴んで伸ばす。
「全く,確かに寿司は最初は保存食のなれ寿司から始まったが段々そうやって待っていられないから早寿司……一般的な握り寿司になったわけだ」
ハンゾーは抵抗するが、何故か力が入らずに聖騎士の兄のホッペ引っ張りに贖えない。
メンチがキレる前に聖騎士の兄が制裁を加えている上に寿司の歴史まで語っているので毒気が抜けていた。
「早く食いたい……まぁハンバーガーのようなファーストフードになったのは事実だが、美味しく握るにはコツがある。シャリをガチガチに固めると美味さが損なうし。魚の切り方一つで味が変わる、漬けの工夫だって当然大事。
お前さんの発言はジャポネの寿司職人への侮辱だよ?
仕事の内容が合格基準でなければ撥ねられるのは当然だろ?
それをガキみたいに……ああ、まだガキなら仕方ないか、そうやってブー垂れるのが忍か?下忍にも劣るぞ?
そして今大声で試験内容を漏洩するの良くない。
他の面々へこの試験を行っている理由を損うのは駄目だろ?」
そこまで言ってようやく離す聖騎士の兄。
SEKKYOに反発を感じるハンゾーが噛み付く。
「何の意味があるんだよ!!」
「しょうがないな、説明してやる……まぁ素人料理だから駄目かもしれないがな。
試験官、兄弟で合作だけど大丈夫?」
「イイわよ!
せっかくだから私の考えってのも言ってみて!
グレイトスタンプのステーキの寿司?まずはこれから……うん、素人にしては美味しいわ!
何故これ作ったの?」
どうやら味は合格らしい。
「古来では馬肉のスシもあったとされるので間違いではないかと……他の魚が食えない場合の保険程度ですが。
まず未知への課題で試験官の発言や地形からできる料理を推理しろってことさ。
遺跡の解読や未知の生物、凶悪犯罪者への対応など教科書にない非常事態の対応に必要な資質を見ているのさ。
まぁ俺達は答えを知っているがな……ならよりベストを尽くすべきだ。
寿司屋でやっている事は理にかなっている。
例えばガリやお茶……まぁ生姜や茶葉がないから代替植物で半日もつけていない急拵えだけど今回は。
味覚と脂のリセット、食中毒の予防、生臭さの消臭効果などある。
わかるか?」
「わかるってなにが……?」
「やれやれこれだから兵糧丸しか食べない社会不適合者は。
相手が安全に上手く、快適に食事をする配慮がいるって話だ。
そりゃハンターは頭のネジが外れた人種だけどよ(ジンとかジンとかバリストンやバリストンやネテロやジンとか)。
だがクライアントに接する必要のある仕事だってあるだろうが!
最低限の常識とか社会性とか配慮を持てよ!
そこらへんしっかり頭に叩き込んでおけクラピカとゴン!!」*3
「な、何故私に言う……?」
「そういうものなの?」
流れ弾が飛ぶクラピカとゴン。
ゴンは首を傾げるが、クラピカはムッとしている。
「そりゃゴンは単純かつ一途だから決めたらグレイトスタンプのように猪突猛進して忠告無視しそう。*4
クラピカは自分は冷静と思い込んでおる頑固者の偏屈なやつじゃない?*5
「魚もキチンと斬っているし、ワサビもどきもイイわね、後でどう作ったか教えて?」
「もちろん、いいですよ?
それで……合否は?」
「合格よ!」
「シャア!」
「良かった良かった……ただ後のハードルが大変かと。
謎解き要素ないと後は単純に料理の腕だけになるから……寿司職人連れてくるか、完成品をデリバリーするしかないかと。
故に代替の試験を用意することを具申しますが……試験ぶっ壊したスカタンを処すか再試験させるかはお任せしますが」
「オイ!」
「残当だろうが」
ハンゾーが抗議するが、レオリオは溜息をつきながらツッコミを入れる。
メンチは少し考える。
「そうね……少し考えるわ。
一応今の試験を続けるわ、ワンチャン合格者でるかもしれないし。
その間に別のヤツを……」
「あ」
ブハラが汗だくになりながら声を出す。
「なによブハラ、文句ある?」
「いや、それに関してはないよ?
でも」
「でも?」
「メンチがキレて合格者出さずに試験終わらせると思って……会長に連絡しちゃったし、もうこっちに向かっている」
「え゛……まぁいいわ」
メンチは会長が来ると聞いて嫌そうな顔をしたがすぐに気持ちを切り替えて試験を続けた。
そして……
「というわけで、二次試験の料理審査! 合格者は2名よ!
そこのハゲが試験ぶち壊したから代わりの試験を出すわ!
ハゲにはビンタ一発で再試験は許してあげるわ!」
「前が見えねぇ」
大きなモミジが顔面中央にできているハゲ。
鼻の骨が折れない程度に配慮はされているが。
なお、メンチが聖騎士の言った試験の狙いも説明したが……納得のいかないプロレスラーのトードーがテーブルを叩き割る。
「納得がいかねえ!
俺が目指しているのは賞金首ブラックリストハンター!
美食ハンターごときに合否を決められたくねーぜ!!」
「はっはっは、シングル(一つ星)ハンターというハンター界隈で上積みに向かってそれ言う?
ハンター合格者は『武力』も備わっていないとなれないからそれがわからないならプロレスでもしていな。
相手の力量がわからない奴はこの業界に踏み込むと死ぬよ?実力があっても死ぬ時は死ぬのがこの業界だし、
……全く『この世界は人間が生きるのに厳しすぎる』」
「テメー……」
「おっと、おとなしくしな」
レオリオが穏便に鳩尾に手加減したパンチをしてトードーを鎮圧した。
メンチは代替の試験として『クモワシのゆで卵』を出題した。
「おやシンプルでわかりやすい課題ですね」
「料理の腕に関しては諦めたわ……料理下手でも文句ない美味いヤツってやつを叩き込んでやるわ!
頭を考えさせるヤツは後のヤツに任せるから単純に度胸やフィジカルを試すわ」
「ほっほっほ、成長したのぅ」
上空から飛行船が飛んできていて、そこから飛び降りる老人。
怪我一つなく着地しながらメンチの成長を褒めるこの老人はハンター協会会長アイザック・ネテロである。
「『弟子』に諭されなかったら私もキレていましたし」
「……弟子?」
「アンタ、服のセンスは兎も角、料理は良いセンスだったわ!
私の弟子になりなさい!」
「ええ……」
とまぁ第二試験はアクシデントもあったが合格者45名を出して終了した。
オリ主っぽいテンプレですねー。
聖騎士の兄曰く、「武道とか生憎センスがないんだよなー。料理とか細かい作業は向いているけど」と戦闘に関しては念能力やフィジカルでのゴリ押しになってしまう。
恋姫・熱血硬派が連載化したとして……誰がサポートに入る?
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休暇中のバッタモン(酷い事になりそう)
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スミスが分身だけ派遣(酷い事になります)
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いや!俺は男だ!!助けなんかいらねえ!!