2003年 4月 3日、夜——
<麻帆良>
「キャアアア!」
「ククク……」
金髪の幼女……もとい闇の福音ことエヴァンジェリンが女子生徒を吸血し、力を蓄えている。
正式に担任になったネギ・スプリングフィールドから血を奪い、封印から脱却しようと企てていた。
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<S県S市>
「キャアアア!」
複数の女子高生が後ずさる。
異様な気配のする虚な瞳で邪悪な笑みを浮かべ、近づいてくる。
「乙女の血は我に力を与える……」
女子高生が制服をブラジャーが少し見えるくらいはだける。
無数の子蜘蛛が女子生徒に取り憑く。
悲鳴を上げながらもがく女子高生達だが最後には意識を失う。
女子高生達は意識を失っていたがしばらくすると無表情で立ち上がる。
「フフフ……」
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<S県川口……ゲフン、K市>
「完成だ!これだけ強力な吸血鬼を眷属にできれば闇の福音すら倒せる!」
黒ずくめの男が歓声をあげる。
清時代の満洲族の正装である暖帽に補褂着て額に符をつけ、更に片方の足は青銅で出来ており、もう一方の足はロバの足をした女性が両手を水平に上げている女性が立っている。
その女性からは死体の腐臭が漂っている……
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<S県S市O区教会>
「一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福してこれを裂き、弟子たちに与えて言われた。『取って食べなさい。これはわたしの体である。』」
明かりのない暗い聖堂で『マタイによる福音書』26章26節を唱えながら若い女性の首筋を噛み付く男性……姿は暗すぎて見えない。
女性は恐怖で叫びたいのに叫べず、動けないまま首筋を噛みちぎられる。
頸動脈を裂かれ、赤い鮮血が飛び散る。
男は返り血と指で拭い、舐めとる。
「また、杯を取り、感謝の祈りを唱えて彼らに渡されると、皆がその杯から飲んだ。そして、イエスは言われた。『これは、多くの人のために流されるわたしの契約の血である。』」
ミサの説法をするような厳かな声で『マルコによる福音書』14章23〜24節を唱える。
だが……女性は目を開けたまま瞳孔を開いて倒れ、動かない。
そんな様子を見て男は微笑む。
「
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2003年 4月 7日(月)
「桜通りの吸血鬼の噂知っている?」
「あそこで夜遅くまでいた女の子が貧血で倒れたのを吸血鬼が出たって面白おかしく話しているだけだろ?」
「知っている?隣のS市の女子高でクラス一つが行方不明って噂……近くの遺跡でミイラの死体が出たって聞いたし怖いよな」
「K市で土葬したいと訴える宗教団体が怒ってデモをしたってよ」
「なんでも違法に土葬した遺体が盗まれたってよ」
「自業自得だじゃねえか、いいぞもっとやれ」
「O区の大教会で血をばら撒かれて騒ぎになっていたな」
「異臭がしそう」
「輸血パックだよね?殺人事件じゃないよね?」
「……神社に寄付が来るとは、バイト代も弾んでくれるのは楽しみだ」
中学三年生になった春日一番は街中を歩いている。
『survivor』へ向かう途中で街中の話がなんとなく耳に入ってくる。
「(なんか物騒な事件が起こっているっぽいなー。
桜通りの吸血鬼はエヴァンジェリンが動いているっぽいけどカタギに迷惑かけてないだろうな?」(※まぁ、かけているね!)
途中で『ネギ先生がパートナーを探している!?』と騒いでいる2-A(もうすぐ3-A)の話に春日も『ネギ先生は若いのに大変だなー」と思いながら歩いていると……
「シュレッピッピ……シュレピッピ……!」
「や、やめなさい……警察呼びますよ!」
「ミソラ……」
「ど、どうしよう……ココネ…」
白い宗教っぽい服装をして独特のポーズをする怪しい集団に囲まれる人の良さそうなスーツにガウンを着た青年が困惑しながらも後ろにシスター服を着た中学生の少女ともっと小さい外国の幼女を守っている。
『シュレッピッピ』を連呼する怪しい集団……ムナンチョヘペトナス教という春日の前世にも存在していた新興宗教団体が
春日は知り合いが困っているのを見て決断した。
「おい」
「シュレッピッピ……!シュレッピッピ…」
「オラァ!」<路上凶器の極み>
一番は手近にあった道路工事用のコーナーを掴んでムナンチョヘペトナス教徒Aの頭に叩きつける。
容赦ない一撃で吹き飛び、ゴミ捨て場に突っ込んでいく教徒A。
更に一番はドロップキックやヘッドバットなどの肉弾戦で対峙していく。
「ありがとうイチ兄!怖かったっスよー!」
「おう、美空も大変だったな」
少女の名前は春日美空。
魔法使い見習い兼シスターである。
なお、同じ春日姓だが親戚だったり妹だったりしないが、知り合ってあっという間に懐いてイチ兄と兄貴扱いしている。
幼女はココネ・ファティマ・ロザといい、美空の魔法使いとしてのパートナーらしい。
一番はスーツの男性を見てから質問する。
「えーとこの神父様は?教会に新しい赴任者か?」
「イチバン……神父じゃない、牧師」
「イチ兄、私たちはカトリックっすよ(※カトリックが魔法に手を出すのは良いのかな…?)。
この人はプロテスタントの牧師さんっス。
なんか、学校のカウンセラーをするみたいで学園長の所に行くみたいっス」
「
麻帆良って……いつも『ああ』なんですか?」
「……いつもはもう少し大人しいと思うんですがね……」
「なんか不良の喧嘩やらイタズラが多いらしいっス。
デスメガネがデスマーチって話題になっているっス」
「スズメや……ハトが……ハヤニエ……」
「おお、主よ……」
新任先が真っ当でなくて神に祈り出す八月。
一番は念の為に美空達について行って学園長の所へ案内してから『survivor』へ向かった。
いつもより遅れてきたのをナンバや足立は揶揄りながらもいつも通りに時間を過ごした……。
その日の夜、3-Aの佐々木まき絵が何者かに襲われ、貧血になった。
そうじろう「こんな高そうなオーブンをもらって良いのかい?」
スミス「新しいピザ用のトースター買ったんで、無論自分の稼ぎで買いましたよ?」
(※頻繁の『ヤマヤ!』とか「バイイ!』とか言いながらピザ作っているし……)
というわけで、ルブランに本格的なオーブンが導入される。
スミスが調理器具を買った際に以前の家電(割と高級)をルブランに譲ったりしている。
(※無論、メンテはスミスがしてから)
蓮「(イタリアンレストランでピザ作りを見ているから……イケる!)」
双葉「おお!蓮が燃えている……マルゲリータを頼むぞ!」
スミス「フッ……お前も俺と同じラテンの血が騒ぐようだな」
竜司「いやレンレンは日本人だし、スミスのかーちゃんはラテン系じゃねえだろうが!」