神秘的な雰囲気を漂わせる美しき女性は『天使』と言っていい外見と雰囲気であった、ー
その容姿とは裏腹に人々を滅びへと追いやる魔性の女。その本名や素性は一切が謎で、唯一つわかっていることは「ハウザー症」患者であることと、人の嘘を見抜く才能……超能力の一瞬で、その抜きん出た才能は、人々の嘘による苦痛を強いられている。
「……誰?」
「アンタを殺す死神だ……人の心の偽りを暴き、人々に悪の種を蒔く。
それは正しく、『天使』の所業だ(ユーゴーとは別の意味でな)」
「……」
『天使』は、突然現れた少年の意思に『偽り』を感じなかった。
彼女の視線から少年は消えると頭頂部に激痛が走る。
「う……!」
「『天使』は死んだ……生憎次(エグリゴリ)の天使の相手で忙しいからな」
『天使』はそのまま倒れ伏す、だが……
「殺しはしない。アンタの能力だけを殺し、ただの人間になった。
野垂れ死ぬか贖罪の日々を送るかは……アンタ次第だ」
オリハルコンとプラチナとチタンでの合金に術式を加工した針を天使に埋め込んだ。
天使の相手の嘘を見破る思念波をジャミングし、結果的に常人並みになったのだ。
「あーあ、石川や浜の真砂は尽きるとも 世に悪の種は尽きまじとはよく言ったもんだ」
「COSMOS」……「チルドレン・オブ・ソルジャー・マシン・オーガニック・システム」の略称で、薬物投与や改造によって生み出された少年兵たちの特殊部隊であり、軍事企業連合トライデントに所属している。
優も拉致されてCOSMOSの部隊員(ナンバー:No.43)だったが……後に意志を取り戻して部隊を崩壊に導いた。
その際に暴走し続けたが、朧が手傷を負いながら取り押さえた。
『あの』朧である。
それ故に、優目をつけて指導していたが……まぁその後で優と戦うために裏切るからそれとなく言及するが優はその辺は甘いというか、朧のアレさは普段出ないからな。
で、マッパムンディスという紀元前4世紀頃に描かれたとされる、24枚から成る世界中の「地脈」の位置が記された地図を巡ってCosmosと戦うわけだ。
お相手はラルフ・クーリーというモッコスもといCosmos指揮官。階級は大佐だ
優の元上官でもあり、初代プロジェクトCOSMOSの管理責任者だった。
洗脳で失った記憶を取り戻し、潜在能力が覚醒した優に半死半生の目に遭わされるが、サイボーグとして復活し優に復讐の炎を燃やすが……どうせ死ぬので忘れていい。
問題はコイツの部下の仮称『金谷唱』だ。
元は「No.71」として組織に属していた。
後にCOSMOS のプロジェクトが米軍からトライデントに移管されてからは、「No.0」 というコードネームを与えられ、COSMOS 全体の司令塔となる。
プロジェクトの進展と共に殺人鬼としての調整を受け続け、全ての人間性を消去されている(指揮官としての必要のため、人間に近い形で思考するようにプログラムづけられている)……だったはずが、その能面のような無表情とは裏腹に実際は上官のラルフ・クーリーを裏切って自らが指揮官の座につくなど悪い意味で人間的な意思を残しており、唯一マトモな人間に戻る事ができ、なおかつ最高の能力を持つ優への羨望と憎悪は心の底に強く根付いており、自らの手で優を抹殺しようと執拗につけ狙う。
終盤でCosmosはAMスーツ、オリハルコンナイフ、オリハルコンを使ってテレパス機能で高度な連携をとれるようになり優仲間のマックス小隊は全滅しマックス自身も拷問で戦士として再起不能になるし、優、ジャック、暁巌*1、ボー・ブランシュの四人がかりで戦い、ボーが戦死するほどだ。
……こう書くと恐ろしいが、俺の世界で未来でコイツらの上位互換が出てくるんですよ、レッド・キャップって言うんだけど。*2
生憎、今回は俺は関われない……何故かって?アーカムの仕事が入っているからね!
「中国のど田舎のお山を散策か……朧が適任なんだがな」
中国軍部が『不死身の軍団』を遺跡の力で編成しているらしいので遺跡の奪取もしくは破棄を依頼された。
不死身というとバーサーカー*3かオカルトならキョンシー*4か?
情報をもらっていてそのプロジェクトを進めているリーダーが孙 子瑞(ソン ズールイ)*5大佐で、所在地は極秘扱いだった。
だが、幸い顔写真をもらったので『占い』で探せる……クソ実父お得意のアレだ。
ウイグル地区のタクラマカン砂漠で地図に乗らない軍事施設にいるのがわかった。
で、現地に飛んだ(当然、密入国ぅ!)わけで……砂漠のど真ん中にわざわざ作るとは……。
いきなり直接転移すると目撃者がいなければいいけど映像やら人の目に晒されるのは問題だ。
特級の超能力者なんぞあらゆる手段で排除したり、捕まえて実験体にされるわ!
全員消すのが甚だ面倒だから人気のない場所に転移してからこうやって秘密基地に向かっているのだが。
「……おいおい、マジかよ」
「ガー」
「ぬおおおおおお!!」
少し離れた所で80年代特有のトゲトゲしたリストバンドやレッグバンドをして奇妙な仮面*6をした怪人が無数にいて、中国武術の武器を持って一人の外国人を襲っている。
黒いタイツにムキムキマッチョの金髪のゲルマン人で顔も雰囲気も声も騒がしい……ぶっちゃけボー・ブランシュなんだが。
「ぬおおおお扇風脚!」
ボーは運動会で出禁になりそうな回転蹴りで吹き飛ばすが痛覚がないのかすぐに起き上がって反撃してくる。
単調な動きだがパワーは段違いで地面にかなり深く棍がめり込むくらいだ。
ボーはかすり傷一つ負っていないが……殺しきれないで持久戦だと不覚を取るかもしれん。
俺は無造作に近づいて背後から怪人の首をナイフで切り落とす。
最初に切った感触が筋肉異常強化されていて途中で止められたので空間の断裂を付与して切り落とした……オリハルコンナイフかヒヒイロカネの剣か超振動ナイフか高分子ブレードなどワザモノを使わないと両断できないのは厄介だ。
多分、朧なら気脈を狂わせて行動不能にできそうだが……ティア師匠直伝コーリングビーストも効果薄そうだな。
「貴様、デビッドではないか!」
「本名は高槻始だってーの。
助太刀するぜ」
「敵同士だぞ、俺達は!」
「あの時は任務だったからな。
だが今は違うし、理不尽に襲われているなら助けるくらいはするだろう、余裕があるなら。
それにアンタには潜入中に世話して貰った義理もある」
俺の言葉を聞いて、少し深呼吸してからボーは話しかけてくる。
「……感謝する。
だが始、なんなのだコイツらは?
俺の技で倒しきれん」
「スプリガンの任務で遺跡の力で『不死身の軍隊』を作るって情報をキャッチしてな。
悪い意味で当たりだったな、真っ当な手段じゃない。
それよりボー、なんで追われているんだよ?」
「わからん……ミラージュ、いや朧を倒す為に武者修行をしながらネオナチの戦力増強になる遺跡の情報を収集していたのだが」
「まだ辞めていないのかよ……(遺跡の情報収集より武者修行で中国各地の武術家をボコボコにしてからメンツを潰されたから軍部に殺しの依頼が来て、孙 子瑞の作った軍隊のテストも兼ねて襲ってきたんじゃねえか?)」
「ネオナチは不滅だ!ぬおおおおおマッハパンチぃいい!」
熱血硬派のライバルが使ってきそうな高速パンチのラッシュを怪人に何度も叩き込む。
ボーはバカではある……だが無策でやったわけでなく喉に向かってひたすら拳を集中して怪人の首を折った。
なおも立ち上がるが……喉を潰されて酸素供給もままならず酸欠で活動停止に追い込む。
俺も怪人を倒していくがさらに数が増えた……砂漠の奥の基地の方向からだ。
「少しばかり面倒だな」
「なんだ弱音か?」
「ボーの体力が持つかが心配でね」
するとバイクにのった十人程度の集団がやってきた。
バイクの集団の先頭にいたハイティーンのポニーテールの少女が声をかけてきた。
「オッサン達、武器男(ブギーマン)相手に無茶な!」
「オッサンではない!」
「悪人顔だから老けて見えるのか……」
俺とボーはショックを受けていた。
だがその間に連中が怪人めがけて投網を投げて動きを止める。
怪人は武器で殴る事以外考えていないのか網から抜け出せない。
さらにオイルを奴らにぶっかけてから火をつける。
怪人は燃えながら動くが流石に機能を停止した。
「フン……あの程度、俺と始で倒せるわ!」
「手持ちの装備(突然出すわけにはいかないので)では少々面倒だったので助かりました」
「おい始!」
「助けて貰ったらありがとうってのは万国共通では?」
「……ふん、感謝するぞ女!」
「婦好よ、オッサン。
アジトがあるからついてきて」
どうやら善意半分、打算半分かな?
俺とボーは誘われたのでノコノコついていくことにする。
生か死のギリギリのスリルがお好きなお方。
機械式でパワー重視の、トライデント製 A.M スーツを装備し、優と互角に渡り合う実力者で「帰らずの森」で初登場して以降何度も対決するが、危機を脱するために共闘することもあった。終盤でボーの相棒となる。
クローニングとウイルスによる遺伝子書き換えにより X-ARMY から抽出した「不死身の体」「千里眼」「テレパシー」の能力を付与して作られたクローン少年の体に、年老いた傭兵の脳を移植することで実現された、百戦錬磨(を謳われた)の超人部隊。
自分達を歴戦の勇者と嘯くが、卑劣で残忍かつ非人道的な作戦を安全圏から行なうので勇気があるかは疑問である。
クローニングにより身体を作る際の過剰成長が生む急激な老化に対する制限が切れ、急激に老化し自滅。結局は使い捨てだった。
中国においては、人が死んで埋葬する前に室内に安置しておくと、夜になって突然動きだし、人を驚かすことがあると昔から言われていた。それが僵尸(殭屍)である。「僵」という漢字は死体(=尸)が硬直すると言う意味で、動いても何かの拍子ですぐまた元のように体がこわばることから名付けられた。
僵尸となると尸体であるにもかかわらず一切腐敗せずに生前同様にふっくらとしていて、髪の毛も長く生えている。性格は凶暴で血に飢えた人食い妖怪である。さらに長い年月がたつと、神通力を備えて、空を飛ぶ能力などももつとされる。
1980年代に霊幻道士シリーズ等キョンシーの映像作品は流行っていた時期があったり。
中国の軍事システムは、1965年に一度廃止された階級制度が1988年に復活した。
復活時に、それまで最高位として想定されていた元帥と大将は設定されず、上将が実質的な最高階級。
わからないならネットで検索!
えー、優くんが金田くん(仮)と学園モノしている間に始はボーと一緒にスーパーヴァンダミング武侠アクションをします。
オリジナルの『遺跡』ですが……元ネタは直球である。
婦好は、殷(商)王朝の第23代王・武丁の妃です。甲骨文字にその名が刻まれており、自ら数千人の軍を率いて異民族討伐を行った、中国史上最も古い実在の女性軍事家として知られています。本人でなく歴史上の人物を肖ってつけた感じです。