俺の弟『高槻涼』は、平凡な高校生だ(と思い込んでいる)。
海外出張の多い父、若作りの専業主婦、自分探しの旅に出ている兄がいると。
幼馴染みとして育った赤木カツミはごく自然に大切な存在になっていた。
始業式の日に現れた謎の転校生・新宮隼人から突然襲撃される。
隼人は自らの左腕が異形の兵器「ARMS」であると明かす。二人が対峙する中、さらに謎の男「爪(クロウ)」が現れ、涼の幼なじみ・カツミを人質に取ろうとしたまさにその瞬間、涼の右腕にも異変が起こる。
……というのが原作ARMS第一話である。
涼と隼人には「ARMS」という兵器が移植されており、ARMSを巡り、謎の秘密結社「エグリゴリ」が暗躍を始めているのだ。同じく両足にARMSが移植された巴武士が転校してきたので涼と隼人が接触する……ネタバレだが隼人は「仁愛」の意思を示すオリジナルARMS"ナイト"(騎士)を移植されており、硬い刃になる。涼は「憎悪」の意思を示すオリジナルARMS"ジャバウォック"(魔獣)を移植されており無限に進化してい世界を滅ぼしえる存在でエグリゴリはジャバウォックを利用しようとしていると覚えてくれればいい。
次に隼人に続き訪れる転校生「勇気」の意思を示すオリジナルARMS"ホワイトラビット"(白兎)を移植された巴武士に接触していく涼と隼人。
武士は、幼い頃、妹をかばって交通事故に遭い、両脚を失うほどの怪我をした。
その後にARMSを移植され、その後に自身が両親の本当の息子でないことを知らされたショックと異形の脚に怯え、さらにはいじめのトラウマを負い、自分を含めて全ての者に対し敵対心を持って心を閉ざしていた(ARMSの制御はできていたのでイジメの報復はしていたが)。
武士と接触時にARMS同士の乱闘が発生し、最初は涼はARMSを拒絶(『爪(クロウ)』との戦いでARMSを覚醒し暴走させて半殺しにしていたせいでもあるが)していたが隼人のアドバイスである程度制御できるようになって取り押さえる事に成功した。
そんな折、次の刺客が学校を襲撃する。
エグリゴリの実験によって生み出された天才児「チャペルの子供達」の中でも、最高の頭脳を持つ双子「アル・ボーエン』と『ジェフ・ボーエン』だ。
コイツらは、突き抜けて高い知性へのやっかみにより、いじめを受けた。
その腹いせに弟のジェフと共に致死性の高い毒ガス(C-0048)を作成、スクールバス内に散布して同級生達を毒殺した上、それを咎めた両親をも銃で殺害した。だが、いずれの事件も当時7歳という年齢から犯人とされず、その後は「チャペルの子供達」としてエグリゴリに迎え入れられる……。
俺に力を貸してくれるアナ・キタガワ・マドニアも『チャペルの子供』の前身と言える計画から生まれており、エグリゴリ傘下の研究機関「ゲイザー」が、不妊治療と称した極秘実験によって人為的に作り出した超天才児で、貴重な成功例として組織に狙われたが、コーサ・ノストラの大幹部ミケーレ・マドニアが最初に保護しており、危機が迫った際に『静かなる狼』に助けられたのさ。
『チャペルの子供』達が産まれたお陰でアナの希少性が減ったのもあって現在はアナは追われていない。
閑話休題。
クソガキ双子が涼たちの通う藍空東高校を占拠し、避難経路に爆弾を仕掛けたり、二体のサイボーグ兵を操って武士の妹・麻耶を人質にとり涼たちに戦いを挑んできた。
涼、隼人、武士は爆弾を発見して校庭にぶん投げて最悪の事態は回避する。
サイボーグ兵には粉塵爆発で損傷を与えるがそれでも押し切られそうになった時、涼のジャバウォックが進化した。
怪力と伸縮自在だった腕がコンクリートを吸収して圧縮空気で砲弾として発射できるようになってサイボーグの一体は破壊した。
体育館でもう一体のサイボーグと戦う…かに見えたが、双子の暴走を見かねたボス(キース・ブラック)により送り込まれたキース・レッドによりジェフが惨殺される。アルも殺されかけるが、兄弟に自分を重ね合わせた武士の機転で救われた。
キース・レッドがアルを殺そうとした時に、隼人がキース・レッドを父の仇と激昂する隼人を見て大笑し、意味深な事を言って引いていった。
生き残ったアルは、俺ん家に保護され、母さんに触れ合う内に家族の温もり思い出し、弟ジェフの仇を取るため、涼達に共闘を申し出て涼達は受け入れた。
涼達はARMSの手がかりを探るべく、エグリゴリによって滅ぼされた隼人の故郷・鐙沢村へと向かう……前に新宮十三師範(俺の古武術の師匠)が涼達を試す為に呼びつけてボコボコにしている。ARMSの力をロクに引き出せない内はカモだからねー。
まぁ俺は直接見ているわけじゃ無い。
藍空市外の……チーム『ビルトビルガー』の移動アジト(トレーラー)内で覗いている。
アナと俺が今二人きりだ。
「……俺は見殺しにした」
確かに空間能力駆使すれば介入できるしキース・レッド如きに負ける俺じゃ無い。
エグリゴリが全力で介入する可能性がある。
キース・シリーズの面々が出張ったり糞実父を連れて来られれば最悪極まりない。
鐙沢村でキース・グリーンはカツミを攫うのも防げば俺の存在に気が付かれる。
空間能力を使った介入は鐙沢村ではできない。
その後のガウスに蛇狩りを邪魔する際には空間能力はできるだけ使わない……だってキース・シリーズが顔見せにくるんだぞ!故に縛りプレイを強いられる。
「あの子達は私を生み出す研究から生まれたけど私の兄弟じゃないわ」
「……それでも、だな。
俺は涼達の為というお題目であのガキの生命を切り捨てたのはかわりない」
「貴方は私達のチームのリーダーよ。
貴方なりに私達の最善を判断して行動したと信じるわ……おじ様のようにどっしりと構えたらいかが?」
「手厳しいな……まぁやってやるさ。
二代目(ツヴァイ)だからな」
次回は残酷な描写、惨劇が起こる鬱展開の予定。
絶望的な展開です、心が痛む展開が起こります.