絶望的な展開です、心が痛む展開が起こります.
涼、隼人、武士、カツミは、エグリゴリを裏切った天才少年のアルも加え、ARMSの手がかりを探るべく、エグリゴリによって滅ぼされた隼人の故郷・鐙沢村へと向かう。
彼等に疑念を抱き独自に追う兜刑事もいた。
そしてそこには彼らの出生にまつわる驚愕の真実が隠されていた。
滅ぼされた筈の村に人が住んでいたが、洗脳処置が施されていた。
洗脳装置が教会にあるとあたりをつけて向かうとサイボーグ3名からなる“クリムゾン・トライアッド”と戦うことに。
エグリゴリのサイボーグ兄弟「クリムゾン・トライアッド」の長兄ガシュレーは、ハニカム構造のチタン装甲[2]で身を固めた重量級サイボーグだ。
ウサギすら全力で狩るライオンの如き高いプライドを持つ高潔な男で、「戦士」としてあるべきことにこだわりを持ち、度高槻涼と一騎討ちをし、両戦共に敗北する。
その戦いの中でも涼に「戦士として生きろ」と言い放ち、その言葉は後の涼に多少なりとも影響を与えた。
「クリムゾン・トライアッド」の紅一点ビィは、背中から蜻蛉のような四枚の羽を生やし、亜音速で飛行することによって発生する真空で目標を切断する。
改造された自分の体を憎悪しながらも戦士として誇りを持ち、武士と一騎討ちをするが、第二形態に進化したホワイトラビットの跳躍力の前に敗北し、地面に叩き付けられる寸前に武士に情けを掛けられた、
戦いの中で彼女はオリジナルARMSの置かれた状況に共感するようになった。
関節が存在せず、軟体生物の如き動きで敵を翻弄するナイフ使いフェイスは顔を任意に変化させて変装し、敵を惑わすことを得意とする。
隼人と一騎討ちをするが、逆に刺殺される。その卑劣な性格からか、ガシュレーにも殺されるのも止むを得ないと思われていた。
“クリムゾン・トライアッド”を退け、研究所に入ると、エグリゴリに侵入していたスパイ研究員メアリ・カッツは、ARMSの四人の少年少女は、エグリゴリに反目する組織“ブルーメン”が作り出した人工授精児であり、その首謀者である隼人の父も、育ての父に過ぎないことを明かす。
一方キースらは兵士・科学者もろともの鐙沢村の消滅を図り、空爆を行う。
高槻の目の前でカツミは戦火に包まれ、そのショックと怒りから、
高槻は ARMS が全身に回り、怪物と化してしまう。その猛攻にキースは撤退。
カツミは見つからず、高槻らは失意のまま藍空市に帰る……真相は空間能力のARMSを持つキース・グリーンが回収していたのだが……。
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藍空市外のとある場所止めてあるトレーラー。
コレがブルーメンの外部協力チーム『ビルトビルガー』の拠点である。
現在、ここにスタッフが全員集結している。
チームリーダーの高槻始。
天才ハッカーのアナ・リドル。
ビルトビルガーのパトロンにして量子コンピューターSPARCと二本のマニピュレーターを搭載したスーツを着込んだクライムハンター・アルクベイン(ALCBANE)の正体である台場巽。
医療班にして技術班の一人、沢渡啓之。
そして今回は臨時招集された協力者がいる。
裏社会で伝説の存在となっている殺し屋ジーザス。砂漠の兎を全滅させた張本人の1人ガウス・ゴールの存在と最後の誘拐された生徒*1の情報提供を条件に参加している。
そして……厳つい日本人傭兵と引き締まった体躯のゲルマン人のコンビがいる……高槻始は異世界から連れてきた傭兵の暁巌とボー・ブランシュだ。
暁はスリルのある戦場を求め、ボーは相棒(暁は否定するが)に付き合うにが半分、始に高性能の武器をもらった義理半分で参加している。
始は心なしか力無い雰囲気で話しはじめる。
「もうすぐ隣の藍空市は戦場になる。
エグリゴリの大元の計画『プログラム・ジャバウォック』の要因である弟の涼にガウス・ゴールとエグリゴリの中間管理職のキース・レッドがちょっかいをかけてくる。
キース・レッドは涼の腕にあるARMSを奪う為、ガウスはARMSを仕留めて自身の有用性のアピールの為に。
ガウスはその際に『蛇狩り(スナークハント)』作戦行う気だ」
「……正気か!?日本でアレを行う気か!!」
「その蛇狩りってのはなんだ?」
非道な作戦内容を知るジーザスは明らかに驚きと怒りの声を上げる……藍空市にかつての日本の教え子が教師をしているのもあって余計に感情がこもっている。
暁は始に作戦内容を聞いた。
「地域の孤立、武力による制圧によりパニックを越させ、住民同士を争わせる群集心理を利用した作戦で、争わせた挙句に全てを抹殺する非道な作戦だ。
今回は建物の被害が少ない中性子爆弾を使用すると思われる」
「イカれているな」
「なんと非道な!罪もない女子供を巻き込むか!!」
「それを行う自分を勇者気取りなのが救いのない奴だ。
で、相手戦力を簡単に説明する。
キース・レッド…… アドバンストARMSというナノマシンを体内に埋め込んでいて、多少の傷は再生するし重量級サイボーグもワンパンで粉々のできる超振動ブレードに腕が変形する。他にも超振動も使えるが……コレは同じARMS使いにぶつけるので戦わないように、
ガウス・ゴールと汚い老害ども……コイツらは超人兵士る「レッドキャップス」になっている。
超再生、赤外線なども見通せる透視能力、テレパス機能をもった無敵の兵隊で奴らの細胞をクローンニングして若い子供の身体にジジイの脳みそを移植した無敵の兵士……と本人は思っているがエグリゴリにとって捨て駒で、老化抑制をしていないので遠からず死にますが、厄介なのは確かなので対策をする必要がある。
俺達は蛇狩りを横殴りしてARMSの少年達の援護をするのが今回の作戦だ……」
「……始、大丈夫か?覇気がないぞ」
ボーが心配して話しかけてくる。
始は鎮痛な表情で話し始める。
「……先刻、俺の実家がエグリゴリに襲撃された。
涼が応戦した……ARMS適合者は無類の強さを発揮するがサイボーグに母を人質に取られた」
「なんと!卑劣なりエグリゴリ!」
「幼馴染を失った涼にとってただ一つの日常の拠り所だったのに……!!」
悲しみの感情がこもった声と拳を握りしめる始の様子に共感するボー(ついでに沢渡)。
あくまで冷静な暁とジーザス。
淡々と蛇狩り対策をSPARCと共に行っている巽。
始の様子を冷たい視線を送るアナ。
「凄惨な光景だった。
頭を銃で撃ち抜かれた」
「始……お前の無念、よくわかるぞおおお!」
「(あの始君がこんな表情を……こんなのってないよ……!)」
「相手の情報はきちんと行うべきだった……相手の隠蔽が上手だっただけだ」
努めて冷静に振る舞おうとあうる始。
「この時の涼の心はメチャクチャになったであろうさ……。
殺戮の中のサイボーグの表情は凄まじく……心の傷になるだろう……。
日本の民家であんな兵器が使われるとは……。
強化手術でサイボーグ化した軍人と主婦では結果は火を見るより明らかであろう……
涼にとって帰るべき温かな場所だった『何の変哲もない普通の幸せな家』が一瞬で消え去るのが酷すぎる……」
「「(んん?)」」
ボーと沢渡は、普通に嘆いていたが暁とジーザスは違和感を感じていた……たさ言語化ができていないが。*2
「その鮮血の光景に、涼は呆然としていたよ……嘘だ、信じられない、そんなわけないって顔で母を見つめていて……ああ!
さらに団地内で虐殺が始まった……
『敵を叩く時は徹底的に最大の攻撃力で叩け』と新兵のレクチャーをするようにろくに抵抗をできない者達を銃で挽肉にしていくのは悪魔のようだっただろう……イテ!」
アナが冷たい表情で始の脛を蹴っ飛ばす。
「ふざけていないで真面目に説明しなさい始」
「何を言うんだ、嘘はついていないぞ!
ああ……なにしろ何もわからないままに死んでしまっただろうさ。
こんな圧倒的に弱い者にここまでのことをするとは……戦闘経験の差がありすぎる……。
更に犠牲者が増え続け、せめて生き残った人々と共に逃げようと手を伸ばした目の前で生存者も殺され、絶望の中で『やめてくれ助けて』と叫んでも聞き得れられず、最後の一人も無慈悲に殺されたのさ、虫ケラを捻るような手つきでな」
「主語が抜けているわ、説明しなおしなさい」
「いやぁ……母さんが……まさか……
この後、涼の顔が……」
「今度は述語をぼやかさない!!
YAMA!
画像データある!?」
『建物の監視カメラと足りない部分は高槻始の遠隔透視能力で観測した記憶を元に出力した映像を提供しよう」
「お、おいそこの小娘……傷心の始にもう少し…」
「おば様は無事に決まっているじゃない!何が起こったか見せてあげる!!」
大画面ディスプレイに始のコートからコードを繋いで出力される。
「エグリゴリ」の特殊部隊が涼の自宅を襲撃し、母親の高槻美沙が人質に取られてしまった場面である。
まさに絶体絶命の状況。涼はこれ以前に、エグリゴリの攻撃に巻き込まれる形で幼馴染の赤木カツミを失った。
だから自分のせいでこれ以上大事な人を傷つけ、亡くすことは何としても避けたかった。
「…母さんごめん… オレのせいでこんな目に…
もう誰も巻き込まないつもりだったのに…」
涼は強大なARMS”ジャバウォック”の宿った右腕を下げて抵抗をやめた。
そしてされるがままに戦闘員に右腕を極められ拘束される。
「……まったく…………しょうがない子ね…
お父さんは一体この子に何を教えていたのかしら…!?」
『ドン』と重い銃声がが鳴る。
その場にいる戦闘員がみな涼の動きに警戒し、無力な母親などには目もくれていなかったその時。
なんと美沙は隠し持っていた拳銃(ベレッタ84)で、自分の首に手を掛けていた戦闘員の脳天を一撃のもとに撃ち抜いたのだ、笑顔で。
「「ハァ!?」」
ボーと沢渡は、わかりやすい教学の表情をする。
予想だにしない出来事にその場の全員が動けずにいる一瞬を突いて、さらに美沙は家庭用の包丁を投げナイフ代わりに投擲。涼を背後から拘束していた戦闘員の眉間に見事な腕前で命中させ、涼を救う。
「お父さんに習わなかった…?
何事もあきらめたら“そこで終わり”だって事を…
だったらこの私がしっかりレクチャーしてあげるわ。」
暁はその手並みに感心し。ジーザスは真実に辿り着く。
「おい」
「なにか?」
「
「笑う牝豹?」
「
あらゆる戦場で幾人もの凄腕や要人を始末してきたという最強無敵の女傑だ」
「……(あんぐりと口を開けて放心)」
「まぁスプリガンをやれるくらいだ、親も只者じゃないわな」
暁は納得した様子であった。
映像は続く……
「戦いというものは、いつでも流れを把握して、冷静に対処しなくてはならない。」
「いいこと、涼…!? 敵を叩く時は、徹底的に最大の攻撃力で攻める事!!」
部屋にどこに隠していたのか重火器をぶっ放したり手榴弾を投げ込まれても慌てず脱出して二丁拳銃で次々とエグリゴリの傭兵を射殺していく。
最後の生き残りもワイヤーで締め殺す美沙であった。
「母さんは恐ろしい戦場に移ったのさ、子育てというね」
ドヤ顔で語る始の頭をボコボコとバインダーで叩くアナ。
始悪質な悪戯を叱りつけて、正座で続きを話すハメになったという……。