美沙「(クリフ達から渡された資料を確認する)
……作戦は決まったわ」
クリフ「信じるんだな、この資料」
美沙「ええ、世界で『2番目』の精度だから安心していいわ」
ヴォルフ「でもあのイケボの方……無事かしら?」
美沙「心配しなくてもいいわ。
彼は一流のプロよ。
私からの報酬の為に100%完遂させるわ」
ヴォルフ「どんな報酬なのかしら……」
レッドキャップスは、主人公の暮らす街・藍空町を孤立させ、軍事力でもって制圧。
市民がパニックに陥ったところへ、マスコミを使い、暴力とともに自らの要求を伝える。
その要求とは、決められた時刻までに市民の手で主人公達を捕獲し、差し出すこと。
さもなければ、市内数百カ所に仕掛けた爆弾を一斉爆破、市民の無差別虐殺を実行する・・・
コレをtビルトビルガーのトレーラー(先んじて藍空市に移動済み)の中で視聴していたボーが激怒する。
「なんたる非道!」*1
「傭兵やってなそこそこだがここまで老獪な手口はないな」
「人は個人ならいい人がいても集団になると大体クズい行動パターンに収束するがな」
暁と俺は冷めた感じで言い放つ。
ジーザスは過去の『砂漠の兎』を壊滅させた時のことを思い浮かべて拳を固める。
巽さんが静かに言う。
「敵は群集心理の利用を熟知しています。
人の心とは、実に不完全です。
外部から入ってくる情報に、人の持つ認識力や中立性は左右されることもあります。
つまり、計画的に操作された情報を与え続けた場合、計画者の目的遂行に繋がるような判断を対象者にさせることも可能だということ。
これを利用した戦い方が心理戦で、群集心理とは群集に特有の心理状態のことを指します。
人の心理には違いがないのですが、群集ではなぜか個人とはまったく違った心理状態になります。
普段の行動からの逸脱や普段は持たないような大胆な考えを引き起こす……」
群衆心理の主な特徴は三つ上がる。
一つは無責任性と匿名性、「自分一人がやらなくても誰かがやる」「大勢の中の一人だからバレない」という意識から、個人の責任感が希薄になる。
二つ目は被暗示性と感染、周囲の熱狂や恐怖がウイルスのように伝染し、冷静な判断ができなくなる。
三つ目は極端な行動、感情が単純化され、個人での行動時には見られない過激な行動(パニックや暴動など)に走りやすくなる。
概念を体系化したのは、19世紀のフランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンだ。
ル・ポンは主著『群衆心理』の中で、群衆の中にいる人間は「意識的個性が消滅し、無意識的個性が優勢になる」と指摘した。
ル・ボンの理論は、のちに大衆扇動のメカニズムを解き明かす重要な研究となったが……。
巽さんが
「「匿名性」により無責任になった群集を、「被暗示性」と「感情性」でもって煽ることで、「強くなった感」のある群集となった市民を主人公たちへけしかけるのが、今回の「スナーク狩り」です。
「スナーク狩り」がいかに群集心理を巧みに利用した作戦であるかわかるかと思います。
作戦がうまく動き始め、襲いかかる群集……ARMSの少年達は攻撃できない。
なぜなら、群集は「市民」だからです」
「ならばどうすればいいのだ!」
『まず方針を整理しよう』
ボーの叫びに冷静に分析するYAMA。
ディプレイには藍空市の地図が出てくる。
『前回のスナーク狩は最終的に大量破壊兵器で市民と反乱軍ごと始末された。
今回も行われると推定され、建物を破壊せず生物を殺傷していく『中性子爆弾』の使用がされると思われる。
中性子爆弾を効率よく使用するには高所からの起爆が効果的で、その条件にあるのは……l
マップ上のタワーに赤い点がつく。
『ここです。
ガウス・ゴールのスナーク狩を瓦解させるには複数の目的を持って行動する事を推奨する。
『ガウス・ゴールの確保、または殺害』『中性子爆弾の無力化』『前者二つを遂行する為にレッドキャップスの部隊を陽動』の三点……』
「YAMA、もう一つある。
『群衆の沈静化』だな」
俺が口を挟む。
沢渡が俺に問いかける。
「うん、話としてはわかるよ。
でも……どうやって?
まさか催涙ガスや放水で鎮圧するの?」*2
「まさか!
治安を守るのは警察の仕事だろ?」
「ッハ!?エグリゴリに睨まれれば政府は黙っているだろうよ」
「ジーザス、確かに上はそうだ。
だが末端は別だ。
涼達を追いかけて鐙沢村まで行った兜刑事ってのがいる。
エグリゴリを認識して、都市を封鎖したテロが起きれば仲間を率いて抵抗するだろう。
なら彼らをサポートするすれば円滑にいく……ある意味もっとも目をかけないといけない」
「あら、どうして?」
アナがか聞いてくる。
「軍なら敵軍に降参するってのは選択肢にある。
だがね、警察官が犯罪者に敗北しても降参は絶対にしないってのは日本の現場にたつお巡りさんって奴だ。
お袋は四つに戦力を分けると思う。
『ガウスを倒す部隊』『陽動班』×2、『爆弾の無力化』ってね。
俺たちは陽動班の援護を行う……まぁ俺はひとっ走りしてお巡りさんにゴブリンどもに聞く魔法のアイテム持っていくとしよう。
……あと、もしかしたらだが……後一人、戦力になる奴が来ているかもしれない」
「戦力?始よどういう事だ!?」
「ボー、ジーザスやお前さん達以外にも協力を打診した奴がいたんだが筆不精というかメール不精でな。
くるか来ないか返信がなかった。
だがこんな鉄火場なら必ず来そうなんだよ、知っていれば」
「どんな奴なのだ?」
「古流剣術を現代の戦場でも実践的に運用しようとしている剣鬼」
「ほう……それはそれは中々頭がイカれているな。
俺の好みだ」
バトルジャンキー、リスクジャンキーな暁は、剣鬼の存在を知って面白いと笑った。
原作のダイジェストをしながらスナーク狩の簡単な説明を初見さんにしなければ……。
それにしてもスプリガンやARMSのクロスオーバーやら二次小説が少なすぎる……!!
誰か書いてと思いますつつも自分で作るのであった。