サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

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is世界のロボット工学者……まぁかなりやばい。
全ての項目が世界で3番目の才能を持っていると自覚して転生しているんで……2番目より少し下、4番目より明確に上です。
篠ノ之束はスペックの化け物だけどコミュ障だし、スペックの暴力で興味あること以外はしないので……努力するのも世界で3番目の才能を持った奴が生まれた時からなろうばりに努力するのでガキの時に会えば明確に圧勝します。
トッカリタウンの隣町に篠ノ之家がある設定で、アトランダムナンバーズ(世界最高峰の人型ロボ達)を興味本位で解体しようとするバカ兎を本気で痛めつけます(ISの原作知識もあるので情け無用で殺してもいいくらいにやっちゃう)。
で、パッパとマッマが本気で怒るけど、篠ノ之家は事情を聞いて音井家に謝罪にいくけど。
ここで兎の人格矯正&格付け(技量や実力が上回っても苦手意識で兎が敗北するレベル)が完了するので原作ISみたいな展開はなくなる。
なお亡国企機業はツインシグナル小説版1巻の黒幕なのでロボット工学者君は亡国企業滅ぼすことを目標にしていたり。
カヤバーン……というかナーヴギアやらSAOの存在を知って兄が興味を持ったのでSAO販売禁止&カヤバーンの社会的抹殺&データの破壊を行ったりした。大好きな信彦兄ちゃんを殺す奴は死ねばいいよ!……とのことだ。


Zwei 《ツヴァイ》ep30「猟犬(ハウンド)」(イラスト有)

ギャローズ・ベルには『アザゼル』ってのがあってな、チャペルのガキ共はエグリゴリへ叛旗を翻した。

……だから俺と親父がそれとなくブルーメンに涼達の旅の道にいれたわけだ。

原作では旅先でたまたま寄ったと涼は思っていたようだが、恐らく親父が調べて誘導させたと思っている。

ああ、アザゼルの説明がまだだった。

Wikipediaから引用すると……

 

ARMSの元となる群体のシリコン生命体。

宇宙から飛来した地球外生命であり、見た目はただの隕石のようだが意志を持ち、人の「心」に関心を示す。

そのため、今そこにある最も強く純粋な「想い」に惹かれ、姿と性質を変化させる。

ギャローズベルの地下研究所では、怒りによって高鳴った高槻涼(ジャバウォック)の意志に惹かれ、ジャバウォック(完全体)へと変貌を遂げ、後に純粋な友愛の心に触れ、その無限とも言える命をかけて窮地を救う。複数存在し、作中では4つ確認されている。

なおモデュレイテッド ARMS を除く全ての ARMS は、アリスを取り込んだカリヨンタワーの巨大アザゼルから生まれた。

名前の由来はエノク書に出てくるエグリゴリの首長「アザゼル」から。

 

って感じだな。

なお、アザゼルはギャローズベルやエグリゴリ中枢以外にも存在したりする。

宇宙だと炭素生命体よりケイ素生命体の方が生きやすいんだろうが……。

涼達がギャローズベルの大人はチャペルの子供の親と知るわけで。

チャペルの子供達…それは十数年前、エグリゴリの下部組織『ゲイザー』の進めていた不妊治療と称した極秘実験によって人為的に天才を作る計画の正式版を行った。*1

全米数箇所の大学病院で夫婦を対象にした新薬投与実験から生まれた。

その新薬は胎児の大脳新皮質を著しく活性化させ、生まれて数ヶ月で言葉をしゃべり、数年で大学卒業ができるレベルの天才児たちが生まれた。

チャペルの子供が生まれ、この計画が成功した矢先に、アルとジェフの双子が虐められた報復に新発明の毒ガスでクラスを皆殺しにし、両親も殺害した事件を起こす。

その事件をきっかけに子供達はエグリゴリに回収され、子供達をエグリゴリの管理下に置くこととした。

裏工作でチャペルの子供の両親の職を奪ったり借金漬けにしたりした。

そして、その両親達に多大な報酬と住居(ギャローズベル)を与えた。

チャペルの子供達は、ARMSを捕獲してアザゼルを解析し、エグリゴリと取引して核心を引き出そうとしている。

なお、組織の核心を引き出したいならインターネットでできるんだが*2

涼に接触してきたチャペルの子供のシャーリーへハウンド部隊と再び戦って勝ったら人質を解放するように約束を取り付ける。

……まぁ今度は勝てるだろうさ。

 

 

「……問題は次なんだよな」

 

 

 

 

 

アル・ボーエンはコンピューターからエグリゴリの情報を探っていて顔色を変える。

 

 

「エグリゴリのシークレット・フォースが動いている……!

 今夜中に仕掛けてくるぞ!?

 クソ、アイツらと戦っている暇すら惜しい!

 脱出経路は……」

 

 

その時、画像が乱れる。

目隠しをした平安風の服装をした高画質のCG*3が現れた。

 

 

「避難経路を提供する。

 この街の水源……地下水脈があり、グランドキャニオンまで通じている」

「(今世紀最大の天才たる僕を出し抜いてハッキングを仕掛けてくるだと……!?)誰だお前は?

 初対面の……それに素顔を見せない奴の言葉をホイホイ信じるバカは隼人くらいだぞ。

 (だが……この町に川がない以上、地下水脈が水源なのは筋が通っているが…)」

「私は、ブルーメンの外部協力班『ビルトビルガー』の一員『YAMA」である。

 生憎、晒せる顔ではないのでこのアバターにしている。

 藍空市でレッド・キャップスの『スナーク狩』の情報を手に入れて、君達へXーARMY経由で情報を渡したり、警察組織にも通報した。

 更にレッドキャップスの小隊を我々の手勢で始末したりもした。

 多少は信じてもらいたいものだが」

「……ふん、参考にはしてやるよ。」

「信じるか信じないかはお前に任せる。

 だがこころするといい。

 逃げた先で奴らが待ち構えている事も想定しておくことだ、エグリゴリの手はどこまでも長い。

 そして、『お前の罪』がお前達に還ってくる」

 

 

そう言ってYAMAは通信を切断した。

アルは、しばし沈黙する。

 

 

「(僕の罪……まさか……!!)

 ユーゴーと武士を解放して手伝わせるか」

 

 

襲撃時間まで1時間前、武器の手入れをするスティンガーにチャペルの子のリーダー格のオスカーが声をかける。

オスカーはm彼らが手がけた"猟犬"の名にかけても、決して失望させることの無いように、と厳命した。

 

 

「おまえは、強化処理を受ける前には家族がいたそうだな… たしか息子が二人…」

「記録にはそう書かれていますが、もはや思い出す事はありません」

「そうか…だったら僕の前にひざまずけ。

 そして抱きしめろ、息子を抱きしめるようにだ!!」

 

 

オスカーの言葉に、スティンガーは彼を抱きしめる

抱き寄せられたオスカーの目から、涙が流れていた…

裏切られた彼にとって唯一縋れる大人がスティンガーだった。

 

 

「…スティンガー、僕の信じているのはおまえだけだ… 

 おまえだけはパパやママのように僕を裏切らない…

 これからも…この僕を守ってくれ…」

 

 

そんな二人のどこかいびつな関係を、アルが冷ややかな視線を向けながら今夜の脱出の準備を進めている、

そして、時刻は9時を回り、ギャローズ・ベルの鐘が鳴り響き、ARMSとハウンド部隊の戦いの幕が上がる…!*4

 

 

 

 

襲撃5時間前———

隼人は、子供達を売り払ったというギャローズ・ベルの実態に憤っていた.

妙なことになってしまったが、人質を取られている以上は戦って勝つしかないのだが、襲撃まであと僅かしかない。

何か、"猟犬"たちに勝てる方法は無いかと考える涼に、そこに帰ってきた恵が声をかける。

 

 

「勝つ方法はあるわ……ただし今夜の恵の出す作戦に逆らわないことが条件よ」

「おい、恵……!」

「もし失敗しても、それを取り戻すための作戦は私が必ず出すわ。

 私は"目"よ、あなた達に見えないものが見える。

 あなた達は"右手"と"左手" 私の届かないものに手が届く。

 もし"目"と"手"が互いに信頼していないと、ただバラバラに倒されるだけよ。

 今夜の作戦、あたしを信頼してほしいの。

 私もあなた達を信頼していくから」

 

 

そんな恵の言葉に目を丸くする隼人……反発しようとした気持ちも霧散したようだ。

どこか一皮向けた雰囲気の恵に、涼も笑みを浮かべるのだった。

そして、俺らも涼達の様子を離れたところで見ていた。

 

 

(ふふふ…それでいい… 

 これでひとまず安心ってとこか………

 息子を頼むぞ、久留間 恵君)

 

 

テキパキと教会で迎え撃つ為の準備をしていく涼達。

恵の命令で雑用をしていく隼人、そして罠を仕掛ける両親であった。

 

 

「一応用意してきたぜ。

 兜のおっさんが護身用に持ってたショットガンと…

 頼まれてた工具類、殺鼠剤と針金の束だ。

 ガソリンも調達してきてやったぜ」

「OK、それだけあれば十分だわ」

「…敵の昨夜の戦い方を見て気付いた事があるの

 あのずば抜けた反射神経と、言葉も発せずにあれだけの統制がとれるのは…

 奴らはきわめて特殊な強化人間(ブーステッドマン)に違いないわ。

 強化人間の統率を封じるのは不可能よ、でもそれを逆手に取ることは可能よ」

「うーん、成程……なら兄貴から教わった『アレ』がいけるな」

 

 

彼らが迎え撃つ準備が整った。

約束の時間……ギャローズ・ベルの鐘が鳴り響き、ハウンド部隊が動き始めようとする!

その矢先、突然の砲撃を受けるハウンド部隊!

ホテルで涼がARMSでコンクリートを取り込み、砲撃による先制攻撃を行ったのだ。

街中での遠距離砲撃を仕掛けるとはさすがに思わなかった様子のハウンド部隊には効果的だった。

恵のナビゲートで迫り来るハウンド部隊を、正確な砲撃で追い返す!

だが、いつまでも砲撃が通用するほど彼らも甘い相手ではない。

ハウンド部隊は、ランチャー攻撃で涼達をホテルの一室ごと吹き飛ばそうとするが、涼達は無傷でホテルから外に出てきたとの報告を受けるのだった。

 

 

「………ククク… 

 やはりそうか…奴ら、こっちの動きをしっかり計算に入れて動いているようだ。

 "目"と"手"が見事に連携している!! 

 明らかに前回のARMSとは違うぞ!!

 しかしそれだけでは通用しないぞ!

 まず奴らを包囲して動きを止めるんだ」

 

 

裏通りを進む一行にハウンド部隊が強襲を仕掛けてくる。

飛びかかってくるハウンドをナイトのブレードで迎撃する!

前回は隼人の攻撃は一切当たらなかったが、今回は迎撃に成功した。

 

 

「敵はこっちを包囲して分断する作戦よ。

 でも、こういう入り組んだ地形では、大人数のほうが不利。

 常に移動を続けて敵を個別撃破すれば、囲まれる事はまずないわ」

「なんだよ、そんな事知ってるなら前回からやっとけよ」

「…そうね…でも今回は、シチュエーションが違う。

 前回は人質をとられていいように手玉にとられてたけど、もうそうはいかないわ。

 今度はこっちが『はめて』やる番よ!!」

 

 

倉庫内へと逃げこんだ様子の涼達をハウンド部隊が追跡する。

 

 

「(ワイヤートラップを仕掛けていたようだが、この程度は……」

 

 

内部へと踏み込み彼らを探そうとするが、突如ハウンド兵士の視界が歪む…

よろける兵士が、床板を踏むと突如ラジオが大音量で流れ出す!

そこから連鎖反応を起こすように、次々と内部に仕掛けたトラップが発動していく!!

そんな中、涼達は床下から外への脱出をするのであった。

隼人が走りながら疑問を口にする。

 

 

「なぁ…… 感覚を強化した兵士がああも簡単に罠にかかるもんなのか?

 一体何をしやがったんだ?」

「ああ、水で溶かした殺鼠剤を倉庫内に撒いたんだ」

「殺鼠剤?そんなもんが効くのかよ?」

「殺鼠剤はクマリン系の強力な毒物だからな。

 人間には、なにも感じられないけど、何百倍も強い嗅覚を持つ動物には耐えられるものじゃない…

 多分、意識がもうろうとなって、まともな判断ができなくなるはずさ。

 人間よりもすぐれた感覚を持つがゆえの落とし穴をついた、恵の見事な作戦だよ。

 兄貴も野犬退治に似たような事をしていたよ、くさやの干物とかシェル缶を炸裂させていた」

「しかし…あんたもろくなもんじゃないわ

 よくもまあ、あれだけの悪質なブービートラップを知ってるわね」

「まーなぁ、こいつの技は親父さんと兄貴仕込みだからな」

「…その親にしてこの息子ありか… まったく、父親と兄の顔が見てみたいわ…」

 

 

なお、隼人の脳裏で何故か兄弟子に翻弄されたトラウマを想起していた。

 

 

「これでハウンド部隊の頭数は減らしたがここからは彼らも死に物狂いで来る……本当の勝負はこれからだ」

 

 

と気を引き締める涼であった。

罠にかかった負傷者を撤収しているハウンド部隊……スティンガーは気を昂らせていた。

 

 

「(……見事だ… 

 あいつら…我々の能力を熟知した上で、それを逆手に取ってきた…

 これほどのトラップを仕掛けられる人間など、軍隊でもそうはいない…)

 奴らは追われる獲物ではない、獲物を追い詰めるハンターだ!

 ここからは"狩り"ではない…一つの狩り場に二匹は住めない… ハンター同士の決闘だ!!」

 

 

スティンガーは隊員に刺さった矢を引き抜き、それを握りへし折った。

前回は『狩り』で獲物を追い込んでいた……だが、今回は彼らを強敵と認め、その闘志を燃やすのだった。

教会内でハウンド部隊を待ち構える一行……

 

 

「半数以上は動けなくしたはずよ。

 あとは二人の頑張り次第」

 

 

偉そうなリーダームーヴの恵に隼人もなんだか複雑そうであった。

だが、その反応がたった一人…それも尋常ではない速度で接近してくる!

更に教会内の天井をぶち破り、スティンガーがその姿を現し彼らの前にたつスティンガーの目が、不気味に輝く…正しく猟犬であった。

猟犬たるスティンガーは、その尋常ではないスピードで恵を裏拳で吹き飛ばす。

攻撃しようとする隼人だったが、スティンガーはすかさず隼人の首筋を手刀を打ち込む。

流れるような動きで、涼の体にナイフを突き刺す!

 

 

「善戦だったな、右手の少年よ 

 だが…おまえは危険だ!!ここで命を絶つ!!」

 

 

一瞬で三人のARMSを戦闘不能にし、決着がつく……はずだった。

だが、彼はARMSを知らなかった。

涼の肉体にジャバウォックの文様が浮かび上がり、驚く間もなくスティンガーの首を掴む!

そのまま涼は教会の外まで飛び出し、彼の体を自動車のスクラップに投げつけた!!

 

一方……研究所内にオスカーの声が響き渡る。

スティンガーの勝利を祈る彼だが、捕虜にした武士達が逃げたとの報告を受ける。

内部の者の仕業と聞いてオスカーの脳裏に浮かぶのは…

 

 

「そう、そのまさかだよ こんな事をできるのはこの僕しかいない まさに天才の手際だろう!?」

 

 

信じていたはずのアルに裏切られ、呆然とするオスカー。

そしてシャーリーがアルに銃口を向けるが、アルは本当に裏切るならここに残っていないと、毅然として返す。

 

 

「ガキの火遊びは終わりだ、さっさと"猟犬"(ハウンド)部隊を引き上げさせろ!!

 さもないと…これから起きる事で、取り返しがつかなくなるぞ」

 

 

戦場での戦いは続く……

 

 

「…終わったか…?」

「いいえ…まだよ。

 …奴の体温が異常に上昇している…な…なによこれ…

 40…45…とても人間に耐えられる体温じゃない!! 

 気をつけて!!こいつ何か仕掛けてくるわよ!!」

 

 

スクラップを吹き飛ばし、スティンガーが文字通りその命を燃やして特攻してくる。

子供達のために、彼の最後の猛攻が始まろうとしていた…!

 

 

「恵、下がってろ!!」

 

スティンガーの動きがさらに加速し、その一撃が涼の体は吹き飛ばされる。

壁に叩きつけられる涼に、スティンガーはさらに追撃を仕掛ける。

涼の体を押さえ込み、超振動ナイフでその首を切り落とそうとさんとする……!

 

一方、オスカー達の方はアルの口から彼らの反乱計画が把握されていることが語られる。

エグリゴリの制圧部隊が間もなくここに押し寄せてくる…。

だが、それでもオスカーは頑迷だった。

間もなくスティンガーがARMSをしとめる筈だと。

そんなオスカーの頬を、アルが平手打ちをする……自分が普段隼人にやられるように。

 

 

「な…殴ったな…」

「バカは殴らないと治らないそうだ。

 あるバカの日頃の主張だがね。

 いい加減目を覚ませ!!人間と機械を一緒にするな!!

 見てわからないのか!!スティンガーはあのARMSに一人で対抗するためにアドレナリンを過剰に分泌しているんだ。

 何故エグリゴリが"猟犬"(ハウンド)部隊を廃棄処分にしたのか忘れたのか!?

 奴らは一歩間違えればアドレナリンの分泌に異常をきたす欠陥品だからだ!!

 ニトロを使ったエンジンは、ただの一回で焼きついて使い物にならなくなる………

 このまま戦えば確実に奴は死ぬぞ!!」

(………僕のスティンガーが……死ぬ…!?」

 

 

スティンガーは突然力が抜けてしまい、涼に振りほどかれた……アルの言葉を証明するかの如く。

よろけるスティンガーが、オスカーとの出会いを思い出していた…

 

 

―スティンガー、哀れな奴だ…

 上官に裏切られ、国家に裏切られ、そして運命に裏切られたか…

 数日でおまえ達"猟犬"(ハウンド)部隊は失敗作として処理されるそうだ―

 

―…おまえのような子供がこのオレになんの用だ!?―

 

―お前はまだまだ強化(ブーステッド)できる!!

 このオスカー・ブレンテンならできるんだ!! 

 だから、僕達"チャペルの子供達"の専属部隊になれ!!

 この僕も…同じだ…今のおまえのようになにもない…

 だから…僕はおまえを裏切らない 

 僕たちと共にエグリゴリと戦おう!!

 人間の尊厳を勝ち取る為に………―

 

 

もはやスティンガーの身体はとっくに限界を超えていたのだ……だが、子供達への思いだけで彼を突き動かしている。

隼人も彼らの速過ぎる戦いに援護もできずにいた、

そこにハインド隊員からの鎖が隼人に絡みついてくるも、脱出に成功した武士がハウンド部隊を文字通り一蹴した。

 

 

「よかった、間に合って! 

 兜さんもユーゴーも無事だよ、アルが助けてくれたんだ」

「武士!!それより高槻だ!!高槻を援護してやってくれ!!」

 

 

スティンガーは涼を押さえつけたまま、教会の屋根にその体を叩きつける。

オスカーが駆けつけ、作戦は中止だとスティンガーに叫んだががスティンガーは、子供達の勝利のためにその命令を拒否する。

その時教会が崩れ落ち、教会の鐘がオスカーに向けて落下していった。

スティンガーや涼は反応しきれなかった。

その光景にスティンガーは呆然としてしまう……過去を失ったスティンガーにとっていつしかオスカーは息子のように思っていたのだったのだksらその喪失感は計り知れない。

 

 

「………わ…私は…私は…なんのために戦った…!?

 この地上に、決して裏切らぬ存在があることを教えたかったのに…

 命を懸けて、信頼できることを証明したかった。

 全てに裏切られた子供達と私の同胞のために!!

 だが…すべては終わった…」

「…いや…大丈夫さ 見てみなよ」

 

 

涼の言葉に顔を上げると、武士が間一髪でオスカーを助けてくれていたのだった。

涼はARMSの解除して穏やかに言う。

 

 

「………これ以上オレ達に戦う理由はない…違うか、スティンガー……?」

「……ARMSの子供達よ………………我々の…負けだ………」

 

 

 

 

ハウンド部隊との戦いに決着がついた頃、その光景を見ていたキース・バイオレットであった。

 

 

「…そろそろ姿を現したらどう!? 高槻巌さん…」

「ふふふ…さすがは"三月兎"(マーチ・ヘア)のバイオレット…

 エグリゴリを支配する四人のキースシリーズの一人だけのことはある………」

 

 

彼女の言葉に、涼の父親である高槻 巌がその姿を現す。

 

 

 

 

「フフ…そっちこそ見事なものね… 

 この距離まで私に気配さえ感じさせないなんて…

 世界最高の諜報員(エスピオナージ)…"静かなる狼"の異名を取る傭兵(マーセナリー)、高槻 巌。

 お会いできて光栄だわ。

 それよりあなたの息子さん、なかなか頑張ってるわよ。

 行かなくていいの!?」

「もう私の出る幕ではないよ…。

 あの子にはこの16年の間に私が与えられるものは全て与えてある…

 あとはあの子次第…という事さ…」

 

「…じゃあなんの用があって私の前に…!?」

「ま…個人的な興味からさ…エグリゴリを支配する一人である君が、なぜ涼達に助言を与える?

 君はなにを企み、なにを望んでいる!?」

「…一つだけ教えてあげてもいいわ…

 四人のキースは決して一つの意思で統一されているわけじゃない…

 私達はそれぞれ異なった思惑を持って行動するようにプログラムされた存在なのよ…

 たった一つの問いへの回答を探し出すために

 

『…人類(われわれ)はどこから来てどこへ行くのか…』」

「…… …えらく哲学的な問題だな」

「…いいえ、むしろ冗談にならない程現実的な問題よ…私達『作られた人間』にとってはね。

 そして、その答えはあの子達が握っている… 

 あのパンドラの箱を開けた時から…!!」

 

 

高槻巌は、その問いを聞き終えて姿を消した。

……だがバイオレットは違和感を感じた。

背後から気配を表し声をかけてくる存在がいた。

 

 

「やぁ、久しぶり『ラベンダー』」

「……久しぶりね二代目(ツヴァイ)、いえ高槻始」

「……あの頃は互いに本名を名乗らなかったからな……はいコーク」

 

 

バイオレットは微笑もうとしたが複雑な感情が混ざってうまくできなかった。

彼女と始の出会いは数年前……始と巌がハーレムに滞在してマフィアの掃除をしていた頃だった。

マフィアの掃除が終わった時にハーレムを出歩いていた始はバイオレットを見つけたのだ。

立ち止まって迷っている彼女を引っ張って店で話を聞いたら…… 心の中の葛藤を持っていてママ・マリアに会いたいと思いつつも、多くの人を殺めた自分に今更会いに行くのはムシがいい話と近くに来たのに帰ろうとしていたのだ。

 

 

「オラ、いくぞ」

「しかし……」

「あの人がそう言う事で拒否するほど狭量じゃねえ。

 会える時に会っておけよ……もう会えなくなって後悔するよりはマシだ」

 

 

始はバイオレットの手を引っ張り、ママ・マリアの元に連れていった。

バイオレットはママ・マリアの元で何かを話していた……それが終わってから始は尋ねた。

 

 

「時間はあるか?」

「……少しだけならな」

「じゃこの辺をブラつくか。

 気晴らしが必要そうだしな……」

 

 

始はバイオレットを押し切ってハーレムを歩いていく。

黒人のおばちゃんが始に声をかける。

 

 

「あらツヴァイ!綺麗なお嬢さんねデートかい?白人が来るような場所じゃないでしょうに」

「ママ・マリアの客人でね、終わったようだから気晴らしで連れ出している」

 

 

今度は黒人の子供達がやってくれる。

 

 

「お、つばい!」

「ツヴァイ、マーリンニンポー見せて!」

「ツヴァイ、デート、デートなのか!?」

「はっはっは、そんなところだ。

 コレやるからニンポーは今度な」

 

 

手に飴玉を突然出す手品をして子供達に渡していく。

喜ぶ子供達に和むバイオレットだった。

 

 

「人気者ね」

「まーな」

「……二代目(ツヴァイ)?」

「親父の後を継ぐんでそういう通り名だな。

 そういえば……なんて呼べばいい?」

 

 

……バイオレットは本名を名乗るは憚れた。

どう答えるか迷って偶々視界に入ったのが住宅にベランダに置かれた紫の花を差してあった花瓶だった。

 

 

「そうね、『ラベンダー』とでも呼んで」

 

 

その後一日、ハーレムを出歩く。

ホットドッグとコークの黄金パターンを楽しんだり、最初に立ち寄った店のコーヒーのエクスプレッソマシーンがイマイチだからコーヒーの味を生かしていないと愚痴ったりたわいも無い話をした。

たったそれだけの話だったが……互いにとっていい思い出だった。

過去を思い出した二人であったが始が切り出す。

 

 

「今のままでいいのか?」

「……」

「碌でも無いことなんざぶん投げて昼寝する方が建設的だと思うがね」

「……計画は止められない。

 私は家族を守る為に戦うわ」

「それがお前さんの決断なら尊重するがな。

 本当に決断しているなら」

「もう決めているわ」

「流されて諦めているのを決断と言わないんじゃ無いか?

 ……まぁ今日は帰るけどよ。

 次会う時までにもう一度考えておけよ」

 

 

そう言って始は消えていった。

バイオレットは始が居た場所をしばし眺め続けていた。

だが、物々しい音が響いてきた。

バイオレットはその方向を見ると、その視線の先には、空を覆いつくすほどのエグリゴリの航空機部隊…アメリカ最強戦力が、向かってきているのだ。

絞り出すように苦々しい様子でバイオレットは声を出す。

 

 

「………私の予想より早く動いた… 

 シルバー兄さん………急ぎすぎよ…」

 

 

 

 

*1
この設定の為、死が二人をわかつまでの遥と同年代のアナ・キタガミだったが……この世界では少し年上で現在中学三年くらいの年齢

*2
アリスを取り込んだ巨大アザゼルはインターネットにも繋がっていて、アリスのチャットページで子供とおしゃべりしている。

エグリゴリの中枢がこんな場所からアクセスできるとは夢にも思っていないだろう。

*3
FGOの小野篁をもでるにしている

*4
戦闘が始まった。

監禁部屋はテレパシーを阻害しARMの第一段階では破壊できない強度であった。

ここで涼達まで捕まれば、旅の序盤でゲームオーバーと、頭を抱える兜であったが、武士とユーゴーは涼達の勝利を確信している様子。

そこに独房の扉を開けて、アルが姿を現す。

裏切り者が何のようだと兜おじさんの態度は辛辣だったが、アルが上から目線で言い放つ。

 

 

「ふん、僕は長期的な戦略で行動しているんだ、君達みたいに行き当たりばったりの人種と一緒にしないでくれ」

「…どっちにしてもかわいくないガキだ…」

「アル!君は一緒に逃げないのかい!?」

「まあな、天才は凡人共よりしなければならない事が多いんだ。

 とにかく間抜けな奴らが多いからな!!

 …間もなくとんでもない事態が勃発しそうだというのに…事態は急を要しているんだ…。

 もはや無意味な戦いを続けてる場合ではない!!」




エンマニンジャを張るぞー!!

【挿絵表示】

こんな感じ。
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ニューサトシのアニポケ冒険記(作者:おこむね)(原作:ポケットモンスター)

もしサトシ君に前世の記憶が蘇って、アニポケやゲームの知識を持ったニューサトシになったらこうなっちゃったというお話。▼世界観はアニポケですが、ゲーム、ポケスペ、独自解釈、オリジナル要素を含みます。▼アマゾンプライムビデオでアニポケ見たら書きたくなったのですが、作者は小説を初めて書くので文章がおかしい所があるかもしれません。▼作者はポケモンにわかです。▼【挿絵表…


総合評価:30961/評価:8.97/連載:349話/更新日時:2026年06月25日(木) 20:00 小説情報

転生ミクのアニポケ配信旅行記(作者:ポケットモンスター projectミク)(原作:ポケットモンスター)

 ミクに転生した私のアニポケライブ配信旅。▼ ポケモンの説明もバトルのコツもちょっとしたトラブルありの旅配信。▼ どんな困難も仲間がいればなんとかなる…筈?▼ とりあえず自由にこの世界を楽しんでいこー♪▼ …あれっ?なんかおかしいような?▼ 主に配信メインです。▼ 文章を書くのは難しく千文字少しが限界のため短い文になってしまいます。


総合評価:134/評価:-.--/連載:26話/更新日時:2026年08月01日(土) 13:09 小説情報


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