「おー、こっちこっち」
「……ここに来るのも久しぶりだな」
まぁハーレムに来る東洋系は最近は俺や親父くらいだったからな、ジーザスよ。
「おい、イエローがこの街に」
「J!Jじゃないか!!」
「お前……サムか!!」
若い衆が凄んで来たが古株っぽいジーザスと同年代の知り合いらしい奴が嬉しそうに近づいてくる。
心なしか感激して涙目になっているが……。
俺が胸を張って言う。
「感謝しろよ、俺が見つけて呼んだんだからな」
「二代目(ツヴァイ)が……!!
ありがとよ!アレからこの街からJが消えて……俺は死んだんじゃないかって……」
「おいおい大きくなっても泣き虫サムは相変わらずか!?」
「うるせえ!今何してんだ?マフィアの幹部とかか?もしくは傭兵とか」
「あ、コイツ今は学校の先生やってて子供を相手している」
「教師……教師か!?」
サムが泣きながら笑っている……ジーザスは酷く顰めっ面をする。
「悪かったな、似合わなくてよ」
「悪い悪い……J、ママ・マリアに会いにいくのか?」
「ああ……」
ジーザスの少年時代は「J(ジェイ)」と呼ばれる孤児で、娼婦たちに育てられた。
ストリートギャング「マッシュルーム」のリーダーとしてストリートチルドレンを束ねていたが、12歳の時、思いを寄せていた少女ゾフィーを助けるため初めて銃を撃つが、何も出来ずに連れ去られた。
そのせいで銃に対する嫌悪感があったが、14歳の時にリック・バウマンと出会い、数々の戦闘技術を教え込まれると共に再び銃を取り、マッシュルームを壊滅させたガンビオーネファミリーのボスを殺害し、ゾフィーを奪還した。
その後2年間、17歳になるまで、リックと共に全米を逃亡しながら更なる戦闘技術を叩きこまれた。
ジーザスは、ハーレムを離れるまでママ・マリアと交流があったが、これ以降は会っていなかった。
サムがジーザスと俺をママ・マリアの元に連れて行った。
寝たきりのママ・マリア……高齢、生命の炎は燃え尽きつつある。
しかし彼女は恐怖や諦観などなく静かに最期を受け入れている。
サムは入室してママ・マリアに声をかける。
「ママ・マリア……二代目(ツヴァイ)がJを連れてきました」
「よう、マリアの婆さん……小さくなったな」
「私は変わらないよ、貴方が大きくなっただけよ、J」
ジーザスがママ・マリアの手を握る。
ママ・マリアはジーザスの心を読んでいるのだろう。
「大きくなったねえ……辛いこともあったねえ……それに負けない強い子になった。
……あの時の様に戦いにいくのかい?」
「ああ……生徒が攫われてね。
救えた奴もいれば、手遅れだった奴もいる。
……最後の一人をコイツの手を借りて探している」
その後は取り止めもない話をしていった。
俺はそれをしばし見守っていた。
ママ・マリアが俺に声をかけた。
「ありがとうね、二代目(ツヴァイ)。
最期にJを引き合わせてくれて」
「気にしないでくれ、好きでやっていることだからな」
「あの子……戦士の精霊を宿している子は昔のJみたいで心配だね」
「心配ないですよ、親父がいるんで。
マフィアの厄介ごととまとめて丸っと解決するだろうさ」
今頃親父は、隼人をつれてマフィアにカチコミしている。
涼のトラップ技術の元祖の腕を遺憾無く発揮するわけだが……
ハーレムにちょっかいかけるバリゾーゴン(※バリゾーニ)は親父の怖さを知らないで頭ハッピーマフィアなグリージョ兄弟とかい小物をけしかけるわけだが。
隼人を庇って目潰しを喰らった……まぁワザとだが、その気になれば何もさせないでサクッとあの世に送れるんだが、水の心というのを改めて隼人に見せつけるのと、復讐のために襲撃させて隼人の経験値にする為にそういうことをしたんだが。
あ、ジーザスに最初突っかかろうとした若い衆が飛び込んできた。
「バリゾーニファミリーの屋敷に襲撃が!」
「風(ウインド)だろう、二代目(ツヴァイ)?
お前はついていかなかったようだが…」
「親父が弟弟子を教育の為に少しばかりマフィアを爆破しただけだ」
「「(教育の為ってなんだよ………)」」
サムと若い衆は絶句しているが……まぁジーザスは悟った目をしている。
師匠であるリック・バウマンに扱かれた日々を思い出しているんだろう。
「よし、マフィア爆破記念にバーベキューしよーぜ!
大丈夫、肉は用意する!」
「風(ウインド)はどうするんだよ?」
「親父はこの後用事があるからな!(汚いグリージョと隼人とのマッチングがあるから席を外さないといかんからな)
オタクもJと思い出話でもするだろうし」
「J、俺の家に来いとっておきの酒も出す」
「……お前ら……まぁいい付き合ってやる」
原作より可哀想なマフィア。
原作でのマフィア達の会話シーンは……
「…パリゾーニ、取り引きは中止にさせてもらいたい…」
「私もだ」
「長く本国にいたあんたは知るまい、"ウインド"の恐ろしさを…
この数年間、ハーレムに我々が手をつけられなかったのは、その"ウインド"と呼ばれる一人の東洋人のせいなのだ…」
「いつだったか…奴はふらりとハーレムに現れた… そして………
それまでそこを仕切っていた三つの組織を壊滅に追いやった… たったの三日でな…
それもただの一発も銃を使わずに………素手でだ!!
それ以来ハーレムは、我々にとって触れるべからざる土地になったのだ
パリゾーニ、悪いことは言わん…君も素直に逃げた方がいい!!」
巌が目潰し喰らって盲目状態になって調子にのるバリゾーゴンさんが、
「ククク…どうやら勝負はあったようですな さすがの"ウインド"も視力なしでは戦えまい!!
さあ、皆さんゆっくり今回のショーを楽しんでくれたまえ!!
あのハーレムの守護者、"ウインド"の伝説が今宵、終わる瞬間を!!
元々、ハーレムはイタリア系移民の町だったのだ
まあ長い年月の内に、黒人共のスラムになったがな…
しかしまた、元の通り我らの支配する地に還るのだ!!
ただし…闇の領域からね!!」
って感じで言っています。
この世界ではまずハーレムを手を出そうとしたのがガンビオーネファミリー。
ガンビオーネファミリーがJ(ジーザス)のストリートギャング「マッシュルーム」を壊滅させましたが……Jがガンビオーネファミリーのボスを射殺して頓挫します。
(※ガンビオーネファミリーとは無関係だがイタリアのコーザ・ノストラがエグリゴリの下部組織ゲイザーに出資したりしていて、これがチャペル計画の叩き台に)
で、原作数年前に風(ウインド)こと高槻巌がハーレムに手を出そうとするマフィアを叩き潰します。
で、更にエンマニンジャもといツヴァイこと始が原作の少し前に親父と一緒にマフィアを叩き潰しています。
原作より風を恐れているし、更に二代目が増えているので原作以上のNRS(ニンジャリアリティショック)の患者が増えている。