アルはドクターを問い詰めている。
のらりくらりその追求から逃れようとするドクターだが…ドクターはアルから巻き上げたMOを取り出す。
これを調べる暇もほしいし、それにアルもある程度はジャバウォックの秘密を知っているはずだ、と返した。
ギャローズ・ベルで放った破滅の砲弾の正体……反物質であるとアルは見抜いていた。
「そう…高槻涼はただ生きているだけで人類を破滅に導く可能性を持っているというわけじゃ…
だから…おまえ達とはまともに付き合えんという事じゃよ
所詮おまえ達のやっている事はママゴトにすぎんからな
まったくあやつもそんな爆弾を抱えているのに、よくカツミとかいう女の尻を追っかけられるもんじゃ…
だいたい、おまえもその事を高槻に告げる事は出来まい…!?」
「…… 教えたさ、高槻にな!! だけど…あいつは知っていたんだ…
自分がどれだけの"力"を秘めているのかを…
あいつ…言ってたよ、自分のせいで捕らわれたカツミを助けるまではその"力"を抑えつけるよう努力はする…
だけど…それでもジャバウォックの制御がきかなくなった場合…
ほかの仲間(ARMS)に殺される覚悟は出来ている…とね」
アルのその言葉を、物陰で聞いていた隼人が衝撃を受けていた、涼がそこまでの覚悟があったことに。
隼人の脳裏に騎士<ナイト>の言葉が、バイオレットの言葉を反芻する。
(くそっ、冗談じゃねえ!!どいつもこいつも勝手な事ばかり言いやがって…
高槻…おまえまでが……この手でおまえをあやめろと言うのか!?おまえを……
オレは…そんな事をするために今までおまえと行動してたってのか!?
武士、恵…教えてくれ!! オレは…どうすりゃいいんだ……!?)
……お前さんなら答えをつかみ取れるはずだ、隼人よ。
一方、武士が今頃不思議の国のアリスよろしく、探検をしているだろう。
まぁ最終的に涼の姿をしたジャバウォックが巨神兵のように世界を焼き尽くすのだが。
原作のシーンでは……
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【どうだったかな!?今の世界は あの世界は、おまえのいた現実世界の影…
そこでおまえが体験した事は、遠からずおまえの世界で現実となる… 見るがいい!!】
謎の存在の言葉と共に闇夜の光景に光が差した。
ギャローズ・ベルの反物質砲による大爆発の光景が再演される。
さらに場面は変わり、今度はグランドキャニオンでのジャバウォック対騎士<ナイト>の対決が映し出される。
【我は騎士<ナイト>!! 我が母"アリス"の願いを受けて世界のすべてを守護せん!!】
【我が名はジャバウォック!! 我が母"アリス"の願いを受けて世界のすべてを破壊せん!!】
【破壊者と守護者――
永遠の対立の運命(プログラム)――
おまえ達はその真っ只中にいる!!】
「なんでだ!?なんで僕たちがこんな事に!?
一体誰がこんな運命(プログラム)を作り出したんだ!?」
その時突如武士の足元の地面が割れ、黒い森の風景に戻る。
【巴武士…汝にふたたび問う、"力"が欲しいか!?
真実に触れる勇気はあるか!?
あるのなら我が名を呼べ】
「こ…この世界はなんなんだ!?
ARMSとはなんなんだ…!?
僕たちは一体なんなんだ!?
答えろ、白兎<ホワイトラビット>!」
「……呼んでくれてうれしいよ、巴武士…」
その言葉と共に闇夜の森から姿を現したのは、武士が最初に出会った白い兎だった。
彼が武士を招き語りかけた謎の存在…。
「僕は白兎<ホワイトラビット>、"導く者"!
この"アリス"に引き込まれた時、僕と君は二つに分かれたんだ…
さあ、見せてあげよう。
すべての始まり、この世界…アリスの真実を……
君自身の運命を選択するために……」
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で、武士にアリスやキース・ホワイト、サミュエル博士の過去が語れるわけだ。
だが今の俺に重要なのは……。
ドラッケンが俺の弟を襲ったことなんだよなぁあ!
話の流れを簡単に説明すると、だ。
・キース・バイオレットの取引でサミュエル博士とカツミを交換する話を考慮する恵。
隼人は賛成派だったが、反対したのは涼。
ブルーメンへの義理、武士を救える可能性のある頭脳だからという理由だ。
隼人は憎まれ口を叩いて退出したが、エグリゴリの総力戦が起これば、騎士やバイオレットの危惧した事態が起こると隼人は考え焦燥感に苛まれる。
↓
・ジャバウォックの暴走を恐れる涼、それに対してユーゴーがテレパシー能力で命を引き換えにしてでも止めると語る。
うーん、健気だ。カツミちゃんがいなければ涼の嫁に勧めていたんだが……。
↓
・深夜のブルーメンのセーフハウスで、涼達は休息中だった。
そこに見張りの兵士が襲撃を受け、屋敷に砲撃をくらう。
突然の振動に驚く一同。
李さんはかかって来た電話の内容に驚いている。
「久留間、何が起きた!?」
「しっ!!動かないで 砲撃と包囲…
寄せ手の数およそ30…全員サイボーグよ
それに…あれは……!?」
その時、森の中から三人の男がその姿を表す。< ←今ここ>
やってくれたのう……まぁ原作通りと言えばそこまでだが、それで怒りが収まるわけじゃないからな!!
真ん中の隊長のオッサン…… 竜<ドラッケン>のヨハン・ホルストが隊員達に待機命令を出しつつ、屋敷内に屋内放送を送った。
オッサンは名を名乗ってはARMSとの交戦を要求している。
そこに、涼の砲撃で返答する。
「ふん!!さっきの砲撃のお返しというわけか!!味な真似をするな、ジャバウォック!!」
「さっきの言葉そっくり返すぞ!!これ以上、お前たちが攻撃を継続させるつもりなら…
おまえらの方がどうなっても知らないぜ!!」
「ククク…面白い!!きさまに果たしてそれが出来るかな… これをみても……」
その時、ヨハンの影から現れたのは、カツミ……に化けたサイボーグなんだが。
カツミらしき少女が顔を出すと同時に、隊員たちが涼に襲い掛かる。
だが涼はその包囲を振り払ってみせる!
涼は彼女がカツミではない事を見抜いていた。
タネは物陰で様子を伺っているユーゴーがテレパシーで偽物と見抜いて涼に伝心したわけさ。
「なるほど…テレパシスト、ユーゴー・ギルバートか…
あんな奴がいてはこんなトリックは効きはせんな…
もっとも、女の顔に動揺して仕留められる奴なら、私達がここに来る価値など、最初からなかったんだがな。
これから小細工はもう抜きだ!!いくぞ、ARMS!!」
ドラッケンとブルーメンの戦いが始まろうとしていたが、李の声がそれを引き止める
ドラッケンもブルーメンの一員なのだが……ドラッケンがARMS使いの涼達への協力が不服だったのだ。
「確かにそうよ、彼らは味方だった… "ドラッケン"部隊…
"ブルーメン"ヨーロッパ所属特殊作戦作戦チーム。
これまでブルーメンでも一握りにしか存在を知らされずにいた部隊…
さっき連絡があったわ…合流予定だった"ドラッケン"がニューヨーク港に入るや、連絡員とのコンタクトを絶ったと…」
「く…それじゃあ裏切りか!?」
「……元々彼らはエグリゴリからの転向者よ。
でも…何故今になって……」
その間にも涼とヨハンで戦いが続く。
ヨハンの振り下ろしが涼を襲うが、涼もそれをARMSを盾にして防ぐ。
「何故だと!?裏切りの理由か…?
知りたければテレパシストの娘にでも読ませればよかろう」
「お断りだ、おまえ達が戦士なら、自分の戦う理由ぐらい……自分の言葉で吐いてみろ!!」
「ククク…予想以上に面白い奴だよ、おまえは…ならば……
私も本気でお相手しなければいけないかな!!」
その言葉と共に、ヨハンの背中から四本のブレードが展開される。
その刃が振動し、涼に襲い掛かる!!
だが涼もさるもの、とっさにはなれヨハンのブレードから逃れる。
弟にヤッパを向ける時点で屑鉄にしたい衝動に駆られるが、戦力なんだ。
戦力なんだが……そんな事のために俺や巽さんがメンテしたんじゃねーぞ!
ぶっ壊すと金と時間が無駄になるんだよ!!
「さっきおまえは"戦士"と言ったな…昔…オレの友人に、その言葉にやたらとこだわっている奴がいたよ…
後にそいつは日本の鐙沢村とかいう所でくたばったとか聞いたがな!!
あいつは頭は悪かったが勇敢な戦士だった、おまえもいっぱしに戦士という言葉をつかうなら…
その証拠を見せてみろ!!」
ラルフ達も見ていられず援護しようとする。
だが、それをドラッケンの隊員が阻んでいく。
「あなた達…本当に反逆するつもりなの、"ブルーメン"に…」
「そう解釈してもらっても構わんよ。
我々には『我々』のやり方がある…
このさいはっきり言っておこう…おまえ達はARMSを今回の作戦に参加させるつもりらしいが…
我々はその意志には従えん!!」
ヨハンのブレードが涼の首を切り落とそうとする寸前にその軌道が止まった。
「オレ達全員…いびつな殺戮兵器だ…どうだ!?醜かろう…
遺伝子組み換えクローン…強化人間…そして…我々サイボーグ……
エグリゴリはあらゆる人体改造の実験を繰り返してきた…なんのためか知っているか!?」
ヨハンは涼の体を持ち上げ、その首を締め上げる!
その叫びは怒りと憎しみと怨嗟に満ちたものだった。
「すべて…貴様らARMSを研究するためだ!!おまえ達に分かるか!?
オレ達が、自分は捨て石だと知った時の絶望が!!
だから…我々はブルーメンに身を投じたのだ!!エグリゴリに反逆するために!!
なのに……!!
そんな我々がおまえ達と仲良く手を組んで戦えると思っているのか!?
どうしても認めることが出来ぬ貴様らと!!
だから…我々はおまえ達に戦いを挑んでいるのだ!!
こうなった以上、おまえ達か我々かどちらかが全滅するまで戦うしかなかろう!!」
ヨハンの言葉に、涼は鐙沢村でみた実験体の姿が思い出され、戦意が鈍った。
「俺は……ブルーメンのメンバーとは戦えない……」
そう言った涼の体をヨハンが踏みつける。
ヨハンは涼の態度に激昂した。
そしてヨハンは捕らわれのカツミに話題を移す、
彼はカツミもARMS適性者として、見つけ次第殺すと宣言した。
その言葉に、涼のジャバウォックが強烈な反応を見せた。
「そうだ見せてみろ!!
我々以上に醜い殺戮兵器の本性を!!
そしておまえを殺してやる!!」
だが、涼はジャバウォックを押さえ込んだ……ここまでされても尚、戦えないと。
そんな涼の首を切り落とそうとブレードを振り下ろすが、その軌道を隼人が遮った。
隼人が間に割って入ると、ヨハンは意外なほどあっさりと引き下がった。
「もうここには用はない!!全員退くぞ!!
ミス李、今日の事は深く陳謝する。
だが…我々ドラッケンはブルーメンの指揮下を離れる!!
ブルーとの約束だ!!今後予定されているエグリゴリとの総力戦への支援はする…
だが…やはりARMS共と行動はできない
……私の友人は鐙沢村で戦士としての誇りを持ち続け死んでいったはずだ…
だが…それも、とんだ無駄死にだったようだな…」
ヨハンは涼を一瞥し、殺す価値も無いと吐き捨てた。
そうしてドラッケンは撤収したのだった。
「うん、ダッサ、ダッサダサだな」
「貴様……」
「そんな事のために無駄な運動をしたのかよ。
メンテナンスはタダじゃないし手間もかかるんだぜ?」
「……度重なる俺達の整備には感謝している『ビルトビルガー』。
貴様の支援がなければ我々は早々に朽ち果てていただろう。
それに、ブルーメンへの不義理をしたにも関わらず律儀に整備に来るとは」
「整備契約を打ち切られていないからな」
俺はネチネチと嫌味を言いながら整備している。*1
巽さんはチーム『ビルトビルガー』をこっちに連れてくるため不在だ。
因みに、ボー&暁のコンビと護ちゃん夫婦も連れていくし、スプリガン世界で捕獲したモルモットテレパシストを引っ張ってきている。*2
ああ、ジーザスは親父と一緒にいるよ。
「地球破壊爆弾のスイッチを怒ったら起動する生活をしているやつに鞭打つんだ、大した戦士様達だ。
俺なら3日も持たないよちょっとイラッとしてチーキュを焼き林檎にしちゃうぜ」
「おい、さっきから言いたい放題がshsbづs)wjsw!?」
「整備の邪魔だ、寝ておけ」
イラッとしたドラッケンの一人が俺につかみかかろうとするが合気で上に流したら頭から天井に突っ込んで気絶させて黙らせた。
今まで、整備しかしていないので腕っぷしは一切合切見せていなかった。
「ほう……フランクを子供扱いか」
「まぁ、今の彼らじゃ生命を預けたくないのはわからんでもないがね。
次来るときはマシになっているさ」
「次があるとでも?」
「あるさ!若いんだから転んでも修正して立ち上がって未来に向かうもんさ。
……未来なんて見ないで死に場所を探す君たちと違って」
「言ってくれる」
「未来の事を語った事が一度もないじゃないか?まぁそれが悪いと言わんよ。
歳取れば未来なんて考えたくなくなり、明日なんて来なければいい……そうなっても仕方ないからな。
いずれにせよ総力戦では派手に逝けるようにバッチリ仕上げていくさ」
……隼人が涼に喝を入れてくれるさ。