サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

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STEINS;GATE RE:BOOT.発売!
……あの時のアキバが消えたし2009年から15年以上……歳をとったわけだ。

割と原作なぞるシーンが多いから感想出しにくいには申し訳ない。


Zwei 《ツヴァイ》ep38「回想(リコレクション)」その1

「隼人…いったいどういう意味だ!?

 昨日…おまえが言った……オレと勝負しろって…」

「高槻…覚えているか!?

 オレ達が初めて会った日の事を……

 その時、オレはおまえにこう言ったんだぜ……

 "高槻涼…おまえを殺してやる"ってな」

「ああ… まだ1年も経ってないのに、妙に懐かしく感じるな……あの時は…… !」

 

 

昔を懐かしむ涼だったが、隼人は突然涼の顔へ拳を振るう。

涼も隼人の一撃をどうにか受け止めるが、間髪いれず足払いで涼を転倒させる。

更に追撃を入れようとするが、涼も転がってそれを回避する。

涼は距離をとろうとするが、隼人はそれを許さず連撃を仕掛けていく。

顔面を狙おうとする隼人の拳だがその動きを止め、無防備な腹部に隼人の拳が突き刺さった。

 

 

「オレは…おまえがうらやましかった。

 おまえは、オレなんかよりよっぽど肝がすわってて冷静で…強かった。

 何をしてもおまえにはかなわないと思っていたよ。

 だが…今は違う!!オレの方が圧倒的に強い!!

 みみっちく"力"を制御している今のおまえなんかに負けないぜ!!

 おまえが本来の"力"を発揮していれば、あのコウ・カルナギごときにてこずる事も、仲間が病院送りにされる事もなかった!!

 今のおまえは"戦士"でもなんでもねえ!!」

「くそっ!!好き勝手な事を言うな、隼人!!

 おまえに、何がわかるってんだ オレは…オレのARMSは……」

 

 

涼も激昂し、隼人に掴みかかった。

涼と隼人のARMSの文様が体に広がっていく……しかし、

 

 

「引っ込んでろ、ARMS共!! これはオレと高槻だけの問題だ!!」

 

隼人が一喝すると、二人のARMSが引いていく…

それと同時に隼人の拳が涼を殴りつけ、吹き飛ばした。

地面に転がる涼の胸倉をつかんで、無理矢理に引き起こす。

 

 

「いいか…これはおまえの戦争なんだぞ!

 カツミをどうするか後回しにして、ブルーメンに気を使ってる場合じゃねーだろ!?

 そしてこれは、オレや久留間や武士それぞれにとっての戦争でもあるんだ…

 てめー一人で何もかも抱え込んで、それで済むと思ってやがるのか!?

 オレ達は…"同じ運命を背負わされた兄弟"…じゃなかったのか!?」

「オレだってカツミを助けたい!!たとえどんな犠牲を払ってでも…!!

 だけど…… 怖い……俺の中のジャバウォックは…日に日に膨れ上がっている

 オレの焦り、怒り…憎しみ…それを喰らってどんどん大きくなっている

 そして…それが臨界点に達して、弾け飛べば……」

 

 

涼の脳裏には、カツミの亡骸を抱きかかえる夢の光景を幻視していた。

 

 

「それは…カツミをも巻き込んで殺す… 

 隼人や久留間やユーゴー…そしてみんな…

 みんなオレが殺しちまうんだ!!」

 

 

悲痛な叫びを行う涼。

その弱き心を一喝するように隼人のハイキックが襲った。

だがそれは涼の後ろにあったバスケットゴールをへし曲げていくのみだった。

 

 

「ふざけんなよ、オレがジャバウォックに殺されるって…?

 冗談じゃねえぞ、まったく……オレはジャバウォックなんか、恐れちゃいねえ!!

 本当に怖えのは何もかも自分の中に取り込もうとするてめーの"心"だ!!

 おまえ…心まで"化け物"になりてーのか!?

 どっかの誰かがオレ達にとんでもねえ破壊の"力"を与えた

 だがよ…そいつを握り締めているのは、オレ達の意思だ!!

 もし…おまえのジャバウォックが暴走して、どうしようもなくなった時……

 そん時はオレが必ず止めてやる!!オレはジャバウォックなんかにゃ『絶対負けねえ!!』」

 

 

隼人の言葉に目を開く涼。

 

 

「本来、人間なんて弱っちい生き物だ、 

 一人じゃ絶対生きていけるわけがねえ!!

 だから…もっとオレ達を信用しろ……

 オレは覚悟を決めている…おまえも…覚悟を決めろ……」

 

 

そういって涼の下を去っていく隼人。

一人残された涼がバスケットコートに座り込んでいた…。

 

 

「……いいのか!?あのまま放っておいて…… 

 久留間、おまえリーダーだろ!?」

「ふん!!リーダーだから放っといていいのよ。

 私達の言いたい事は、全部あいつが言ったし……」

 

 

納得いかない様子のアルだったが、恵にまでげんこつされてしまう。

あとは涼次第…という恵。

涼も決意を固めたように、昇り行く朝日を見据えていた。

 

 

 

 

 

というシーンを、ドラッケンのメンテナンスをしながら千里眼でみていたわけだが。

うーん、隼人のあのシーンは原作でも良かったなー、コウ・カルナギの一連の流れからここまでは好きだったよ。

で、今はというとだ……涼がドラッケンの潜伏場所に一人乗り込んでいる。

あ、俺は鉢合わせしないように姿消しているので。

涼は改めて、ドラッケンに協力を要請するが…

当然ヨハンはARMSとは一緒に戦えない、と拒否する。

 

 

「……昨日あんたはオレを"戦士じゃない"と言った……

 だから今度は『本気』で戦いに来た!!」

「ほお…昨夜のリターンマッチというわけか、ARMSで私を叩きのめして従わせようと…」

「いや…違う!! ARMSの"力"は借りない。

 素手でサイボーグのあんたを制してみせる!!」

 

 

この言葉にヨハンの顔色が変わり…涼に向けて一気に飛びかかる!

うむ、俗にいうマジギレというヤツだな。

裏拳で涼の体を吹き飛ばし、倒れこんだところを思い切り何度もストンピング!

 

 

「ふざけんなよ!!生身の体でこの私を制すだと!! 

 貴様はまだ我々をあわれむつもりなのか!?

 たしかに我々はエグリゴリから自分の運命を奪われた!!

 戸籍を消され本名を奪われ家族を奪われ…記憶の大部分を消された!!

 だが、それもみんな貴様らARMSの研究のためだ!!」

 

 

だが涼も昨日までのいじけて君じゃない!

ヨハンの足をつかみ、その巨体を倒れこませる!

そして言い返す。

 

 

「だからなんだってんだ!! 

 確かにこの前はあんた達に同情した、だが今は違う!!

 オレ達だって…ブルーメンのみんなだってあんた達と同じだ、全員 奴らの犠牲者だ!!

 あんた達だけ不幸だと思うのは大間違いだ!!」

 

 

涼がマウントとって何発も殴りつけるが、ヨハンも掌低の一撃で涼を吹き飛ばした。

ヨハンの声に感情が籠っていく。

 

 

「見ろ このパワーを、我が子を抱けば紙細工のように潰してしまうほどのひどい肉体だ…。

 オレ達だけが不幸じゃない!?そんな事は百も承知だ!!

 エグリゴリをぶっ潰したところで何が戻ってくるわけでもない事もな!!

 我々は戦うことでしか"生"を見い出せない単なる殺人機械…

 奴らと戦い、それで朽ち果てるのも本望だと思っていた。

 しかしおまえら(ARMS)と共に戦うことにだけはわかだまりがあった!!

 だから私は昨日おまえを試したのだ!!私の友人(ガシュレー)を倒したおまえが、戦士かどうかをな!!

 本気を出さずに戦ったおまえに深く失望した!!

 この上さらにARMSを使わずに素手で勝負を挑むだと!?

 どこまでこの私を愚弄する気だ!!」

 

 

さらにヨハンのラッシュを涼は受け続ける。

しかし、一瞬の隙を見出した涼は、その腕をつかみヨハンの巨体を投げつけ、フォークリフトに叩き付ける。

 

 

「愚弄なんかしちゃいねえ!!オレは人間だ!!おまえだって人間だろーが!!

 だから人間として接している!!それの何が悪い!!」

 

その背中を涼は何度も蹴り付けるが、ヨハンからの強烈な打撃が涼を突き飛ばす。

コンテナに叩きつけられた涼の体を見て、ヨハンがその違和感に気がついた。

ARMSは一切使わない……その言葉通り涼はARMSの再生能力すら押さえ込んでいた。

 

 

「オレも…今までジャバウォックの恐怖におされて大事な事を忘れていた……

 だけど…仲間がこう言ったよ、おまえ"心まで化け物になりたいのか"ってな

 そうだ…忘れちゃいけなかったんだ… 

 オレは…一人じゃなかったんだよ…… 

 もう二度と自分の未来に背を向ける事なんかしねえ!!

 オレは…ブルーメンの作戦より、カツミを取り戻す事を優先する!!

 だからあんた達には絶対"ブルーメン"に戻ってもらわなきゃだめなんだ!!

 だが…それでもあんた達がオレ達を拒むつもりなら…

 どちらかがギブアップするまでとことん戦うしかないだろう!!人間同士としてな……」

 

 

涼の言葉に、ヨハンは僅かに目を伏せ…地面に落ちたベレー帽を拾い上げた。

 

 

「ふん…くだらん理屈だ、所詮おまえとはそりが合わんらしい 奴がてめえに敗れた理由がよくわかったよ

 一度だけだ!!一度だけくそったれARMSとブルーメンの作戦に参加してやる!!

 だからさっさとここから消えろ!! 

 さもないと、今度は私の仲間達がだまっちゃいないぜ……」

 

 

ヨハンの言葉を聞き涼は去って行った。

それを見計らって姿を表す俺。

 

 

「だから言っただろ、次来るときはマシになっているってね」

「フン……付き合ってられん、それだけだ」

 

 

 

 

アリスのチャットページは『白兎が来た』というメッセージのみを発しているが……

サミュエル博士は過去を告白している頃だろう。

少し長くなるが整理しておくか……この後決戦前に集まるチーム『ビルトビルガー』の面々にしおり渡さないといけないからな!

 

 

ざっくりいうと1946年にエグリゴリというかキース・ホワイトに誘われてアザゼルの研究をしていく。

サミュエルは典型的な貪欲な研究者、キース・ホワイトはヒトラーに影響された尻尾って覚えておけばいい。

まぁ犠牲者をバンバン出すんだがね、アザゼルと融合して考えるのやめたカーズみたいな感じになったけどね。

アザゼルが人と融合するが、生存者がいた。

あの金属生命の侵食を受けても死なない『適正因子』があると推測した。

研究者を失ったから天才児を生み出して研究者にしようってのがチャペル計画だ。*1

アリスは適正因子をもった天性児で完璧な空のような青いバラを作成するほどだった。

彼女は優しい少女で、実験体の子供に読み聞かせていたがアザゼルの暴走に巻き込まれた。

アザゼルの触手がアリスへと伸びるが、その触手はアリスを叩き潰さず、その一本の触手がアリスを模したような形に変形し、細い触手がアリスに向けて伸びていった。

そして、アザゼルはアリスの胴体を模した小さい球体となっていく。

 

 

「アザゼル…なぜそんなに暴れるの!? なぜ人と融合したがるの!?

 そう…あなたが欲しがっているのは"心"…なのね……

 わかったわ、私が…あなたのために作ってあげる……人間の"心"を…」

 

 

そう言ってアリスは、小さくなったアザゼルに抱きついた。

そしてアリスの手でアザゼルをコントロールするための人工知能の開発が始まった。

様々なことを学習させていって『心』を産み出していく……オリジナルARMSがその後継なんだがね。

しかし…サミュエル達はとんでもない過ちを犯していた。

白兎の言葉を借りるなら……

 

 

『たとえ人類最高の頭脳を持つ超人類アリスといえど、まだ9歳の子供…

 壊れやすいほどに純粋な子供だという事をわかっていなかったのさ!!」

 

 

ってね。

その日、実験体のドロシーの死亡が確認された。

大人達はドロシーの死を割り切ることが出来るが、まだ幼いアリスにそれは出来るわけがない……できたら怖いわ。

彼女に空の色を見せることが出来なかった…その残酷な現実がアリスに涙した。

そこから少し時は進み、アリス10歳の誕生日。

たくさんのプレゼントと、アリスを祝福する声たち……アリスもキースとサミュエル、二人の父に感謝する。

さらにキースは10歳のお祝いに願いを一つかなえてくれるという。

…だが、アリスの願いを聞いたキースは、アリスに平手打ちをする。

 

 

「いいかいアリス、君は全人類の未来を担う、希望そのものなんだ!!

 私もサミュエルも、そしてここにいるみんなが君を愛している!!

 君がそんな無理を言えば、みんなが悲しむんだよ。

 二度とそんな事を言って私を困らせなないでおくれ」

 

 

うーん、ナチスの残党らしい了見だ。*2

頭がいいのにバカだな。

同じバカでもボーならアリスを抱き抱えて周りの連中の胃を壊してでも皆を外に引っ張り出すだろうがな。

アイツは無能は死ね!ではなくて有能な者が先頭に立って守るべきという古き良き貴族みたいなメンタルだからな。

キースのその非情の決断を、アリスが聞いていた。

そしてアリスは行動に移した。

アザゼルの元には、実験体と共に集まったアリスの姿があった…… そして…始まりにして終わりのときが来た。

 

*1
ARMSで例えるならアリスがオリジナルARMS。

ゲイザーは天才を量産する為の試作計画ARMSでいうアドバンスARMS的な感じ。

アル達は量産型ARMSくらい違う……とこの世界では思ってほしい。

*2
ナチス・ドイツは、障害者を「生きる価値のない命」と見なし、強制不妊手術や組織的な大量殺害を行った。

経済的負担や遺伝的純粋性を理由とした過度な優生思想に基づき、医療関係者も巻き込んだ。

主な迫害と殺害の実態は……

断種法(強制不妊): 遺伝性疾患とされた人々に対し、強制的な不妊手術を実施

児童の「安楽死」計画: 1939年から、重度の障害を持つ乳幼児や3歳未満の児童を対象に、薬物過剰投与や飢餓による殺害を決行

T4作戦(ティージェーフアさくせん): 療養施設などにいる精神障害者や身体障害者を対象とした極秘の組織的殺害計画。全国からリストアップされた患者が専用の施設へ移送され、一酸化炭素ガスなどにより殺害。

 

ヨーロッパのユダヤ人約600万人に対して行った、組織的で国家ぐるみの大量虐殺(ジェノサイド)『ホロコースト』も別枠でやらかしている。

正確にはユダヤ人にロマ(ジプシー)を民族浄化していたりする。

二次小説の気楽な話にしては重すぎるのでこれ以上は語らないけど。




ジャバ|((( ・∀・) 力が…
ナイト|((( ・ω・) 力がほs

(#・A・) 引っ込んでろ、ARMS共!!

|;∀; )))
|・ω・`)))
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