今頃、涼達はブラックと会食してからのブラックが仇とわかって暴走する隼人に分断される流れなんだろうな……
「高槻涼…君はすぐには殺さないよ…
このビルは私と"アリス"が作り上げたゲーム盤…
壁の向こうの女、子供、外のブルーメン…
無力な仲間はどんどん死んでいく…
そして…最後に君のその憎しみのこもったコアをえぐり出す "殺戮の晩餐"のはじまりだよ!」
なんて嘯くだろうが被害は最小限に留めさせてもらう。
・
・
・
その頃市街地では、暴徒化した市民が略奪行為に走っていた。
警察の静止も聞かず暴れまわり、警察の制御から離れた治安状態だ。
そこに戦闘ヘリや戦車がものもの様子で彼らの上を横切る。
その光景に警察も暴徒も唖然としていた。
ブルーメンの部隊も、静かすぎる様子に不信感を感じていたが……
そこに李さんの通信機にコールがかかった。
敵の襲撃を受けたという報告を受け、その通信が切れるとほぼ同時に、激しい爆発が起こった。
そして、カリヨンタワーから戦闘ヘリ群と歩兵部隊がブルーメンを包囲し始める…!!
「こ…こいつら、エグリゴリの米国内最強の極秘部隊<シークレットフォース>"イプシロン"、虐殺部隊<ジェノサイドフォース>か!?」
イプシロンフォースが動きを見せると同時に、ブルーメンの各部隊からも被害の声が出始める…!
しかし……
「SPARC、ギガントモード」
「な、なんだ..…ハルクか!?」
「ハルクバスターみてえだ!」
ロードスの巨人と同じサイズの外部アーマーを装着したアルクベインがスクラップになった車をヘリに投げつける。
オリハルコン性の最新型のアルクベインはケイ素ナノマシン性の巨大アーマーをまとって民衆、警察、ブルーメンを襲いかかるヘリやサイボーグに攻撃を仕掛けている。
ニューヨーカーはアメコミの存在が現実に出てきた様な存在に思わず歓声を上げた。
さらに……
「ぎゃああああ!!」
「うるさい」
土方がイプシロンフォースの小隊に肉薄して瞬く間に手足を切断して無力化する。
イプシロンフォースが外道行為をしながら、いざ反撃されて悲鳴を上げる見苦しさに鞘で喉笛をついて黙らせる土方。
『次は左の角から来ます』
「そうか」
「サムライ!?」
「MATURI? Oh,crazy!!」
土方に次の被害を広げる敵勢力を遥に予知してもらい、予防的に先生攻撃を仕掛けていく。
YAMA製ソイヤウォーカーの乗って同行する遥……
銃に勝利する土方をサムライと呼び、それに追走する狂気の産物をみて、マリファナかマジックマッシュルーム決めたのかな?と思う目撃者が多数だった。
『瓦礫の撤去完了』
『トリアージ開始』
「怖いけど……僕にやれることだから…」
沢渡は黄巾力士達に連携して怪我人の処置を行う。
アナはYAMAと連携してハッキングを仕掛けていく。
「うぉおおお!神獄殺!龍影脚!神空光牙拳!」
「喧しいぞ!」
オリハルコン性ナックルダスターを使いながら新必殺技で殴り飛ばしていくボーにそれを手堅く援護していく暁。
たまに重サイボーグが出た際には暁AMスーツで対抗していく。
「うおおおお!なんだ速いぞ、コイツ!」
「退け、僕がいく」
亜音速で切り刻もうとする高機動型サイボーグの攻撃を辛くも避けるボー。
そこに『魔王』クリフは増幅装置で強化した念力で吹き飛ばしていく。
吹き飛ばされて動けなくなったところにヴォルフが組みついて首をへし折り、キクロプスが超振動ナイフで首を刎ねる。
「んもう、これじゃキリないわ!」
「……」
「どうした、もう泣き言か?」
AMスーツのパワーで頭部を粉砕していく暁。
高軌道サイボーグに対して瓦礫を広範囲に飛ばしていく暁。
瓦礫に高速でぶつかって自滅したり、減速した所にボーの必殺技で倒されていく。
しかし……李達ブルーメンの本隊はイプシロンフォースが集中して包囲していき追い詰められていた。
ラルフはAMスーツのお陰で善戦できているがそれ以外は多勢に無勢だった。
李の両足が負傷しており、歩くことも困難だった。
「ラルフ、私を置いて逃げて。
今なら無事な戦力を纏めて突破できるわ」
「なにを言ってんだよリーダー。
この状況じゃ、どこへ逃げてもいっしょだよ。
それに、リーダーがいなければチームは成り立たねえ!!
俺達ゃ全員家族も故郷も失い、復讐心だけで生きてきたハグレ者だ。
そんな奴らがでけえ組織(エグリゴリ)に対抗するにゃ強固な団結力が必要だといったのは、あんたやブルーだぜ!!
今も…それは同じだ…ただじゃ終わりゃしねえ!!
奴らが突入してきたら、このビルごと吹っ飛ばしてくれる!!」
「(………ごめんね恵…あたし達………どうやらここまでみたい…)」
もはや道連れも覚悟の上のブルーメン部隊。
李が諦めたその瞬間、包囲するエグリゴリに向けてロケット弾が放たれ爆発していく。
そこに現れたのは、重症の体でありながらブルーメンを助けに来た兜だった。
弱気になった面々に一喝する兜。
「すまねえなみんな…体の調子がかんばしくなくて、少し到着が遅れちまったぜ。ー
おい、李!!まだ生きてんな!?
おまえは正義の味方はいないって言ってたよな!!
バカ言っちゃあいけねえ!!
正義の味方がいなけりゃあなあ…
『てめえ』で正義の味方になりゃあいいのさ!!」
ブルーメンの面々に砲塔を向ける装甲車を、ロケットランチャーの一撃で撃破する兜。
しかし、更に屈強な戦車が増援にやってきた。
さらに歩兵部隊も……。
「バカめ、たった一人で何ができる!!?」
「バカヤロー、無策で飛び出すわけねえだろ、今だ!!」
地面が揺れる……道路が割れ、崩落していく。
そうでない場所も地盤が揺れ液状化して波打つ様に変形し、地面から青銅の巨人……『ヒポグリフ』が現れる。
グリフォン譲りの超振動で地下から干渉し、奇襲を仕掛けた!
ヒポグリフは戦車を持ち上げ、ひっくり返しながら他の戦車にぶつける。
更に超振動で切り裂いていく。
「な、なんだコレは!?
あ、ARMS!?バカなブルーメンにはアドバンストARMSは作れないはず……!?」
歩兵部隊はヒポグリフをARMSなのではと狼狽する。
その動揺を突いて奇襲を仕掛ける集団がいた!
…その背後をドラッケンの部隊が捉え、音もなくその首を切り飛ばす。
「御苦労、兜!!見事な陽動だった…。
それと、貴様の強襲と索敵もな」
「なあに、姑息な戦術とハッタリはオレの十八番だ!!」
『そちらの部隊の練度も見事だ』
兜はベッドから起きてカリヨンタワーに向かおうとしたら青銅の巨人……YAMAが迎えに来たのだった。
動揺する兜だったが、藍空市で自分たちに支援した存在と聞いて礼を述べ信用していった。
更に向かう途中でドラッケンとも合流した。
ヨハンは、YAMAを怪しむが、『始』の仲間であり超古代のロボットと知って共闘を決断した。
YAMAがブルーメンの位置並び状況を説明し、ブルーメン救出作戦を即興で立案、実行したのだった。
「ブルーメン・ヨーロッパサイボーグ特殊部隊"ドラッケン"!!
これより、ミス李の指揮下に入りカリヨンタワーに突入する!!」
『チーム<ビルトビルガー>指揮官代理のYAMAだ。
別働隊が遊撃中だ』(※なお無数の黄巾力士やソイヤウォーカーが無双しているのは黙っている)
ドラッケン達の活躍で周囲の敵は一掃された。
ヨハンは調達した武器も差し出して、陣形を整えるようブルーメンの部隊に進言する。
「周辺部隊を突破するのに手間取らなければ、もっと早く来れたんだが…
それにあの小僧との約束もある。
指揮官はあんただ、ミス李…
我々をカリヨンタワーに突入させるための命令を出してくれ。
ビルトビルガーが居なければ……
エグリゴリのメンテナンスのない俺達の体はとっくに耐用年数を過ぎていた。
おそらく、これが我々の最後の戦いになるだろう、もはや生還は望んではいない!!
さあ、命令を出してくれ!!
我々に……ふさわしい命令を!!」
「……………現在、イプシロンは、散ったブルーメンを掃討するために陣形を広げているわ。
ビルトビルガーが遊撃して崩れている……!
更に崩せるのは機動力と突破力に特化した部隊による強力な槍の穂先…
一点突破の強行突破のみよ!!」
李の命令を受け、ヨハンは僅かに笑みを浮かべていた。
ブルーメンの部隊とともに前線の強行突破に向かうドラッケン部隊。
前線は彼らに任せ、兜自身も重症ながら李さんの体をおぶさり、李さんの足を担当していく。
「ああ、それと病院での件だがな…」
「!」
「今度からああいうことは麻酔がきれてる時にしてくれ…」
「……… ……… ……バカ……」
少しばかりいい雰囲気になっていた。
兜はドラッケンとビルトビルガーについて尋ねた。
「しかし あの"ドラッケン"って連中は何者なんだ!?
エグリゴリのサイボーグでさえ、奴らにとっちゃ赤子同然だったぜ
とても同じサイボーグとは思えねえぐれえだ おかげでオレも助けられたんだが…」
「当然よ…彼らがエグリゴリ在籍中には無敵部隊(インビンジブルチーム)"ドラッケン"として有名だったわ
あらゆる戦場を駆け巡り、困難な状況下で戦果を上げてきた まさに歴戦の猛者!!」
「それと……ビルトビルガーってのは輪にかけてわからねえ!?
藍空市で警察にレッドキャップスについて通報して対策の装備を提供していやがる。
なんだ鉄人28号みたいなアレとか!」
「あの巨人は私も初めて見たわよ……。
ブルーの肝入りの集団で個人的の契約しているわ。
エグリゴリ以上にサイボーグのメンテナンスのノウハウを持っていてドラッケンのメンテナンスをしていたわ。
それに独自の諜報網や戦力を用意しているけど正体を知っているのはブルーだけよ」
そして、『ドラッケン』の名前に負けない凄まじい勢いで突撃していく。
ドラッケンの参戦により、エグリゴリの部隊にも動揺が広がっていた
それをサイボーグ部隊の隊長らしき男がそれを一喝する。
「バカ者、何をびびっている!!
裏切り者(ドラッケン)を叩けば名を上げられるではないか!!
どんなに噂に名高くとも、しょせんは旧式サイボーグの烏合の衆…
イプシロンフォース 最新鋭重装甲サイボーグ部隊を率いるこのベッケンハイム!!
そんなボロ屑部隊など、片っぱしからこの 超 絶 ボ デ ィ ー のえじきにしてくれる!!
この私の必殺技、シュツルム・ウントドランクで…… (バババッ) え…」
のんきに仁王立ちで待ち構えていたベッケンハイムは、あっさりドラッケンに首を切られてしまった。
この間、漫画に換算するとほんの数コマの出来事である。
「だけど、ブルーメンには彼らの身体をメンテナンスするような技術者も設備もない…
自分達で自らの体を直すしかなかった…
それなのに彼らは私達に参加している…」
ドラッケンより新型のエグリゴリのサイボーグは、交戦しながらドラッケンの事に疑問を抱く。
自らが最新鋭のボディに身を包んでいるのに、旧式のドラッケンに歯が立たないサイボーグ部隊…。
ヨハンは、そんな彼らを鼻で笑う。
「ふん…なにが最新鋭の体だ。
おまえ達とは背負っているものが違う…
私のボディーの半分は志半ばに倒れた仲間の流用パーツ…
(始のお陰でコンディションは新型だった時期の様に最高に仕上げている……!)
しがみつく亡霊どもが我々に楽な死に場所を与えてくれんのだよ…
神に祈るな!心くじける!
過去を思うな!!敵は前にあり!!
これより我々ドラッケンは、死地に生きる!!」