該当シーンはこちら。(一枚目は足が一本多いのにさっき気がついた……)
9/1(土)
「抗え、滅びから」
「選択せよ」
何度も夢に見る。
世界の滅びに抗う神話を。
俺に選択を強いている。
だが……俺は……
「スミス君」
意識が覚醒する。
目の前には春がいる。
俺の手を握る……この暖かな感触が精神に平静に導いている。
「……最近多くなったね」
「ああ、俺を煽るかのように不吉な夢を……。
世界の滅びを警鐘する、ね」
「……」
「大丈夫さ。
仲間もいる、君がいる。
恐れるものはあんまりない」
「何もないじゃないんだ?」
「現在は問題なく、未来は把握している限りはない。
恐ろしいのは……「 」だ」
「『 』?」
「ああ……」
「スミス君……辛いことがあったら一人で抱え込まないで。
私を頼って欲しいし、甘えて欲しい」
「ああ、そうだな」
「だから……ねえ?」
「ダメです」
気持ちは嬉しい、でもその気を乗じて『本番』しようとしないで。
舌打ちが聞こえている!
「高校卒業まで待っている約束だろ?」
「わかっている、わかっているけど」
「どうしてもと言うなら……」
俺は猫の姿に変える。
「さぁ、思い切り愛でるがいい」(お腹を見せて無防備なポーズ)
【挿絵表示】
「……」(もふもふ……)
【挿絵表示】
全く、春を不安にさせるとは婚約者失格だぜ……。
更なる鍛錬、更なる火力と核を充実させねば……!!
ブルーメンの会議室で沈黙に包まれていた。
事態が絶望的だからではない。
人工衛星(もはやアリスの加護はないので易々と撮影可能)から変貌した鐙沢村の光景が映し出されていたからだ。
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無数の黄巾力士達が蠢いている。
神輿を担ぎ、提灯が掲げられている。
縁日が作られて、ベビーカステラやたこ焼き、リンゴ飴にケバブ、ヨーヨー掬いなどの屋台が黄巾力士が作っていた。
何処からともなく祭囃子が鳴り響く……。
祭りだ……!祭りだ……!
ソイヤ……!ソイヤ……!
うまい……!うまいぞ………!
「おい、ジョーダンはよしてくれ!
アリスの中のトンチキが現実に溢れ出してんじゃねえ!」
『いいや、現実だ』
『待って隼人、アレは私が作ったわけじゃないよ!』
「ニューヨークの悪夢が再び……」
「え!?ー私たちが突入していた時に何が起こったの!?」
隼人のツッコミを情け無用のマジレスをするYAMAであり、必死に否定する白いアリス。
恵はラルフの絞り出すような苦悶の声に反応した。
『これは合理的な判断で行われた結果だ』
「待て,どういう思考でそういう結論になった?」
カツミちゃんが攫われて動揺していた涼が一周回って冷静になってYAMAの発言に質問していく。
俺もなんでああなったのかわからん……お陰で原作より巻きで決戦になったし、親父に連絡して先に謝ったよ、『
親父も俺に任せると言ったから確実に仕留めるが。
YAMA視点での合理的な説明を始めた。
『ニューヨークで出したのは……破壊された都市では通常車両の移動は困難。
故に(異世界の)中国で出土された
医療従事者の救急車や重火器などを運ぶために車両を神輿型にして黄巾力士に運ばさせたのがニューヨークでの作戦だ。
奇抜な外見による視覚効果は敵への撹乱効果として有効だった。
因みに暴走したジャバウォックと格闘したのはロードスの巨人という(異世界)の
『マジかよ、エグリゴリが生まれる以前からヘンテコが存在していたのか……
あと、その奇抜さはきっと味方にも効いているぞ、周りの反応的に」
涼はショックを受けている。
なお、アルやサミュエル博士は違和感を感じているがYAMAは説明を続ける。
『エグリゴリで開発された『ヴェノム』を解析してARMSへの干渉をすることに成功した。
アリスへの電子的クラッキングに成功して白いアリス並びにユーゴー・ギルバートの救助に成功した。
私の干渉がなかった場合、白いアリスは消滅し、ユーゴーの死亡は免れなかっただろう。
ニューヨークで高槻涼の活躍で黒いアリスを止めることができたが、黒いアリスは赤木カツミの中に逃げ込んだ。
アリスに取り込んだお陰でARMSを生成して移植するのも容易であった。
私はアリスの保護と共に、端末としてサブコアを生成して黒いアリスの抑制を試み、ある程度の成功を収めていた』
「あれで成功だったの?」
武士が口を挟む。
『黒いアリスのARMSコア……滅びの魔獣『パンダースナッチ』は人類へ敵意が強い。
私の干渉がなければ学校で女子生徒へ暴力を振るい、エグリゴリに雇われたゴロツキにはパンダースナッチを発動して赤木カツミの手で容赦無く殺害させ、赤木カツミへの精神的負荷が膨大であったと演算されている』*1
鐙沢村で干渉して巴武士のようにARMSの繭を作って赤木カツミ…いや、パンダースナッチの行動を抑制している。
パンダースナッチの本来のスペックはこれだ』
YAMAがCGでパンダースナッチの画像を出す。
ジャバウォックに酷似した外見で、肩が尖っていたり体色が白いといった外見の違いが見られる。
パンダースナッチの能力解説を始める。
『キース・バイオレットの
空気中の窒素を散布したナノマシンで液体に変え、周囲数kmを絶対零度に近い極寒冷地にすることができる。
更に、エグリゴリに現存する『アザゼル』を日本に輸送し、パンダースナッチとアザゼルを融合させて世界中を氷の世界にして人類を粛清する予定らしい。
そしてキース・ホワイトはアザゼルとアリスと融合して神になるのが最終計画だった』
「全く愚かじゃのう、キース・ホワイト……」
「ああ、全くだ」
サミュエル博士とアルは、融合して『しんせかいのかみ(笑)』になる計画は確実に失敗するのはわかっているからこその断言をする。
まぁ計画が盛大に狂っているしアザゼルはもうすぐ親父殿が見つけて確保するだろうし。
YAMAが最終決戦の簡単なブリーフィングを改めて開始する。
まぁ戦力を振り分けるだけなんだが……これはYAMAと俺の話し合いで決めている。
最終決定の判断要員は予知能力者の遠山遥ちゃんの予知なんだがね!
『以前、高槻涼が鎧沢村へ侵入すした南西からのルートを再び高槻涼、久留間恵だ。
北西のルートから新宮隼人、キース・ブルー、キース・バイオレットに担当してもらう』
「俺はいいけど……ブルーは普通に動くのすら困難だろう?」
「私が全ての精算を果たす時だ……覚悟はできている」
「安心しろブルー、アイツは俺がぶった斬ってやるさ」
涼の言葉に対してブルーは静かに言った。
ブルーは……俺に事前に頼み込んできたからな、キース・ホワイトに対して命をかけてでも相対するから作戦に参加させろと。
ブルーメンの面々は大反対したけど、ブルーの決意は堅かったからな。
『南東の方は巴武士だ』
「ちょっと待って!戦力が偏りすぎていない!?」
『巴武士への支援は『チーム・ビルトビルガー』『XーARMY』、そして元々が反エグリゴリだったジェイムズ・フリント大統領が米国内の権力を掌握に成功し、ヘリによる空軍支援を行う予定だ』
「それならいいけど……」
恵は明らかに戦力の偏りを主張するが支援があると聞いて反論を取り下げた。
実際、武士の進化した白兎は、アリスを連れ出したお陰で高速移動が必殺技で基本破れないからな……動きを止めたところでの攻撃しか倒せないわ。
他のARMS使いを同行させるより支援する方が丸い。
涼のルートで雑魚を屠りながらパンダースナッチと戦わせ、隼人のルートにはキース・ホワイトが当たり、武士のルートでは量産型ARMS達の多数とカシム君に当たるからジーザス達を同行させる必要がある。
雑魚どもは完全発動するまではビルトビルガーの面々ではまず負けない。
完全発動すれば普通にやれば勝ち目はない……普通にしなければ勝てるともいうが、そこは武士君に頑張ってもらおう。
え?ジェームズ・ホワンもとい
忍に仲間内で通じる符丁がある……高槻家の符丁は当然あるわけで、これであらかじめ誘いをかければ、あの糞は親父からの挑戦状と認識してノコノコやってくる。
アレで自分の能力に対して歪んだプライドがあるから量産型共……アレの生徒を引き連れて数で押す真似は絶対しない……まぁ来ても勝つんだが俺も親父も。
因みに……現実世界でのソイヤー共はパンダースナッチへのクラッキング用の追加サーバーも兼ねている。
どんどん増えているので多少壊しても大丈夫。
本気で壊して繭(パンダースナッチ)にまで悪影響があるかもしれないと手をこまねいているのがエグリゴリ。
高槻始の本編最後の相手は……
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毒親ことキース・ホワイト
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糞実父こと高槻崖